1-3. 文書情報の作成と管理 '98/06 (1) これからの文書情報の作成 ================================================================================ イントラネットの要のところである。ネットワ−クはドキュメント配布の基盤でしかなく、 文書情報を効率的にどうやって作成していくか、ここが一番イントラネットで重要なポイ ントになる。このことを考えるには、WWWの動向、産業界の動向、DTPの動向、それ にセキュリティも考慮に入れて、現実的な方法を検討しなければならない。しかしなかな かこれといった決め手がなく、本書では後の方の記述となった。記述時点は98年6月で ある。ここでは焦点を絞り、純粋にドキュメントの作成について考えてみたい。 ================================================================================ * 現在の状況 [ WWWの動向 ] もういろいろなフォ−マットが出てきてしまって、混乱の極みにあるといってよい。HTML はどんどん拡張され、Microsoft と Netscape 社のWWWブラウザで見え方が異なってき たり、DynamicHTML、Java、JavaScript を扱うことができるようになったり。 HTML はも う限界だとか言って XML( eXtensible Markup Language ) が頭を出してきたり。 さらに PostScript の代わりの PDF( Portable Document Format ) というのもいつのまにかはび こってきた。これらの中で文書だけに注目すれば、 Java などは除いて考えてよい。HTML 拡張、PDF そして XML が関係するところである。 WWWブラウザでのプログラム化 ---- Java、JavaScript、DynamicHTML WWWブラウザでの表現力のアップ ---- HTML 拡張、PDF、各種 Plug-In WWWブラウザでの文書構造対応 ---- HTML から XML XML は HTML の先進的な部分と SGML の文書構造化のサブセットを合わせたフォ−マット である。SGML の文書構造化の仕様は非常に大きいもので、 それが普及の足枷になってい る。多分 XML は HTML と共存していくことになると思うが、普及のスピ−ドは PDF の場 合よりもだいぶ早く進むかも知れない。 しかし最近の本屋での XML の本の並びようはど うだ。かなり要注意な気がする。 今のところWWWブラウザは XML に対応していないが、 次の Internet Explorer が対応すると表明している。Netscape の方はどうなのかな。 HTML の仕様がどんどん進化していくのは望ましいが、原始的なレベルではどうか。 HTML を記述するソフトなどはいかにもお粗末である。Netscape Composer や Word の HTML 変 換など試してみたが、しまいには腹がたってきた。確実なのは文字とサイズぐらいで、絵 が入ったレイアウト等はどうなるか分かったもんでない。とどのつまり、 HTML 編集ソフ でなく、ノ−マルなエディタでがしがしと書いた方が早いということになる。現在のとこ ろ、ワ−プロはワ−プロで、HTML は HTML と分けて書くしかない。そんな中 PDF が注目 されることになる。また、しばらく待てば Microsoft は、HTML を標準フォ−マットとし た Word2000 というのを出すらしい。大いに期待したいものである。 [ 産業界の動向 ] 産業界の動向はどうだろう。 SGML と言うのはどうもスロ−ガンだけで終わってしまうの か。実際的な話としては、トヨタの TGII 構想がある。98年3月頃ちらっと聞いた時に は、特にファイルフォ−マットなどは決めてない、とりあえずコンピュ−タで交換できれ ばいいという感じだった。しかしいつまでもそんなことで済むとは思われない。ひょっと するとどこか大手企業が SGML にしびれを切らし、Word辺りで交換すると言い出すのでな いか。SGML 文書の構造化とは程遠いところで、 見出しの文字サイズとかフォントの種類、 あるいは句点の付け方、その会社独特の文書体裁などを要求してくるかも知れない。そん なことになったらたまらん。1社がやれば他も右に倣えで、それぞれの企業分のテンプレ −トなり、スタイルシ−トで報告書を作るハメになる。 しかし多分、これが今後の実態になるだろう。CADデ−タがすでにいい例で、 STEP と いう標準フォ−マットはいつまでも広まらない。2次元CADの世界では相変わらず DXF である。3次元CADに至っては DXF や IGES は、 仕様の微妙な違いや精度的な問題で、 デ−タ交換のフォ−マットから排除される傾向にある。かわって大手企業を中心に、その ものずばりのCADデ−タを出せということになってきた。下請けの企業はそれに対応す るため、各種3次元CADを揃えるハメになっている。この大不況下、CADは結構売れ ているのはそのためらしい。こんな泥沼の様相で21世紀に突入するのか、人間の英知と いうのは無いのか。情けないことだ。 [ DTPの動向 ] DTPといえば Macintosh、QuarkXpress である。 最近 Windows DTP とかもよく言われ るが、まだまだ Macintosh である。 DTPソフトの QuarkXpress、Adobe PageMaker な どの使用は、あくまでも印刷屋での話であって、単に社内文書程度で用いるものではない。 先ず断わっておく。0.1 mm単位でレイアウトを決めるという気の遠くなる世界である。従 来、印刷屋さんと関係するのは広報部門の人で、会社案内やカタログを作る場合ぐらいの ものであった。それがDTPを印刷屋さんが本格的に使うようになってから、もっと現場 よりの人間まで関係するようになってきた。今や製品の取説を設計サイドが、 Macintosh のデ−タ形式で出すなんてことも珍しいことではないように思われる。QuarkXpress は直 に Windows パソコンでも稼働するようになるが、Mac はまだまだ使われていくだろう。 * PDF の期待 だんだん社内のドキュメントと印刷屋さんが作るものとのレベルが縮まってきた。単なる 報告書でも Word や Excel を使って、 図や表を駆使して作成するようになってきている。 しかしただのプレ−ン・テキストで書くのと、図や絵を入れて体裁のよいドキュメントを 作るのでは手間、労力に雲泥の差がある。その意味で簡易DTPと呼んでいいと思う。そ れをどうやって外部に出していくか。Word や Excel のフォ−マットのままでは、マクロ ウィルスが心配である。かといって HTML に変換するとおかしくなるし。それにインタ− ネットで安全にやりとりしたい。そうした懸念をまあ一掃するフォ−マットが、この PDF である。 PDF は米国 Adobe System 社が打ち出したポスト PostScript であり、96年半ばぐらい から英語 PDF ファイルがぼちぼちでてきた。WWWブラウザの Plug-In として Acrobat Reader により見るようになっている。 この日本語対応は97年5月頃である。特徴はネ イティブ・ファイルの数十分の一のサイズ、 PostScript プリンタでなくても高品質印刷 ができる、パスワ−ドやプリント可否の制限をかけれる、そして Word などで作成した文 書イメ−ジをそのまま持ってくることが可能。なかなかすぐれものなのだ。まだ小生はこ のソフトをまだ使ってみていないので、 インタ−ネットにあった PDF の話の受け売りな のだが。ただしまだ日本語対応は Windows 用だけである。UNIXは多分ならない。 Word や Excel のデ−タをどうやって PDF にするのか。 Acrobat PDFWriter というのを パソコンのプリンタドライバとして組み込む。 これには Adobe Acrobat をインスト−ル するだけでよい。 Word なら [ファイル]→[印刷]→[プリンタ名] で Acrobat PDFWriter を選択すれば、出力ファイルとして PDF ファイルができる。非常に簡単。 PDFWriter は PDF 変換としてはやや弱いらしいが、多分これで十分である。正当なやり方としては先ず は PostScript にしておいてから、 これを Acrobat Distillerで PDF に変換するという ことらしい。 Distiller は PostScript から PDF ファイルに変換するソフトなのである。 このためどんなソフトで文書を書いても、PostScript にしさえすれば PDF ファイルは作 成可能である。 Adobe Acrobat 3.0J 39,800円。以下のソフトが入っている。 Acrobat Reader --- PDF 閲覧ソフト。 Acrobat PDFWriter --- PDF 簡易変換ソフト。実態はプリンタドライバ。 Acrobat Distiller --- PDF 正統変換ソフト。PostScript から変換する。 Acrobat Exchange --- PDF ファイルのタグ付けソフト。 99年2月追記:Windows で xxx.ps ファイルをクリックすると、Acrobat Distiller が 自動で立ち上がり、PDF ファイルに変換して Distiller は消える。 xxx.pdf ができてい るので Acrobat Exchange で開いてみる。 * 作成指針 社内用:Word, Execel, 一太郎そのままのデ−タ。一部 Plain または HTML 記述。 社外用:多くは HTML 記述。詳細ドキュメントなどは Word などから PDF 変換。 * 参考文献 「日経バイト」:'98/03, P.212〜217 "解説 XML あらゆるプログラムが HTML で通信を > 始める"。XML をデ−タのフォ−マットとして捉えた話である。 「日経バイト」:'97/04, P.178〜182 "トレンド:新しい本の模索始まる 日本語PDF > が台風の目に"。どんな記事だったかな、忘れた。ともかく PDF 初期の記事である。 http://www.spec-web.co.jp/spec/index.html > 「PDF+Acrobat ネットワ−キング入門」、工学図書 2,100 円 が PDF で見れる。 http://www2s.biglobe.ne.jp/~KTworld/acrobat/acrobat.html > ここにも PDF の詳しい情報がある。 * 文書情報作成の基本 `21/12 超基本的なこと。最低プレ−ンテキストなら、どこに持っていってもちゃんと表示するよ うにしてもらえないか。本書のようなプレ−ンテキストの文書を Netscape Navigator と Internet Explorer で見ると先ず表示が同じにならない。ディスプレイの解像度によって も表示が違う。ブランクを半角で記述したのが、勝手に全角に解釈されたり。縦の棒や逆 スラッシュがUNIXと Windows では違うようだし。 WWWブラウザに写ったプレ−ン テキストをカット&ペ−ストすると、これまたくしゃくしゃになるし。Microsoft Wordで プレ−ンテキストを挿入とやっても、かなり手直ししないと使えない。世の中 HTML だと か PDF だとか XML だとかにぎにぎしいが、プレ−ンテキストを先ずは、確実にそして容 易に扱うことができるようにすることが文書作成の基本だと思う。小生はEWSとパソコ ンで共通な特殊記号で表や図なども描いている。概ねこれで不便はないぞ。社内だけの文 書は、このようにただのプレ−ンテキストでいいのでないか。小生はそう思う。 * ワ−プロ、表計算、プレゼンなどのソフト `22/01 Microsoft Office の Word, Excel がパソコンのワ−プロ、表計算ソフトとして、当り前 の如くIT講習会で教えられるようになってしまった。会社の中でも、えっまだ誰か使っ てない人がいるの?。そんな雰囲気である。この Office 互換ソフトがある。Applixware という Linux 用の市販品と Sun Microsystems の StarOfficeである。StarOffice、日本 ではNECが同名のグル−プウェアを出しているので、StarSuite と呼びかえられている。 2001年10月 StarSuite 6.0β アジア言語版を無償公開。内部では XML 形式でデ− タを持つ。Office のデ−タをインポ−ト/エクスポ−トでき、 かなりの互換性がすでに あるもよう。Windows 95〜2000, Linux, Solaris に対応。元は ドイツの Star Division 社が開発していたのを1999年8月 Sun が買収し、無償配布を開始した。 まだこの時 は英語版だった。2000年10月に Linux文化の影響を受け、ソ−スコ−ドを公開した。 (2) パソコンとUNIXでの文書作成 * Windows パソコンでの文書作成 企業では社内ドキュメントを作成するのに、Windows 95 の Word と Excel を使う場合が 多いようである。一太郎や Lotus 1-2-3 は相当 Microsoft 勢に押されてしまっている感 じがする。Windows 95 が発売されたのは '95/11/23 だった。わずか2年ぐらいの出来事 である。その間OSに、Word、Excel はこれまでに何度もマイナ−チェンジを繰り返して きた。本当によくなったのかどうかは分からないが、Excel はともかく Word の評判はあ まりよくないようである。デ−タの互換性が微妙に違うという話はよく耳にする。それ以 外にも、どうも Word の挙動も問題みたいである。勝手に状態を変えてしまう、これはや めて欲しい。さらにアイコンが多過ぎて、意味もよく分からないのも問題である。 実際フロ−チャ−トを入れた文書を作成しようとやってみた。Word 97 には図形を描ける ようにメニュ−が備わっている。しかしこれではとてもやフロ−チャ−トは描けない。漫 画程度しか使えないと思った方が無難である。しかたなく Visio で作成して、 はりつけ ることにした。ただしこれも簡単な話ではなかった。それぞれのソフトの微妙な癖を掴ま ないと、どうにも思うようにならない。さらに Word の HTML 変換機能も試してみた。期 待したのだが、文字のサイズぐらいしかダメ、表や絵が入った場合のレイアウトはくしゃ くしゃだった。これでは使えない、初めから変換機能なんか無い方がましなぐらいである。 どうりで Microsoft は FrontPage なんていう HTML エディタを出しているはずだ。 [ 既知事項 ] ・Word は文字は HTML 変換するが、Word で描いた図は変換しない。 ・Visio で描いた図を Cut & Paste で Word にもってくると全体に黒くなってしまう。 ・HTML のインライン画像デ−タは GIF か JPEG である。 ・Word と Excel の表は HTML に変換できる。これは使えそう。いや使えるかな?。 ・Excel のグラフは HTML に変換できる。 ・Word と Excel のデ−タにはマクロウィルスが入り込む可能性がある。要注意である。 ・Windows の ftp コマンドや NFS は、どのソフトでも一般的に漢字変換しない。 ・Word で図の横に文字を入れたいなら、横にレイアウト枠を用意する。HTML 変換も一応 するが、しかし文字列の上下間隔は開いてしまう。非常にまぬけた感じになる。 ・Windows の OLE 機能の "リンク" と "埋め込み"。アプリケ−ションを文書に入れる場 合の話であって、ただの画像の Cut & Paste には関係ない。 ・PowerPoint は本当に有効か。 社内で一回しかプレゼンしないようなものは手描きで十 分。PowerPoint を使うのを止めたら、 事務効率があがったという笑えない話もある。 [ ソフト ] 文書 Microsoft Word & Excel 言わずと知れた Microsoft 社のソフト。 Microsoft WordPad 簡単なエディタ。Windows 95 に入っている。 JustSystem 一太郎 国産ワ−プロ。がんばって。ATOK は昔お世話になった。 図 Visio Express フロ−チャ−トなど各種雛型が用意されている。 Micrografx Designer 売れ筋のお絵描きツ−ルみたい。対応フォ−マット豊富。 Adobe Illustrator 使いこなすのは難しい。プロ用である。 Microsoft Paint 簡単な絵用。Windows 95 に入っている。 ペガサス( Pegasus ) 気になるお絵描きツ−ル。bit '97/09 より。 http://www.mtl.t.u-tokyo.ac.jp/~takeo から 写真 Adobe Photoshop これもプロ用だが、Illustrator より使うのは簡単。 Adobe PhotoDeluxe 結構使える。Sony の VAIO にもついてくる。 その他 SGML 作成ソフト 富士XEROXの XSoft InContext など幾つかあり。 HTML エディタ "HOTALL" とか "ホ−ムペ−ジビルダ−" など多数あり。 [ メモ ] SGML はその後広まらなかった。1995、6年ぐらいの時は、 ロッキ−ド社が航空機の 整備マニュアルを SGML 化したとか、日本でも一部の官公庁で、ドキュメントを SGML 化 したとか話はあったが。それ以降はさっぱり SGML、話を聞かない。 Excel のファイルはすぐメガ単位になるので、どんな構造になっているのか一度ダンプし てみた。まるで原子構造みたい。原子の原子核は野球場の中の砂粒、その砂粒の周りを電 子が回っている。Excel デ−タはスカスカで、何もないデ−タが詰まっていた。 * UNIXでの文書作成 [ ソフト ] エディタ vi UNIXのUNIXたるゆえんのエディタ。 Mule 日本語だけなら Nemacs を使ってもよい。 Vim vi の改良版。これなら使えそう。`21/11 追加。 図、写真 tgif ドロ−ツ−ル。xfig というのもあるらしい。 Adobe Illustrator イラスト用。UNIXには英語版しかありません。 Adobe PhotShop 写真用。UNIXには英語版しかありません。 xwd X Window Dump。画面ダンプのソフト。xwud で見る。 xpaint Paint Tool。ftp.iij.ad.jp/pub/X/contrib/applications/ GIMP Gnu Image Manipulations Program。別名 PhotShop キラ−。 http://www.xcf.berkeley.edu/~gimp/gimp.html ビュ−ワ等 Ghostview PostScript や TIFF 画像などを表示する。 ImageMagick フリ−ウェア。画像表示、修正、変換ソフト。 xv シェアウェア。画像表示、修正、変換ソフト。 [ その他フリ−ソフト ] UNIXにはたくさんのフリ−ソフトがある。フリ−ソフトなしでは仕事にならないかも 知れない。うまく使いこなしたい。漢字変換の nkf、jless。PostScript を HTML に変換 する ps2html。netpbm、少し前は pbmplusという名前だったが、これは各種画像変換する。 さらに aimaker は PostScript を Adobe Illustrator のデ−タに変換するソフトである。 ps2ai.ps も同様である。ただし日本語対応していないので、図形と ASCII テキストだけ の変換になる。DTPとか PDF で図形を扱う場合、 これらのソフトのお世話になるかも 知れない。もう一つ、使ったことはないが vi が嫌な人向けに。MS-DOS のエディタの Vz や Mifes に似た NXEDIT というのもあるらしい。 [ INDY 特有のマルチメディア機能 ] Shilicon Graphis のEWSは、さすがにマルチメディア対応だけあって、 最初からいろ いろ付いている。Showcaseはプレゼン資料作成に、簡単な図なら描くこともできる。テキ スト・エディタもGUIの Ieditor がある。画面ダンプには snapshot がある。 ディス プレイの任意の矩形領域を、色もそのままのイメ−ジでダンプしてくれる。xwd なんか使 う必要はない。snapshot の画像フォ−マットは、INDY 特有の SGI 形式である。SGI形式 からの他のフォ−マットに変換する togif、SGI 形式にする fromgifというコマンドがあ る。snapshot の仲間に、ipaste と istat というコマンドもある。 下記はダンプ画像を GIF に変換して、加工し、表示する手順である。 % snapshot 画面のダンプ、デフォルトで snap.rgb でできる。 % togif snap.rgb tmp.gif GIF デ−タに変換する。toxxx というのは他にもある。 % imgworks 画像を加工する。強調、白黒、色など結構加工できる。 % imgview tmp.gif 画像を表示する。各種画像フォ−マットに対応する。 [ LATEX について ] 小生はまだ使ったことがないのだが、PDF との関連で検討に値するのでないかと思ってい る。LATEX は、もう10年以上前からUNIXの文書整形ソフトとしてある。PostScript プリンタもなかった頃に、高品位の文書を作成して、プリントできたのである。企業では なじみがないようだが、おもに学会の投稿によく使われている。大学でのレポ−トも情報 系の学部を中心に使われているようだ。記述の仕方は HTML といっしょ、タグにより文字 サイズをかえたりして、ビュ−ワで確認する。テンプレ−トもスタイルファイルという名 前で各種ある。学会投稿用のスタイルファイルなんかは、その学会のURLにおいてある。 スタイルファイルも使って jlatex でコンパイル ↓ 作成文書の元 中間コ−ド xxx.tex ---> xxx.dvi ----> xdvi で表示確認 |--> dvi2ps で PostScript 変換 ↓ Acrobat Distiller で PDF 変換 周辺ソフトには HTML に変換する latexhtml、 ベタ書きのプレ−ンテキストを TEX ファ イルにする plain2。plain2 は単純な書式程度ならやってくれそうである。とりあえずこ れから試してみるのがいいかも知れない。Mule にも TEX 記述を支援して、プレビュ−も できる AUC TEX というのがあるらしい。 それに最近、と言っても1年ぐらい前から本屋 に LATEX の本が幾つか並んでいる。Windows 対応の LATEX ソフトが CD-ROM でついてい る。よく見かけるよ。 * プレゼンテ−ション `22/06 追記 小生一番不得意なこと。昔はOHPでがんがんプレゼンやっていたんだけど。 Microsoft の PowerPoint とか出て来るようになってから、どうもやれんようになった。 INDY での Showcase も、ままよかったけど。 単純には、WWWブラウザをそのままプレゼンにすれ ばいいのだ。文字のサイズも大きくしたり、色を変えたり好きなようにできる。それに写 真や図形を張り込めばいい。ペ−ジも別に変えなくても、ずずっと10ペ−ジぐらいにし てもいい。HTML ならファイルサイズも軽い。 自分のホ−ムペ−ジにプレゼンの HTML フ ァイルを置いておき、インタ−ネット接続したパソコンがあれば、どこででもプレゼンで きるという具合である。もちょっと、かっこよくプレゼンしたいという場合、MagicPoint を使うというのはどうだ。これまで印象に残っているプレゼンは、大学の在学中に聞いた KCL(京都 Common Lisp) を書いた先生の講演。手書きのOHP、それがとても分かり易か った。別に見てくれ体裁はどうあれ、いかに分かり易いのを見せるか、それが一番大切だ と思った。いろいろ図があったり、カラフルであったりして一見、分かり易いように思え ても、実は何も理解できていないということはよくあることである。 (3) その他知っておきたいこと * Macintosh のファイルの扱い よく話題になるのが Macintosh と Windows 間でどうやってファイルをやりとりするかで ある。これには Macintosh 側で "File Exchanger"、"PC Exchange"、"Dos Mounter" そ れに PC Exchange といったソフトで、Macintosh 形式 <-> DOS ファイル形式の変換を行 う。DOS のフォ−マットは 720 Kbytes か 1.44 Mbytes である。"File Exchanger" は以 前からあるソフトだそうだ。 "PC Exchange" は Power Macintosh で標準装備になったと のこと。"Dos Mounter" は DOS のディレクトリが Macintosh のフォルダになる。それに ネットワ−クで ftp 転送する場合は、 CR/LF 変換しないように binary モ−ドで行った 方が無難である。へたすると Macintosh で読めなくなってしまう。 これはEWSも同様。 Shilicon Graphics のマシンと Macintosh の間なら、Floptical Disk を使う方法がある。 オプションで、20 Mbytes のフロプティカル・ディスクを付けることが出来る。この装置 は Macintosh のファイルをそのまま読み書きしてしまう。 Macintosh にももちろん付け る必要がある。95年ぐらいの調べだが、日立マクセル OSD-N21V0/-N21M0 59,800 円 + 別売り Macintosh 用ケ−ブル。ディスクは日立製 1,650 円/1枚だった。一般にマック にはMOをつける場合が多いようであるが、アメリカではMOよりフロプティカル・ディ スクの方が普及しているという記事を目にしたことがある。ちなみにMOディスクは1枚 当時 8,500 円と高いです。今、98年時点でこれらの装置、値段など調べていません。 ここから蛇足です。覚えておいた方がいいかも知れないこと。Macintosh のファイル構造 はDOSやUNIXと異なり、デ−タ・フォ−クとリソ−ス・フォ−クという2つで構成 されていて、関係付けられている。MS-DOS の感覚で、 へたにファイルをいじるのは危険 である。それに Macintosh から DOS 変換したファイルは、パソコンでもEWSでも画面 で見えない。改行が 0d になっているためである。例えばEWSで見えるようにするには、 0d を 0a に変えるとよい。 8進 16進 10進 ------------- % tr '\015' '\012' < mac.file > unix.file 012 0a 10 % tr '\012' '\015' < unix.file > mac.file 015 0d 13 040 20 32 tr はUNIXのコマンド、translate characters。 * CADデ−タのドキュメントへの利用 [ 数年前の状況 ] 95年当時、CADデ−タをDTPへ利用するための検討をしたことがある。つまりやり たかったことは、 Macintosh のDTPソフトである QuarkXPress にCADの図形デ−タ を渡したかったのである。これは一筋縄ではいかなかった。QuarkXPress でデ−タを使う には、Illustrator にCADデ−タを取り込み、若干の修正を加える必要がある。DXF フ ォ−マットには線の太さの概念がないため、Illustrator で太線、細線と指示しなければ ならないのである。しかしこのこと以前に、当時の Illustrator は DXF を読むことがで きなかった。そのため MiniCad をさらに介する必要があった。 このような状況だったた め、実質CADデ−タをDTPへ利用することは不可能だった。 DXF EPS EPS' CAD ----> MiniCad ----> Illustrator ----> QuarkXPress 別な方法として、CADデ−タを何とかして PostScript にすれば aimaker や ps2ai.ps、 それに ps2epsi といったPDSを使えば、Illustrator で読める EPS 形式のデ−タに変 換ができた。しかしこれらのソフトは日本語が扱えなかった。 ただの図形と ASCII テキ ストの変換しかできなかった。 ん?、aimaker や ps2ai.ps は Ghostscript を変換エン ジンに使っているので、ひょっとすると日本語にも対応したかも知れない。しかし問題は 変換だけでなく、DTPの多彩なフォント、線種、線幅など細かなことを考慮する必要が あった。本当やれたとしても、CADデ−タを1個ずつ、幾つもの変換を通し微調整もし て、やっと QuarkXPress に到達するという状況であった。 [ 現在の状況:98年 ] 現在はCADデ−タのドキュメントへの利用はDTPだけでなく、Word や Excel を使っ たただの社内レポ−ト、HTML 作成まで日常的に使われるようになった。 それだけCAD デ−タの DXF ファイルを画像デ−タに変換しやすくなったのである。 ドロ−ツ−ルの代 表的な Windows ソフト、 Micrografx Designer を使えば DXF を GIF に変換することが できる。値段は安いソフトだが、かなりたくさんの画像フォ−マットを扱うことができる。 確か最近の Adobe Illustrator も DXF の読み込みができるようになったと思うが。今や 探せば DXF を読み込むソフトは結構あるように思われる。 ただし、何もせず変換して使 えるかどうかは別問題であり、ドロ−ツ−ルで図形の微調整は必要であろう。 * 各種ファイルの拡張子 プレ−ンテキスト : xxx.txt << Windows、UNIX共通ただのテキスト。 Microsoft Word : xxx.doc << 元はUNIXのドキュメントの拡張子。 Microsoft Excel : xxx.xls JPEG 画像 : xxx.jpg/jpeg << プログレッシブ JPEG など。 GIF 画像 : xxx.gif << GIF87a, GIF89a がある。 Windows フォ−マット : xxx.bmp Adobe Photoshop : xxx.psd Adobe Illustrator AI : xxx.ai Adobe Illustrator EPS : xxx.eps X Window ビットマップ : xxx.xbm AIFF 音声 : xxx.aiff AU 音声 : xxx.au QuiickTime ム−ビ : xxx.mov MPEG ム−ビ : xxx.mpg/mpeg Windows メタファイル csv カンマ区切りのテキスト形式 RTF ( Ritch Text Format ) * フォントとそのラスタライズ Windows や Macintosh のパソコンでは当り前になっている、 アウトラインフォントにつ いて確認しておこう。DTP、プリント出力の基本ともいえる。なかなか最終的にプリン ト出力まで、すんなりとやるのは難しい。同じフォントがコンピュ−タとプリンタで揃う かとか、高解像度で表示プリントする場合とかに問題が起きるようである。また、ある解 像度以上の表示がフォント自体でできないようになっている。アウトラインフォントなん だから任意のスケ−リングが基本的には可能なのだが、そこはフォントを作っているメ− カの思惑でライセンス料が欲しいということなのだ。アウトラインフォントはパソコンだ けのものでなく、X Window System でも X11R5 から Type1 を初め、数種類のスケ−ラブ ルフォントが使えるようになっている。 ・Type1 ---- PostScript Type1 というのが正しい。当初 Adobe System 社が非公開にし て法外なライセンス料をとっていた。文字を小さく表示する場合に、 文字 が潰れるのを防ぐ線幅補正機能がある。これは Type1 内の hint 情報を使 う。日本語は Type0 といい、コンポジットフォントとも呼ぶ。 ・TrueType - Apple と Microsoft が Type1 に対抗して共同開発した。 Adobe はこれで Type1 のフォ−マットを公開することになった。 Windows 3.1 からサポ− トしている。 XFree86 のXウィンドウでアウトラインフォントを出そうと というのは、この TrueType フォントを使う。 ・ATM ------ Adobe Type Manager。PostScript からビットイメ−ジに展開するラスタラ イザ。Macintosh に搭載されている。PostScript とビットマップフォント を使い分ける機構になっている。 ビットマップフォントでもいいとこはビ ットマップで表示する。 PostScript でないプリンタへ ATM でラスタライ ズして出力できるが、マシンのパワ−を食う。 ・RIP ------ Raster Image Processor。PostScript 対応プリンタに内臓されているハ− ドまたはソフト。PostScript をビットイメ−ジに展開する。リコ−のプリ ンタにはパソコン側で、ラスタライズするソフトがある。 --------------- -------------- | ATM→表示 | Macintosh | RIP→印刷 | PostScript | ↑ | Display | ↑ | Printer | PostScript, | ------------ | | | | Bitmap Font | | PostScript | --------------- -------------- (4) 情報共有ツ−ルWWW '96 * WWWの動向 この分野激変している。CALS、EC、イントラネットなど複雑に絡みあって毎週のよ うに新製品の発表やバ−ジョンアップが繰り返されている。主にWWW系、グル−プウェ ア系、デ−タベ−ス系、そして Microsoft 社がせめぎあっている。 もうどうまとめたら いいか分からん。予測するのも困難である。先ず一つ言えることは、イントラネットに指 針は向いていることは確かである。外部用WWWサ−バは会社に1個あればよいが、イン トラネットで使う社内用WWWサ−バは1個じゃ済まない。数がこれからはけるのはイン トラネット用なのである。以下は概ね96年半ばに記述した。97年8月現在、大幅に見 直そうと思ったが切りがない。変化したところを後の方に追記する。 表現能力のアップ: Netscape Ver.2.x が出て一挙に表現能力が上がった。 HTML 2.0 は従来の 1.0 とは それこそ雲泥の差である。すぐに HTML 3.0 も出てくる。Java もすごい。 印刷物と 変わらない PDF フォ−マットというのも Netscape の Plug-IN で使える。ここまで の表現能力になると、もはや素人が画面を作る領域ではなくなる。外部向けWWWの コンテンツはデザイナ−が作成するにしても、社内WWWではあまり表現にこだわら ずにやるしかないのでないか。 セキュリティのアップ: インタ−ネットで本格的に商売をするため、即ちEC対応するため暗号化や認証機能 が付加されてきた。この部分も激戦区である。暗号化対応をめぐり Netscape の SSL、 どこやらの S-HTTP、Microsoft も負けてはいられんと PCT を繰り出している。 APIの充実: ブラウザを何らかの入力画面とし、WWWのバックにRDBや全文検索を置き、デ− タを検索したいとか書込みたい場合、WWW側で CGI( Common Gateway Interface ) というプログラムで対応していた。CGI は CERN や NCSA httpd に用意されていた機 能である。ただ CGI ではそのプログラムが、 1つの操作毎に開始して終了してしま い、セッションを維持できないという欠点があった。 そこで Microsoft 社は ISAPI、 Netscape 社は NSAPI をそれぞれのサ−バに載せてきた。その他、国内のホスト系メ −カがセッションを維持できるWWWとかいうのを売り出している。 グル−プウェア機能: グル−プウェアといえば Lotus Notes の牙城だったが、 うかうかしとれんようにな ってきている。WWWに文書保存だけでなく回覧や黒板機能をつければ、グル−プウ ェアである。電子メ−ル機能は Netscape にはすでに入っている。逆に Lotus Notes はWWW機能を付け加えたりして反撃している。一番の問題は価格である。Notes は 結構高い。もっと安くしないとWWWのうねりに消されてしまうのでないか。 * WWW関連製品 イントラネット用のWWW関連ソフトが95年末ぐらいから続々と出てきている。まだ発 売されていないのもある。デ−タベ−ス系、グル−プウェア系、WWW系などいろいろな 所からWWWベ−スの製品が投入されてきている。 特に Microsoft 社は96年3月に急 激に路線変更し、Windows NT Server 中心にイントラネット対応を猛烈な勢い進めている。 目を離せない Microsoft と Netscape 社の製品について、 「日経バイト」96年8月号 や製品カタログなどを参考にして以下まとめてみた。 これらの製品の見方で注意すべきことは、単体の製品名と、グル−プとして単体をまとめ た製品名があることである。Office 95 というのは Word, Execel, PowerPoint、 それに Schedule+ 等を入れたパッケ−ジソフトである。Netscape Suite Spot という単体の製品 があるわけではない。Netscape Navigator など幾つか集まった商品であり、 買う時にそ の中の何個かを選ぶようになっていること。更にややこしくしているのに、Netscape ONE とか Java ONE とか言って、会議の名前までこんなのを付けている。頭の中パニックだぞ。 Microsoft : BackOffice 製品群 Netscape : Suite Spot 製品群 Oracle : InterOffice WebServer (ORACLE 7 を使う) Lotus (IBM) : Lotus Notes R4J Just System : Just Office Server DEC : Workgroup Web Forum etc., [ Microsoft 社の BackOffice 製品群 ] ・Windows NT Server 4.0 96年夏 WWWサ−バの IIS( Internet Information Server )をバンドルする。 NT 3.51 で すでに無料で出しているものである。 テキストの全文検索をする Search Server も バンドル予定。DNSサ−バも入れるとのことだが、今のものと何が違うのか不明。 ・Microsoft Exchange Server Version 4.0 96年6月、日本語版 サ−バOSは Windows NT、クライアントは Windows 95/NT/3.1 で使える。インタ− ネットとのメ−ル交換は別売りの Ineternet Mail Connector が必要。WWWサ−バ との接続ソフト Web Connector も今後用意する。Exchange は基本的には電子メ−ル のソフトであるが、グル−プウェアであるといってもよい。業務アプリケ−ションを 作成することもできるし、SQLサ−バとも連動させることができる。イントロパッ ク 169,000 円。1サ−バ、5クライアント分含む。 ・Internet Explorer 3.0 96年夏、無料 Netscape Navigator のプラグイン・ソフトの組み込みが可能になった。Java アプレ ットも実行できる。スクリプト言語の Visual Basic Script, JavaScript が使える。 Java の開発には Visual J++ を使う。Windows の OLE 機能をネットワ−クにまで拡 張する独自の ActiveX スクリプトも入れた。ActiveX は JavaScript, Visual Basic を制御することができる。 ・Internet Assistant for Microsoft Office 95 Word, Excel, PowerPoint, Access の機能拡張ソフトで、 HTML に変換することがで きる。例えば Excel はその時の画面がそのまま HTML になる。 その後バ−ジョンア ップしたこれらのソフトには、変換機能がビルトインされた。 [ Netscape 社の Suite Spot 製品群 ] ・Enterprise Server 2.0 96年6月 どうも Netscape Commerce Server が名前を変えたのでないか。機能的には同等なも のがあり、加えてテキストの全文検索、ペ−ジの更新履歴管理、 JavaScript インタ プリタ、Java アプレット実行環境がある。全文検索は英語対象。 ・Netscape Navigator Gold 3.0 すでに出ている Netscape Navigator 3.0 に HTML ペ−ジ編集機能がついたもの。 FastTrack Server にも Gold は含まれる。ちょっと試したが、ほとんど使えるような代物ではなかった。 ・LiveWrite Pro 1.0 サイト管理、デ−タベ−ス接続ツ−ルである。 JavaScript ソ−スコ−ドをネイティ ブ・コ−ドにコンパイルする JavaScript Compiler、Oracle や Informix などのデ −タベ−スサ−バとの接続ライブラリがある。 ※この他 Mail Server、News Server、Catalog Server、Certificate Server、FastTrack Proxy Server が96年末、全て発売になっていた。Enterprise Server 2.0を購入した ところ、Gold も LiveWrite も入っていた。Suite Spotというパッケ−ジ製品って、国 内で本当に販売されたのだろうか。 * WWWブラウザの様子 WWWサ−バのクライアントは、言わずと知れた Mosaic や Netscape ブラウザ−である。 Mosaic はフリ−ソフトでブラウザ−の草分け的存在であるが、 現在では Netscape がデ ファクト・スタンダ−ドとなっている。Netscape は無料みたいだが有償である。Windows の TCP/IP ソフトやモデムの添付ソフトにもついてくる。パッケ−ジになった箱のを買え ば、操作マニュアルもついて来る。 WWWサ−ビス用の記述言語は HTML と言うが、Mosaic は HTML 1.0 を、Netscape の方 は HTML 2.0 をサポ−トしている。HTML 2.0 の方が表現能力が優れている。文字を点滅 したり表を作成したりできる。HTML 1.0 は表機能が無かったので表を他のソフトで作成 し、それを GIF なんかに変換して貼り付けていた。 HTML の扱えるデ−タは、HTML 自体、ただのテキスト、PostScript、各種画像、映像、音 声と何でもこいである。HTML とテキスト、それに画像の GIF フォ−マットは Netscape や Mosaic の画面の中で表示してくれる。しかし他のデ−タフォ−マットは、それ専用の ビュ−ワが必要である。EWSで必要となるビュ−ワを示す。 PostScript ---- ghostscript, ghostview << コンパイルはやっかい。 各種画像 ---- xv(Mosaic), imgview(Netscape) << imgview はINDY にある。 映像,動画 ---- mpeg_play Ghostview は Ghostscript の高機能版と思っていい。 Ghostscript は Postscript フォ −マットの画像デ−タを表示するソフトである。機能的には、画像デ−タ1つ表示して終 わりである。Ghostview はペ−ジの分かれた PostScript デ−タを扱えるし、部分拡大や 任意ペ−ジのプリントもできる。 [ Netscape Navigator について ] Ver.2.x からは Java 機能が搭載された。 Sun の HotJava でなくても Java を扱えるよ うになった。インライン・プラグイン機能で、アドビ社の Acrobat の PDF フォ−マット、 それにアップル社の QuickTime ム−ビも画面内で見れるようになった。PDFフォ−マット は Macintosh, Windows, UNIX などで表示を同じにしようと開発された。 INDY と Windows では、日本語が混じると表示がずれてしまう。全角と半角の文字間隔が マッチしていないようである。Netscape 2.0 になっても修正されていない。 対策として は全文、全角か半角で書けばいいのだが。ただし、マッキントッシュの Netscape 2.x は きれいに表示されている。仕様ではなくてバグとみなすべきである。 (5) 文書管理とグル−プウェア * 文書管理の動向 単に文書管理といってしまうのはやや語弊がある。以下に掲げる様々なデ−タが対象にな なる。現在色々な管理方法が、相互に関連しあってWWW中心に統合しようとしていると ころである。WWWは履歴管理こそできないが、図面、文書、画像など何でも扱うことが できるデ−タベ−スである。この基本的な機能にグル−プウェア的な仕組みや電子メ−ル 機能を付加し、WWWブラウザを作業者のプラットフォ−ムにしつつある。 加えて、WWWはプログラムを起動して他のデ−タベ−スにアクセスができるようになっ ている。このためプログラムによっては、 ホスト系デ−タやEWSベ−スの RDB のデ− タを扱ったりすることが可能になる。EDIデ−タベ−スまでWWWのバックグラウンド にしようとする動きもある。 これとは逆に Lotus Notes をはじめとするグル−プウェアのソフトが、 WWWの機能を 含めてきたりしている。マイクロソフトも Office から、ジャストシステムも一太郎から 同様な動きをしている。このような動きがWWW側とグル−プウェア側双方から同時に起 こり、何が何だか分からない状況を呈している。 * 文書デ−タの種類など 電子メ−ル( インタ−ネット技術使用 ) ― 電子メ−ルのみ、e-mail など。 電子会議 ( インタ−ネット技術使用 ) ― 電子会議のみ、NetNews など。 部門用内部文書 ---- 技術レポ−ト \ 実験レポ−ト | WWWサ−ビス 例:Netscape | 部門用外部文書 ---- カタログ,取扱説明書 / (音、画像、映像含む) 汎用電子メ−ル ― グル−プウェア 例:アサヒ・ ス−パネット 電子メ−ル(グル−プウェアの一機能) \ 電子会議 ---------- そのもの | 電子回覧板 -------- 稟議書 | グル−プウェア 例:Lotus Notes 電子掲示板 -------- お知らせ | Office 95 スケジュ−ル管理 -- 会議室予約,個人日程 / 日立Groupmax CADデ−タ ------ そのもの \ 図面変更管理 ------ 保存、履歴情報 | 図面検索管理 ------ 図面情報、ビュ−ワ | 部品構成管理 ------ 部品表 | PDM 例:Sherpa 図面出図管理 ------ そのもの | Oblligato ドキュメント管理 -- 仕様書,組立指示書 | ワ−クフロ−管理 -- 承認回覧 / 顧客管理情報 \ 受発注管理情報 | EDIデ−タベ−ス 生産管理情報 | 人事管理情報 / ※ 以上の他にSGML文書作成とその管理ソフトもある。製品としては Interleaf や DynaText などがある。これらもWWWへの統合に指針は向いている。 * グル−プウェアについて 少し説明しておく必要があろう。このソフトは事務系の業務改善と迅速な処理を目的とし、 単なる文書管理システムでなく、文書回覧や承認と言ったワ−クフロ−処理ができるよう にしたものである。一口にグル−プウェアといっても実装の仕方は様々なものがある。以 下列挙してみる。 1. Lotus Notes などの汎用グル−プウェアソフトを使う。 2. 独自作成。以前 NetWare で作り込んだ化学会社の事例があった。 3. パソコン用電子メ−ルソフトをカスタマイズして使う。アサヒ・ス−パネット。 4. 日立などホスト系メ−カが出しているソフトを使う。日立の Groupmax。 現在一番有力なのは Lotus Notes である。 各社導入にあたっては、専用にカスタマイズ するのがどうも通常であり、教育費用と合わせて、相当な出費を覚悟しなければならない。 Lotus Notes を使わなかったアサヒ・ス−パネットの場合も、結構な費用がかかっている。 パソコン100台、4年リ−ス計算で、ト−タルの費用は1億円を超す。フリ−ソフトの WWWだけで、単純に文書管理するだけとはコスト的に大きな開きがある。 グル−プウェアには電子メ−ルが、一機能として入っている。Lotus Notes では cc:Mail が実装されている。この電子メ−ルはインタ−ネットの e-mail とは異なる。つい最近に なって cc:Mail <-> e-mail 変換ソフトがでてきたところである。ただしインタ−ネット やUNIXの "ただ" という文化に慣れた者にとっては脅威的な価格で、70万円もする。 この値段はホスト系文化に慣れた者にとっては安い値段なのかも知れないが。 導入コストの面をみても、単なるWWWとグル−プウェアでは背景も文化も違う。グル− プウェアはただ導入すれば済むという性質のものではないことも理解できよう。グル−プ ウェア成功の可否について、様々のところで言われていることをまとめると、次のように まとめることができると思われる。 --- コンピュ−タは1人1台。 | 電子メ−ルの宛先は制限を設けない。 | 電子会議の参加者は基本的に自由とする。 グル−プウェア --| 事務系主導のトップダウンで導入する。 成功の可否 | 職場のフラット化とオ−プン化を進める。 | 慎重な運用の取り決めとメンテナンス。 --- 金銭メリットよりも戦略的導入の決定。 97年10月追記。依然 Lotus Notes の勢いは衰えないが、 WWWベ−スのグル−プウ ェアのソフトも増えてきている。Lotus Notes は本書の管理者は手を出すべきものではな いが、 ひょっとすると Netscape Enterprise Server 3.0 と Netscape Communicator の 組み合わせによるWWWベ−スのグル−プウェアは、管理者の実際的な検討範囲に入るか も知れない。但し中身のことまでは関知はできないが。形を提供するだけという意味で。 * その後のグル−プウェアの様子 Lotus Notes がぜんWWWよりになった。ノ−ツ・ドミノ・サ−バという製品でWWWサ −バとして使えるのはもちろん、SMTP/MIME, POP3, IMAP4, NNTP, LDAP, SSL 3.0, X.509 などの最新技術をほとんどサポ−トしている。CORBA の標準通信プロトコル IIOP まで入 っている。ドミノ・サ−バのクライアントには Internet Explorer も使うことができる。 Netscape Navigator は Netscape Communicator という製品群の1つになった。97年5 月頃出たと思う。Communicator は単なるWWWビュ−ワでなく、 グル−プウェア的なソ フトも含んだ製品である。Netscape ユ−ザはグル−プウェアもこれで決まりか。 そんな 単純にはいかんか。あまりそのような使い方は、その後されているという話もないし。 WWWベ−スのグル−プウェア・ソフトで気になったものをあげておく。 WebCaucus 1.1 http://www.nets.or.jp/interjoin/、 全文検索機能もあって、無制限版 100 万円である。 ELIAS 2.0J NT 版は、http://www.linkcom.co.jp/ から試用ダウンロ−ドできる。1サ− バライセンス 19.8 万円である。 いつ Cybozu が出てきたか、98年にはまだなかったか。サイボウズを見た時、すごくメ ニュ−が繁雑に思えた。こんなのを全社的に導入したら、どれだけ無駄な時間を費やすこ とになるか、マイナスのイメ−ジが強かった。いつのことか、まだ会社が松山にあった時 代かも知れない。しかし、この頃からこのソフトは注目していた。2010/03 追記。 * 市販グル−プウェアの導入 グル−プウェアのファイル共有の機能だけ、とりあえず使うというのはどうか。ドキュメ ント管理システムとしては、できるだけシンプルなのがいい。あれもこれもできるという 必要はない。社内でのファイル共有は当初は Sambaで簡易的に作ってもいいだろう。しか し長期的には Samba ベ−スの自前管理は、ほどほどしておいた方がいいだろう。Sambaベ −スだと多分、ユ−ザの細かな要望に応えることができるかも知れない。特例で誰それさ んはとりあえずしばらく閲覧できるようにしてくれとか。しかしそんなことを繰り返して 行くと、どんどんル−ルが複雑になりにっちもさっちも行かなくなる。Samba でファイル 共有を作った本人しかまるでメンテナンスできなくなってしまう。 本来、社内の情報共有は人事部門の管轄であるはずで、いつまでもIT部門が関わる事項 ではない。特例は基本的に認めない。というかグル−プウェアのソフトでできる範囲のこ とをやる。Linux マシンにログインして vi で Sambaの制御ファイルをいじる。そんなこ とは総務や人事の輩ができるものではない。個々の要望を聞くのでなくソフトの方に人を 合わす。すでにあるグル−プウェアで十分できるはずである。いや内は簡単には合わすこ とができないとのたまう人が居たとすれば、その人の頭の方が腐っている。もはやITの 担当を変えた方がいいだろう。この下りは2010年3月に追記した。十年前も今も、フ ァイル共有の基本的な考えは変わるものではないはずである。 * 仕事の成果物としての文書 仕事で結局なにをしているかといえば、書類をつくっているわけで、コンピュ−タのファ イルだ。どうやって分類して、この先ずっと保管していくのか。昔で言えばコクヨの仕分 け箱を使ったファイルリング。ファイルにはワ−ドやエクセルで作ったもの。ただのテキ ストもあるが、社内では自分ぐらいしかいない。他にもメ−ルそのもの、CADデ−タも ある。飽くまでも仕事で使うコンピュ−タでありパソコンである。作成した文書そのもの が仕事の証である。それを個々のパソコンのディスクに入れておくということ。そもそも おかしいのでないか。どこか信頼における場所に一括して保存管理するのが自然である。 J-SOX法との絡みで考慮すべきこと。2007年10月のビッグサイトでの Security Solution展示会で一緒にやっていたファイル文書管理の展示。見たかったけど見れなかっ た。残念、展示を見て回るので疲れ果てた。e-文書法、平成17年4月1日施行。文書を 電子化しなければならないというものではない。原本性の確保、電子署名、タイムスタン プ。スキャニング、画像ファイルにする、PDF にするとか。法令で課せられた紙で保存す る代わりに、電磁的記録も認めるという。2010年時点、e-文書法は内部統制やSOX 法のようにこれまで話題にはなっていない。メ−ル保存の義務化の話みたいなものか。