7.ネットワ−ク接続技術 7-1. イ−サネットに無線LAN '97 (1) 従来のネットワ−ク構築機器 * リピ−タ( Repeater ) 2つのセグメントを単純に接続する機器である。ケ−ブルを長くするために、信号を電気 的に増幅して次のケ−ブルに信号を送る役目をする。リピ−タの働きを理解するとデジタ ルとアナログのことがよく分かってくる。ケ−ブルを流れるパケットは、イ−サネットの フレ−ムの信号である。これはデジタルなので0と1、そして0/1を表わす矩形波であ る。この矩形波は元々アナログの波を合成し、四角い形にしている。そしてこの波がケ− ブルを通って行くに従って、形が崩れて行くのである。ほかっておくと、矩形やら何やら 分からない形になってしまう。そこで形が分からなくなる前に、発信時のままの矩形波に してやる。これがリピ−タの働きなのである。10 Mbps リピ−タの多段接続は4台までで 総延長は 2.5 Km である。リピ−タはパケットをそのまま通してしまうので、ネットワ− クの負荷分散には役に立たない。 バッファド・リピ−タ > 中継をビットでなくフレ−ム単位で行う。ブリッジのアドレス処理機能はない。 ハ−フ・リピ−タ > リモ−ト・リピ−タともいう。 * ハブ( Hub ) 上記のリピ−タとハブの定義はあいまいである。メ−カによりそれぞれ呼び方が異なって いるようでもある。ハブはリピ−タのセグメントを接続する役割の他に、コンピュ−タの 接続ポ−トを持っていることが特徴である。マルチポ−ト・リピ−タ、コンセントレ−タ ともいう。ハブはそれだけでネットワ−クを構成することができる。論理的には1本のセ グメントにホストが配置されることになる。コンピュ−タとハブの接続には、10 Mbps 対 応なら 10Base-T 用の UTP ケ−ブルを使う。リピ−タの部分で 10Base2 のT字バルブを 使う場合もある。 リピ−タ・ハブ > 多分ネットワ−ク機器の中でも一番よく使うものである。ハブを繋ぎ合わせて 使うカスケ−ド接続は、10Base-T では減衰のため4段までになっている。 厳 密には帯域共有型ハブ( Shared HUB )という。 スイッチング・ハブ > Switched Ethernet ともスイッチャともLANスイッチとも呼ばれる。見かけ は単なるハブだが、論理的にセグメントが複数本あるようにできる。ネットワ −ク負荷の分散に役立ち、ル−タの替わりとして最近注目されている。 スタッカブル・ハブ > 上記2種類のハブで、ハブのポ−ト数を増やそうとすると、カスケ−ド接続す するしかない。そうするとネットワ−クの距離とか問題になってくる。そこで ハブを追加しても、1個のハブとみなすようにしたのがこのタイプである。 [ 各種機能 ] ・タ−ミネ−タ内臓 これは注意しなければならない。10Base2 ケ−ブルなら、その末端にタ−ミネ−タと いうのを付けて終端抵抗とするので分かり易い。ハブにタ−ミネ−タが内臓されてい て、使う使わないという設定をパネルのスイッチなどで行う場合がある。これを知ら ないで適当にしていると、必要もないのに終端抵抗がいつのまにかセットされたりす る。そうなると意味不明のネットワ−ク・トラブルが起きる場合がある。例えばやた らネットワ−クが遅くなる。通信できたりできなかったりする。 ・ホットスワップ シャシ−型のハブであれば、ホットスワップといって故障してもボ−ドを差し替える だけで、停止させることなく復旧させることができる。ただし一般にシャシ−型は高 価である。ついでに冗長電源というのもある。二重化電源ともいわれる。ハブの電源 を2系統からとれば、1系統の電源がダメになってもだいじょうぶというわけである。 ・10Base-T/100Base-TX 自動認識 特に説明をするまでもない。ハブのポ−トに接続するホストのイ−サネット・インタ −フェ−スの種類をハブが自動的に 10Base-T か 100Base-TX か判断する。カタログ には Autosense とかオ−トネゴシエ−ションとか書かれている。 安いハブはパネル のスイッチで自分で切り替える、でもその方が確実でかえっていいかも知れない。 * ブリッジ( Bridge ) ブリッジはデ−タリンク・ブリッジともいわれる。同一のネットワ−クIPアドレスを持 つ、2つのセグメントを接続するネットワ−ク装置である。サブネットを接続する装置で はない、それはル−タになる。セグメント内にあるホストへのパケットはブリッジで止め られて、他のセグメントには流れていかない。しかし ARP のような、 イ−サネットレベ ルの同報パケット(ブロ−ドキャスト)は通してしまう。一定時間アクセスがないホスト は、ブリッジ内の管理テ−ブルからMACアドレスを外すようになっている。 ラ−ニング・ブリッジ > イ−サネット・アドレス(MACアドレス)をセグメント毎に覚え、不要なパ ケットを通さない。ブロ−ドキャストを多用する NIS には有効でない。 ブル−タ > ル−タとブリッジの両方の機能をもつ。不明なパケットが来ると、ブリッジと して働くようになっている [ スパニングツリ−対応のブリッジ ] □ 192.9.200.1 閉ル−プを作るようなネットワ−クは、イ−サ | ネットでは基本的には許されない。ブリッジを ------------------------------- 1つだけ有効にして、トラブルが起きた時にバ | | ックアップとして予備のブリッジが働くように ブリッジA ■稼働 B ■待機 なっている。B のブリッジはいざという時のた | | め、ホットスタンバイしている。 -------------------------------- | □ 192.9.200.2 * ル−タ( Router ) 専用ル−タとEWS等のホストをル−タとして使う方法がある。2つのサブネットを接続 する場合に使う。ホストをル−タとして使った場合、よくゲ−トウェイともいう。または ネットワ−クの種類が異なる、ト−クンリングとイ−サネットなどの接続機器をゲ−トウ ェイとも呼ぶ。ここではサブネット接続の話とする。ル−タで注意すべきことはセグメン トでなく、サブネットであること。ケ−ブルにつけるIPアドレスは異なっていなければ ならない。ル−タの特徴はブロ−ドキャストのパケットを通さないので、ネットワ−クト ラブルの局所化やパフォ−マンスの向上を計ることができることである。 [ ロ−カル・ル−タのネットワ−クアドレス ] □ 192.9.200.1 | -------------------------- 192.9.200.0 | ■ Router □ 192.9.201.1 | | -------------------------- 192.9.201.0 * ネットワ−ク機器のまとめ リピ−タ ---- 同軸ケ−ブルのリピ−タ |-- 光リピ−タ ハブ -------- ハブ |-- スタッカブル・ハブ |-- スイッチング・ハブ ブリッジ ---- ロ−カル・ブリッジ |-- リモ−ト・ブリッジ |-- ブル−タ (ロ−カル・ブリッジとル−タの両機能を持つ) |-- スパニングツリ−対応、学習機能あり。 ル−タ ------ ロ−カル・ル−タ (ロ−カルエリア・ネットワ−ク構築に用いる) |-- リモ−ト・ル−タ (インタ−ネットなどWAN用:専用線やISDN) |-- ハブ込みの製品もある。 これら上記の SNMP 対応製品もある。 リピ−タは UTP ポ−トのハブ製品が出回るように なって純粋にリピ−タだけの製品というのは無くなってきた。これら製品の説明やネット ワ−クの基礎的な事柄は、アライドテレシス(株)のサイトが参考になる。`21/01 追記。 * コリジョン '97 イ−サネットは CSMA/CD という伝送方式をとっている。 1つのネットワ−クに幾つもの ホストが接続していても、一時にデ−タ(フレ−ム)を出せるのは、1つのホストだけで ある。同時に2台のホストが、ネットワ−ク・アクセスしようとするとデ−タの衝突がお きる。この衝突を検出するために、ケ−ブルの長さと接続台数が決められている。あまり ケ−ブルが長いとデ−タが到達する時間が長くなり、衝突の検出ができなくなってしまう。 このフレ−ムの衝突が起きる範囲をコリジョン・ドメインという。少しでもコリジョンが 起きないように、ラ−ニング・ブリッジで関係のないフレ−ムをせき止めたり、スイッチ ング・ハブを用いてコリジョンそのものが起きないようにしたりする。 ----> lpr <---- lpr printer hostA ■ hostB hostA, hostB でコリジョンを検出する。 | | | ---------□----------□---------- hostA,B 間は最長 2500 m になる。 Repeater (光リピ−タを使わない場合だが) [ Router を使うとどうなるか ] hostA hostA と hostB が同時に printer を使う場合、 | 2500 m コリジョンは Router と hostB で調整される。 --------------------------- Bridge を用いた場合も同様である。これでコリ | ジョンの問題が解決されるので、2500 m 以上の Router ■ printer hostB ケ−ブルが張れることになる。 | | | --------------------------- 2500 m * ブロ−ドキャスト '97 同一ネットワ−クアドレスのホスト全てに、IPパケットを明示的に送ることをブロ−ド キャストという。ifconfig .. broadcast xxx で指定される。ネットワ−クが例えばクラ スCでサブネット分割していると、ブロ−ドキャスト・アドレスには2通りある。サブネ ット毎のブロ−ドキャストと全体のブロ−ドキャストである。通常はサブネット毎のブロ −ドキャストになるようにする。このため一般的には、ブロ−ドキャストはゲ−トウェイ またはル−タを越えてはいかない。 ホストのMACアドレスを調べる ARP が及ぶ範囲で あり、ブロ−ドキャスト・ドメインとも呼ばれる。 ブロ−ドキャストは、同一ネットワ−ク(サブネット)上のホストすべてにIPパケット を送って、それぞれから何らかの反応をみようというものである。ARP はMACアドレス を調べるものだし、時刻の同期を計るパケットもある。しかしブロ−ドキャストに限らず、 telnet や FTP などのアクセスにおいてもパケットは、ブロ−ドキャストの及ぶ範囲に送 っている。該当ホストのみがパケットを受取り、残りは知らん顔をしている(あるいはパ ケットを受取るものの破棄する)のである。注意すべきことは、この範囲に Snifferなど LANアナライザを仕掛けられると、IPパケットは全部見られてしまうことになる。 (2) 今後のネットワ−ク構築機器 '97 * 今後のネットワ−ク設計 ================================================================================ 今後はスイッチング・ハブ、バ−チャルLAN対応スイッチング・ハブ、レイヤ3スイッ チを使ったネットワ−ク構成が主流になる。10 Mbps ベ−スの太いイエロ−・ケ−ブルは もうお払い箱である。しかも 100 Mbps が当り前になってくる。その先にはギガビット・ イ−サがあり、ATM も控えている。ともかくハブ主体の設計になっていく。ここではその 要となるスイッチング・ハブ、それにバ−チャルLANについて詳述することにする。 ================================================================================ これらの機器が一般に話題になるようになったのは、95年の春ぐらいからである。当時 100 Mbps 製品が続々と出てきた。幕張の INTEROP'95 で FastEthernet の 100Base-T と 100 VG-AnyLAN が競り合っていたのを覚えている。その頃はホスト千台規模の大規模のネ ットワ−クでの ATM や FDDI、それらの選択肢の1つという感じがしていた。バ−チャル LANはすでに ATM 機器の機能としてあったが、 これらは自分には関係ないものだと思 っていた。97年9月現在、ATM と FDDI はまだ高嶺の花という感じだが、100Base-T と VG-AnyLAN はごく身近になった。ただし、未だどちらが主導権を握るか決着はついていな い。どうも 100Base-T の方が優勢なような気がする。本書では 10 Mbps からスム−ズな 移行を優先させて 100Base-T の方をとりあげることにする。 今や 100Base-T 対応のスイッチング・ハブは当り前になり、 拡張機能としてバ−チャル LAN(以下VLANと呼ぶ、日本語では仮想ワ−クグル−プ)やレイヤ3スイッチが出 てきた。レイヤ3スイッチの方はまだ、97年春頃に何社か発表したばかりであり、まだ これから発展の余地がありそうである。値段も300〜500万円と高い。VLANの方 は現在 100 Mbps で対応したスイッチング・ハブ製品は安いもので30万円程度で買える。 ただし、まだ各社のVLANやレイヤ3スイッチの仕組みはばらばらであり、互換性はな いと思った方がいい。VLAN標準は IEEE 802.1 として一応定められつつあるが、完全 にまとまるのは97年後半になるということらしい。 参考:100 VG-AnyLAN は 100Base-T に較べて、 実際には方式として優秀なのではないか。 イ−サネットの CSMA/CD に対してデマンド・プライオリティという方式のため、 利点が 幾つかある。パケットの衝突がなく、伝送帯域を確保して通信できるので、遅延が少ない。 このため動画の配送などマルチメディアにも向いている。QoS( Quality of Service ) う んぬんといっているのはこのことである。これは ATMも同様な性質をもっているが。その 他接続距離が長いこと、伝送効率が高いことが挙げられる。100 VG-AnyLAN は約90%の スル−プットがあると言われる。100Base-T は60から70%位と言われる。100 VG-Any LAN はト−クンリングに非常によく似たア−キテクチャである。実際 Apollo の 12 Mbps ト−クンリングと、10 Mbps イ−サネットでは体感として Apollo の方が倍ぐらい速い。 * スイッチング・ハブの基本 [ 概要 ] 4〜5年前から 10 Mbps 対応の製品が発売されていた。 ここ最近(執筆時点は97年9 月)、100 Mbps 対応ともあいまって非常に注目されるようになった。 うまく使えばル− タと同等な機能を発揮させることができる。ネットワ−クのセグメントを分ける必要も無 いし、使い方もただ UTP ケ−ブルの RJ-45 モジュラ−・ジャックを機器につなげるだけ と至って簡単である。見た目は全くただのハブである。メカニズムとしてはフレ−ムの宛 先MACアドレスを見て、それに繋がったポ−トだけにフレ−ムを通すようになっている。 コリジョンは原理的には発生しないが、輻輳はやはり避けることはできない。 コリジョンは押えられるとしても、MACアドレスによる制御なので、ブロ−ドキャスト やマルチキャストは通してしまう。ただマルチキャストはビデオ会議でもしなければ発生 することはないし、ブロ−ドキャストにしても何百台もの接続でなければ、実際上そう問 題にすることもないと思われる。しかし目の届かない所で何が起こるか分からない。ある 程度の台数、または建物毎にブロ−ドキャストを封じ込めた方が何かと安全で現実的かと 思う。高いスイッチング・ハブには、VLAN機能が備わっているものもあり。これを使 うと、ブロ−ドキャストの範囲が制御できるようになる。 [ 基本的な性質 ] スイッチング・ハブでネットワ−ク構成すると、すべてのホストは同一サブネットにある ことになる。ブロ−ドキャストは全ホストに流される。 ■ A.3 ■ A.4 | | A.1 A.2 A.3 A.4 --□--------□-- ■ ■ ■ ■ | | | | | | | | 等価 --------------------- 同一サブネット A にあるホスト --□--------□-- A = 192.9.201.0 | | ■ A.1 ■ A.2 * スイッチング・ハブの使い方 [ 使い方その1 ] ■ ▲ ▲ グル−プA ■は例えば NFS サ−バのホスト。 | | | 192.9.200.0 ▲は NFS サ−バのクライアントのホスト。 ---------------- | グル−プ毎に専用サ−バがあり、クライアントは他の ---□--□--□--- グル−プにアクセスしないという状況で、スイッチン |Switching HUB | グ・ハブは非常に有効に働く。他のグル−プのホスト | | には、パケットは行かない。スイッチング・ハブはこ ---□--□--□--- ■ ▲ の場合ブリッジとして機能する。 | | | ------------------ 192.9.200.0 注.同じネットワ−クアドレス。 [ 使い方その2 ] ■ ▲ ■と■がアクセスする。▲と▲もアクセスする。 | | ■と▲はアクセスしないとする。 ---□--□--□--- | | この場合■−■、▲−▲の2つのサ−キットが形成さ | | れることになる。見掛け上、イ−サネットが2本でき ---□--□--□--- たに等しく 20 Mbps のスル−プットになる。 | | ▲ ■ [ 使い方その3 ] ■が NFS サ−バで、3個の▲がそのクライアントの ■ 場合、少々問題である。 |← Big pipe ---□--□--□--- クライアントが、いっせいにサ−バにアクセスすると | | サ−バ側のポ−ト 10 Mbps では、 各クライアントは | | 1/3のスル−プットしか得られない。この場合サ− ---□--□--□--- バ側ポ−トにビッグパイプ等と呼ばれる 100 Mbps や | | | や全二重対応で 200 Mbps 出るポ−トをもった製品を ▲ ▲ ▲ 使うとよい。 * レイヤ3スイッチについて レイヤ3スイッチはル−タと思って扱えばよい。異なるサブネット間の通信を行う。ル− タのパケットを中継するだけの機能と考えてよい。ル−タと違うのは、パケットフィルタ リング機能が入ってないことだと思ってよい。VLANの設定をしなければ、ただのスイ ッチングハブであり、気楽に構えればよい。その後パケットフィルタリングできるのも出 てきたみたい。でもル−タに較べれば貧弱なフィルタリングしかできないようである。 * スイッチング・ハブその他説明 ・全二重通信 UTP ケ−ブルの中のコリジョン検出用の線も使って、パケットの行きと戻りのケ−ブ ルを分け、100Base-T ならそれぞれで 100 Mbps 通信する。 両者で 200 Mbps のス ル−プットがあることになる。スイッチング・ハブが原理的にコリジョンが起きない ためできることである。Full Duplex モ−ド対応、ビッグパイプ等ともカタログには 書かれている。ただし接続するパソコンやEWSなどホスト側も、全二重通信対応の イ−サネット・ボ−ドを入れないとだめである。ホストが半二重通信にしか対応して なければ、スイッチング・ハブはそれに合わして、10または 100 Mbps の通信となる。 全二重:Full Duplex、半二重:Half Duplex。 ・ネットワ−ク管理 スイッチング・ハブの SNMP 管理は少しやっかいである。余ったポ−トに計測機器を 接続しても意味がない。パケットが来ないのである。これがスイッチング・ハブたる 由縁でもあるのだが。 このため、計測するための RS-232C の口が用意されている場 合がある。パソコンを接続して、しかるべきソフトで見るわけだ。あるいは、計測す るポ−トにもパケットを回すように設定できるようになっているのもある。簡単には RMON 対応のスイッチング・ハブを同じメ−カで揃えて、 メ−カが出している専用の 管理ソフトを使うのが手間なしのようである。 ・バックプレ−ン速度 スイッチング・ハブが受信ポ−トから送信ポ−トにデ−タを転送する速さである。こ れは大きい程よい。似たような表現で、伝送帯域、スイッチ処理能力、スル−プット などカタログでいろいろある。それに pps で表示したり bps で表示したり、はっき りいって、性能比較の基準がない。pps は1秒間に処理できるパケットの数を表わし ている。カタログに 10 Mbps 1ポ−ト、14,880 pps とか書かれている。パケットの サイズが 64 Byte だと 14880*64*8=7618560 bps になる。注.10 Mbps は1千万 bps。 ・フロ−制御 スイッチング・ハブの中では、 郵便の仕分けと同じように人ならぬ CPU がせっせと 働いている。パケットが多くなって来ると仕分け箱、つまりメモリによるバッファに 溜まってくる。メモリが一杯になるとパケットの損失が起こる。回避するには単純に はバッファ(メモリの容量)を増やす。実際にはバックプレッシャ機能というのでパ ケットを制御する。疑似的にコリジョンが起こった信号(ジャム信号ともいう)をパ ケット送出元に返し、パケットを出すのをいったん中止してもらうのである。送出元 はある時間を置いて、パケットを出すことになる。 ・スパニングツリ− ブリッジのスパニングツリ−と同じ規格みたいである。IEEE 802.1d STP 対応とカタ ログに記載されている。STP は Spanning Tree Protocol である。冗長リンクがはれ る機能である。1個を稼働させ、もう1個をスタンバイさせておく。稼働しているス イッチング・ハブが故障したら、もう1つが代替するようになる。注意すべきは、ス イッチング・ハブに直接ファイルサ−バ等を接続しておくと、アクセスできなくなっ てしまうことである。これを回避するには、2個のスイッチング・ハブから、ただの ハブにケ−ブルをはわし、そのハブにファイルサ−バを接続するように構成する。 (3) ケ−ブル長とネットワ−ク設計 '97 ================================================================================ ケ−ブルや共有型ハブを色々使うと接続がどうなっているのか分からなくなる。ハブは論 理的には1本のサブネットにホストが付くことになる。これが超基本である。 ================================================================================ * ケ−ブルの種類 [ 10Base2 ケ−ブル ] Thin ケ−ブルとも言う。 最長 185 m、接続できるコンピュ−タは最大30台である。ケ −ブルとケ−ブルの間でBNCコネクタのT字バルブを入れて、コンピュ−タに接続する。 ケ−ブルの両端は、タ−ミネ−タと呼ばれる50オ−ムの抵抗をつけることになっている。 タ−ミネ−タ間のケ−ブルが1本のセグメントであり、185 m ということである。これ以 上長くしたり、30台以上接続したい場合はリピ−タを使う。T字バルブやタ−ミネ−タ は以前は2千円以上した。たいした物でもないのに。今コンピュ−タ・ショップで見ると 5百円ぐらいで買える。 [ 10Base5 ケ−ブル ] 通称イエロ−ケ−ブル。ケ−ブルが約1センチと太いため現在はあまり使われない。ケ− ブルからコンピュ−タに接続するためにはトランシ−バを使う。トランシ−バはケ−ブル にピンを立て、15 ピン D-SUB コネクタから AUI( Attachment Unit Interface ) ケ−ブ ルを接続するためのものである。トランシ−バにはシングルポ−ト、デュアルポ−ト、マ ルチポ−トのタイプがある。イエロ−ケ−ブル自体は使われなくなっても、コンピュ−タ 側の接続口の 15 ピン D-SUB コネクタはまだ使われる場合がある。INDY の2つ目のイ− サネットの口は、当然 RJ-45 だと思っていたが、15 ピンになっていた。 [ 10Base-T, 100Base-TX ケ−ブル ] ハブやル−タなどの機器と合わせて使用する。一番よく使用するケ−ブルである。このケ −ブルは、シ−ルドなしのより対線ケ−ブルで、UTP( Unshielded Twisted Pair )ケ−ブ ルともいう。ケ−ブルの両端は RJ-45 モジュラ−・ジャックになっている。 電話のモジ ュラ−・ジャック RJ-11 よりも少し大きい。 イ−サネットで使用できるのは品質を示す カテゴリで、3以上である。カテゴリ5は 100Base-TX にも使用できる。値段はカテゴリ 3と5ではそう変わらない。STP( Shielded Twisted Pair )というシ−ルド付きのケ−ブ ルもある。ノイズに強いという。これなら工場なんかでの環境でも、光ファイバを敷設す るまでもないという話である。普通のオフィスの中では、STP ケ−ブルを使うことはない だろう。小生のところでも STP ケ−ブルは買ったことがない。 ケ−ブルにはストレ−トケ−ブルとクロスケ−ブルがある。通常ハブとホスト間で使うの は、ストレ−トケ−ブルである。クロスケ−ブルはハブ同士のカスケ−ド接続で、カスケ −ド専用ポ−トを使わない場合に使うぐらいである。見た目、全く区別はつかない。ケ− ブルの色を変えておくなどした方がいい。内ではクロスケ−ブルは黒か赤にしている。そ のケ−ブルの中味はどうなっているか。中には8本の導線があり、2本1組としてよじっ ていて、4対の線がある。その内1対が送信用、1対が受信用である。送受信のイ−サネ ット・フレ−ムは、それぞれの線を通るためコリジョンは原理的には起こらない。 [ 10Base-F, 100Base-FX 光ファイバ・ケ−ブル ] ST コネクタ、SC コネクタのものがよく使われる。50, 62.5, 100 ミクロンコアの3種類 あり、この順番で高くなる。だいたい 10 m、3万円から5万円する。 電気的ノイズに強 い、雷が落ちないという特性があるため、建物の間など戸外で使われる。送信と受信の2 本1組みで使う。敷設する際は予備をみて何組みか通しておくのが普通のようである。光 ケ−ブルはかなりデリケ−トなものでもあるらしい。あまり曲げてはいけない。汚れては いけない。コネクタ部を自作したりするのはやめた方がいいみたいである。それにケ−ブ ルの光を直接見てはいけない。目が潰れる恐れもあるらしい。一般的には電線屋さんに長 さを言って特注してもらうことになる。カテゴリ5の様にそこらに売っているわけでない。 種類としてはマルチモ−ド( MMF )とシングルモ−ド( SMF )の光ファイバ・ケ−ブルがあ る。マルチモ−ドが一般的なタイプで 2 Km までである。シングルモ−ドはそれ以上長く 引けるタイプで、規格外になるが 20 Km とか 80 Km なんてカタログに書かれていたりす る。ル−タやスイッチング・ハブには、 ST や SC コネクタの取り付け口はない場合が多 い。その代わりに MII( Media Independent Interface ) コネクタというのが付いている 場合がある。これは 10Base5 の AUI に相当するもので、 ST や SC コネクタが対につい たトランシ−バを MII の口に付けて使うことになる。 ちょうどアライドテレシス社の MII 対応 Fast Ethernet トランシ−バというのが目につ いた。MX500FST が ST 端子用で、MX500FSC が SC 端子用である。全二重対応とある。つ まり 200 Mbps 接続可能。サイズはかまぼこ板より少し小さめで 155 g、9万8千円。 * ハブのカスケ−ド接続 [ 共有型 10Base-T の場合 ] T字バルブ 10Base2 ホストは全て 10Base2 ケ−ブルに接続されてい ---------*---------------- ルのと等価である。同一サブネット上に全てある。 | ---------- | 1 | 通常ハブ同士を接続するには、カスケ−ド・ポ− ---------- トなどと書かれた、RJ-45 の口にモジュラ−・ジ | | ャックを差し込むだけでよい。たいがい、これで ホストA□ --------- ハブのそのポ−トのランプがつく。あるいはハブ | 2 | Normal/UpLink と書かれたスイッチのすぐ横にあ --------- るポ−トにモジュラ−・ジャックをつないでみる。 | それでスイッチをプチプチやってみよう。ランプ --------- がつけばOKである。 | 3 | B --------- □ カスケ−ド接続というのは、日本語では多段接続 | | | という意味である。ホストA、Bの間に入るハブ -------- -------- は4つまでである。 | | | 4 | -------- -------- [ 共有型 100Base-TX の場合 ] A□ ホストA、B間で 100 Mbps 通信する場合、クラ | ス2の機器で、カスケ−ド接続は2段までしかで ---------- きない。通常の 100Base-TX ハブはクラス2がほ | | とんどである。ハブがスタックできないタイプだ ---------- と持っているポ−ト数分の 100 Mbps 接続しかで | 5m まで きない。回避するにはスタック可能なハブを使え --------- ばよい。 | | --------- A−B間最長 205 m |100m まで ハブ間接続 5 m まで B□ [ スイッチング・ハブ混在の場合 ] --------- 100m ---------- Sw100 : スイッチング・ハブ 100Base-TX | Sw100 |――――| Sw100 | Sh100 : 共有型ハブ 100Base-TX --------- ---------- Sh10 : 共有型ハブ 10Base-TX | |100m -------- --------- スイッチング・ハブ同士の接続は原理的に段数の 1段| Sh10 | | Sh100 | 制限はない。しかし実際的には3段までぐらいに -------- --------- するのが賢明だろう。何がしかのテストレポ−ト : |5m やメ−カ推奨があるわけではないが。スイッチン -------- --------- グ・ハブ下の共有型ハブのカスケ−ド段数は、先 4段| Sh10 | | Sh100 | の通りである。スイッチング・ハブに接続された -------- --------- ハブがともかく1段目となる。 * ケ−ブル最大長のまとめ 規格 | ケ−ブルの種類 | モ−ド | 最長(m) | Mbps | 備考 ===========|================|========|=========|======|================ 10Base5 | Thick ケ−ブル | なし | 500 | 10 | 最大 100 台 10Base2 | Thin ケ−ブル | なし | 185 | 10 | 最大 30 台 -----------|----------------|--------|---------|------|---------------- 10Base-T | UTP ケ−ブル | | 100 | 10 | カテゴリ3以上 10Base-F | 光ファイバ | | 1000 | 10 | マルチモ−ド -----------|----------------| 半二重 |---------|------|---------------- 100Base-TX | UTP ケ−ブル | | 100 | 100 | カテゴリ5 100Base-FX | 光ファイバ |________| 2000 | 100 | マルチモ−ド 100Base-FX | 光ファイバ | 全二重 | 400 | 200 | マルチモ−ド ・AUI、トランシ−バケ−ブルは最長 50 m である。 ・1つのイ−サネットに接続できるホスト数は、最大 1024 台である。 ・クラスCのネットワ−クに接続できるホスト数は、最大 254 台である。 ・100Base-TX の共有型ハブ間の接続は 5 m 以内である。 ・100Base-TX のスイッチング・ハブ間の接続は 100 m 以内である。 ・その他ハブ間、ハブ−ホスト間の接続は、上記表による。 [ 追加 ] `26/01 ・100BASE-TX 100Mbps CAT5 100m これが出回っている。CAT5e の品質がある。 ・1000BASE-T 1Gbps CAT5e 100m もう出回っていない?。 ・10GBASE-T 10Gbps CAT6 55m * ギガビット・イ−サネットについて 1 Gbps イ−サネットのパソコン用のインタ−フェ−ス・ボ−ド、 そこらのパソコン・シ ョップで2〜3万円で今や売っているのでないか。10/100 Mbps のボ−ドなら、ジャンク 品みたいに 1,950 円とかで篭に入っていたりする。 そろそろギガビット・イ−サのネッ トワ−ク設計についても、ちゃんと調べておかないかん。 Gigabit Ethernet では光ファ イバ−ケ−ブルを使う。以前は光ファイバ・ケ−ブルは専門の業者に特注して作ってもら うのが普通だった。今や何メ−トルかの市販品も売っているし、自分で作ることもできる。 "Networld+Interop 2001 Tokyo" で、専用のコネクタ接続キットを使う実演を見た。机の 片隅における程度のもので、光ファイバ・ケ−ブルの先っぽをカットし、面を3回ペ−バ でさささと磨き、オキシウルかなんかで拭いて、コネクタに差し込み、キットにはさみガ チャとやれば出来上がりという。それでも結構、慎重さは必要です。`21/08 [ ギガビット・イ−サネットの規格 ] `23/08 IEEE802.3ab 1000Base-T 100 m、UTP CAT5e ケ−ブル。CAT5 のエンハンスドカテゴリ。 1000Base-TX 100m、UTP CAT6 ケ−ブル。2002年中に規格化された模様。 ※ CAT5 は4対8本の線全部を使う。CAT6 は2対4本の線を使う。 IEEE802.3z 総称して 1000Base-X、個々には 1000Base-SX/LX/CX がある。 1000Base-CX 同軸ケ−ブル、距離 25 m、実際には物はない。 1000Base-SX 短波長光ファイバ、MMF 220m または 550 m。 1000Base-LX 長波長光ファイバ、MMF 550 m、SMF 5000 m。 独自製品:Extreme Networks 社の例 GBIX SX : IEEE802.3zの1000Base-SX 相当。 12万円 GBIC LX10 : 10 Km、1000Base-LX、SMF と MMF。36万円 GBIC LX70 : 70 Km、1000Base-LX、SMF。 150万円 Summit GbX : 80 Km、1000Base-SX、SMF。 200万円 Summit24 では 10/100BASE-TX のポ−トが24個。それに 1000Base-X 用ケ−ブルをつな ぐアダプタ、GBIC( GigaBit Interface Converters )を入れるスロットが2つある。1つ はリダンダント用である。このスロットに別売りの GBIC Module、サイズ 3Wx1Hx7D を差 し込む。Summit24 を買う時、将来を考慮して SX GBIC Module も購入しておいた。 見る と先端に光ファイバのコネクタの差し込み口がある。よく見ると矢印がイン/アウトとあ る。モジュ−ルには LX10, LX70 というのもある。Summit GbX というのは、 このモジュ −ルの仲間なのか分からない、見たことがない。GbX: Gigabit Ethernet Extender、光フ ァイバの品質次第で 100 Km 以上も可能ということである。 * 参考 「BLACK BOX」ネットワ−ク配線特集 CABLE CATALOG 2001、http://www.blackbox.co.jp/ > コンピュ−タ用ケ−ブル各種購入カタログ。とても詳しく載っている。 「Summit プロダクト概要&ネットワ−ク構築例」 1998/09/10、販売用説明資料。 > Summit を検討していた時に、住商エレクトロニクスからもらった。 「NETWORK MAGAZINE」 2002/08, (株)アスキ−。一応こんなのもありました。 > 特集2:Ethernet のすべてを知る。イ−サネット・ケ−ブルの長さについてなど。 「日経コミュニケ−ション」 2002/09/16, P.140〜147, "10ギガビット・イ−サネット" > 40Km 伝送でWANにも進出、光源や符号が低コスト化の壁。 (4) ネットワ−ク装置のケ−ブル接続 `23/03〜 * これはストレ−トケ−ブルになる クロスケ−ブル ---------- クロスケ−ブル □==================|中継用 |==================□ |アダプタ| RJ-45 コネクタ ---------- 中継用アダプタ:エレコム(株)Laneed 10BASE-T LD-RJ45TJJ、標準価格 1,200 円(税別)。 とてもや1200円もするようなものに見えん。値札のシ−ルは960円だったけど。プ ラスチック製で RJ-45 の口が2つあるだけのもの。50円位でもいいような気がするが。 クロスケ−ブルをクロスさせても、ストレ−トにはならないと思っていたが、8本の線で クロスしている線は対称になっている。だからまたクロスさせれば、元に戻るという訳で ある。1番と2番、3番−3番、4番と6番、5番−5番が接続している。 スイッチングハブ corega FSW-5MA 5-Port、4,300 円。100 BASE-TX/10 BASE-T 自動認識、 MDI/MDI-X 自動設定。ケ−ブルタイプに関係なく、自動的に最適な状態で接続する。ケ− ブルがストレ−トである所にクロスをつないでも、自動的にストレ−トにしてしまった。 * いろいろ接続 [ ハブ <--> コンピュ−タ間接続 ] ハブではクロスケ−ブルをクロス切り替えにしても、ストレ−トにはならない。コンピュ −タとハブ間でケ−ブルをストレ−ト用かクロス用、どちらを使うのか分からなかったら。 もしストレ−トケ−ブルを使うのが正しいのなら、スイッチはノ−マルのまま。スイッチ して、もしつながったらクロスケ−ブルを使うのが正しということ。もしクロスケ−ブル を使うのが正しいのなら、スイッチはノ−マルのままのはずでよく、スイッチすると繋が らなくなるはずである。下図のハブは Nortel Networks の NetGear である。1997年 頃、自前で購入しました。Apollo も接続するため 10Base2 のインタ−フェ−スのあるタ イプの5ポ−トです。1万5千円ぐらいしました。まだ、その当時はただのハブでも高か ったです。今なら5ポ−トのスイッチが5千円もしません。 NETGEAR EN104 〓 は Normal/Uplink 切り替えスイッチ。スイッチを -------------------- 押し込むと Uplink になる。 すぐ隣の RJ-45 のポ− | | ト■が Uplink でクロス扱いになる。カスケ−ドポ− | □ □ ■ 〓 | トまたはカスケ−ドスイッチと呼ばれ、だいたい押し ------------|------ 込むとクロスになる。 |ストレ−ト | エレコム(株)の Laneed ではステ−ションポ−ト/デ ----|----- イジチェ−ンポ−トという。スライドスイッチでステ PC or EWS | □ | −ションポ−トがMDI、デイジチェ−ンポ−トがMDI-X ----------- である。MDI-X のXは結線をクロスにするということ。 [ ハブ <--> ハブ間接続 ] --- 基本的にはクロスケ−ブル接続 --- NETGEAR EN104 押さない --------------- --------------- --------------- --------------- | | | | | | | | | □ □ 〓 | | □ □ 〓 |押す | □ □ 〓 |押す | □ □ 〓 | ---|---------- -------|------ -------|------ -------|------ |クロス / ストレ−ト |ストレ−ト /クロス ---|---------- ----/--------- -------|------ ----/--------- | | | | | | | | | | | | | □ □ 〓 | | □ □ 〓 | | □ □ 〓 |押す | □ □ 〓 | --------------- --------------- --------------- --------------- CentreCOM MR820TR [ ハブ <--> ル−タ間接続 ] ---------------------------- マウ:CentreCOM 210TS、 | Cisco 2514 | TWISTED PAIR TRANSCEIVER、 | | IEEE 802.3 10 BASE T(MAU) | CONSOLE AUX | これって結構高かったように思う。 | AUI 0 AUI 1 □ □ | ------------------|-------- | | | | \ RS-232C | □ | | □ | MAU \ ---------- ------ --|-- \_| | 初めて Cisco のル−タを設定する時には、 |ストレ−ト | | パソコンなどで RS-232C 接続する。付属 -------|------- | ホスト | の黒いペラペラしたケ−ブルを使う。 ハブ | □ □ □ | ---------- ---------------- [ ル−タ <--> ホスト間接続 ] [ レイヤ3スイッチとの接続 ] ---------------------------- ----------------------- -------- | Cisco 2514 | | Summit24 | クロス| | | | | □―――――□ | | | | □ □ | | ハブ | | AUI 0 AUI 1 | ----|-----------|---- -------- ---------------------------- |ストレ−ト | | | | | ---|--- ---|--- | □ | | □ | MAU ホスト| □ | | □ | Cisco 2514ル−タ ------ --|-- -------- -------- |クロス ----|---- パソコンの NICは千円位から高いのまでいろいろある。や ホスト| □ | はり高い方がスピ−ドは出る。企業ユ−スでは、高いのを ---------- 選ぼう。バルク品なんかに手を出すのはやめた方がいい。 * いろいろメモ書き メディアコンバ−タとかケ−ブル長を延長する装置がある。 10/100Base-T では100メ −トルしか届かない。光ファイバへの変換装置を間にかますと、長さを延ばすことができ る。10/100 Mbps ハブ□-----■======■-----△PC。■==■間は光ファイバ・ケ−ブル。 100Base-TX と 100Base-FX との電気・光信号変換器。 住友スリ−エムのメディア・アダ プタ VOL-M100、4万円ぐらい。 次世代の光小型コネクタ SFF( Small Form Factor ) の VF-45 光インタ−フェ−スを1ポ−トとRJ-45 1ポ−ト。手の平サイズ。2001年初め。 Summit はワイヤ−スピ−ドが出る。 つまり 100 Mbps なら 100 Mbps ちゃんとフルに出 るということ。Sun なんかの NIC だとマックス 60 Mbps ぐらい、 DOS/V の NIC だと良 い物で 30 Mbps ぐらいじゃないのか。 広域 Ethernet。NTTのダ−クファイバの解放、 NTTが敷設してきた電話用の光ファ イバ網。敷設する際は、一挙にたくさんの光ファイバを通すので、使わずに眠っていたの である。LANとWANのシ−ムレス化が起こっている。 10 GbE( Gigabit Ethernet ) が IEEE802.3ae として規格が2002年6月に制定された。 ケ−ブルは光ファイバのみとなり、最大 40 Km。CSMA/CD 方式でもなくなった。LANと しての規格だけでなくWANとしても使用するように制定された。 (5) 無線LANという選択もある `02/08〜 * 数百メ−トル離れた間で 隣接する建屋間での通信である。2000年になって値段もすごく安く、かついい製品が でてきた。IEEE802.11b という規格が '99/11 正式勧告されて、 2.4 GHz 帯域使用の 11 Mbps 無線LAN製品が続々と出てきたのだ。最初、6月頃目に留まった製品は、11 Mbps まで出て、500 m 以上届き、2台で100万円程度、"LAN Anywhere Bridge" という無線 LANだった。http://www.callus.co.jp/ を見られたし。本当かいなと思った。 数年前 だと1千万円はして、おまけに免許がいったりした。今でも雑誌に載っているCANON の高速光無線通信システム CANOBEAM DT-50 でも、一対で 580 万円もする。 一応晴天時 2 Km というスペックだが、雨や霧には弱いということだった。 * 無線LAN製品いくつか 関西電機 ALJ-2412LNK > AIRPORT LAN JET LINK、11 Mbps 無線LAN。ブリッジ接続となる。アンテナ付き1台 59.8 万円で2台購入のこと。99年の暮ぐらいに発売されていた、知らんかった。 直 接拡散方式 IEEE802.11b 準拠、2.4 GHz 帯域。アンテナは屋外用八木(指向性)、 屋外 用ダイポ−ル(無指向性)、屋内用八木(指向性)がある。 最長、屋外用八木同士で 6 Km 飛ぶ。最低でも 10 Mbps 固定接続で 500 m の距離である。 無線IPル−タ RTB2400/ID > ル−ト(株)、http://www.root-hq.com/jp/。屋内設置型メインユニット。オ−プンプラ イス。スペクトラム拡散方式 SS-DS、2.4G Hz 帯域。変調速度 2 Mbps、最長 5 Km。経 路制御Static/RIPv2。指向性アンテナと無指向性アンテナがあり。大阪、新居浜、川之 江を結ぶバンパックフェリ−での接岸時に、フェリ−・タ−ミナルとの通信にも使用さ れている。ル−タ機能が欲しいならこれ。バンパックフェリ−何度も乗船しました。 CTC推薦の無線LAN >「テクインフォ」1999.3 VOL.18で紹介されていたものです。BreezeCom 社 BreezeNetと Lucent Technologies 社の WaveLAN。BreezeNet は FS-SS 方式、最大転送速度 3 Mbps、 ロ−ミング機能あり。500 m にもなるとだんだん速度が落ちて 1 Mbps 程度しか出ない ということ。もう一方は DS-SS 方式、最大転送速度 2 Mbps。これら価格は不明。 * 関西電機 ALJ-2412LNK を試す 無線LAN製品は、これまでのところ購入前に現地テストすることが当り前になっている。 距離は約500メ−トル、屋内用八木アンテナで試してみることにした。このアンテナは 窓の内側に設置するタイプで、手のひらサイズの四角、厚さである。関西電機のエンジニ アがわざわざ広島から来られて、すぐテストは始まった。天気は小雨、曇りの無線LAN をテストするには格好の日和だった。相手ビルの窓は、間にあるマンションや工場の屋根 でかろうじて見える程度。窓ガラスは両者とも透明である。三脚に無線部の装置をセット し、アダプタにはIPアドレスを一応振る。 これは RS-232C 経由でのパソコンからのア クセスである。これで設定がネットワ−ク経由で、他のパソコンからできるようになる。 アンテナは直径4センチぐらいの丸棒に取り付けるようになっている。窓際にはそんなの はないので、三脚にセットしたのだったが。無線装置をだいたい相手の窓の方に向けて全 員、向こうに移動した。案外ラフな設置でも通信できるとのこと。唯一懸念するのは窓ガ ラスがどれだけ影響するかということだった。アダプタにはパケットの計測もできるよう になっている。これで最大10%程度のロスが観測された。パケットロスは0%が理想だ が、全然問題はなかった。社内WWWにもインタ−ネットのWWWにも軽くアクセスした。 いやこれは驚きだった。ping の RTT も計ってみた。だいたい 4 ms、 無線装置を窓際の ロッカ−に引っ付けるようにしたら、10 とか 4 ms とか少し安定しないようだった。 最 悪では 100 ms という数値も示した。 RTT 値は正常な内部ネットワ−クでは、同じセグメントにあるホストなら数 ms ぐらいだ。 ちなみに IIJ のインタ−ネットで保証する値は 40 ms。感想としては即使える。 このま ま置いていって欲しいぐらいだ。無線LANは今、すごい人気商品で2ヵ月は納品にかか るということ。電波は 16 mW と微弱で電磁波の身体への影響は、 ほとんどないと思われ る。何か携帯電話が 160 とか 200 mW とかいう数値らしい。業者さんが言うには、 北陸 で雪の降る中でのテストも特に問題はなかったとか。それに別な所では、 3 Km でテスト しているとか。後注意点として、アンテナは非常に精密に作られている。ぞんざいに扱わ ないこと。アンテナからアダプタのケ−ブルは無理に曲げないこと。最大の問題は取り付 けかも。ホ−ムセンタ−へ行ってなんぞ金具を探してくるか。 | 約 500 m | □……………………□ 屋内用八木アンテナ アンテナはなるべく | | | | 窓の上、真ん中辺り 192.168.10.2| | 窓 | | 192.168.10.1 に配置するとよい。 □ ◆ ◆ アダプタ □ 社内WWW | | | | ------------ ブリッジ接続 -------------------- それから、とうとう設置しました。取り付け用の金具は、社内の工作課みたいなところで 作ってもらいました。そこは製造業の強味でして。優秀な若手の部下が、取り付け金具の 図面を設計しました。棒を横長にし、その両側で窓のサッシを掴むような金具です。それ はしっかりしたものができました。それで窓の真ん中辺りに、手の平サイズのアンテナを もってきて、特に大した位置の微調整もすることなく簡単に設置完了となりました。おお −、こんな簡単に使えるのなら他にも設置してみるか。話によると、複数台無線LANを 設置すると、電波干渉が起こるらしいとか。無線LANのチップのバグとかいう話である。 まあ、干渉したらしたでちょっと離して置くだけである。窓ガラス、その後一方をスリガ ラスの所でも試してみた。まるで問題なかったことを付け加えておく。 * 5 GHz 帯無線LANの登場 `21/11 初め ちらほら雑誌なんかで 5 GHz、IEEE 802.11aの無線LANの話が出ている。現在出回って いるのは 2.4 GHz ので 11 Mbit/sec である。2.4 GHz 帯は無線LAN以外にも、いろい ろ使われているらしく、干渉する場合があるという話をやはり聞く。5 GHz では干渉の問 題はほとんどなく、かつ速度も 30 とか 50 Mbit/secと速い。ざっと調べてみた。旧ケ− ブルトロン・システムズのエントラシス・ネットワ−クス(株),http://enterasys.co.jp/。 が `21/06/06 発表した RoamAbout R2。5.2 GHz、54 Mbps。11 Mbps 通信もできる。ソニ −が 54 Mbit/sec のを `21/10/02 に出荷開始。TDKも出しているもよう。NTTがプ ライベ−トショウで出していた試作品も紹介しておく。AWA 5GHz 帯、6〜36Mbit/sec、変 調方式 OFDM/同期検波(BPSK/QPSK/16QAM)、同時接続数 122、約 100 メ−トル、認可の関 係で無線基地局は屋内設置のこと。ストリ−ミング・コンテンツ用の QoS も制御可。 * 無線LANはこれからも使える `26/04 かれこれ5年ぐらい関西電機の無線LANを、本社と隣接工場の間で使っている。何の問 題もない。大掃除でかアンテナがずれて通信できなくなったことはあったが。そろそろ予 備の装置を購入するなり、ネットワ−ク的に冗長化させるなりしたい。同じメ−カの昨今 の製品を買えばいいと思ったが、どうも関西電機の姿が見えない。googleで調べたら倒産 していた。建物の中のコンピュ−タやコピ−機などが、そのままになっている写真がネッ トに出ていた。ならば他メ−カのを探さないけない。無線LANの規格も新しいのが出て 50 とか 100Mbps とか出るようである。既存設置の装置と同じ場所に並べて設置するのは どうか。多分、無線LANの規格が違えば電波が干渉することはないのでないか。次の候 補に日本無線(株)の NTG-2500 はどうか。`25/09発売。伝送距離最大 2.5Km、約90万円、 25GHz 帯小電力無線通信装置、伝送速度80 Mbit/s。スル−プット上がり下り各32 Mbit/s。 * 2006年位からの無線LAN Contec とか Melco とか家電量販店にも売っている装置はどうなの。 企業ユ−スのCisco とか、JRL-7100 無線LANブリッジは。企業での利用は Cisco か Arubaといったメ−カ をSI業者は推奨している。国産家電メ−カ系のSI業者は何とメルコを勧めてきたが。 SonicWALLも FortiGate に負けず劣らずSOHOから大規模ネットワ−クまでの製品を取 り揃えている。無線LANのタイプもあるぞ TZ170 Wireless, TZ170 SP Wireless。標準 802.11b/g, WEP, WPA, TKIP, 802.1x。 無線LAN機能がついたUTM製品、小規模オフィス向けに各社が出している。 Juniper SSG5、元は NetScreen で買収された?。FortiGateも無線LAN機能がある製品があるが 1次代理店はどこも扱ってない。電波強度が強すぎるて認可が降りない?。 無線LANアクセスポイントを接続するエッジスイッチには Catalyst 3750が最適、IEEE 802.3af に対応とパンフに書いてあった。 Cisco 1812JW インテリジェント無線LANル −タ。IEEE 802.11a/b/g, Wi-Fi, 8 VLAN, QoS(WFQ,CAR,NBAR,LLQ), IEEE 802.3af。 無線LANの規格。2005年5月電波法の改正で、無線LAN規格 5GHz帯(11a)が世界 標準に変わった。802.11a は電波法により屋外での使用は禁止されている。W52/W53 屋内 のみで利用可能。W56 は屋外での利用も可能。 無線LAN設置の間隔は。電波がどこまで届くか、干渉はどうなっているか計測するテス タ−がある。階をまたいでも電波はやってくる。電波が干渉しないように階によって、無 線のチャネルを替えるとかする。 パソコンを持ち歩いていると、部屋入ってすぐのアクセスポイントに接続される。席の近 い所のアクセスポイントに接続されずに電波が弱くて、不安定な状態になる。複数のアク セスポイントをいったりきたりして、不安定な状態になる。ロ−ミングがおかしくなる。 無線LANの WEP暗号化方式はだめ、解析ツ−ルで数分でパスワ−ドに相当するものが分 かってしまう。2007/12 NTTの展示会のデモでみた。WPA 対応が推奨。よりセキュアに は WPA-Enterprise。周波数を切り替える、チャネル、ネットワ−ク識別子 ESS-ID。 無線LANはかつてはメ−カそれぞれの独自の仕様だった。 IEEE802.11 制定より前の話。 暗号化が解読されずに、ひょっとするとかえって安全かも知れない。マイナ−で数の少な い装置やソフトウェアに対し、解読する手間をかける輩はそういないだろうということ。 国道に沿って建物がある会社での話。Cisco の無線LANを導入したのだがとても不安定。 テスタ−で電波を計測したり、いろいろ調べた結果、国道を通るトラックなどから出てい る無線交信の電波ではないかと。はっきりとは断定はできないが、どうもそうらしい。 * 参考 「UNIX MAGAZINE」2005/08, P.22〜39, "特集 Cisco Aironet で無線LAN[1]、アクセス > ポイントの基本設定"。コンシュ−マ用のアクセスポイントでも機能数は遜色ない。 他 人数で利用したときの安定性、複数台を併用する場合の運用管理に難がある。と記述。 「UNIX MAGAZINE」2005/10, P.22〜39, "特集 Cisco Aironet で無線LAN[2]、アクセス > ポイントの設置と高度な設定"。P.40〜42,"UNIX Communication Notes 208 無線LAN を考る"、WEP 暗号化は弱くネットワ−クを危険性にさらす脆弱性がある。 「NETWORK MAGAZINE」2004/09, P.48〜51, "Windows の無線LAN機能"、Windows XP標準 > 搭載の無線LAN管理機能。P.56〜63, これならわかる RADIUS。P.105〜127, "特集2 無線LAN徹底導入ガイド","特集1Windows XP のセキュリティ機能" にも無線LAN。 * ちょっと違う製品でソニ−の WNS-230 せっかくだから書いておくとするか `2h/08/e のこと。1台 39,800円、1997/12/01 発売。 DS-SS 方式。上記までの製品とはパソコンとのインタ−フェ−ス速度が違う。シルアルポ −トを使った 230.4 Kbps 通信なので、無線部は 1 Mbps だが、最高 230.4 Kbps になる。 BUG 開発の暗号化通信にも対応。 通信は WNS をモデムとみなしたダイアルアップ接続に よる。他特徴、PHS を子機として登録できる。PIAFS 対応のTAで内線リモ−トアクセス ができる。その後 WNS-230EX というのも発売されている。http://www.sony.co.jp/WNS/ | |…………………………| | 無線 | -------- | -------- |……………| | PC | | | PC | | 1 Mbps |230.4 | | | | | ------ RS232C --- --- Kbps | | --- | | *---| TA |――――| | | |―――|RS232C| | |―|RS232C| ------ --- --- -------- --- -------- ロ−ゼット WNS WNS WNS