8-7. 市販バックアップソフトと装置 (1) バックアップについて `23/02 * バックアップ対象の種類 a) 長くても1週間ぐらいで変化する内容のバックアップ。 b) 数か月に一度程度、たまに変わる内容のバックアップ。 自ずと、両者ではバックアップの方法は違ってくる。 a) では例えばCADデ−タである とか、 部門用ファイルサ−バにおける日々の作業の Word や Excel などのデ−タを想定 する。これらはファイルのデ−タの履歴管理もできればしたい。 b) は例えばファイアウ ォ−ルやメ−ルサ−バといった、設定をそう頻繁に変更しないマシンのバックアップであ る。こちらは履歴管理までは特に必要ないだろう。本節では a) の方のバックアップを扱 う。昨今、雑誌などでしばしば取り上げているバックアップの話は a) での話である。b) については "9-6. ディザスタ・リカバリの検討" で取り上げたい。以下ここでは NAS や Sun などのファイルサ−バに入っているデ−タを、どうやってバックアップするか考えて みたい。Windows パソコンでのデ−タやOSのバックアップについては、ソフトがフリ− やシェアウェア、それに市販品を含めたくさんある。 -------------------------------------------------------------------------------- パソコンのOSを含んだのをバックアップするので、サ−バ/クライアント型の高額なソ フトはこの章に入れる。パソコン単体またはパソコン同士で、1万円程度のソフトでバッ クアップするのは "2-7. 組織におけるパソコン再考" の方に入れる。 -------------------------------------------------------------------------------- * バックアップにまつわる話 ディザスタ・リカバリ( Disaster Recovery/障害復旧 )。 阪神大震災や、アメリカでの 9.11以来、災害からのコンピュ−タの復旧が問題にされている。それまではディスク の故障や操作ミスによるデ−タの消去などからの、デ−タの復旧をどうするかという話が ほとんどだった。OSまでやられる、あるいはマシン自体が壊れるようなことまでは、あ まり想定していなかった。遠隔地にデ−タのバックアップを持つとか。OSの入ったディ スクをミラ−で予備を持ち、別な場所にて保管するとか。そんな話がでてきている。 ゼロ・タイム・バックアップ。ディスクのその時のイメ−ジそのものをバックアップとみ なす。米 Veritas Software 社の Foundation Suite にあるポイント・イン・タイムのマ ルチコピ−機能もそうである。ファイルをミラ−リングする。ミラ−ディスクを切り離し て保管する。空いたスロットに予備のディスクを入れればミラ−コピ−を始める。毎日で も一日の内に何度でも、こうしてバックアップ、コピ−をとるような使い方ができる。ス ナップショットという言い方もするようである、むしろこちらが一般的な名称である。 デ−タベ−スソフト( DBMS )のデ−タファイルをバックアップするには。 DBMS 専用のコ マンドで行う。DBMS を稼働させながら取ることができる。Cold Backup と Hot Backupが ある。Cold Backup は DBMS ソフトをいったん止めて、バックアップを取る。Hot Backup は止めずに行う。Hot Backup ではバックアップしている間は、DBMS へのアクセスは仮に 受け付けるようにしておく。その間は DBMS のデ−タ部は変化がないということで、バッ クアップが終わってから、その間のジョブを実行させるという訳である。 現在 IDE ベ−スの RAID では1テラ・バイト百万円を切っている。 これは SCSI ベ−ス ディスクの約1/3の価格である。2002年の半ばぐらいまでは、500GB で百万円した。 どんどんディスクは安くなったきた。このため、先ずはディスクにバックアップするとい うことで、さらに念を入れる場合にのみテ−プにバックアップすればいいのでないか、そ んなやり方に変わってきている。98年頃は2ギガの SCSI ディスクで10万円以上した。 テ−プ装置の能力は、実際のところ 2 MB/sec 位しかでない。バックアップするファイル の量が多いと、朝までにバックアップが終わらないことになってしまう。テ−プをかけか えるのも自動でやらなければ用を成さないので、オ−トチェンジャ機能のテ−プ装置がい る。これはかなり高く数百万円、サ−バとのシステム価格になると1千万円とか、HP社 のパンフレットなど見ると書いてあった。テ−プ1本だけの装置、DLT8000 は1/2圧縮 で 80 GB、30万円程度。Super DLT は1/2圧縮で 220 GB、87万円程度である。 大容量のデ−タを扱うサ−バに NAS が使われるようになってきている。しかし一口にNAS といっても数十万円のもの、50万円から数百万円、果ては EMCなど千、億円単位のもの まである。 安い NAS、例えば Quantum 社の Snap Server 4100 ではテ−プ装置などは付 けれそうもない。DELL PowerVault や Confidence ATAΠ NAS はOKのようである。 NAS のOSはというと、Microsoft のものと米 Mountain View Data 社の MVD Powered NASの 2つのようである。両者スナップショット機能を持つ、MVD のは255まで記憶できる。 * バックアップのフリ−ソフト フリ−ソフトの rsync や rdist、mirror コマンドの利用はどうか。これらのコマンドは "8-6. フリ−のバックアップコマンド" にその使い方を記しておいた。 dump や ufsdump コマンドというのもある。これでバックアップを取り、ファイルの履歴管理もやろうと思 えばできる。dump、ufsdump は基本的には同じコマンド、機能である。フルバックアップ と9回までの差分バックアップを取ることができる。日曜にフルバックアップを取り、月 曜から金曜まで差分バックアップを取るような使い方ができる。1つのファイルを水曜の 内容に戻したい。日曜にフルバックアップのファイルに、月火水の差分バックアップを加 えれば復元できるというわけである。それが、市販のソフトを用いれば、GUI画面でマ ウス操作で簡単にファイルを戻すことができる。バックアップを取るのでも、簡単操作で ファイルやディレクトリを指定したり、バックアップ時刻を設定したりできるという。 * 市販バックアップソフト 市販のバックアップソフトには、NetVault と VERITAS NetBackup というがよく知られて いる。基本価格はどちらも15万円程だが、実際の価格はよく分からない。クライアント 数が幾つとか、NDMP モジュ−ルがなんぼとか、ワ−クグル−プパッケ−ジだとか、 DBMS 対応プラグインだとか。結構高物に付くようである。これらのソフトは、さて少なくとも 5年ぐらい前からあったようである。導入したはいいが、どうもうまく動かないという話 も聞いたりした。しかし Linux 対応するなどして、こなれ、 ようやく安定して動くよう になってきたのでないか。そろそろ導入を考えてもいいと思う。元々、これらのソフトは テ−プ装置にバックアップするので出発している。それがディスクが安価で格段に大容量 になってきたことから、ディスクにバックアップを取れるようになってきている。 NetVault http://www.backbone.co.jp/、米国 BackBone Software社。 > ディザスタ・リカバリ・オプション VaultDR、Windows マシンのOSを含む全体を Raw バックアップし、復旧は CD-ROM かフロッピ−で起動しシステムリカバリする。バック アップの高速なスル−プット、NetVaultのクライアントがバックアップのデ−タを圧縮 してサ−バに送出、2倍以上のスル−プットが出る。 バックアップウィンドウ(バック アップに要する時間)を最小限にするConsolidated File System Backup、フルバックア ップに差分バックアップで最新の状態を生成する。合成バックアップともいう。 VERITAS http://www.veritas.com/jp/、米国 VERITAS Software 社 > このソフトも NetVault と同じく一杯製品が別れている。バックアップ専用の LANまた は SAN を経由してバックアップするのに NetBackup DataCenter。分散しているファイ ルサ−バを集中管理してバックアップするのに NetBackup BusinesServer、ざくっとで 90万円位。 パソコンのデ−タを集中バックアップするのに NetBackup Professional と Backup Exec、パソコン百台で150万円位。その他クラスタソフト、各種 RDBMSソ フト、ファイルシステムなどなどある。2004/03 NetBackup 5.0 合成バックアップ対応。 IBMR( IPStor Bare Metal Recovery ) http://www.falconstor.co.jp/ > ファルコンストア・ジャパン(株)扱い。Bare Metal Server 60万円。クライアント1 台 1.5 万円。サ−バは1台 7.5 万円。最初は対応クライアントは Windowsパソコンの み、順次 Linux や Solaris にも対応していく。サ−バからディスクレス・クライアン トをリモ−ト・ブ−トする規格PXE( Preboot eXecution Environment ) 対応の NIC(ネ ットワ−ク・インタ−フェ−ス・カ−ド) を付けていること。2003/03/01 出荷開始。 Z-BYS バックアップソフト http://www.next-it.com/ ネクスト・イット(株) > 他のよりライセンス料が安いとのこと。基本100万円。2003/07/10 東京の展示会で見た。 ITXイ−・グロ−バレッジ(株)扱い。スナップショットによるテ−プレスバックアッ プ。マルチプラットフォ−ム対応のストレ−ジ共有、NFS と CIFS に対応。Windows サ −バ/クライアントのファイルデ−タの自動バックアップ。ディスクイメ−ジを Z-BYS サ−バへブ−ト可能なイメ−ジとして保存できる。 Connected Data Protector http://www.sse.co.jp/connected/ など扱い。 > IIJ のネットワ−ク・バックアップのサ−ビスでも用いられている。サ−バ/クライア ント型のクライアントPCのバックアップソフト。Windows パソコンのOS、レジスト リも対象にできる。パソコンを以前の状態に戻すことができる。暗号化による差分バッ クアップ。インタ−ネット経由でバックアップ・ファイルにアクセスできる。サ−バは Windows 2000 Server 英語版、1ユ−ザ毎に 1.3GB、メモリ 2GB 以上、Microsoft SQL Server、Microsoft IIS。クライアントは Windows 95 から XP まで各種。 Restrospect Multi Server http://www.dantz.com/jp/ > 14.9 万円。対象クライアント数が無制限でネットワ−クバックアップもできる。 他に 追加料金はいらない。VERITAS Backup Exceより安いと宣伝していた。Windows NT/2000 サ−バ、Linux や Macintosh にも対応。 他にも個人向けので 19,800円のと 89,000円 のがある。同じ Windows NT、2000 といってもサ−バとクライアント用がある。他のソ フトでも10万円以下のは概ねクライアント用である。2003年2月雑誌に出ていた。 他、米国 LEGATO Systems 社の NetWorker 7.0L 日本語版、これも仮想テ−プライブラリ 機能があるもよう。バックアップデ−タをハ−ドディスクに記録する Disk Backupオプシ ョンと説明書きがあった、http://www.legatosystems.co.jp/。 コンピュ−タ・アソシエ イツ(株)の BrightStor Enterprise Backup、これも NetVaultのような大規模なバックア ップに対応できるもよう、展示会でも結構大きなブ−スをとっていた。もう1つ挙げてお くか HP OpenView OmniBackΠ、テ−プ装置と思いきやこれもバックアップソフトである。 * いろいろなバックアップの手段 IDE ディスクをコピ−する装置がある。弁当箱ぐらいの装置で、コピ−元の IDEディスク と、コピ−先の IDE ディスクを接続する。そのままコピ−するみたい。 つまりフルバッ クアップを簡単にとるコピ−装置。パソコン雑誌なんかによく載っている。そういえば昔 から、MS-DOS の時代から、こうしたコピ−装置があったような気がする。 リモ−トバックアップのサ−ビス。インタ−ネット経由で、サ−ビスしている場所に接続 して、差分バックアップをとっていく。Windows のファイルサ−バを対象にする。あると ころの料金、ディスク容量10GB、月額5万円。50GBで10万円。初期費用がいず れも5万円。暗号化してファイル転送するオプションもあったりする。 * 参考 「SEのためのバックアップ&リストア」 税込 3,780 円。IDG 2002/09 発行。バック > アップの本はこれしかないみたい。`26/02幕張の展示会で半値で買った。5月の連休中 に読んでみた。とても読み易かったです。仮想テ−プライブラリの話は殆どなかった。 「Software Design」2003/08, P.17〜81, "特集:大容量時代のデ−タバックアップ最新ア > プロ−チ"。パソコンやらサ−バのバックアップの一般論がいろいろ。 「ニュ−テック総合カタログ」 No.13, 2001年夏&秋号。 > RAID, NAS, SCSI, SAN などバックアップ関係。ディスクの Bad Spot の説明あり。 「OpenDesign」2003/02, "サ−バの耐障害性とディザスタリカバリ サ−バの危機管理"。 > NetVault の記事あり。2005/09 NetVault のこと調べていて発見。買ってはないです。 「日経システム構築」2005/02〜06 号の連載1回から5回。 > "知っておきたいストレ−ジの基礎"。抜粋したのを展示会?でもらった。 (2) バックアップの形態 * ファイルのバックアップの形態 ただのスイッ バックアップソフト 小規模なネットワ−クではファイルサ− チかレイヤ3 ------ バは1台で、このマシンにバックアップ スイッチ | |―◎ テ−プ ソフトを入れ、テ−プ装置を付ける。こ ----- □ □ ------ れで、バックアップソフトにより定期的 | | | | |ファイルサ−バ にテ−プ装置にフルバックアップなりイ | *------------------------ ンクリメンタルバックアップを取れば済 | | むことである。左の図では、セグメント | *------------------------ 毎にファイルサ−バを設置している。バ | | | | |ファイルサ−バ ックアップソフトはそれぞれに導入する ----- □ □ ------ 必要がある。ここで使うファイルサ−バ | |―◎ というのは、Sun などEWSの汎用サ− ------ バであり、バックアップソフトをインス バックアップソフト ト−ルできるマシンである。NAS は特化 されたOSが搭載されているので、ソフ << パタ−ン1 >> トウェアは入れることはできない。 ファイルサ−バ バックアップソフト ------ or パタ−ン1ではバックアップソフトを2 ------ | | NAS ライセンス購入しなければならない。も | |―◎ ----- □ □ ------ ったいない話である。それでこのような ------ | | | | | 構成をとった。多分、これがよい子では | | *---------------------- 一番現実的なやり方だと思う。ファイル -----------* | サ−バや NAS で、 イ−サネット・イン | *---------------------- タ−フェ−スをもう1つ付ければ、パタ | | | | | −ン3の構成をとることができる。でき ----- □ □ ------ きれば、これがパタ−ン3が望ましい。 | | ------ << パタ−ン2 >> バックアップソフト----- ← N1' ------ ファイルサ−バ ------ | |----------| | or NAS | |―◎ | | □ □ ------ パタ−ン2でデ−タのバックア ------ | | | | | ップ時に、ネットワ−ク N1,N2 | ← | *------------------------ N1 に負荷をかけないようにするた --------------* | め、バックアップ専用のネット ← | *------------------------ N2 ワ−クを設けた。バックアップ | | | | | の際にのみ N1',N2'ネットワ− | | □ □ ------ ク(セグメント)は使われる。実 | |----------| | 際のところこの形態を取ること ----- ← N2' ------ はあまり無いのではないか。 << パタ−ン3 >> ファイルサ−バ or NAS バックアップソフト ------ ------ | |―◎ 1999年頃から NDMP という技術によ | | ----- □ □ ------ りこんな構成がとれるようになった。従 ------ | | | | | 来はバックアップソフトを入れたマシン | | |---------------------- に接続しているテ−プ装置にしかバック -----------| | アップを取れなかったが。NDMPではバッ | |---------------------- クアップ対象のファイルサ−バに接続し | | | | | ているテ−プ装置に、バックアップを取 ----- □ □ ------ ることができる。 | |―◎ ------ << パタ−ン4 >> NDMP( Network Data Management Protocol ) の利用 * ニュ−テック VTL バックアップサ−バシステム 仮想テ−プライブラリ VTL( Virtual Tape Library )、2002年からキャンペ−ンをや っている。 ファイルサ−バの NAS と NetVault のサ−バと基本5クライアントのソフト 込みで258万円。仮想テ−プライブラリとは、ディスクの中にテ−プ装置が入っている と仮定している。NetVault は元々テ−プにバックアップを取るソフトである。VTLバック アップサ−バの NAS は、Confidence ATAΠ NAS 2U、RIAD 5 出荷での容量 1.2TB モデル、 VTL 領域 1 TB 迄。NAS 装置だけの値段は188万円である。Solaris 2.6/7/8, FreeBSD, Windows 2000, Linux に対応。バックアップクライアントのOSは何でも、混在しても構 わない。バックアップクライアントというのは、バックアップするデ−タが入っているフ ァイルサ−バのことで、これには NetVault Client ソフトを入れておく。NetVault サ− バにはWWWブラウザでアクセスする。ディレクトリ単位、ファイル単位、バックアップ のスケジュ−ルなど画面でいろいろ指定ができる。使うのはそう難しくはないみたい。 [ ニュ−テックのセミナ−のデモにて ] 2003/02 デモではファイルサ−バとして Linux と Windows 2000 サ−バがあり、NetVault Client ソフトがインスト−ルされていた。これらの中のファイルを Confidence NAS にバックア ップするという。画像や Word など、どこにでもありそうなディレクトリのファイルごと、 約1ギガのボリュ−ムをバックアップするというものだった。ファイルは圧縮しないモ− ドで行われた。100 Mbit/sec ラインでは 10 MB/sec、1 Gbit/sec ラインでは 32 MB/sec もの転送速度が出た。NFS や CIFS ではこれだけのスピ−ドは出ないという。速いのは独 自プロトコルを使用しているためで、圧縮したり、メモリでキャッシングしているからと 説明していた。それとテ−プだとどれぐらい遅いか、参考として DLT8000でも吸い上げて いたが 2.3 MB/sec しか出てなかった。こんなものらしい。さらに戻すのは半分の速度し か出ないとのこと。カタログには1/2圧縮時 12 MB/sec(43.2 GB/h) と書いてはあるが。 NetVault Backup NetVault Client Server が入っている が入っている ------------- ------ □ Linux Server バックアップで 10MB/sec は | | |アラ| | 出た。1時間に 36GB は取れ | 10/100 *----*イド*------------- 100 Mbit/sec る。リストアは 6.7MB/sec。 | Base-TX | |の30| | | |万円| | 1000 *----*位の*------------- 1 Gbit/sec バックアップでは 32 MB/sec | Base-T | |もの| | 出た。1時間に 115 GB は取 ------------- ------ □ Windows 2000 れる勘定になる。 Confidence NAS スイッチ NetVault Client ※この NAS には8個の IDE ディスクが入っていて、RAID 5 で1テラ・バイトある。 ※Confidence ATAΠ NAS 2U に入っているOSは Linux ベ−スの MVD Powered NAS。 (4) ストレ−ジ装置との関連 `23〜 -------------------------------------------------------------------------------- ストレ−ジについてもここにまとめてみよう。そう大きい容量のやら高額なのは入れない でおこうか?。という訳にもいかないか。ちゃんとしたファイルサ−バはそれなりに金額 も張る。NetApp、EMC、日立が著名な製品になる。EMCと日立はどうも別なレベル、銀行で あるとか究めてクリティカルな所での製品のような気がする。我々レベルでは NetApp を 1台、仮想テ−プライブラリにテ−プ装置も1台買いたいものだ。これからはそこそこの 企業や組織では、このぐらいのファイルサ−バは必要なのではないか。 -------------------------------------------------------------------------------- * 仮想テ−プライブラリ装置はどういう製品があるか a. ニュ−テックの製品 ---------- 前節参照。IDE ディスクをうまく使った製品。 b. (株)アドテックスの製品 ------ ArrayMaster。キャンペ−ンをやっていた。 c. 日商エレクトロニクスの製品 --- VTLA-1000。一番しかっりしているみたい。 d. NetApp Filer や EMC 製品 ----- より信頼性の高い装置。EMC が一番価格は高い。 2年ぐらい前から、仮想テ−プライブラリ装置というのがでてきた。バックアップをテ− プにとるのは時間がかかる。ディスクをテ−プ装置とみなしてバックアップソフトが動け ばいい、そう難しい話ではない。どこのメ−カのソフトでも数百万円はしている。ちょっ と発想がおかしいような気がする。これまでのバックアップソフトはテ−プに入れるよう に作られてきた。それがテ−プだと遅いので、ディスクに入れることを考えた。テ−プと ディスクの違いなんかそうあるわけではない。テ−プだと頭出しであるとか、リニアな媒 体を扱うためのことがちょっとあるだけである。ならいっそ、最初からディスクに入れる ことを前提にしたバックアップソフトを作ればいいではないか。そんなに難しい話ではな いように思う。多分直に出て来るのでないか。そうするとバックアップソフトのお値段も 少し下がるかも知れない。でも、今のところはだいたいにおいて価格はかなり複雑である。 その後2006年時点、そのようなバックアップソフトは出て来てません。高いままです。 * VTLA-1000/2000 シリ−ズ VTLA( Virtual Tape Library Appliance ) 日商エレクトロニクス(株)が企画販売する製品。VTLA ソフトは米 Alacitus社、ハ−ドウ ェアは日立コンピュ−タ機器(株)。VTLA ソフトは Securitus I というOSで、ディスク を仮想テ−プライブラリ装置として機能させる。 つまり VTLA はOSであるSecuritus I が入ったコントロ−ラとディスクアレイ装置が一体となった装置である。NetVault自体に も仮想テ−プライブラリを扱う機能が入っているが、より性能の高いソフトウェアとして Securitus I を用いるということらしい。 対応バックアップソフトは Legato NetWorker、 VERITAS NetBackup、VERITAS Backup Exec、HP OmniBackΠ、NetVault など。 VTLA-2000 で約1TB、バックアップソフトも入れて1千万円ぐらい。例えば NetVault の場合では、 オプションの Virtual Open Tape Library、Solaris 用で約19万円別途いる、しかも1 ライセンスでのライブラリ数、ドライブ数に制限あり。この装置には仮想テ−プライブラ リの機能が入っているのだから、こんなオプションはおかしいと思う。 * ArrayMastor FC-Π RAID (株)アドテックス ホ−ムペ−ジの2003年前半にキャンペ−ンしていた。ArrayMastor FC-Π RAIDを仮想 テ−プライブラリにしたパッケ−ジ。5ユ−ザ/1TB版、NetVault WorkGroup Package 約115万円は無料、RAID 5設定時の実効容量が1TB。24時間365日、1年間オン サイト保証含む。10ユ−ザ/5TB版だと約224万円。FC-Π の仕様、2 Gbps Fibre Channel RAID サブシステム、FC-AL2 をサポ−ト、最大 17.5TB まで拡張。3Uの筐体に 146 GB ディスクを15台搭載。RAID 0,1,0+1,3,5 対応。ディスク、電源、コントロ−ラ、 冷却ファンはすべてホットスワップ可能。 クラスタリングは Microsoft Cluster Server, VERITAS Cluster Server, 東芝ClusterPerfect に対応。 NetVault Server のホストには 光ファイバ接続するための別売りホスト・バス・アダプタ(HBA)、2 Gbps ファイバチャネ ル HBA を付ける。また別売りの FC スイッチを使えば SAN 構成をとることができる。こ の機種の他、SCSI インタ−フェ−スの Ultra160 SCSI RAID というのもある。 Tape Library Unit NetVault Server ArrayMaster ------------ ----------- ---------- |テ−プ装置|------|Solaris等|-------|HardDisk| 仮想テ−プライブラリ ------------ FC ----------- FC ---------- <---> | <---> ----------------------------------------- | | これらのコンピュ−タに保存 ファイルサ−バ □ □ NetVault Client << したいファイルが入っている。 * NetApp Filer 日本ネットワ−ク・アプライアンス(株) ファイル共有サ−バといえば NAS 製品の NetApp という感じである。 独自OSの "Data ONTAP" 搭載。 これにはソフトウェアは入れることができない。 Data ONTAP はコンパク トなOSで安全性も強固になっている。NFS, CIFS, HTTPS, FTP などマルチプロトコル対 応。 独自の高性能ファイルシステムの WAFL( Write Anywhere File Layout ) + RAID 4 で 99.995 % の信頼性。それに NDMP,Snapshot,SnapRestore,SnapMirror といった機能が ある。Snapshotはシステムが稼働している状態で、瞬間のバックアップイメ−ジを保存す る。SnapRestore は Snapshot でとった任意の時点に戻す、テラバイト級のデ−タでも数 秒でリストアが可能。SnapMirror は変更のあったデ−タブロックのみを転送する、 災害 対策のためWAN環境でリモ−トバックアップするような使い方ができる。NDMPは特殊な プロトコルで高速にデ−タ転送ができる。これを使えば NFS や CIFSプロトコルを使わず にバックアップがとれる。FAS200 シリ−ズは 2〜8TB。FAS900 シリ−ズは 6〜64TB。 NetApp Filer NetVault Server 仮想テ−プライブラリ ---------- ----------- ----------- F820 Filer 1TBモデ |専用OS| |Solaris等|--------|VTLA-1000| ル276万円を182万円 ---------- NDMP ----------- NDMP ----------- 2003/03頃 | <----------> | <-----> -------------------------------------------------------- | | | □ □ □ << これらPC等で NetApp をファイルサ−バにしている。 * EMC や NetApp を仮想テ−プライブラリにする 手元にCTCのパンフレットが1枚あり、テラバイト・クラスのハ−ドディスク・バック アップ・ソリュ−ション、 Linux Server + EMC CLARix ATA + NetVault VTL のキャンペ −ンである。Linux は HPの ProLiant DL360 1U使用。 EMC は CLARix CX Series で ある。3TBパッケ−ジ、通常価格約1360万円を920万円に。2003年12月ま でのお話。EMC は信頼性は高いが値段も高い。1千万円から数億円とか。マシンは壊れる という前提で保守の体制が取られているとセミナ−で聞いた、リモ−トでの常時監視をし てくれるそうな。NetApp Filer も同じ使い方ができる。 つまりコンピュ−タの外付けデ ィスクとして用いて、仮想テ−プライブラリにするという。でも NetApp ではこの使い方 はあまりしないとのこと。CTCのエンジニアに `25/07 ちらっと聞いた。でも信頼性の 高いディスクとして、そういうのもありで。 NetApp の方はお値段はそんなに高くはない。 FAS250 はディスクが14個搭載でき1個約36万円、全体で約8百万円である。 --------- ----- NetVault Server | Linux |――|EMC| 仮想テ−プライブラリをこの中に作成する。 --------- ----- | -------------------------------- | | | □ □ □ これらファイルサ−バで NetVault Client * テ−プドライブ装置 DAT ドライブは現在 DDS-3 が主流で、125m テ−プを使い、ノ−マル 12GB、圧縮時 24GB の容量がある。転送速度 2 MB/sec だと 1G あたり8分でバックアップする。値段は30 万円位。少し前の DAT は DDS-2 で、120m テ−プ、ノ−マル 4GB、圧縮時 8GB。DDS-3の DAT は DDS-1,2 のテ−プを読み書きはできる。 テ−プの容量が増えると読み書きの時間 は馬鹿にならなくなる。実際の運用では要注意である。DAT より容量が上のは DLTで、圧 縮時 40GB、90万円位から。DLTを幾つも内臓するジュ−クボックス型という装置もある。 テ−プ8本がはいる8スロットのオ−トロ−ダで、1週間のバックアップロ−テ−ション を自動実行する製品とか。1999年頃のパンフレットから、例えばボディに DLT4000ド ライブ装置使用の HP DLT418 は150万円から、記憶容量は 160GB/圧縮時320GB、転送 速度 1.5B/sec、圧縮時3.0B/sec。 その後に出た製品、DLT-8000 は転送速度が 12MB/sec (43.2 GB/h)、Ultrium とか AIT-3 という十数メガバイト秒出るのも発売されてきている。 ※DDS(Digital Data Storage), DLT(Digital Linear Tape), DAT(Digital Audio Tape) * ニュ−テックの外付け RAID ディスク 2001年の初め頃購入した RAID ディスクで、ニュ−テックのコンパクト RAID システ ム Confidence NM シリ−ズ。初め Linux マシンでテストするために購入したのだが、う まく動かなかった。Solaris 2.4 以上、IRIX 6.2 以上など対応。NR-NM36G64/EX-Q、18.2 GBx3 内パリティ1コ、43万円。 Windows 98/NT/MS-DOS の Text RAID Manager ソフト RAIDMAN.EXE で、RAID の設定を行う。しかしこのソフト、RS-232C経由で使うのかと思い きや、この装置には RS-232C の口がない。ということは、Windows パソコンに SCSIイン タ−フェ−スを付けて、RAIDディスクと接続するしかない。たとえ Solaris や IRIXで使 うにしても、RAID 構成を変える場合はそうしないといけない。SCSIの口は D-Sub ハ−フ ピッチ68ピン、Ultra2 Wide LVD、アクティブタ−ミネ−タとなっている。 とりあえず SunOS 4.1.4 のマシンにつないでみたが、まるで認識しなかった。この RAID 付属のタ− ミネ−タが他のパソコンで使ってしまっていて、今のところ手持ちが無い。 * メモ IAサ−バとはどういうもの。いろんなサ−バが何台もあるのだったら、1台にまとめま せんか。1台のマシンに内部的に複数のOSが稼働、CPUとディスク資源を割り振るこ とができる。ト−タルで見ればコストメリットがあり、信頼性も増すという代物らしい。 ファイバチャネル SAN から安価なIPベ−スの SAN、iSCSI( SCSI over IP ) へ。iSCSI てどういうもの。外部ストレ−ジにマウントしたりファイルを作成したりするプロトコル らしい。ただの伝送路とは訳が違う。従来の SCSI はだたの伝送路です。 バックアップソフトは毎日夜間にとるとかいう使い方。スナップショットの機能は、ディ スク装置に入っている。NetApp とか EMC。ん?、何が言いたかったのかな。 ストレ−ジ のスナップショット機能がバックアップに関係している。 "デ−タウェアハウス&CRM EXPO" で情報収集。第8回。2003/07/09〜11。東京ビ ッグサイト。デ−タストレ−ジの出展がある。VTLAも実際見たが、見ただけでは分からな かった。http://www.jdsf.gr.jp/、Japan Data Storage Forum。こんな団体もありました。 NetApp 社の NearStore R200。テ−プ装置の代わりに設置、安いもう1つの NASという位 置付け。ディスクは ATA だが外からは SCSI ディスクに見える。 NeApp SnapVault で差 分バックアップする。NearStore R100 信頼性は 99.7 % ぐらい。2002年夏頃発売。 この FAS250 を1つ買ってみるか。とりあえずディスクは8本で1TB、実効容量約 600 GB にして。ディスクは稼働したまま追加できるとか。筐体は3U、大きさも手頃。パソコン RAID で 1 を 5 にしたところで所詮信頼性は上がらない。元々いいものを選ばないと。 * 参考 「UNIX MAGAZINE」2005/05, P.95〜113,"特集:NAS環境の構築と設定、NASの効果的な運用"。 > EMC ジャパンの人が書いている。EMC の Celerra NS700 で説明している。抜粋:NASデ −タのバックアップ、リストアは一般に NDMP を利用して、ネットワ−クやサ−バに負 荷をかけないようにする。IPネットワ−ク上に iSCSI プロトコルを載せる iSCSI 環 境の構築についても。今はまだ iSCSI はそんなに普及はしてない。 「UNIX MAGAZINE」2004/10, P.26〜32,"NetWorkerによるオンライン・バックアップとILM"。 > EMC ジャパン レガ−ト・ディビジョンの人の記事。EMC の提唱する ILM( Information Lifecycle Management ) を実現するためのバックアップソフト。レガ−トは EMC のソ フトウェア事業部の一つ。ディスク装置でテ−プライブラリをエミュレ−トする方式の CDL( CLARiX Disk Library )。ディスクをテ−プライブラリとして認識させる。 「CTC & EMC 製造ソリュ−ション セミナ−資料」 2001/09/20 名古屋開催 > 当時 EMC は名前だけは知っていたが、自分には関係ないと思っていた。 CTCの営業 さんに言われてセミナ−に顔だけ出しにいった。懇親会の会場で○×エレベ−タのエン ジニアを紹介してくれた。EMC をすでに2機も導入していてCADのファイルサ−バと して使っているという。当り前げに言ったのには少々驚いたものだった。 (4) NetVault でのバックアップその1 `24/10〜 * NetVault について かつて Cisco のル−タ 2500 series を買うのに、製品が一杯ありどれを選べばいいか分 からなかった。製品を選ぶだけでも一つの技術である。NetVaultのオプションを選ぶのも 似たようなことだ。ホ−ムペ−ジに選択画面があるので、それをいじってみるといいかも。 評価用 CD-ROM を展示会でもらった。45日間有効、Solaris でも Linuxでもいろいろな OS用のが入っている。評価用も製品版も内容は同じである。ホ−ムペ−ジにも評価版が ある。ユ−ザ登録の画面に必要事項を入れると、ダウンロ−ドするサイトを教えてくれる。 製品は3ヵ月間の無償保証になっている。プラス9ヵ月保証の製品もある。普通は9ヵ月 保証も付けて、保証を1年間にして購入する。教育はコ−スが1つあり、1日6万円であ る。特に教育を受けるまでもないような気が。NetVault の画面は結構シンプルである。 NetVault のクライアント・ライセンスというのは、 バックアップするファイルサ−バ単 位である。テ−プ装置の台数、オ−トロ−ダのスロット数、クライアント側のマシンにテ −プを付けるか、仮想テ−プライブラリのドライブ数や容量などによって料金が変わる。 NetVault デ−タを入れるサ−バは Solaris とか Linux とか。例えば Solaris で動かし たければ約60万円。 加えて Linux でもサ−バを動かしたければ別に買わなければいけ ない、Linux 用は安くて約30万円。2004/10/01 バックボ−ンに電話で直接聞いてみた。 ファイルをテ−プにバックアップするのでなく、ディスクにバックアップするには、とも かく仮想テ−プドライブをオプションで付けなければならない。9ヵ月追加保守バンドル 250 GB/2 ドライブまで Linux - 6.1 万円、Solaris - 9.3 万円。1000 GB/8 ドライブま でなら Linux - 24.5 万円、Solaris - 37.4 万円が必要ということ。 「NetVault パッケ−ジ選択ガイド April 2004」 約50ペ−ジ。ホ−ムペ−ジからも選択 できるが、こういうのもあった。業者さんからもらって一応自分でも何がいるかチェック してみた。いろんな構成例が載っていて、それぞれ必要となるオプションがある。 NetVault はテ−プにバックアップをとるのは標準テ−プフォ−マットを採用。Windowsに は MTF( Microsoft Tape Format )、UNIXと Linux は cpio。これにより NetVaultを 入れてないマシンでもテ−プからリストアすることができる。他社のバックアップソフト は独自フォ−マットでテ−プにとる製品が多いとか。 Windows パソコンのバックアップには。CIFS経由でバックアップする Office Data Share Plugin。 Windows NT/2000, Windows Server 2003 使用中のファイルをバックアップする Open File Manager Plugin。2003 には VSS( Volume Shadow Copy Service ) サポ−トオ プションでスナップショットがとれる。デ−タを暗号化してバックアップする Plugin。 最初にフルバックアップをとって、その後は変化した分だけバックアップをとる。そして 適当なところで、変化分を加えてフルバックアップとする。これを合成バックアップとか コンソリデ−ト・バックアップと言う。理論的にはそれでいいのだが、本当にそれでずっ と大丈夫かや。ちょっと不安を感じるのは小生だけでないと思うが。 * http://www.bakbone.co.jp/ にある NetVault 7 パッケ−ジ選択ツ−ル ・バックアップ・サ−バ( NetVault Server )のOSを選 択して下さい。 : Solaris(SPARC) ・バックアップ・クライアント( バックアップ対象とする マシン )の数を入れて下さい。NetVault Server も1台 としてカウントする。 : 5 ・オ−プンクライアント、NetVault Server と異なるOS のサ−バをバックアップする時に必要なライセンス。 : 1 << 0 か 1を指定のこと。 ・NetVault Server のマシンに付けるテ−プ装置の数 : 1 << テ−プは付けなくて もとりあえず 1と入 ↓ 判定 れること。 NV7GRP-U-SS-M-T : ワ−クグル−プ・パッケ−ジ 約60万円,プラス9ヵ月保証 NV70C-U-SS-M : オ−プンクライアント・サポ−トx1 約6万円 ,プラス9ヵ月保証 Server & Client 4台 バックアップ・クライアントの数を 6に Client □ □ □ □ □ すると、追加5クライアントライセンス | | | | | がかかってくる。クライアントを1つ増 ------------------------------------ やすだけで、いきなり約25万円プラス Solaris Solaris とか Linux になるので注意されたい [ 買ってみました ] `24/11 箱に入っていたものは、バ−ジョン 6.5 と 7 の CD-ROM が1枚ずつ入っていた。分厚い マニュアルがついてきた。評価期間の45日間有効の仮ライセンスキ−で運用する。評価 期間が終わるまでに正式ライセンスを申請すること。CTCで購入した場合は、別な会社 に申請するとか、ほげほげ。正式ライセンスを申請した日から保守期間になる。インスト −ルした際のホスト名などを変更すると、"マシンID" が変わる。 使用できなくなる場 合があるとのこと。ライセンス申請後のマシン環境の変更は注意されたしとのこと。もし マシンを変更する場合は自分では手続きはできない、販売代理店経由でやってとのこと。 ライセンス申請するにはマシンIDがいる。( NetVault の画面から見る ) ↓ ユ−ザ登録するのにライセンス申請をする。 ↓ ライセンスが1週間ほどでメ−ルで来る。 * とりあえず NetVault を手元のマシン達に入れてみた Server & Clinet Client 余談:マシン達という言い方。小生かな デ−タはここ □ Linux □ Windows 98 り違和感を感じるのだが、よく使われる。 に蓄えられる | | 本来、達というのは人に対してであって、 ------------------------------- 物に使うのはどうかと思うのだが。 展示会でもらった評価版の CD-ROM を使って、サ−バとして Linux に入れてみた。Linux は Red Hat Linux 9 である。下の方にインスト−ルした様子を書いておいたが、 特に問 題らしい問題は起きずに簡単にインスト−ルできた。インスト−ルに設定は、展示会で確 か CD-ROM と一緒にもらった「NetVault 7.1 簡単設定ガイド」,20ペ−ジぐらいを参考 にした。これは簡潔によくまとまっている。クライアントは先ず、サ−バとした Linux自 体がクライアントにもなっているので、それでバックアップ機能の確認はできる。実際に バックアップを取るには、テ−プ装置を用意して使うよう指定するか、ディスク内に仮想 テ−プライブラリを作成する。 ここでは # /usr/bin/nvgui で NetVaultの制御画面を出 して仮想テ−プライブラリを作成した。 ネットワ−ク越しのバックアップの確認のため、手元にあるマシンの Windows 98 にもク ライアントを設定してみた。2枚入っていた CD-ROM の {NetVault 6.5} の方に Windows 98 用のクライアント用のソフトがあった。 "NetVault 6.0.3 Application Software" が Windows 95/98/ME 用である。CD-ROM からの画面をマウスの右ボタンを押して、小さな画 面で(開く)をやっていく。CD-ROM -> netvault603 -> windows9x -> disk1 -> Setup.exe を実行し、 "Enter Machine Name :[ ikken ]"、"NetVault Password :[ yakusoku ]" と 聞いてきたところ入れてみた。このパスワ−ドは NetVault のサ−バとは別ものである。 ------------------------------------------ ※使用可能なNetVaultマシンのところ | NetVault クライアント管理 |----------------------------------------- クライントのマシンがサ−バと | サ−バ選択 [ host1 ] 同じセグメントにあれば自動的 | -------------- に検索してくるみたい。 | |クライアント| クライアント・グル−プ | | ----------------------------------- ikken をマウス右ボタンでメニ | | --クライアント-- --使用可能なNetVaultマシン-- ュ−を出し、左画面のクライア | | | host1 | | ikken | ントへ入れる。パスワ−ドを聞 | | | | | | いて来る、yakusoku と入れた。 | | ---------------- ---------------------------- * DOS/V Linux にサ−バ/クライアントをインスト−ルしてみた様子 # /usr/bin/nvgui << これで NetVault の制御画面が出る。シンプルな画面です。 画面で仮想テ−プライブラリを作成する。"Library Location : [/home]"、スラッシュを 付けること。"Library Name" はデフォルトまま NewLibrary。"Number of drives : [1]"、 "Number of slots : [4]"、"Media capacity (MB) : [5]"。 -------------------------------- スロットの数というのは、仮想テ−プライブラリ | NetVault デバイス管理 では、実際にテ−プ装置を使う訳でないのだから |------------------------------- 複数個の指定は意味がないのでないか。と最初思 | サ−バ選択 [ host1 ] ったが、全部のスロットにはテ−プが入っている | と見なせばいい。スロットの意味が分かり易い。 | host1: /home/NewLibrary (OnLine) | |-- DRIVE 1 (Idle) : host1 May 10 15:38-1 (6TAZZ004) | |-- SLOT 1 : BLANK (6TAZZ001) | |-- SLOT 2 : BLANK (6TAZZ002) サ−バ選択の[host1] はマシンの実際のコンピュ | |-- SLOT 3 : BLANK (6TAZZ003) −タ名である。ソフトのインスト−ル時に入力し | |-- SLOT 4 : RESERVED ている。付録参照のこと。 # cd /home/NewLibrary # du -a 4 ./.serial 4 ./drives/1/.serial 51256 ./drives/1/6TAZZ004 << これら全て binary ファイルで、サイズは一緒である。 51264 ./drives/1 51268 ./drives 51256 ./slots/1/6TAZZ001 51260 ./slots/1 # ls -al /home/NewLibrary/drives/1 51256 ./slots/2/6TAZZ002 -rw-r--r-- 1 root root 7 5月 10 15:33 .serial 51260 ./slots/2 -rw-r--r-- 1 root root 52428800 5月 10 15:43 6TAZZ004 51256 ./slots/3/6TAZZ003 51260 ./slots/3 # ls -al /home/NewLibrary/slots/1 4 ./slots/4 -rw-r--r-- 1 root root 52428800 5月 10 15:33 6TAZZ001 153788 ./slots 205064 . * Windows 98 に NetVault のクライアントのソフトを入れた Windows 98 のでパソコンにソフトを入れたら、入ったのはこれだった。 [スタ−ト]->[プログラム]->[NetVault6]->[NetVault Configurator] [Uninstall NetVault] --------------------------------------------------------------- | NetVault Configurator |----------------------------------------------------------- | | Logging Daemon | General | Network Manager | Fire Wall | | ---------------------------------------------------------- | | Machine | License | Service | Packages | security | | --------------------- -------------------------- | Current Status Running | [ Stop NetVault ] | [ Start NetVault ] "Stop" をクリックすると、NetVault のサ−バ側ソフトで、このマシンが認識できなくな る。このソフトからサ−バ側にバックアップしたファイルにアクセスできない。何をバッ クアップするかどうかの指定とかもできない。 Windows 98 に入れた Lhasa のファイル、C:\Program Files\Lhasa\ をやってみた。先ず バックアップする。Lhasa のフォルダ画面を出しておいて、ファイルをパソコン側で消去 する。そしてリストアを実行したら。その場でパっとファイルが戻ってきた。面白い。 (5) NetVault でのバックアップその2 `24/10〜 * 続 NetVault について [ 保守期間は一体どうなる ] ソフトウェア使用許諾契約書から。 商品納入後、180日間 Key 申請が無い場合181 日目より自動的に保証期間が開始される。オプションの追加やアップグレ−ドは保守契約 の有無には関係しない。NetVault クライアントのマシンにも APM をインスト−ルした場 合は、そのマシンのIDを申請する必要がある。申請するのには BackBone 社のライセン ス申請画面がある。 ユ−ザ−情報、販売代理店情報、NetVault のシリアル番号はじめマ シンの名前、テ−プ装置のメ−カ名にモデル名、仮想テ−プライブラリのオプションうん ぬんなどなど。画面上の項目を記入して埋めるだけで一仕事である。 例えば1月初めに商品が届いて、商品の中の納品書の日付が1月1日になっていたとする。 そして10月にライセンスを申請したとする。いろんな事情、NetVaultの使い方がよく分 からなかったとか、ただ単に申請を忘れていただけとか。1月1日から180日間、まあ 6ヶ月として6月1日までが保留期間。6月2日から保証期間となる。製品には3ヶ月分 の無償保証期間があるので、9月2日までがその保証期間である。つまり10月初めにラ イセンス申請したとすると約1ヶ月有償保証期間が損になったということである。 [ 参考資料をプリントする ] http://www.backbone.co.jp/support/enews_backnumber.html > NetVault 講座バックナンバ−。一からはじめる NetVault( Linux 編 )。 IEでプリントする。右の方が5文字ぐらいはみ出してしまう。どひょ−、後から手で文 字を加える?。何とか全部プリントするよう設定してみる。印刷プレビュ−を出して画面 上のアイコン、印刷の右横の変なアイコンをクリックする。ペ−ジ設定と言う画面が別に 出てくる。サイズを [Letter]、ヘッダ− [&w&b&p/&p ペ−ジ] をブランクに、 フッタ− [&w&b&d] をブランクに、余白のところを全部 [0] を一応入れる。内部的な制約のせいか 0にはならない。これで何とか出た。サイズは [A4] が本当のはずだが、A4だと右端が ぎりぎりになり見ずらくなる。ここまで調整するのにだいぶ紙、損こいてまった。 * 仮想テ−プライブラリのライセンス NetVault のサ−バとするのは Solaris のマシンで、Sun Fire V210 のつもりである。デ ィスクは 73.4 GB Ultra3 SCSI 2個搭載のミラ−リング。 仮想テ−プライブラリって前 から唸っていた割には、NetVaultを購入する際にはすっかり忘れていた。気持ち的にはデ ィスクにバックアップを取るのは当り前になっていて、それが仮想テ−プライブラリのオ プションが必要だという認識がどこかに行ってしまっていた。仕方ないのでライセンスを 追加購入した、追加オプション1のこと。先に購入したワ−クグル−プ・パッケ−ジでは 250GB/2 ドライブまで、500GB/4 ドライブまで、1000GB/8ドライブまでのいずれかを選ぶ ことができる。V210 の実効ディスク容量は 73.4 GB だから、一番少ないのでいいだろう。 250GB/2 ドライブのライセンスは、仮想ドライブは2台までいいということで、ひょっと して V210 とは別のマシンに、もう1つ仮想ドライブを作ることができる?。違う、残念 でした。これをするには追加オプション2が必要である。何てせこい話!。 追加オプション1:仮想テ−プライブラリ 250 GB/2 ドライブまで。Non Intel32 系 9ヶ月追加保守バンドル 93,000 円。 追加オプション2:スマ−ト・クライアント、Linux 等 Intel32系9ヶ月追加保守バ ンドル 153,000 円。なんじゃこのオプションは。 NetVaultの ------- ------- これは Linux とする ◆仮想ドライブ サ−バ&ク | ◆|―○ | ◆| ○単体テ−プ装置 ライアント ------- ------- □ □ □ | | | | | ---------------------------------------------- Solaris Linux や Solaris などクライアントが4台まで 1つの仮想テ−プライブラリは1つのパ−ティションに作ること。容量の範囲内であれば 複数のパ−ティション内に複数のライブラリを作ることができる。スロット数は仮想テ− プライブラリには制限はない。仮想テ−プライブラリのドライブを複数作ると、プロセス が別になり、プロセスがドライブ数分できて、パフォ−マンスが上がるという。つまりテ −プの記録装置がドライブであり、1台より2台で記録すれば速いということである。複 数のマシンのバックアップを同時に取れるということでもある。 * インスト−ルのメモ Sun V210 に初めインスト−ルしたが、Sun Blade 2500 へインスト−ルし直した。ライセ ンスも取り直した、取り直しは購入した業者経由でしかできない。Bladeは146.8GB 10000 回転 Ultra320 SCSI ディスクドライブが2台でミラ−リング。 Sun 純正外付け16倍速 DVD-ROM/CD-RW コンポドライブ。メインメモリ 1GB キャッシュ、1GB メモリオプション。 アンインスト−ルは # pkgrm netvault。/usr1/netvault はそのままだった。デ−タベ− ス /usr1/vault1 もそのままだった。/usr/bin/nvgui はなくなっていた。 再度インスト −ルした。Machine Name と NetVault password は前と同じ、インスト−ル場所も一緒に した。結果 Machine ID は同じだった。# /usr/bin/nvgui & で確認。 [ Sun Blade 2500 へのインスト−ルした様子 ] インスト−ル自体は問題なし # cd /cdrom/nv710_040914/netvault710/solaris_sparc_8_9 # pkgadd -d netvault 次のパッケージを利用できます: 1 netvault NetVault (sparc) 7010 パッケージ (複数可) を選択してください (すべてのパッケージを 処理するには 'all' を入力してください)。 (default: all) [?,??,q]: 中のパッケージインスタンス を処理中です。 NetVault (sparc) 7010 Bakbone NetVault Copyright (c) BakBone Software Inc. 2000-2003 Have you read and agreed to the terms of the license? (y = yes, n = no, d = display license) (y n d) [d] : y Should a client or server version of NetVault be installed? (c s) [c] : s Where should NetVault be installed? [/usr/netvault] : /usr1/netvault Where should NetVault database be installed? [/usr1/netvault/db] : Please enter a NetVault machine name using A-Z, a-z, _ and 0-9 [netv] : netv_host Please enter the NetVault password for this machine: Please confirm password: ## checkinstall スクリプトを実行中です。 checkinstall running CHOSEN_CLASSES=core server dataplugin devicectl gui onlinehelp PKG_BASE=/usr1/netvault | パッケージ (複数可) を選択してください (すべてのパッケージを 処理するには 'all' を入力してください)。 (default: all) [?,??,q]: q devfsadm: driver failed to attach: nv Warning: Driver (nv) successfully added to system but failed to attach # 仮想テ−プライブラリを設定して、実際使用するため名前など入れようとすると、画面が 固まってしまう。何かまだ設定があるのか?。困った。どうしようもない、仕方ないので /etc/rc3.d/S99NetVault stop でプロセスを終了させた。おかしい、どうなっている。 # ps -ef | grep nv root 6835 2135 0 18:09:43 pts/4 0:00 nvgui root 6836 6835 0 18:09:43 pts/4 0:03 nvguidisplay # kill 6836 画面はまだそのままゾンビ状態で残るのでこれで消す。 OSのGUI制御をしている Motif がおかしいのか、NetVault がおかしのか。ひょっと してOSが今、日本語表示になっているのが原因しているかも。 NetVault は英語表示で 出ている。FireWall-1 でも日本語モ−ドだとおかしいことがあった。#nvconfigurator & の制御画面で日本語表示に変更できるとあるが、やってみたら変わらなかった。 # /bin/csh OSを英語モ−ドにしてやったら問題なくなった。 # setenv LANG C # /etc/rc3.d/S99NetVault start # nvgui & やっとこれで VTL を試すことができるようになった。 * ドライブ、オ−トロ−ダ、テ−プライブラリ これら用語を確認しておこう。単体ドライブはテ−プが1本だけ入る装置でスロット数と しては無しの0である。普通にこれまで買ったEWS内臓のカ−トリッジテ−プのドライ ブ装置だったり、外付けの装置だったりしたものである。オ−トロ−ダはテ−プ装置の老 舗の日本ストレ−ジ・テクノロジ−(株)のパンフレットによれば、ドライブが1台のみで カ−トリッジが10巻以下のテ−プ装置のことを言う。カ−トリッジはテ−プそのものの こと。カ−トリッジの数は、テ−プを装填する溝であるスロットの数と置き換えてもいい。 スロットは元々ジュ−クボックスのレコ−ド盤を入れる溝のことである。テ−プライブラ リはそれ以上のドライブ数、スロット数を備えたテ−プ装置である。ただし両者の区別は そう厳密ではない。ソニ−のパンフレットによれば、ドライブ1個、スロット8個の製品 LIB-81 series をテ−プライブラリと称している。単体ドライブはテ−プは人が出し入れ する。スロットがあるとテ−プを装置にあらかじめ入れておいて、自動でドライブに出し 入れすることができる。フルに取ってテ−プを残したい場合は、別なテ−プと交換する。 単体ド オ−ト テ−プラ << NetVault での指定 >> ライブ ロ−ダ イブラリ ■ ■ ■ ■ □ ドライブ数2 Library Name、複数のライブラリを作る。 □□ □ □ □ Number of drives、複数のドライブ作る。 □ □ □ □ スロット数10 Number of slots、スロットの数。 □ □ □ □ Media capacity (MB)、容量。 仮想テ−プライブラリはこれらドライブ、スロットをディスクで見立て模倣することによ る。ドライブには通常はテ−プは入ってないとみなす。上のオ−トロ−ダの絵ではスロッ トが4個、つまりスロットの中には4本のテ−プが入っているとみなす。テ−プ1本当た りの容量が 5 MB なら 20 MB のディスク容量が必要ということである。 普通、EWSの テ−プ装置にはテ−プは入れ放しにはしないものである。tar コマンドなんかでテ−プに ファイルを取ったら、テ−プは取り出して涼しい場所などに保管しておくのである。 * バックアップの形態 C S C S C <-------- copy S C <--------- copy a□ ---> ■ <--- □b ■ <--- ◆ <--- □a □b ■ <--- □a □b | a'|b' | |a'b' |ab | | a'b'|ab | | --------------------- ---------------------------- ----------------------- 多分、複数のマシンのバックアップしたいファイルを、rsync かただのコピ−・コマンド でもいい、ともかく NetVault サ−バのマシンに定期的にコピ−するようにする。それを 仮想テ−プライブラリにバックアップする。フルで一発とって後は差分でいいだろう。差 分をとる間隔が問題だ。バックアップすべき対象による。それによって毎日かも知れない し毎週かも知れない。いつまで保存せないかんか。長期ならどうしたってテ−プにとって 残すしかない。フルバックアップを定期的に取って、バックアップした内容を遡ることが できるようにすることを世代管理という。さらに、ファイルを長期保存することをア−カ イブという。NHKのア−カイブスみたいなことと一緒である。世代管理は短期に保存す るか長期かということではない。 << ファイルはたくさんあり修正がある >> 例えばCADデ−タ。CADデ−タ用の幾つかのサ−バが、サ−バ同士でデ−タを毎日全 部コピ−し合っているとする。更に1ヶ月に一度、全デ−タをテ−プに落としているとす る。昨日のデ−タは復元できるが一昨日のはもうない。そこで市販バックアップソフトで 差分バックアップを取っておく。そしたら一昨日のも復元できる。それでも10日前のが 欲しいとか言うと、ずっと差分を取り続けなければならない。利用される現実的なところ で、どこまで取るか判断が必要である。 << ファイルは限られた数で修正はない >> 例えばWWWとかメ−ルサ−バのログを取る場合である。先にできたログは決して変更は ない、どんどん新しいのが出てくるだけである。蓄積されていくのみ。ログがどんどんた まって来る。ディスクが一杯になってくる。テ−プに落とすしかない、あるいは NASのよ うな別なディスクにコピ−するかである。ログはだいたいそれ自体でロ−テ−ションする ようになっている。例えば1週間に一度ログが新しいのに変わり、これまでのは別な名前 で保存される。日付が着いたファイル名などで保存される。 * バックアップポリシ−と方式 例えば日曜にフル、月火水木金 に差分または増分をとる。括弧内は NetVaultでの名称で ある。since last の方は最後にフルにとった後に変化した分という意味。 Differentail 差分 ( Changed since last FULL backup ) > フルに対して月火水木金で差分をとる。木曜のフルは元フル+木曜の差分。 Incremental 増分 ( Changed since last backup ) > フルに対して月火水木金で増分をとる。木曜のフルは元フル+月火水木の増分全部。 バックアップの方式にはファイルをフルに取るタイミングにおいてSon 方式、Father-Son 方式、Grandfather-Father-Son 方式(GFS) などがある。GFS方式が一番よく採用されると のこと。1ヶ月に一度フルバックアップしたテ−プは保存し、新しいテ−プをセットする。 * NetVault でのバックアップの指定 Selections どこをバックアップするか : ディレクトリ/ファイル Backup Options どうバックアップをとるのか : フル/差分/増分 Schedule いつバックアップをとるのか : 今/毎日/毎週/毎月/曜日/指定 Target どこにバックアップをとるのか : 仮想ドライブ/テ−プ装置 Advanced Options ロ−テ−ションをどうするか : 世代管理/ア−カイブ 指定内容にそれぞれ名前を付けることができる。ディレクトリ DIR1 を取るということで 名前を S-dir1、DIR2 は S-dir2 という感じ。どのようにバックアップを取るのかでフル は B-ippai、差分は B-sabun。こんなように名前をいったん付ける。他の設定メニュ−で も同様、名前を付けていく。実際のバックアップのジョブは、これらの名前の組み合わせ で指定することができる。 S-dir1/B-sabun ならディレクトリ DIR1 を差分でバックアッ プとる。S-dir2/B-ippai ならディレクトリ DIR2 をフルにバックアップとる。 * CADデ−タをバックアップする -------------------------------------------------------------------------------- 土曜日にフル、月から金は差分でとる。4週目の土曜日にフルに取ったのを保存する。 -------------------------------------------------------------------------------- 土曜日にフルにバックアップを取る。次の週の月から金は夜に差分でバックアップを取る。 第1週の月曜に図面を修正、金曜にも修正したとする。第2週の月曜の日中なら、月曜の 修正した図面を full1 + dif1 で復元できる。火曜以降になると復元できない。しかしま だ金曜に修正した図面は full1 + dif5 で復元できる。第3週以降になると full2で取っ た金曜の図面しか残っていない。つまり先週にいじった図面は翌週には元に戻すことがで るが、それを過ぎると元には戻せないということである。 仮想テ−プライブラリを使うものとする。 full1〜full5, dif1〜dif5 はテ−プではなく ディスクの中にある。単独のテ−プ装置もあって、fullx にフルバックアップしたのをテ −プにとる。フルにテ−プに取ってテ−プを交換するタイミングはどうするか。月の終わ りにテ−プに取る?。あるいは4週間毎にその週の土曜日にテ−プで取る?、では5週あ る月はどうするのか。ともかく4週目の土曜日にテ−プに取るということでいい。1ヶ月 に一度、新品のテ−プに取って永久保存するということである。 土 月 火 水 木 金 /usr1/full1 dif1 dif2 dif3 dif4 dif5 ● full1 にフル 仮想ドライブ1個 /full2 dif1 dif2 ... □ full2 にフル スロット数10個 /full3 ... △ full3 にフル /full4 dif1〜dif5 は使い回し ◇ full4 にフル /full5 差分を毎日とる ◎ full5 にフル、次は full1 から使っていく。 [tape1] full4 からテ−プに取ってテ−プ交換のうえ保存。 fullx は対象ファイルが全 6月 7月 8月 9月 部収まるディレクトリと考 / ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄\ えればいい。テ−プは1本 ● □ △ ◇ ◎ ● □ △ ◇ ◎ ● □ △ ◇ ◎ ● □ △ で収まるかは分からない。 1 2 3 4 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5 1 2 3 4 ↑ ↑ ↑ ↑ ここでテ−プに取る。 ------------------------------------------------------------------------------------ [ 付録 ] NetVault をインスト−ルした様子 ● Red Hat Linux 9 にインスト−ルした様子 DOS/V Linux パソコンに NetVault のサ−バ/クライアントをインスト−ルしてみた様子。 # cd /mnt/cdrom/netvault710/linux24; ls -l -r-xr-xr-x 1 root root 1023 2月 16 2004 1st_euc_linux.txt dr-xr-xr-x 6 root root 2048 5月 17 2004 netvault # cd netvault; ls -l -r-xr-xr-x 1 root root 1110 2月 13 2004 RELEASEDEF -r-xr-xr-x 1 root root 344 2月 10 2004 bmsinfo dr-xr-xr-x 2 root root 2048 5月 17 2004 extrabkl dr-xr-xr-x 2 root root 2048 5月 17 2004 extrapackages -r-xr-xr-x 1 root root 3959 2月 10 2004 install -r-xr-xr-x 1 root root 13306 2月 10 2004 license.txt -r-xr-xr-x 1 root root 17327104 2月 10 2004 nvdist dr-xr-xr-x 2 root root 2048 5月 17 2004 packages dr-xr-xr-x 2 root root 2048 5月 17 2004 serverpackages # ./install Installer invoked in /mnt/cdrom/netvault710/linux24/netvault Using default /tmp as the temporary directory Expanding distribution file NetVault Copyright (c) BakBone Software Inc. 2000-2004 Have you read and agreed to the terms of the license? サ−バとしてイン (y = yes, n = no, d = display license) (y n d) [d] : y スト−ルする。 Should a client or server version of NetVault be installed? (c s) [c] : s Select language? (1 English, 2 JapaneseEUC) [1] : 2 - JapaneseEUC selected Where should NetVault be installed? [/usr/netvault] : Where should NetVault database be installed? [/usr/netvault/db] : Please enter a NetVault machine name using A-Z, a-z, _ and 0-9 [host1] : host1 << マシンの実際のコンピュ−タ名。 Please enter the NetVault password for this machine: henomohe << パスワ−ド。 Please confirm password: henomohe << パスワ−ド。 checkinstall running CHOSEN_CLASSES=core server dataplugin devicectl gui onlinehelp PKG_BASE=/usr/netvault | Setting NetVault machine password Setting NetVault Catalog to JapaneseEUC Not an upgrade - installing NetVault Services Will link to '/usr/netvault/etc/startup.sh' Starting NetVault Services Copying uninstallation scripts Installation completed successfully # cd /usr/netvault; ls -F RELEASEDEF* db/ gui/ logs/ pit.old/ stats/ RELEASEDEF.lck devices/ help/ messages/ replaced/ tmp/ bin/ dump/ lib/ packages/ reports/ uninstall/ config/ etc/ locale/ pit/ scripts/ util/ # ls bin cliproxy nvconfigupdate nvduplicate nvndmpdevmgr nvraw convplgkey nvconfigurator nvfs nvnmgr nvreadlog installplugin nvconsolidate nvgui nvpassword nvrepdbmngr latentinstall nvcoreplg nvguidisplay nvpitupdate nvsched licenseinstall nvdatacopy nvguiproxy nvplgnotify nvstatsmngr nvavp nvdbplugin nvjobmgr nvplgreport nvsysexec nvbrowsedb nvdevicescan nvlogdaemon nvplgscript nvutility nvchgmgr nvdevmgr nvmedmgr nvpmgr nvverify nvcmgr nvdiskdevice nvndmpchgmgr nvpview txtconfig # ls etc cannednotificationsunix cannedreports.lck libraries.dat.lck nextpid.dat cannednotificationsunix.lck drives.dat lsl.dat nvpmgr.pid cannedreports drives.dat.lck machines.dat startup.sh cannedreports.default libraries.dat machines.dat.lck # cd /etc/init.d; ls -l netvault スタ−トアップのスクリプト。 lrwxrwxrwx 1 root root ... netvault -> /usr/netvault/etc/startup.sh # cd /etc/rc3.d; ls -l 関係するところ rc0.d、rc2.d、rc4.d にも入っていた。 lrwxrwxrwx 1 root root ... S99netvault -> /usr/netvault/etc/startup.sh lrwxrwxrwx 1 root root ... K99netvault -> /usr/netvault/etc/startup.sh インスト−ルしたらそのまま実行されていた。いろいろ触った後の状態。 # ps -ef root 6080 1 0 May09 ? 00:00:51 /usr/netvault/bin/nvpmgr root 6087 6080 0 May09 ? 00:01:01 nvcmgr 2 root 6088 6080 0 May09 ? 00:00:04 nvnmgr 3 root 6089 6080 0 May09 ? 00:00:00 nvavp 8 root 6090 6080 0 May09 ? 00:00:00 nvlogdaemon 7 root 6091 6080 0 May09 ? 00:00:01 nvstatsmngr 9 root 6092 6080 0 May09 ? 00:00:46 nvrepdbmngr 10 root 6093 6080 0 May09 ? 00:00:37 nvmedmgr 4 root 6094 6080 0 May09 ? 00:00:00 nvsched 5 root 6152 4091 0 May09 pts/0 00:00:00 nvgui root 6153 6152 0 May09 pts/0 00:22:05 nvguidisplay root 6154 6080 0 May09 ? 00:00:13 nvguiproxy 129 root 6906 6080 0 May10 ? 00:00:00 nvchgmgr 180 root 6907 6080 0 May10 ? 00:00:00 nvdevmgr 181 # /etc/init.d/netvault stop いったんストップさせて、 # /etc/init.d/netvault start 再び起動した直後の状態。 # ps -ef root 7696 1 4 16:07 pts/3 00:00:00 /usr/netvault/bin/nvpmgr startup root 7697 7696 11 16:07 pts/3 00:00:00 nvcmgr 2 root 7698 7696 0 16:07 pts/3 00:00:00 nvnmgr 3 root 7699 7696 0 16:07 pts/3 00:00:00 nvavp 8 ● V210 Solaris 9 にインスト−ルした様子 # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t0d0s0 /cdrom/cdrom0 # cd /cdrom/cdrom0; ls -F autorun.exe* doc/ netvault710/ readme_j.txt* autorun.inf* html/ readme_e.txt* template/ contents.htm* netvault700/ readme_j.euc* # cd netvault710; ls -F aix_51_52/ linux24/ openserver/ tru64/ freebsd/ linux_ia64/ sgi_irix/ unixware7/ hpux/ linux_ppc64/ solaris_intel/ windows2000_2003/ hpux_ia64/ mpras/ solaris_sparc_8_9/ # cd solaris_sparc_8_9; ls -F SupportPackE/ netvault/ # pwd /cdrom/jes_04q2_dvd/netvault710/solaris_sparc_8_9 # pkgadd -d netvault << NetVault をインスト−ルする。 # cd /usr/netvault; ls -F RELEASEDEF* dump/ logs/ reports/ RELEASEDEF.lck etc/ messages/ scripts/ bin/ gui/ packages/ stats/ config/ help/ pit/ tmp/ db/ lib/ pit.old/ util/ devices/ locale/ replaced/ # ls bin cliproxy nvconfigupdate nvduplicate nvndmpdevmgr nvraw convplgkey nvconfigurator nvfs nvnmgr nvreadlog installplugin nvconsolidate nvgui nvpassword nvrepdbmngr latentinstall nvcoreplg nvguidisplay nvpitupdate nvsched licenseinstall nvdatacopy nvguiproxy nvplgnotify nvstatsmngr nvavp nvdbplugin nvjobmgr nvplgreport nvsysexec nvbrowsedb nvdevicescan nvlogdaemon nvplgscript nvutility nvchgmgr nvdevmgr nvmedmgr nvpmgr nvverify nvcmgr nvdiskdevice nvndmpchgmgr nvpview txtconfig # ls etc cannednotificationsunix drives.dat.lck machines.dat nv_sol27_64 cannednotificationsunix.lck libraries.dat nextpid.dat nvpmgr.pid cannedreports libraries.dat.lck nv.conf startup.sh cannedreports.lck libraries.dat.lck nv_sol27_32 drives.dat lsl.dat machines.dat.lck # ps -ef | root 986 980 0 13:04:04 ? 0:00 nvnmgr 3 root 985 980 0 13:04:04 ? 0:00 nvcmgr 2 root 987 980 0 13:04:04 ? 0:00 nvavp 8 root 980 1 0 13:04:04 ? 0:00 /usr/netvault/bin/nvpmgr root 988 980 0 13:04:05 ? 0:00 nvlogdaemon 7 root 989 980 0 13:04:06 ? 0:00 nvstatsmngr 9 root 990 980 0 13:04:06 ? 0:00 nvrepdbmngr 10 root 991 980 0 13:04:06 ? 0:00 nvmedmgr 4 root 992 980 0 13:04:07 ? 0:00 nvsched 5 root 1010 1 0 13:04:12 ? 0:00 devfsadmd # ls -l /etc/rc3.d インスト−ルされた -rwxr-xr-x 6 root other ... S75webserver01 -rwxr--r-- 6 root sys ... S89sshd lrwxrwxrwx 1 root other ... S99NetVault -> /usr/netvault/etc/startup.sh # cd /usr/bin; ls -l nv* インスト−ルされた lrwxrwxrwx 1 root other ... nvconfigurator -> /usr/netvault/bin/nvconfigurator lrwxrwxrwx 1 root other ... nvgui -> /usr/netvault/bin/nvgui lrwxrwxrwx 1 root other ... nvpassword -> /usr/netvault/bin/nvpassword lrwxrwxrwx 1 root other ... nvpmgr -> /usr/netvault/bin/nvpmgr lrwxrwxrwx 1 root other ... nvpview -> /usr/netvault/bin/nvpview