7-2. WAN接続と地域IP網 (1) WAN接続の概要 '96 * 接続回線の種類 WAN( Wide Area Network )は電話回線を使って、 コンピュ−タネットワ−クを作るこ とである。しかし実際どうしたらいいのか、かなり分かりにくい。電話関係のややこしい 機器の話が関係して来るからである。具体的には TA, DSU, CSU という機器が必要になる のだが、これらは一体何なのか。WAN接続には、電話回線の種類により次の3種類があ り、機器の使い方が違ってくる。まだこの執筆時の96年当時では、ISDNといっても "いったいなにするの" などと揶揄されていた。 NTTでも大きな局に行かないと職員も 分からなかったようである。専用線についても名古屋の局に95年の1月終わりに、問い 合わせた際、大須に1人だけ詳しいのがいますと紹介されたことがあった。こんな状態だ ったので接続機器も限られるし、参考になる本や資料もほとんどなかった。 [1] 3.4 KHz 専用線・非同期通信 : 専用線対応モデムが、DSU と CSU を代替する。 [2] 64 Kbps 以上のデジタル専用回線 : 基本的には DSU と CSU が必要。 [3] ISDN回線 : INS64 と INS1500 がある。基本的には DSU と TA が必要。 これ以外にも X.25 パケット交換網やフレ−ムリレ−網などがある。実際問題インタ−ネ ット接続するには、この2つは関係ないと思ってよい。 それに上記の 3.4 KHz 専用線も もはや考慮する必要はないだろう。実質的には [2],[3] になる。 [2] の専用回線はポピ ュラ−なところであり、[3] ISDN回線は短時間のインタ−ネットの利用に向いている。 * PPP( Point-to-Point Protocol ) について 64 Kbps 専用線によるインタ−ネット接続といった場合、WAN間のプロトコルは一般的 に PPP を使っている。ではこの PPP はOSIの7階層モデルでどこに位置しているのか。 OSIのモデルが実際にマッチしていないこともあり、本や雑誌によって色々書いてある。 多分以下のような階層が現実にマッチしているのでないかと思う。例えば専用回線でル− タを使う場合、上の層から TCP/UDP --> IP (ル−タで変換) ---> PPP フレ−ム--> 専用 回線となるパケットの流れになっているはずである。 LANをパケットが流れている時は、 イ−サネットによる CSMA/CD 方式でパケットの伝 送制御をしている。それがWANに流れる時は PPP なのだが、 この時の制御はどうなっ ているのか。PPP は CSMA/CD でなく全二重回線の通信プロトコルを使っている。 PPP 内 ではパケットのコリジョンは起きない。こちら側からと、向こう側からの通信路があるわ けである。PPP というのは HDLC( High-level Data Link Control procedures )手順に準 拠、または似せて作られているということである。 トランスポ−ト層 | TCP UDP -----------------|-------------------------------------------------------- ネットワ−ク層 | IP -----------------|-------------------------------------------------------- | Ethernet,FDDI | PPP, HDLC, SLIP デ−タリンク層 | RS-232C による |------------------------------------ 物理層 | PPP 接続もある | 公衆回線, 専用回線, ISDN回線 << LAN >> << WAN >> トランスポ−ト層 | TCP UDP -----------------|-------------------------------------------------------- ネットワ−ク層 | IP -----------------|-------------------------------------------------------- デ−タリンク層 |PPP,HDLC,SLIP| X.25 |フレ−ムリレ− | ATM 物理層 |-------------|------|----------------|------------------ |公衆, 専用 |X.25網|フレ−ムリレ−網| セルリレ−網 |ISDN回線 | | | =================|=============|======|================|================== NTT商品名 | INS64 など |DDX-P |ス−パリレ−FR|セルリレ−サ−ビス 注.X.25 の X.25網 はパケット交換による通信に使われている。 ISDNや専用線のよ うに通信距離によってコストが違って来ることはなく、パケットの単位である1オク テット送ったら幾らという勘定になっている。毎日決まったデ−タをやり取りする場 合には安く済む可能性もある。X.25 は本書では関係ないと思ってさしつかえない。 * WAN接続装置 [ デジタル専用回線の場合 ] Iインタ−フェ−ス、RJ-45モジュ−ラジャック。 -------- ----- ↓ ----- |Router|--------|CSU|■--------■|DSU|----- 専用回線 -------- ↑ ----- シリアル・インタ−フェ−ス、RS-232C や V.35。 [ INS 64 の場合 ] -------- ----- ----- |Router|--------|TA |■--------■|DSU|----- ISDN -------- ----- ----- Routerを Bridge にすると相手ネ−ワ−クも、同じセグメントということになる。つまり 相手ネットワ−クにも、同じネットワ−クIPアドレスを付けなければならない。 * TA, DSU, CSU とは何か TA( Terminal Adapter ) > タ−ミナルアダプタ。ISDN接続の場合に必要になる装置である。DSU とコンピュ− タの間に入れる。コンピュ−タ側のシリアル・インタ−フェ−スには、RS-232C, V.35, X.21 などを使う。最近はISDN接続機器自体が、タ−ミナルアダプタを内臓したり、 DSU まで 内臓する製品も現われている。 DSU( Digital Service Unit ) > NTTが設置する、専用線やISDNの回線終端装置のことであり。電話のキャリアと Iインタ−フェ−スの変換を行う。専用線 64, 128 Kbps と INS 64 は同じ DSUを使う。 従来はレンタルのみで 1,700 円/月。 最近は 23,900 円で買い取りもできる。サイズ は 10x15x3 cm、モジュラ−ジャックの普通のと大きいサイズの受け口がある。 NTT ISDNと書かれている。前はもう少し大きく厚みも 10 cm ぐらいあった。 CSU( Channel Service Unit ) > 専用線接続の場合に必要になる。フレ−ムコンバ−タとも言う。DSU とコンピュ−タの 間に置き、Iインタ−フェ−スとシリアル・インタ−フェ−スの変換を行う。シリアル インタ−フェ−スには RS-232C, V.35, X.21, RS449 のどれかを使う。Iインタ−フェ −スは CCITT勧告の規格である。Yインタ−フェ−スというのがあるが、これはNTT 独自の規格であり通常は使わない。Iインタ−フェ−スは4芯ケ−ブルで RJ-45モジュ ラ−ジャックを端子に使う。最近 CSU は CSU と言わず TA と称する場合が多くなった。 * シリアル・インタ−フェ−スについて 上記で RS-232C, V.35, X.21, RS449 と色々出てきた。これらは現在のインタ−ネット接 続においてはほとんど使わなくても済む。少し前までのル−タはWAN側の口に、Iイン タ−フェ−ス(RJ-45)を持っていなかった。通信速度で一応 64 Kbps までなら RS-232C を、それ以上なら V.35 を選んだりしていた。このル−タの口に合わせるため、CSU とい うコンバ−タを介していたわけである。 現在は DSU から直結できるル−タが出ているの で、これを使うのがよい。CSU を使うとかなり高物につく。ちなみに Allied Telesis の '92/02 "CentreCOM/NET ユ−ザ−スマニュアル" 掲載の例をあげておく。CentreCOM 7100 で専用線接続するには DSU から CMI アダプタ、 V.35 ケ−ブルを介し 7100 に接続する。 全体の費用は約300万円。INS64 に接続するには DSU からタ−ミナルアダプタ、 X.21 ケ−ブルを介して 7100 に接続する。費用は500万円近い。 * 3.4 KHz 専用回線(帯域専用線) NetBlazer 3.4 KHz 専用線対応モデム AUI -------- 非同期 115.2 Kbps RS-232C ------- ----|Router|=============================|Modem|□---- 3.4 KHz 専用回線 -------- または 同期 64 Kbps ------- ル−タは NetBlazer の他、めぼしいところで Morning Star Express Router というのも ある。変復調装置、つまりモデムは自分側で設置する。3.4 KHz 専用線の場合は、モデム =変復調装置=回線終端装置=端末設備ということで、DSUというのはいらない。さて 3.4 KHz 品目には、ただの 3.4 KHz と 3.4 KHz(S) というのがある。NTTの話では(S) タイプは品質を高めたもので、目安として 3.4 KHz は 4800 bit/sec まで、(S)タイプは 9600 bit/sec まで使えるという。どこが言っていたか忘れたが、 どっちも変わらないと いう話もある。プロバイダの 3.4 KHz サ−ビスを注意して見ると、3.4 KHz(S) と書いて ある場合も見受けられる。 * ISDN接続 '96 [ ISDN( Integrated Services Digital Network ) とは ] NTTがサ−ビスしている INS ネット64( 略称INS64 )、INS1500 である。一般家庭など で使われるのは INS64 である。イメ−ジとしては高速な電話回線である。 電話をかけて 接続することは同じである。しかし普通の電話回線のダイアルアップIP接続が、数十秒 かかるところがISDNではほんの数秒で接続する。通信手順は同期プロトコル 64 Kbps と非同期プロトコル 38.4 Kbps がある。リモ−トル−タを使う場合は、 少しでも速い同 期プロトコルを使うことになる。非同期接続はパソコンで使われる場合が多い。パソコン の RS-232C が非同期ポ−トのためである。この場合Bチャネルに V.110 というプロトコ ルで最高 38.4 Kbps 接続する。最近は TA までは同期接続し、 TA が同期 <-> 非同期の 変換を行ない、パソコンと 115.2 Kbps 接続する方法も出てきている。 INS64 は電話線が1本提供される。しかし内部的には3本の電話線があり、その内2本が Bチャネルでデ−タ転送に使われる。基本インタ−フェ−ス BRI(Basic Rate Interface)、 とか2B+Dと呼ばれる。BRI 対応ポ−トをもつル−タは、Bチャネル2本を同時に使用 して 128 Kbsの接続が可能である。これをバルク転送とか Multilink という。 バルク転 送は RFC1717/1990 で MP( Multilink Protocol )と定められている。 さらにパケットの 流量によってBチャネルを1本使うか、2本使うか制御することもル−タによってはでき る。Bandwidth on Demand 機能と呼んでいるメ−カもあるが、各社勝手に決めているよう である。ちなみに INS1500 ではBチャネルは23本あり、 集合モデムによりプロバイダ のアクセス・ポイントに使われる。 64 Kbps の情報チャネル(Bチャネル/デ−タ転送用)が2つ。 16 Kbps 電話用の信号用チャネル(Dチャネル/信号制御用)が1つ。 | Bチャネル | Dチャネル 参考:http://www.nttinfo.ntt.jp/ --------------|------------|------------- dlij/SER_J/ISDN_J/ISDN_J.html ネットワ−ク層| X.25 | X.25/1.451 デ−タリンク層| LAPB | LAPD [ セキュリティの確保 ] ・ISDN発信者番号通知機能の利用による認証。双方がISDN使用の場合に有効。 ・ISDNグル−プセキュリティサ−ビスの利用による接続制限。 ・ISDN迷惑電話おことわりサ−ビスの利用による接続制限。(これってあったか?) ・コ−ルバックによる。電話を反対にかけ直すやり方。 ・PPP プロトコルの PAP、CHAP による認証。CHAP の方がセキュリティが高い。 ※PAP( Password Authentification Protocol ) CHAP( Challenge Handshake Authentification Protocol ) [ PAP, CHAP について ] これらは PPP プロトコルにあるユ−ザ認証機能である。 PPP は最近になって急速に整備 されてきた。それまでは HDLC というプロトコルが使われる場合が多かったが、認証機能 が無かった。両者の違いは PAP はパスワ−ドが平文で流れるのに対して、CHAP では暗号 化されることである。暗号化といっても PPP での設定は特に大きな違いはないが。 この 認証機能はISDNや公衆回線によるダイアルアップIP接続する場合に用いる。専用線 では使わない。使わないというより使う必要がない。専用線は1対1接続固定であるから 認証する必要がないのである。 [ 利用料金 ] INS64 の通話料は一般の加入電話のダイアル通話料と同じである。固定費は事務所使用の 契約で月額 3,630 円である。ちなみにBチャネル1本 64 Kbps の区域内(15 Km) の使用 は3分で 10 円である。もしBチャネル2本使うバルク転送すると、当然料金は倍かかる。 最初申し込んだ時に、72,000 円の施設設置負担金が必要である。97年夏頃 INS ネット 64ライトというのもできた。72,000 円の代わりに 640 円/月加算する契約形態である。 発信者番号通知機能は利用は無料、工事費 1,000 円。コ−ルバックは通常は一度 TAに着 信して、電話をかけ直すので、着信料 10 円必要である。最近の TA には着信せずに、か け直しができるものもあるみたいである。この場合は制御信号用のDチャネルを使うよう である。電話番号は、契約の時に特に指定しなければ1個である。ダイアルインもしたい と指定すると複数の電話番号を持つことができる。Bチャネルは、普通の電話やFAXも 使える。デジタル通信も合わせて同時に通信できるのは2つの制限はあるが、便利である。 -------- ----- ----- |Router|--------|TA |■--------■|DSU|----- INS64 -------- ----- ----- | RJ11 もっと多く接続(P-MP 接続) はできるが、同時 |--□--電話 に通信できるのは2つだけ。料金は電話番号1 |--□--FAX 個追加するのに 900 円/月である。 [ ISDN申込書の記入の注意 ] NTTから INS64 の申込書をもらうと愕然とする。書いてある意味がわからない。 コン サルティング項目のところがさっぱりである。吉村伸氏によれば「UNIX MAGAZINE」"IS DNでのインタ−ネット" の中で、以下のように記入をアドバイスしている。ただし最近 の申込み用紙は、インタ−ネットに配慮したのか、特に指定しないと自動的にアドバイス の指定がなされる。これらの指定はこのままでいいとして、上記の電話番号はもう1つ申 請しておくのがいいかも知れない。その他ISDNにはたくさん有料機能があるが、イン タ−ネット接続をメインで考えるなら、とりあえず必要ない。 ----------------------------------------------------------------------- |インタ−フェ−ス形態及び | P-MP | 複数のISDN機器が接続可 | |レイヤ1起動種別 | 常時 | オンデマンド接続に有利 | |-------------------------|--------------|----------------------------| |発信者番号通知サ−ビス | 呼毎通知許可 | 相手に電話番号を伝える | |-------------------------|--------------|----------------------------| |ユ−ザ間情報通知サ−ビス | 着信許可 | コ−ルバックに利用する | ----------------------------------------------------------------------- [ 危機管理 ] ISDNは専用線とは違って普通の電話と同じように輻輳は起きる。電話がかかりにくく なったり、伝送速度が 64 kbps 出ないこともある。INS64 の実効伝送速度を 40 Kbps と 見てシステムを組んだ企業の例もある。輻輳の話は阪神大震災の時、非常に顕著に現れた。 NTTの緊急時の電話制限により、家庭と企業の普通加入者回線、それにISDNがその 対象となり、電話が非常にかかりにくくなった。災害にも耐えるWANを構築するには専 用線の方がベタ−である。ベタ−というか長い伝統があり、信頼性は一番高いといえる。 * 回線エミュレ−タ装置 ・アスキ−製ISDN回線エミュレ−タ INE-64II:INSネット64疑似交換器。小型の 軽いものである。398,000 円。実際にISDNを引かなくても実験ができる。 ・安藤電気製 AE7310:ISDN、専用線 64 Kbps は対応していることをNTTより確認。 値段等は不明。結構大きいみたい。NTTにどんな装置があるか聞いてみた。 WANの性能はスル−プットよりも大きく遅延に影響を受ける。本社からWANへの足周 り回線の遅延、WANの網の遅延、拠点からWANへの足周り回線の遅延が関係する。お よそ 100 msec とか回線業者から説明はされるだろうが、本当のところは実際に回線を引 いてみないと分からない。一応目安として、あるいは体感速度としてあらかじめ分かると うれしい。そこでこの回線エミュレ−タ装置が役に立つ。かつて INE-64II とCisco 2503 を2台を導入して一度試してみたことがある。 Cisco 2503 このテスト以外に使う用途も ないので、いつか廃棄処分した。しかし時を経て回線スル−プットをエミュレ−ションし たい事柄が出てきた。 Cisco 2503 は手元にないのでパソコンに遅延を起こすソフトウェ アを入れてテストするかと思った。いやいや保守切れになった RTX1000 や 1200があるで はないか。ほからずにそのまま取っている、数台はあるはずでこれらを使おう。`2h/12/s * 地域 WiMAX なるサ−ビス `2h/08/E ここにもぐりこませた ブロ−ドバンド・ゼロ地域解消を目的に2008年秋、総務省が地域のケ−ブルテレビ会 社などに認可した。勤務先の田舎にあるケ−ブルテレビ会社は2010年5月に商用サ− ビスを開始した。 KDDIが提供する 地域WiMAX ト−タルソリュ−ションを使ってのサ −ビス。下り最大 10 Mbps、上がり最大2 Mbps。提供エリアは電波が届く範囲で、やはり 駅とか市役所を中心にした500メ−トル位が確実なエリアみたい。アクセスポイントは 3ヶ所のみで勤務地はエリア外だった。固定IPアドレスの割り当てはない。海外ロ−ミ ングは未対応。月額 3,980円。インタ−ネット接続を含んだ料金。初期費用は1万3千円 位で WiMAX 接続装置のUSBキ−を含む、WiFi 対応ル−タのWiMAX 接続装置だと2万9 千円位。WiFi ル−タは IEEE802.11b/g に対応、初期設定では5台までのパソコンを接続、 無線としては50メ−トル位。実際には5台ばかりでなくもっと繋いでも行ける気がする。 * 光ファイバの引き込み工事 `2h/08/E ここにもぐりこませた 回線終端装置が必要で電源もいる。成端箱、正式名称は光ファイバ−ケ−ブル用・ドロッ プ成端箱、例えば ST型とか、これには電源はいらない。 成端箱を取り付けるための壁に 木板を設置するのに費用がかかるのが一般的。成端箱に外からの光ファイバ−ケ−ブルが 来て、細い黄色の1本ずつの光ファイバ−ケ−ブルをここからつなぐ。その場で融着する。 作業は1時間もかからない。電柱作業での道路占有許可とかは業者が行なう。道路の電柱 から光ファイバがきてクロ−ジャ−ボックスを設置する。クロ−ジャ−ボックは電線に被 った50センチ程度の細長のもので、見える。もうそこから光ファイバを出して、直接近 くの建物に繋げてしまえばいいいではないか。そういう訳にはいかない。ダ−クファイバ を提供する側としては回線の品質もサ−ビスとして確保しないといけない、それでいった ん業者の基地局に入って何がしか装置をかますということになる。 (2) PPP 接続とデフォルト経路 * 2点間接続の種類 ・端末接続 ---------- モデム接続 ・ブリッジ接続 ------ Point-to-Point 型、LAN型 ・ゲ−トウェイ接続 -- unnumber型、number型 ※ブリッジ接続、ゲ−トウェイ接続という名称は小生が勝手に名付けた。 [ 端末接続 : モデム接続 ] | ---‖-- はWANの場合はモデム接続になる。 | -------- -------- 単純には RS-232Cケ−ブルによるホスト直結 *--|host_A|---‖----|host_B| がある。RS-232C ではクロスケ−ブルを使う。 | -------- -------- | → tip host_B は hostA の端末になるのみである。host_B にアクセスして、host_B のファイル を cat としたり del したりできる。ftp はできない。tip の他 cu, kermit 等が使える。 パソコンの場合は TERM コマンドが使える。この接続はIP接続ではない。 [ ブリッジ接続 : Point-to-Point 型 ] host_A 側のネットワ−ク | -------- -------- | -------- *--|host_A|---‖----|host_B| → *--|host_A| ---‖-- は RS-232C、モデム | -------- -------- | -------- ISDN、専用線接続がある。 | -------- *--|host_B| | -------- インタ−ネットのダイアルアップIP接続が代表的な例である。 host_A がプロバイダ側 ということになる。host_B が単体ならば話は簡単であるが、host_B 側がネットワ−クを 構成しているとなると少し注意が必要である。host_B は host_A 側のネットワ−クに入 ることになるのだが、host_B 自体のネットワ−クにも属していることになる。 ホストは 経路制御機能が必要とされ、host_B 側の経路情報は、host_A 側に流れないようにしなけ ればならない。接続プロトコルは PPP が一般的に使われる。 たまに SLIP というのもあ るが。以下の接続形態も同様である。 [ ブリッジ接続 : LAN型 ] | -------- 2つのセグメントがあるが、 *--|host_A| 1本のネットワ−クになる | -------- -------- | | -------- 場合である。 --‖-- にブ *--|host_A|---‖----|host_B|--* → | -------- リッジを使ったのと同じこ | -------- -------- | *--|host_B| とである。この場合WAN WAN WAN-------- | | -------- 側IPアドレスは必要ない。 |host_C|--* | -------- host_A,Bは実際はリモ−ト -------- | *--|host_C| ブリッジを使うことになる。 | -------- [ ゲ−トウェイ接続 : unnumber 型 ] | IP1 -------- -------- IP2 | | IP1 -------- IP2 | *-----|host_A|---‖----|host_B|-----* → *-----| host |------* | -------- -------- | | -------- | | -------- | | | -------- |host_C|-----* *--|host_C| -------- | | -------- host_A,B のWAN側IPアドレスを付けない場合である。host_A,B が合わさって1つの ゲ−トウェイになる。 host_A,B は一般的にリモ−ト・ル−タを用いて、ISDNや専用 線を張ることになる。 [ ゲ−トウェイ接続 : number 型 ] プロバイダと専用線インタ−ネット接続 | IP1 -------- IP2 IP3 -------- IP4 | する場合の形態である。 *-----|host_A|----‖-----|host_B|-----* | -------- -------- | | -------- | |host_C|-----* -------- | * ネットワ−ク図による説明 ル−タを使った PPP 接続の経路情報の注意点。 ル−タにも経路情報を設定しなければな らないが、回線側のインタ−フェ−スにIPアドレスを付ける場合と、付けない場合で設 定は異なってくる。付ける場合を numbered による運用、付けない場合を unnumbered に よる運用と称している。それぞれの場合で、対応するネットワ−ク図を描いてみた。下図 の場合、回線側のネットワ−クは c で、回線側インタ−フェ−スは Gc と Gc' である。 [ numbered の場合 ] 経路情報 ---------- b ----------- b -------------- b | | | b Gb |Gb |Gb ---*--- Gb c Gc' ---*---- |--*--| | | | a Gc |ル−タ| | *----| ---*--- Gc' ---*---- → |-----|Gc' | → | :Gc' |c ------------- c c : = | = | a Ga :Gc |-----|Gc | ---*--- Gc c Gc ---*---- | *----| | | b Gc' |ル−タ|A |--*--| | ---*--- Ga ---*---- |Ga | |Ga | ------------- a こうなる | ----------- a こうなって ----------- a よく見る図 ル−タAでの経路情報 -------------------------------------- ル−タA、 ネットワ−ク a が自分側 |destination gateway Flags metric| とすると、インタ−ネット接続する場 | a Ga U 0 | 合、ル−タAには、このように経路情 | Gc' Gc UH 0 | 報を設定すればよい。0.0.0.0 は相手 | 0.0.0.0 Gc' UG 1 | 先ル−タのインタ−ネット側の経路全 -------------------------------------- 体を表わすことになる。 [ unnumbered の場合 ] ----------- b ------------ | | ---*---- Gb ---*--- Gb |ル−タ| → | | -------- | | : = | | : ---*--- Ga -------- | |ル−タ| ------------ こうなる ---*---- Ga | ----------- a よく見る図 * numbered と unnumbered の使い分け ル−タ間が社内の専用線やISDNの場合 unnumbered でよい。回線側インタ−フェ−ス にIPアドレスなんか付ける必要はない。インタ−ネット接続する場合は numbered にな る。これはプロバイダ側と自分側でもつ経路情報の責任区分をはっきりさせるためと考え られる。自分側のネットワ−クをサブネット化する場合には、 unnumbered ではプロバイ ダ側のル−タの経路情報まで操作することになってしまう。 numbered であれば、自分側 のル−タの経路情報だけを操作すれば済む。自分側のネットワ−クをサブネット化し、ル −タの経路情報を変更しても、相手側のル−タの経路情報は変わらない。面白いことに変 更後も相手側は a というネットワ−クがあると思ってパケットを出すことになる。 パケ ットが自分側のル−タに来るとそこで、いや実はサブネットになっていてネとなり、改め て a1 か a2 に向けてパケットを送り出すことになるのである。 ---------- b 経路情報 << こっちは : 経路情報 | ------- 変更なし。 ---*----Gc ------- ---*---- Gb |b Gb |ル−タ| |c Gc |ル−タ| |c Gc' ---*----Ga |b Gc' ---*---- Gc' |a Gc | | c: --------- a1 |a1 Ga << 変わった。 : ------- → | |a2 Gp ---*---- Gc |c Gc ネットワ−ク a ---*---Gp |ル−タ| |b Gc' をサブネット化 | |ゲ−トウェイ・ホスト ---*---- Ga | ---*--- | |a Ga | ---------- a --------- a2 (3) フレ−ムリレ−網 `21/10 * フレ−ムリレ−とは NTTが平成6年11月7日に "ス−パ−リレ−FR" という名称で始めたのが最初であ る。128 Kbit/sec と 1.5 Mbit/sec の2品目だけで、毎月の基本料金が 128 Kbit/secで は 77,000 円とDSUレンタルなど 1,760 円だった。 これに使った分だけのパケットの 課金料金がいった。当時はまだ定額での使用メニュ−はなかった。企業など、たくさんの 拠点がある広域ネットワ−クを構築するには、このフレ−ムリレ−が適していて、97年 98年ぐらいをピ−クにして、多くの会社が導入していった。フレ−ムリレ−を扱ってい る会社はNTT以外に、日本テレコム、日本ユニシスなどコンピュ−タのメ−カ、それに プロバイダなど、国内で数十社はあるとみられる。フレ−ムリレ−には、ス−パ−リレ− FRのような公衆フレ−ムリレ−網と、独自に作る自営フレ−ムリレ−網とがある。自営 というのは、フレ−ムリレ−用の交換機を自分ところに設置して、回線は専用線を引きフ レ−ムリレ−のパケットを流すやり方である。こんにちやるところはないのでないか。 フレ−ムリレ−はフレ−ムリレ−網、網という言い方をする。これはインタ−ネットみた いにネットワ−クの網があって、そのアクセスポイントに接続すれば、網の中に入るのと 同じことである。全国4ヵ所を専用線で結ぶとすれば、1ヵ所で3本の専用線契約が必要 である。フレ−ムリレ−では何拠点あっても回線の契約は1本だけでよい。つまり、アク セスポイント1ヵ所に接続すれば、後はフレ−ムリレ−網内での処理となる。数ヵ所の接 続なら専用線でも料金はそう変わらない、拠点数が多い程フレ−ムリレ−はメリットが増 す。このアクセスポイントには、回線にNTTを使うならばNTTの中継基地に、専用線 やデジタルアクセスで、フレ−ムリレ−対応のル−タで接続する。民間のフレ−ムリレ− のサ−ビスを利用する場合でも、 アクセス回線にNTTの DA128 などの専用線を使うと いうことになる。フレ−ムリレ−網への足回り回線である。 フレ−ムリレ−を契約するには、足回り回線の種類と速度、CIR 値というのを決めなけれ ばらない。フレ−ムリレ−と言うのは、いわば公衆回線であって皆で使う。そのためスカ スカの時もあれば、混み合うこともある。CIR は混み合っていても、保証する最低限のス ル−プットの値である。CIR の値は 0,4,8,16,32,64,128,.. Kbit/sec というようにある。 当然、値が大きい程料金は高い。さてそれで CIR値とやらは、一体幾つを選んだらいいか。 どうも我々のような技術部門、 デ−タ系というらしいが CIR=0 でも構わないという話だ。 それで DA128 接続して、120 Kbs は十分でるとの話を聞いた。CIR=0で問題が出てから値 を増やすなりすればよい。ル−タはフレ−ムリレ−対応のがいる。MN128 とか Muchoとか 安いので構わない。7〜8万円である。設定はNTTさんでも4万円ぐらいでやってくれ るということだが、大した設定でもないので自分でやっても構わない。 セルリレ−サ−ビスというのもある。NTTでは "ス−パ−リレ−FR/CR" サ−ビス とも昔言っていたCRである。デ−タをセルという固定長のブロックに分割して、非同期 に送出するATMという技術を用いたものである。セルは48オクテットのデ−タと5オ クテットの制御情報からなる。セルの分解、交換処理はハ−ドウェアで処理するようにな っている。これはATM装置が行なう。当初ATMは、 1994/09〜1997/03 にかけて実施 されたNTTの "マルチメディア通信の共同実験" で検証された。 156 Mbit/sec の全国 大都市を結部基幹光ファイバ網を使っての実験だった。そして現在NTTは、ATMメガ リンクとATMシェアリンクというサ−ビスを提供している。 回線速度は 0.5 Mbit/sec、 1〜135 Mbit/sec まで 1 きざみ、そして 600 Mbit/sec である。 これら2つはかなり高 額な料金体系だが、県内なら後で紹介するが格安のサ−ビスを2001年に出している。 * 最新のス−パ−リレ−FRパンフレットより NTTさんに言ってパンフレットをもらおう。http://www.ntt.com/dnws/index.htmlあた りを見れば載っているので、それでもいい。当初、出始めはパケット単位の課金しかなか った。今日では、それがプランが5つある。第1種サ−ビスでプラン1から4。第3種サ −ビスが一つ。この中でプラン2が従量制でフレ−ムの長さに応じた1フレ−ム単位の課 金をする。実質的にはプラン1のエコノミ−クラスである。足回りにデジタルアクセスを 使うもようである DA64/128/1500。128 Kbit/sec、15 Km 区分でタイプ1が 30,000 円で ある、タイプ2が 33,000 円である。1.5 Mbit/sec、15 Km 区分でタイプ2が 161,000円。 タイプ1、2は保守のグレ−ドでタイプ2を普通は選ぶようである。プラン1の通常クラ スのは、64 Kbit/sec から 6 Mbit/sec まで12段階ある。こちらは従来の専用線を使う のでかなり高めになる。15 Km 区分, 384 Kbit/sec で 173,000 円である。 その他、パンフレット見ていて気付いたこと、キ−ワ−ドだけでもあげておく。ス−パ− リレ−CR(ATM)と相互通信可能(インタ−ワ−ク)。国外のフレ−ムリレ−と乗り 入れができるようになった。ダイアルアップアクセスからの乗り入れもできる、1分10 円他、固定課金契約もあり。 NTTコミュニケ−ションズの Arcstar21 はフレ−ムリレ −やセルリレ−ベ−スの IP-VPN(MPLS) をサ−ビスする。 1つの専用 VC(論理チャネル) の設定で、事前登録したところと閉域網を構築できる。しかしNTTの、このパンフレッ トをしばらく眺めているのだが、どうやって料金を算出するのか、よく分からない。以前 97年頃の話だが、エコノミ−型のフレ−ムリレ−というのも出た。CIR の設定はできな い、複数の契約者で共有する。その代わり安く使えると言う。専用線におけるOCNみた いなもの。今でもあるかな?。 * いろいろメモ ・IPに音声を載せる VoIP、遠距離の拠点間の電話をこれで置き換えて、 電話にかかる 費用を安くしようという話、2000年初め位から出てきた。関連する装置で、フレ− ムリレ−用の VoFR( Voice over Frame Relay ) 機能搭載なんたらというのもある。 ・フレ−ムリレ−は専用線より遅延が大きいといわれるが、そう問題はないみたい。遅延 の大きい順で X.25 > フレ−ムリレ− > 専用線となる。X.25 は昔からあるパケット通 信で、中継機器を通る毎にフロ−制御、再送制御をする。これでは遅延が大きくなる。 ・フレ−ムリレ−ではフロ−制御、再送制御を省いている。これは光ファイバの敷設や機 器の信頼性向上により、NTTの電話網の信頼性が上がったので、特に下位のレイヤで エラ−のチェックしなくてもよくなったから。そういう説明をNTTはしている。 ・CIR 値は拠点毎にそれぞれ決めてよい。東京と大阪をフレ−ムリレ−接続するとしよう。 東京から大阪へは、毎日たくさんのレポ−トを送るので CIR=32。 逆の大阪から東京へ はたまにしか通信がないので CIR=0。同じ CIR 値を取るのはもったいないという訳だ。 ・拠点間の接続をル−タに設定するのは DLCI という番号である。相手拠点毎にそれぞれ 違う DLCI 番号を付けて、相手先を区別する。これら DLCI XX --- DLCI YY を PVC 論 理回線という。仮想的な専用線と思っていいい。 ・フレ−ムリレ−というのは、時分割多重ではない。連続してすき間なくフレ−ムという 形式の可変長のパケットを送り出し、同時に複数の相手と通信する。パケットには相手 先の DLCI 番号が入っていて、ル−タはそれを見てル−ティングを行うという。 ・フレ−ムリレ−の記事などを読んでいると、フレ−ム多重化装置 FRAD というのが出て 来る。FRAD はフレ−ムを組立/分解する装置のことである。かつては、 単体のこうし た装置もあったようだが、今日ではフレ−ムリレ−対応のル−タに実装されている。 ・他用語としては InARP、オ−トモ−ド、PVC 確認手順、LMI 機能とかある。そしてこれ らを踏まえた実際のル−タの設定は、製品の MN128、http://www.bug.co.jp/mn128/ な どを見られたい。古河電工やヤマハ RT シリ−ズのサイトも見られたい。 ・他参考になるもの。ネットワ−クスペシャリストの試験問題の参考書とか、雑誌にちょ っと載っている試験対策の話。1回の通信トランザクションにおけるオクテットがなん ぼでに始まり、それは細かく計算して回線速度と CIR 値を出している。 [ 用語 ] FRAD( Frame Assembly Disassembly ) : フレ−ム多重化装置 PVC( Permanent Virtual Circuit ) : 論理チャネルの相手固定接続タイプ CIR( Committed Information Rate ) : 認定情報速度 DLCI( Data Link Connection Identifier ) : フレ−ム宛先ID ATM( Asynchronous Transfer Mode ) : 高速な非同期パケット転送技術 ONU( Optical Network Unit ) : 光加入者線ネットワ−ク装置 * フレ−ムリレ−参考資料 「高速デ−タ伝送サ−ビス [フレ−ムリレ−] の概要」 > NTT東海パケット通信営業支店編、平成7年3月22日、豊橋であったセミナ−の資 料。ル−タん百万円。すごいサ−ビス、その時は自分にはまるで関係ないと思った。 http://www.bug.co.jp/mn128/faq/simple/fr.html > フレ−ムリレ−のFAQや MN128 での設定例など一杯情報がある。 MN128-SOHO FR は 64/128 Kbps 対応、DSU 内臓で 69,800 円。後継機種の MN128-SOHO PAL FR, 59,800円。 「UNISYS技報54」'97/08,Vol.17, No.2 "フレ−ムリレ−ネットワ−クの効果的な > 適用"。理論的な話で難しい。http://www.unisys.co.jp/tec_info/tr54/5403.htm。 「フレ−ムリレ−ネットワ−ク構築ガイド」 > 日本フレ−ムリレ−フォ−ラム編、オ−ム社 1,500 円、'98/12 刊。フレ−ムリレ−の ことを書いた本は、これを含めて数点しかない。読んではいない。 (4) 企業向け ADSL 回線など * 企業向け ADSL 回線など `21/11 当初、個人向けに始まった ADSL だが、ビジネス向け ADSL なんかが出る以前から、この 個人向けのサ−ビスを利用する企業もちらほら出てきた。割り切って、既存のインタ−ネ ットのラインとは別に導入し、高速アクセス専用に使うのである。ネットワ−クを別にす るのは、もちろん安全のためである。そういう動きをプロバイダは見ていて、固定IPア ドレスを提供するところも出てきた。個人向け ADSL サ−ビスはダイアルアップ接続と同 じで、IPアドレスはその都度割り振られ、回線は共有だった。ビジネス向けでは、固定 IPアドレスはもちろんだが、回線速度もベストエフォ−トでなくて、スル−プットを保 証するプロバイダも出てきたのである。以下、幾つかプロバイダのサ−ビスを挙げてみた。 IIJ DSL/F サ−ビス `21/06/05 の IIJ インタ−ネットセミナ−で紹介された > 固定IPアドレスがある IIJ 提供の ADSL サ−ビス。 10人程度の SOHO 会社で使う のがいい。初期費用3万円、39,800 円/月、固定IPアドレスは 1/32C で8個、実際 使えるのは6個である。1/16C の49,800 円のもある。フレッツ・ADSL 料金が別途必要。 NTTのフレッツ・ADSL を使う。NTT地域IP網を通るが、 この中がどうなってい るかは分からないとのこと。この時のセミナ−では、 ADSL はまだ企業なんかで本格的 にメインの回線として使うのは、控えてもらいたいという話だった。 DION Business-ADSL > KDDI(株)が2001年10月開始した法人向け DSL サ−ビス。1.5 Mbps 電話共用タイ プで、下り 1.5 Mbps/上り 512 Kbps が 51,800 円。 8コのパブリックIPアドレス、 セカンダリDNSは無料。足回りは KDDI の独自 ADSL 網を使う、実態はアッカの回線 である。注.アッカの ADSL モデムのレンタルはル−タタイプ。 2002年2月 DION Business-DSL エコノミ−を追加。IPアドレス1個のは 6,700 円、8個は 11,700 円。 足回りはNTTフレッツ・ADSL を使う、そのため ADSL モデムのレンタル代や、 電話 共用タイプの契約で 2,900 円が別途必要である。注.NTTフレッツの ADSLモデムの レンタルはブリッジタイプである。 ス−パ−OCN DSL アクセス http://www.ocn.ne.jp/ NTTコミュニケ−ションズ > ベストエフォ−ト型ではない。安いサ−ビスには OCN ADSL アクセス「フレッツ」プラ ンというのもある。1.5 Mbps 初期 76,600 円、月額 10万円。512 Kbs は 72,600 円と 5 万円。上下対称型のため上がりも下りも同じスピ−ド、SDSL という。 IPアドレス は8または16コ。RALS リモ−トアクセスサ−ビス対応。セカンダリ DNS 無料。IPv6 対応( IPv6 over IPv4 )。SLA( サ−ビス品質保証制度の遅延時間 )は、月間平均値 40 ミリ秒以下。ル−タはNTTブランドのサザンクロス AR320、PPPoE 実装、 49,800 円、 アライドテレシス製。DSL 事業者はアッカ・ネットワ−クス。`21/10 順次全国展開。 ・日本テレコムには ODN フレッツプランと、独自 ADSL 回線を使う J-DS Lプランがある。 フレッツプランにはNTTフレッツ・ADSLとBフレッツを使うのがある。 ・KDDI(株) は KDD と DDI と IDO が合併して、2000/10/01 できた会社である。 NTT グル−プに対抗する勢力となる。KDDI の大株主はトヨタ自動車。 ・(株)アッカ・ネットワ−クスの主要株主はNTTコミュニケ−ションズ(株)、三井物産 (株)などである。NTTコミュニケ−ションズはNTTコムと略しても呼ばれる。 * その他いろいろ回線 `21/11 以下、2001年に入って開始されたサ−ビスである。実にいろいろ高速な回線が出て来 たものである。やはりインタ−ネット接続するための ADSL の開始が火を付けた感じがす る。それにイントラネットやエクストラネットの足回りも充実してきた。広域LANとい うサ−ビス/コンセプトは IIJ 系のCWC社が、最初に提示したと思う。 各地の拠点の LANをシ−ムレスに結合し、かつ安全性も確保するという。非常に素直でシンプルな仕 組みで小生も、当初から評価していた。これにNTTグル−プが猛攻をかけている。ワイ ドLANサ−ビスはまさにそうである。さらに大規模なプライベ−ト展示会も各地で開催 し、ア−バンイ−サ、ス−パ−OCN DSL アクセス、メガデ−タネッツなどこれでもかと展 開している。NTTはもはや黒電話の、昔のような電話会社ではない。 FTTH( Fibre to the Home ) http://www.ntt-west.co.jp/ipnet/ip/blets/ など > NTTの光ファイバ−利用の超高速回線。 東京など一部の地域から `21/08/01 に本格 サ−ビスが開始された。Bフレッツという。それまで仮称で"光・IP通信網サ−ビス" と呼ばれていた。100 Mbps のベ−シックタイプ 9,000 円/月。10 Mbps のファミリ− タイプ 5,000 円/月。マンションタイプ 3,800 円/月、これは、ベ−シックタイプの 100 Mbps を10人以上で共有し、ネットワ−クは HomePNA とやらを使う。ゆくゆくは ADSL から、更なる高速接続を求めて、この光ファイバ−利用にシフトして行くだろう。 ワイドLANサ−ビス http://www.ntt-west.co.jp/widelan/ NTT西日本 > 同一府県内の複数拠点を光ファイバケ−ブルで接続する広域LANサ−ビス。ベストエ フォ−ト型で、最大 10 Mbit/sec、最大32回線で共有する。閉域網を構成するため安 全である。Ethernet フレ−ム通信のため IP/AppleTalk/NetBEUI などOK。 ユ−ザの LANとはONUの 10BASE-T( RJ45コネクタ ) で接続する。2拠点分で計算:ONU 使用 1,200 円x2, 屋内配線使用 2,000 円x2, アクセス回線使用 10,000 円x2、収容局 装置使用 152,000 円x1。全部で 178,400 円。イニシャルは1拠点数万円である。 ア−バンイ−サ http://www.ntt-west.co.jp/ether/ NTT西日本 > 高速イ−サネットサ−ビス。これもワイドLANサ−ビスと同じく、広域LAN接続サ −ビスである。デ−タセンタ−へのアクセス回線、ISP のバックボ−ンなどの利用を想 定している模様。100 Mbit/sec と 1 Gbit/sec のサ−ビスがある。100 Mbit/sec の月 額料金は1アクセス回線 175,000 円。1 Gbit/sec は 600,000 円。 これらは基本料や 回線終端装置使用料などの料金を含む。1 Gbit/sec では 1000BASE-SX/LXインタ−フェ −スが来る。CWC広域LANが出て以来、同種なサ−ビスをするところが増えてきた。 メガデ−タネッツ http://www.ntt-west.co.jp/mdm/ NTT西日本 > 県内均一料金のATMサ−ビス。ATMにしては安いが、肝心のATM装置がまだ高い。 最低20〜数百万円。相手固定型( PVC )、一部速度保証タイプ、最高速度 3 Mbit/sec、 保証速度 1.5 Mbit/sec で2拠点の場合 155,400 円である。 ONU使用料など全部含 む、ATM装置は別途用意のこと。接続はONUに入ってATMに入って社内LANへ。 メニュ−には、速度保証タイプと一部速度保証タイプ。それにPVC( Permanent Virtual Channel ) とグル−プ内通信用の CUG( Closed User Group ) タイプがある。速度保証 タイプは 64 Kbit/sec〜2 Mbit/sec、音声や映像やストリ−ムデ−タ系に向く。一部速 度保証タイプは 0.5〜10 Mbit/sec、リアルタイム性が必要ないデ−タ系に向く。 フルメッシュWDMネットワ−ク AWG-STAR NTTフォトニクス研究所 > 波長分割多重技術を使ったネットワ−ク。光の色で送り先を振り分ける夢のネットワ− ク。大企業のLANのバックボ−ンとか地域イントラネット、キャンパスエリアネット ワ−クでの利用を想定している。多拠点を結ぶネットワ−クは、メッシュ状になってコ ストがかさむ。この技術を使えばスタ−型のネットワ−クで済み効率的であるとか。研 究段階から実用段階へ。もう実際プリズムというバックボ−ン・ネットワ−クで使われ ているとか。10 Gbit/sec, 1つの装置で 80 Gbit/sec までOK。設置は要相談のこと。 * アッカ・ネットワ−クスはどこを担っているか `22/06 ADSL や SDSL を、自前のATM網などの回線を持ってサ−ビスする会社は、 NTT東西 の他に幾つかある。日本テレコムの ODN、ヤフ−。それに回線設備のみを提供する業者も ある、それがアッカ・ネットワ−クスやイ−・アクセスなどである。アッカが企業向けの ADSL 回線だといわれるのは、 専用ネットワ−クの中でビジネス・ユ−ス用に使用帯域を 制限しているからである。1本の線を何人で使うか。NTTの地域IP網が20人だとす れば、こっちは3人だけにするとか。 ATM網ということで QoS 制御もしているようで ある。ただし、アッカの難点は、まだ全国どこでも利用できるという訳ではないというこ と。全国どこでもとなると、どうしたってまだNTTが強い。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\NTT電話網 \___________/ | | | 最寄| |電話 り局| | | アッカなどの ADSL 網 KDDIなどのインタ−ネット網 | □――――――/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\==/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | : | デ−タ \_________/ \___________/ ---:--- ‖ | : ‖回線を借りたISP | ADSL □ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ モデム| \_________/ | インタ−ネット | -------- \___________/ * WANの足周りに使われる xDSL 回線 `2a/03 通信業者のインタ−ネット接続用のメニュ−が、広域イ−サネットや IP-VPN の足周り回 線として利用できる。KDDIではフレッツ・ADSL網を使う Business-DSL エコノミ−と アッカを使う Business-ADSL がある。Business-DSL は PPPoE、Business-ADSL は PPPoA と言うプロトコルを使う。PPPoA は内部はATMの方式ということである。xDSL とかDSL としばしば書かれるのは、ADSL と SDSL 他にも2つ3つ方式があるためである。ADSL は 非対象で回線速度が上り下りで異なる。SDSLは対象で速度は同じである。何となくNTT は非対象でアッカは対象という気がするのだが、アッカでも ADSL のメニュ−はある。広 域イ−サネットではアッカの PPPoA方式の xDSL が回線メニュ−にあがる。これは広域イ −サネットのレイヤ2ネットワ−クをそのまま利用できるためと思われる。PPPoA モデム の下に同じセグメントのIPアドレスを振ることができる。因み Powered Ethernet では NTTのBフレッツ、フレッツ・ADSL は足周り回線メニュ−に無い。 [ KDDIのアッカ Business-ADSL ] ADSL 512Kbps 最大 上り 224Kbps/下り 512Kbps KDDIのサイトを 2010/03 見た ADSL 1.5Mbps 最大 上り 512Kbps/下り 1.5Mbps ところ ADSL 12Mbps のメニュ−し ADSL 12Mbps 最大 上り 1Mbps /下り 12Mbps かなかった。 2003/04/23 付けのニュ−ス "KDDI IP-VPNサ−ビス DSLアクセスの品目追加について"。 12Mbps は 2003/05/01 から提供。プランΙの帯域確保型は伝送速度 96Kbps 保証する、 DSL専用タイプ 62,000円。プランΠはベストエフォ−ト型、DSL専用タイプ 33,000円。 (5) NTT地域IP網 `23/11 * フレッツ・ADSL の仕組みと地域IP網 `22/06 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | NTT電話網 | \_____________/ ここの接続を太くして企業向 または利用人数 | | | けと言ってサ−ビスしている を制限している 最寄| |電話 | り局| | | 地域IP網 ↓ ISP IIJ DSL/F サ−ビスとか | □――――――/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\==/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | : | デ−タ \______/==\__________/ ---:--- ‖ | ADSL: ‖ISP OCN | Modem □ □PC □ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | | | \______/ | インタ−ネット | Router□----------- \______________/ NTTのフレッツ・ADSL は、 都道府県単位に設けた地域IP網なるネットワ−クからプ ロバイダを経由し、インタ−ネットにつながっている。プロバイダは、NTTと契約を結 んだとこが、幾つも地域IP網に接続している。ユ−ザはそれらの適当なプロバイダを使 えばよいということである。さて、この地域IP網、クロ−ズしたネットワ−クに見える。 つまり原理的にVPN(閉域ネットワ−ク、プライベ−トネットワ−クとも言う)が構築 し易い構造になっている。地域IP網には ADSL だけでなく、ISDN のフレッツ・ISDN 回 線とBフレッツの光ファイバ回線も接続する。 * 地域IP網のクロ−ズド・ネットワ−クいろいろ 以下、地域IP網ゆえ同一県内の事業所間でのみの利用となる。足周り回線にはBフレッ ツ、フレッツ・ADSL、フレッツ・ISDN が使える。 Bフレッツにはメニュ−がたくさんあ り使えないのもある。でも、フレッツ・スクウェアのサイトって、地域毎にあるのかな?。 フレッツ・オンデマンドという映像配信サ−ビスもあるらしいが、これは地域IP網毎に ストリ−ミングサ−バを設置するという。 フレッツ・オフィス > 2000/09 開始。地域IP網の一箇所は、専用線でユ−ザのネットワ−クに接続しなけれ ばならない。これがフレッツ・オフィスの契約ということである。このネットワ−クに 皆が共有するサ−バを置く。 クライアント側はフレッツ・ADSL などを契約すればよく、 フレッツ・オフィ用に発行されたユ−ザIDとパスワ−ドで、サ−バのあるネットワ− クにアクセスができる。フレッツ・オフィスの料金は、1.5 Mbps専用線、デジタルアク セス利用で4〜5万円である。 フレッツ・グル−プアクセス CUG( Closed User Group ) サ−ビス > 2002/03/12、NTT東日本が東京から始めた。料金は簡単設定のプランで1拠点 700円、 ネットワ−ク設計ができるタイプで 4,500円である。フレッツ・オフィスのように1つ の拠点にサ−バをおいて、他はそれにアクセスすると言うのでない。それぞれがお互い にアクセスできる。フレッツ・スクウェアのサ−ビス申込受付ペ−ジから申し込む。 フレッツ・スクウェア > フレッツユ−ザ限定のブロ−ドバンドの専用サイト。いろいろ映像や音楽などのコンテ ンツを楽しめる。フレッツのユ−ザは申し込めばアクセスできる。別途費用は不要であ る。内容によっては有料のもある。 フレッツ・スクウェアは CDN( Contents Delivery Network ) でもある。閉域網のためコンテンツを配信するのに、映像などコンテンツの 課金管理がやり安いのである。CATV が先に有料コンテンツの配信を始めた。 フレッツ・スクウェアはBフレッツやフレッツ・ADSLの速度計測に用いられる場合が多い。 地域IP網内の設けられた計測サイトがある、http://www.flets/kaitsu/keisoku_a.html。 地域IP網内でのBフレッツ、ADSL 自体のスル−プットが分かる。 しかし、実際は相互 接続点がネックとなる。Bフレッツで 70 Mbpsぐらい出てますと言っても、相互接続点を 通ってプロバイダへ抜ける際に 10 Mbps ぐらいになる場合が多いらしいとか。 * NTT地域IP網での接続ネットワ−ク / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\インタ−ネット \______/ 独自DNS : : □ http://www.flets : : プロバイダA |フレッツ・スクウェア フレッツ・オフィス : ------------------- ---------------------- ------------------ : : : : XX会社様 : -----◎--------------◎-----------------◎---- : | ↑ BAS ↑ | : |  ̄ ̄ ̄ □  ̄ ̄ ̄ 地域IP網 | : | : | : -----◎------:-------------------------◎---- : プロバイダB : :フレッツ・ADSL/ISDN :専用線など ------------------------- :Bフレッツ : Router □ ------------------ | フレッツ・オフィス ----------- ユ−ザ YY会社様 フレッツ・スクウェアとフレッツ・オフィスのネットワ−クのIPアドレスはパブリック でもプライベ−トでも構わないということらしい。フレッツ・スクウェアへのアクセスは http://www.flets だが、fletsなんて言うドメイン名はそもそもない。閉じたネットワ− クの中で、DNSサ−バがそれ用に稼働しているということである。インタ−ネットでな いところに、パブリックやプライベ−トIPアドレスのネットワ−クができている。プラ イベ−トならまだしも、パブリックIPアドレスをこのような特殊ネットワ−クに使うの はいかがなものか。いったん取得したら、後は好き勝手使っていいというものじゃないと 思うが。フレッツ・オフィスでも同様、取り引き先ネットワ−クに加入で、そのような事 例に最近出くわした。そこでもパブリックIPアドレスを使っていました。 フレッツ・スクウェアのアドレスは?。NTT西日本と東日本でIPアドレスは違ってい る。NTTはどうもアドレスは公開してない模様である。PPPoE 接続する際にル−タまた はホストのIPアドレスは自動取得するようにしている。インタ−ネットで探したところ、 IPアドレスを調べた人がいて、NTT西日本はネットワ−クは 10.0.0.0/8、 DNSは 10.60.20.72 とか、これはプライベ−トの番号である。NTT東日本では 172.25.0.0/16, 220.210.194.0/25 など10個位、220. はパブリックである。DNSは 172.26.35.171で プライベ−トである。NTT東日本の経路情報は http://routing.flets/routing.htmlに 書いてあるらしい。小生、個人でもまだ xDSL を引いてないので、まるで分からない。 ADSLモデムで注意すること。NTTがレンタルする ADSLモデム-MNШ とか -MSШ とかで 見たことだが。ADSLモデム-MSШ は 2004/03、フレッツ・ADSLモア24の契約で来た。こ れらモデムはパソコンと直接に接続すれば、http://ntt.setup/かhttp://192.168.116.1/ でアクセスできる。ル−タを間におくとアクセスできない。どうなっているのか知らない が。ファ−ムウェアのバ−ジョンアップ、機器の状態とログの表示、ADSL接続と切断、パ ケットのキャプチャがブラウザでできる。フレッツオフィスで、192.168.116.1 このホス トIPアドレス、ネットワ−クIPアドレスを使っていると、おかしくなる。その時はモ デムのIPアドレスを変更すること。取扱説明書に書いてあった。 * 地域IP網でのアクセス先の切替の図 フレッツ・ADSL、Bフレッツ、フレッツ・ISDN がフレッツ網の足周り回線である。 通信 プロトコルはフレッツ・ISDN は PPP である。フレッツ・ADSL とBフレッツは PPP を基 本にした PPPoE である。PPPoE も PPP 同様、ダイアルアップIP接続のユ−ザ認証と似 たような仕組みを使っている。ISDNは電話番号はあるが、他2つにはない。これらユ−ザ 認証はユ−ザIDとパスワ−ドで行う。 下の図はフレッツ・ADSL のマルチセッションを 利用して、インタ−ネット用にプロバイダとフレッツ・スクウェアまたはフレッツ・オフ ィスに接続する様子を示した。1人のユ−ザがパソコンで2つブラウザを開いて、同時に アクセスする。またはそれぞれのユ−ザがそれぞれの所にアクセスするのである。 この仕組みはどうなっているか。インタ−ネット接続用のユ−ザIDとパスワ−ドで1セ セッション。例えばアサヒネットの場合、kaotu@atson.net というようなユ−ザIDが振 られる。フレッツ・スクウェアのユ−ザIDは xxx@flets で、1セッションとなる。 こ れらをブロ−ドバンドル−タに設定して接続をオンにすると、PPPoE パケットが流れてい き、地域IP網に設置された BAS という装置で切り分けがなされる。 ここでセッション が張られることになる。ル−タにはインタ−ネットをデフォルト経路、フレッツの方を静 的経路を設定する。経路設定のイメ−ジとしては、PPPoE ル−タの対抗ル−タは BASと考 えていいだろう。注.フレッツ・スクウェアは地域IP網内にまさにあるのかも知れない。 kato@a-net ―→ ------ kato@a-net → tiyo@flets ―→ |終端|―○…… プロバイダ。 切替 /|装置| POI RADIUSサ− PC ------- ------ ------ ------- -----/ ------ バ。 □--|PPPoE|--|ADSL|…………|スプ|--|DSLAM|---|BAS| |ル− | |モデ| |リッ| ------- -----\ ------ tiyo@flets → □--|タ | |ム | |タ |―◆ \|終端|―○…… フレッツス ------- ------ ------ 電話交換機 |装置| POI クウェア。 ------ \________/ \______/ \_______/ 企業など NTT収容局 NTT地域IP網 ・DSLAM( DSL Access Multiplexer ) 集合モデムとか ADSL 収容ビル装置。 BAS( Bload-Band Access Server ) ブロ−ドバンド・アクセスサ−バ。 POI( Point Of Inter-connection) 相互接続点。 ・企業などの個人ユ−ザでないとこは、すでに電話はあるはずで、スプリッタを付けて電 話に接続する必要はない。フレッツ・ADSL の契約は、 電話重畳無しの加入電話回線と 共用しないタイプを選ぶこと。共用タイプは施設負担金 72,000 円が別途必要である。 * 最大接続台数とIPアドレス変換のセッション数 フレッツ・ADSL やBフレッツの案内に最大接続台数と書かれている。 これらは1契約ご とに接続できるコンピュ−タの台数である。何となく気になるが、そう気にする必要はな い。Bフレッツのビジネスタイプは最大50台だったか。プロキシ・サ−バを経由すれば、 アクセスは1台となる。またNTT側で特に台数をカウントして制限をかけるといったこ とも聞いたことがない。 それにブロ−ドバンドル−タはたいがい NAT 変換がデフォルト になっているはずである。内側ネットワ−クからの外ヘのアクセスは、全部WAN側IP アドレスでの発信になる。 ブロ−ドバンドル−タの NAT 変換のセッション数というのも ある。安いブロ−ドバンドル−タだと、最大セッション数が数百とかいうのがあるらしい。 1人がWWWアクセスしているだけで数セッションはいる。企業ユ−スには、それなりの ブロ−ドバンドル−タを使うようにしたい。