3-4. 社内ネットワ−クいろいろ '97/10 (1) ネットワ−ク設計のポリシ− -------------------------------------------------------------------------------- 本章は1997年頃、CADを中心にした内部ネットワ−クについて検討したことである。 この時期まだパソコンのOSは Windows 95 で、一般の人までインタ−ネットの利用は進 んでいなかった。しかしスイッチング・ハブなど新しいネットワ−ク機器が広まりはじめ、 100 Mbps も当り前になって来つつあった。 そのような状況で、今後どのようなネットワ −ク・インフラを整備したらいいのか、EWSでのCAD利用を例に、ある程度の雛型を 示せればと考えた。`25/01 3章全体を見直した。これまでの記事は付録を参照されたい。 -------------------------------------------------------------------------------- * ネットワ−クのバックボ−ン設計 | インタ−ネットの接続口へ | ----------- -------- ----------- Collapsed Backbone Type という。 |メイン |―|ル−タ|――――――| | |スイッチ | -------- | | ----------- ----------- 建屋A 建屋B 2つの建屋で一方のネットワ−ク・トラブルが伝搬しないようにする。このためには建屋 でネットワ−クを分離することが必要になる。つまり2つのサブネットに分けるのである。 その間にル−タを介在させ、ブロ−ドキャストを食い止めるようにする。この構成はいわ ば従来からある一般的な形であり、分かりやすい。どちらかの建屋でネットワ−ク異常が 起きても、もう一方に伝搬しないし、メイン・スイッチが故障しても、一方のインタ−ネ ット接続には問題ない。ブロ−ドキャストによる輻輳は正常な設定のネットワ−クではま ず起きないが、IPアドレスの付け間違いなどちょっとしたことで、起こる可能性がある。 目の届かない所での異常発生の原因となるものは断ち切った方が無難である。 ル−タの建屋間の接続速度はどうするか。スイッチング・ハブは 100 Mbps ポ−トは当り 前だが、ル−タはまだそういう訳にはいかない。ル−タを 100 Mbps 対応させるには、結 構高ものにつく。インタ−ネット接続口への速度は 10 Mbps で十分だが。 とりあえず建 屋間は 10 Mbps とする。 WWWサ−バとCADのファイルサ−バは建屋でそれぞれ持つ とした。CADデ−タのアクセスは NFS でクロスし、 WWWは全体でアクセスがあるが、 ほとんどのアクセスはそれぞれの建屋内のものと考えられる。画像や映像デ−タをどんど ん流すのでなければ、当面は 10 Mbps でも構わない。台数的にも十分いけると思う。 1つの建屋の中のネットワ−クは全ポ−ト 10/100 Mbps 対応のスイッチング・ハブをバ ックボ−ンとする。ハブなのであまりバックボ−ンという感じはないが。一応これをメイ ン・スイッチと呼ぶことにする。このハブにCADのファイルサ−バのホストを、できれ ば 100 Mbps で接続する。WWWサ−バのホストも、画像や映像など負荷が増えてきたら 100 Mbps 直結にしていく。このスイッチング・ハブの下に 10 Mbps の安いハブや、スイ ッチング・ハブを接続していく。下位にスイッチング・ハブを使う場合は、そのハブ内で スル−プットを確保したい場合になる。ともかく下位のハブは、利用者グル−プ毎に設置 するようにする。 メイン・スイッチは単純なスイッチング・ハブとして使う。VLANやレイヤ3スイッチ の機能は必要ない。これらの技術は、まだまだ評価は十分固まっていない。かえってトラ ブル発生の元になったり、他のトラブルを見えなくする恐れがある。メイン・スイッチは 予備に1個持っておいて、壊れたら直ちに交換するようにする。これがVLANを設定し たりしていると大変である。管理者の負担を少しでも減らすため、バカチョン的な交換が 望ましい。ル−タもできれば予備を用意しておきたい。これはちゃんと経路設定もしてお く。もし最初のル−タを 100 Mbps 対応にしたらなら、予備は 10 Mbps でよい。 直るま で少し辛抱してもらうことにする。冗長リンクについては、そこまでは必要ないと思う。 建屋間が戸外に近い環境ならば、光ファイバ−・ケ−ブルを使わなければならない。スイ ッチもル−タも光ファイバ−対応のポ−トにしておく必要がある。直接、機器が光ファイ バ−に対応してなければ、 100Base-TX <--> 100Base-FX といった変換器をかますことに なる。光ファイバ−を張る際には、予備のケ−ブルも最低もう1組み張っておくのが普通 のようである。光ファイバ−のハブ、ル−タへの接続は2本1組みのため、最低でも4本 設置することになる。さらに念には念を入れて、 カテゴリ5の UTP ケ−ブルも一本はわ せておこう。注意として、光ファイバ−・ケ−ブルの設置は素人では普通できない。 * ネットワ−クの実験環境 できればネットワ−クの実験ができる環境が欲しい。メイン・スイッチの同一ネットワ− ク・アドレス下でなく、ル−タをかまして別なネットワ−クでの環境が望まれる。なぜな ら、メイン・スイッチ下のネットワ−クでは、CADのパケットが飛び交い、Windows の ブロ−ドキャストもばんばん流れる。 tcpdump でたとえば DNS のパケットの様子を見て やろうとしても、これではさっぱりである。tcpdump のフィルタリング機能で特定のパケ ットを見ることは可能であるが、純粋にプロトコルのパフォ−マンスを測定するような場 合は問題である。ともかくル−タで外界のパケットを遮断しなければならない。古くなっ たEWSを、このネットワ−クで使えば、まだまだ使い道はある。なんせ、EWSネット ワ−クの TCP/IP の仕組みやコマンドは、ほとんどこれまで変化がないし、 IPv6 が本格 的になるまでは、まだまだ現役である。遅いのと、普段じゃまになることを除けば。 * Windows パソコンのネットワ−ク Windows 95 のファイル共有、プリンタ共有、Schedule+ なんかは、 1つの建屋内でのみ 有効とする。建屋内は同じセグメントなので、 Windows の NetBEUI パケットは全てのパ ソコンに流れる。ほかっておいても Windows ネットワ−クは有効になる。 ただし建屋を またがっての通信はできない。通信を可能にするには、サブネット毎に Windows NT を設 置して、WINS デ−モンを稼働させたりしなければならない。 ワ−クグル−プだとかやや こしい話になる。ファイル共有は社内用のWWW、それにもしプリンタ共有もしたければ TCP/IP 経由のネットワ−ク・プリンタで済む。Schedule+ を全社で使いたければ、Lotus Notes か Microsoft Exchange の導入を、ホスト系部門の人がホスト系業者に相談すべき である。ここでの管理者はそこまではめんどうみれない。 * サ−バ/ネットワ−ク装置の全体構成 : WWW □ □ Router | | ------------- 202.241.128.0 パブリックIPアドレス | Mail □ □ Fire IPアドレス変換 | | CAD File Server ----------------- 192.168.1.0 CAD File Server (RAID 5) □ | (RAID 5) □ | | | 管理者用EWS ------------- -------- 一応 10 Mbps とする ------------- □―| スイッチ |―|ル−タ|――――――――――――| | 監視用 Windows | | -------- | | □―| | | | ------------- 192.168.2.0 192.168.3.0 ------------- | | □ □ Gateway 実験ネットワ−ク| | --------------- --------- これより事務系 | | □ □ 古いEWSなど [ 構成例−その1:業界標準指向 ] ディスク有効容量 − 14.7〜18.9 GB/1台 ( 25.2 GB を RAID 5 で運用の場合 ) CAD File Server : Sun Ultra Enterprise 2 828万円x2 管理者用EWS : Sun Ultra 2 828万円 スイッチング・ハブ: Cisco Catalyst 5002 330万円x2 (1台は予備) ル−タ : Cisco 4500-M 322万円x2 ------------------------------------- 合計 : 約3788万円+設置料+保守料 ・RAID 5 はソフトウェア制御である。ハ−ドレイドの製品は Sun にはない。サ−ド パ−ティ製を使うことになる。500万円以上は覚悟しなければならないみたい。 ・Netscape Enterprise Server 3.0 は日本語版がある。 [ 構成例−その2:エンジニア指向 ] ディスク有効容量 − 17.2 GB/1台 ( 4.3GB x 4 の値、実際は少し減る ) CAD File Server : Silicon Graphics Origin 200 1050万円x2 予備 File Server : 同上 1050万円 スイッチング・ハブ: BayStack 28115/ADV 180万円x2 (1台は予備) ル−タ : Access Stack Node 180万円x2 ------------------------------------- 合計 : 約4050万円+設置料+保守料 ・RAID 5 はハ−ドウェア制御である。 ・Netscape Enterprise Server 3.0 は英語版しかない。 ・管理者用EWSは Origin では使い道がないので、予備のファイルサ−バとなる。 注.ディスク有効容量は一応、ユ−ザが実際に使える容量である。OSなどのシステム領 域は Sun なら内臓ディスクに、Silicon は内臓の1台のディスクに別にとられる。 * 製品の選定 本章では当初、ファイルサ−バは Sun で決まりと考えていた。Silicon Graphics には対 応する製品はないと考えていたからだ。しかし一応話を聞いてみようと、Silicon の営業 マンと久しぶりに接触した。やっぱりないネと確認するぐらいのつもりだったが、それが あるではないか。O2 と同じ時期に発表された Origin シリ−ズ。 これは完璧なファイル サ−バである。ひょっとすると Sun の Enterprise Server よりも性能はいいのでないか。 INDY や O2 を自身使っておきながら、こんな製品があるとは全く気付かなかった。 RAID にしてもサ−ドパ−ティ製のものがあるぐらいだろうと思い込んでいたのだ。あまり目立 った宣伝をしないので、ほとんど知られることがなかった。 Silicon の Origin も候補に挙がったことから、本書では2つのプランを提示することに した。Sun と Cisco によるいわば業界標準指向、 Silicon Graphics と BayNetworks 製 品によるエンジニア指向に分けた。Silicon Graphics の製品はどちらかといえば、 ビジ ュアル・デザインの分野で人気がある。マッキントッシュと INDY という感じの製品であ る。しかし大学の教育実習用にも結構入ってはいる。ただどうしてもアプリケ−ション・ ソフトの対応は、Sun に遅れてしまうようである。次にネットワ−ク機器は、安定性や評 判などでやっぱり Cisco だねという声が多い。 ネットワ−クに詳しいエンジニアの間で は、BayNetworks もいいよということらしい。 事実 WIDE プロジェクトで、BayNetworks のル−タが何台も稼働しているらしい。 ネットワ−ク装置についても、具体的なスペックを確認しておこう。メイン・スイッチの スイッチング・ハブは全ポ−ト 10Base-T/100Base-TX 自動切り替えで、 だいたい10ポ −ト程度の製品とする。SNMP に対応し、 スル−プットが大きい高機能なタイプを選ぶこ とにする。同じメ−カで似たような仕様で、値段が開きがある場合は迷わず高い方を選ぶ こと。今はバックボ−ンとなる機器を選んでいるのだ。安物を選ぶとバックボ−ンの帯域 が小さかったりして、全ポ−ト 100 Mbps 接続になった場合スル−プットが出ない恐れが ある。ル−タはイ−サネットのインタ−フェ−スが最低3つはあるものが必要になる。と りあえずル−タのインタ−フェ−ス速度は 10 Mbps でもいいと思うが、後々 100 Mbpsに も対応できる製品を選ぶのが望ましい。 * ネットワ−ク機器などの管理 最低限CADのファイルサ−バだけにはUPSをかましておくこと。本当ならオフィス全 体の電源元にUPSがあればいいのだが、そうも言っておられない。パソコン・ユ−ザの ために念押ししておくと、サ−バやネットワ−ク機器は毎日電気を入れたり切ったりしな いこと。サ−バ類のEWSは、一度稼働を始めたら年中無休運転である。オフィスの節約 運動だと言って、昼休みの間EWSの電源を切るといったことが、黙っているとやられそ うである。こんなことすれば、かえってEWSの寿命を縮めるだけである。せめてディス プレイの表示を自動的に消す設定をするだけにとどめよう。ネットワ−ク監視ソフトを使 ってみたい。 ル−タやハブに例えば BayNetworks 社のものを使うなら Optivity Campus を使う。80万円以上と、少々高いが管理者の負担を少しでも軽くするには、使いこなし た方が便利である。これら管理ソフトは、Windows パソコンで動くようになっている。 * 実際の購入にあたって 機器の購入はできれば一括して発注する。時期がずれるとOSが変わる可能性がある。マ イナ−な変更は頻繁である。EWS以外にも、スイッチング・ハブやル−タも何らかのソ フトウェアで動いている。さらに発注は同一業者にして、全体のシステムが順調に稼働す るまでお手伝いしてもらおう。3日ぐらいの初期設定と、その後1ヵ月に一度見にきても らうといった契約を最初に結ぶことを考えてもいい。ただし1人のエンジニアを1日キ− プすると、だいたい8万円はかかる。それは承知しておく必要がある。先にどんなエンジ ニアがめんどう見てくれるのか、見極めなければならないが。東京と大阪以外には優秀な エンジニアは一般的に非常に少ない。しかし、一緒に問題解決にあったてくれる人がいる だけでも多分救いになるだろう。あなたは毎日1人で奮闘しているのだから。 (2) サ−バ/ネットワ−ク構成 * 構成例−その1:業界標準指向 [ Sun と Cisco 製品による ] ------------- ------------ | 20inch | | 17nch | | | | | -------- |___________| |監視ソフト| | DAT3 | / \ ------------ --------------- ------------- / \ | CD-ROM ====| ------------ | ====| ------------ ------------- | Floppy ----|――| RAID 114 | | ----|―| RAID 114 | | | --------------- | 25.2 GB | ------------- | 25.2 GB | ------------- | ------------ | ------------ | -------------------------------------------------------------------------------- Ultra Enterprise 2 Model 2200 Ultra 2 Model 2200 Windows 95/NT CADファイルサ−バ 管理者用EWS ネットワ−ク監視用 上記条件により当面、主に2次元CADを使い、 後に RDB 管理にも対応できるサ−バが 必要である。 Sun の製品では、Ultra Enterprise 1 から 最大 Ultra Enterprise 3000 ぐらいまでが選定範囲にある。Enterprise 3000 をMAXとしたのは、ある大学の例で3 次元CADの Pro Engineer を50台、それに解析ソフトなども入れて、 3000 にメモリ 約 300 Mbyte 搭載し、ハ−ドレイド RAID 4 で稼働させている実績を参考にした。 この 50台は Cisco 5000 スイッチング・ハブに接続され、バックボ−ンにはスイッチング・ ハブから、Cisco 4500-M ル−タ経由で接続されるように構成されていた。 この例からすると Enterprise 1 でもいけるかなという感触があるが、パフォ−マンスに 余裕をみて2 CPU の Enterprise 2 を使いたい。SPARCstorage Array の RAID 装置を外 部ディスクとしておき、Array 付属の Volume Manager でソフトウェア RAID の制御をす る。Enterprise 2 の設定は、 別に用意する Ultra 1 か 2 のデスクトップのディスプレ イから行うことにする。Enterprise 2 とは別に、 Sun お勧めの Enterprise 450 はもう 少したてば、十分検討に値する。今のところ適当な大きさの RAID 装置がサポ−トされて いないのである。外付けのでかいディスク容量になってしまう。 他の選択肢として Ultra Enterprise 150 がある。筐体の中にUPSから RAID 装置まで 収めることができる便利な製品である。これは Enterprise 1 の性能レベルであり、ほん の少し役不足かなと思う。難点は重いこと、60 kg ぐらいあるらしい。それではかつての サ−バ SPARCstation 20 はどうか。これはもう販売されていないし、 Ultra 1 の性能に も及ばないらしい。いっそ 3000 にするという考えもある。CPU を6個まで積むことがで きる。スピ−ド SPECrate_int,fp が Enterprise 2 の約2倍ある。 冗長電源など故障に 強い仕様になっているため、値段もどうも倍以上になるらしい。筐体が結構がでかいので、 ちゃんと空調管理せなだめだと言いやすいかも。 [ ファイルサ−バ ] ・EWS本体 Sun Ultra Enterprise 2 Model 2200 2 CPU, UltraSPARC-1 200 MHz << CPU は2個。 1 MB Ultra Cache 256 MB メインメモリ、 << 最低これだけ。 4.2 GB 7200 RPM Fast/Wide SCSI-2 Disk 430 << 内臓ハ−ドディスク。 ・オプション 内臓1.44 MB Floppy Disk Drive 3 内臓 CD-ROM Drive 5 DDS-3 DAT Drive, 12 GB, 圧縮時 24 GB 40 SPARCstorage Array Model 114, 25.2 GB 310 << RAID 装置。 25MB/sec Fibre Channel SBus カ−ド 20 << RAID 装置接続用。 Solaris サ−バ・ライセンス 20 << よく分からない?。 -------------------------------- 828万円+設置料+保守料 [ スイッチング・ハブ ] Cisco Catalyst 5002、約330万円 97年4月に発売。Catalyst 5000 のエントリ機種で、ボ−ドは 5000 に流用できる。 VLAN、レイヤ3スイッチ、ATM、RMON対応など拡張性がある。スロット分 ボ−ドが入り、1スロットはス−パバイザ・エンジン用で必須になっている。 Cisco 製品の特徴はパ−ツの組み合わせで構成される。 330万円の内訳は 10/100 Mbps 自動切替の12ポ−トボ−ドが約180万円、エンジンに 100Base-TX 2ポ−トのボ −ドで約126万円、残り本体価格である。光ファイバ−、2ポ−トの 100 Mbps エ ンジンもある。シングルモ−ドで約253万円、マルチモ−ドで約162万円である。 97年8月にレイヤ3スイッチ用のル−ティング・モジュ−ルが出荷と雑誌にあった。 本当に出ているのかどうかは不明。値段は約362万円。なんちゅう高い!!。 [ ル−タ ] Cisco 4500-M、 約322万円 100 Mbps をサポ−トし、3つのイ−サネットの口を持てる製品となると Cisco では これになる。Cisco 4000 は 100 Mbps がダメ、2514 では2つのイ−サネットしかな い。本体約136万円。ル−タのOSである IOS は、IP+IBM のセットで約50万円。 IBM は Windows ネットワ−クで後々使えるかも知れないので入れた。 ボ−ドは3ス ロットまで入る。2ポ−トの 10 Mbps ボ−ドが約68万円で、3個入る。 1ポ−ト 100 Mbps のボ−ドは約84万円で、2個まで入る。 * 構成例−その2:エンジニア指向 [ Silicon Graphics と BayNetworks 製品による ] Silicon Graphics の製品のバリエ−ションは単純である。ファイルサ−バは Origin 200 と Origin 2000 しかない。 Silicon の製品案内では 2000 が "ス−パエンタ−プライズ サ−バ"、200 は "ワ−クグル−プサ−バ" と唄っている。事実 Origin 2000 は図体もデ ィスク容量もかなり大きいファイルサ−バである。これにより、選定からは即除外できる。 残るは Origin 200 で、後はオプションを組み合わせるだけである。Silicon 製品のオプ ションはたいした数はないので、営業マンにその場で聞いて、これとこれが必要になるね と選ぶことができる。価格表もすんなりくれるし、見るのも簡単である。Sun のようにど んなオプションがあって、どう組み合わせて、なんぼになるのかさっぱり分からないとい うことはない。Origin 200 は96年の10月に発表があり、12月から出荷されている。 ファイルサ−バの構成としては RAID 5 を挙げるが、 Origin 200 はミラ−リングが比較 的簡単にできるので参考に記す。 Origin 200 の筐体には5個のディスクを入れることが できる。その内4個がストライプとミラ−リングに使うことができる。ストライピング機 能はOSにバンドルされている。ミラ−リングは専用ソフトが64万円である。9.1 GBの ディスク1個が約54万円、4個で216万円になる。これで2個のディスクでストライ ピングして、もう2個でそのミラ−リングを行ない、つまり RAID 0+1 での運用で、18 ギガが有効容量とできる。問題は1つ、ディスクが壊れた時に、手作業でミラ−の方のデ ィスクを使うよう切り替えなければならないことである。実際どのようなことか分からな いが、ノンストップ運転というわけにはいかないようだ。 Origin 200 の RAID 装置の特徴をまとめておこう。 外付けの CHALLENGE RAID という製 品がある。これはハ−ドレイド制御になっており、ソフトウェア制御ではない。 RAID レ ベルは 0,1,5,0+1 をサポ−トし、ホットスペア対応である。 大きさはサイド机ぐらいで ある。内部は4つに別れていて、それぞれ5個のディスクが入るようになっている。ディ スクは 2 GB と 4.3 GB タイプがあるが、どちらかに統一しなければならないみたいであ る。それに RAID レベルも全体で1つに決めなければならない。Sun のように混在させる ことはできない。Silicon のこの RAID 装置は、壊れたディスクは稼働中でもごそっと抜 いて、また新品ディスクを入れても構わないということである。サ−バの安全性を高める ためには、IRIS FailSafe ソフトがある。Origin 200 を複数台使う場合、 1台がダメに なっても他が代わりをするソフトらしい。値段は約110万円。パフォ−マンスを上げる には、キャッシュメモリもある。こちらは少し高い。300万円ぐらいする。 Origin200 の特徴 ・形はパソコンのタワ−型で、スリム。とてもやファイルサ−バとは思えん。 ・OSは IRIX 6.4, MIPS R10000 CPU が 2 CPU まで搭載できる。 ・拡張には2台接続して1台として稼働させることができる。デュアルタワ−構成。 ・10 Base-T/100 Base-TX 切り替えポ−ト標準装備。 ・2.2 GB, 4.5 GB, 9.1 GB のディスクを5個搭載できる。Ultra SCSI 40 MB/sec 接続。 ・ディスクの1個はシステムディスクで使う。残り4個がユ−ザ・エリアになる。 ・4個の2個づつでストライプとミラ−をかけることができる。18 GB が有効エリア。 ・内臓ディスクのストライピング機能はOSに標準で入っている。 ・内臓ディスクのミラ−リングのソフトはオプションになっている。 ・操作は基本的に他のEWSのXウィンドウで行う。 ・ディスプレイは 13 inch でオプション。キ−ボ−ドも付いている。端末感覚のもの。 ・NFS version 3 もサポ−トする。 ・INDY の IRIX 5.3、O2 の IRIX 6.2 のバイナリは Origin IRIX 6.4 で互換性がある。 ・NFS, コンパイラ, Netscape Enterprise Server などもオプションである。 ・Motif の開発環境はOSバンドル。C言語のコンパイラは約12万円。 ・シリアルケ−ブルでUPSを監視ができ、停電時に安全にシャットダウンできる。 ・冗長電源、冗長空冷ファンもオプションであり。 [ ファイルサ−バ ] ・EWS本体 Origin 200, 2 CPU, 256 MB メインメモリ、 << CPU は2個。 4.5 GB ディスク (ディスクは 2.2 GB からアップグレ−ド) 429.6 ・オプション 内臓 12倍速 CD-ROM Drive 10.8 内臓 DDS-2 DAT Drive, 標準 4 GB, 圧縮 8 GB 33.9 Upgrade 2.2 to 4.5GB SE Ultra SCSI System Disk 13.6 RAID 装置, 4.3 GB Disk 5個のタイプ 466.0 << 4個分が有効容量。 RAID 装置のホットスワップ用 Disk 1個 42.0 CHALLENGE RAID。 RAID 装置の接続用カ−ドとケ−ブル 20.3 NFS のサ−バ・ソフト 9.6 タ−ミナル&キ−ボ−ド 24.0 ------------------------------ 約1050万円+設置料+保守料 [ スイッチング・ハブ ] BayStack 28115/ADV、 約180万円 BayNetworks の主力商品がこれ。10/100 Mbps 自動切替で16ポ−ト。別に1個の拡 張ポ−トは 100 Mbps 全二重通信ができる。他 2 Gbps スイッチング能力、VLAN 対応である。よく似た製品に 28104/ADV がある。 これは 100Base-FX ポ−トが8個 ある製品である。それに 28200 というのは4つのスロットがあり、 ボ−ドを組み合 わせるタイプである。28115/ADV, 28200 は冗長リンク対応にもなっている。 [ ル−タ ] Access Stack Node、 約180万円+その他 下位のシリ−ズから AN, ARN, ASN, BN がある。イ−サネットの口を3つサポ−トす る製品は ASN 以上になる。ASN( Access Stack Node ) は4つのスロットがあり、各 種インタ−フェ−スを組み合わせるようになっている。そして4台までスタックでき、 1つのル−タとして働かすことができる。1台の ASN には、 10 Mbps 2ポ−トのボ −ドが4枚、100 Mbps 1ポ−トのボ−ドなら1枚入る。 メインメモリ8メガの本体 が約72万円、10 Mbps 2ポ−トのボ−ドが約54万円、 100 Mbps 1ポ−トのボ− ドが約72万円。本体は16、32メガのもある。正確な値段は業者に聞くしかない。 もしも 100 Mbps のル−ティングをしようとすると、 2台の ASN がいることになる。 この場合 BLN( Backbone Link Node ) も検討した方がいいかも知れない。 (3) レイヤ3スイッチを使った設計 * 最新ネットワ−ク製品による構成 96年末に1社からレイヤ3スイッチが発売され、97年秋に各社揃ったという感じであ る。9月の初めぐらいにあるメ−カの製品説明会に出たが、その時はまだ使うにははやい かなという印象を受けた。約2ヵ月たった今、どうも現実的な選択肢に入ったという感触 が強い。ただ、相変わらず使い方に関する情報は少なく、規格は制定待ちになっているし、 それなり実際に試してノウハウを習得するしかないという状況は変わりない。レイヤ3ス イッチを使ったネットワ−ク構成は、管理者に余力がある場合に採用することをお勧めす る。経路制御はル−タと同じく設定が必要であるが、VLANも加えて設定しなければな らない。このため壊れた場合、ただのスイッチング・ハブのようにポンと交換というわけ にはいかない。つまり管理の手間をかえって増やす結果にもなりかねない。 ル−タが介在しないことから、建屋間は 100 Mbps で接続してしまう。これによりCAD のファイルサ−バを1台にする。WWWサ−バも1台にまとめてしまうことにする。とり あえずファイルサ−バは Origin 200 の FailSafe 構成にしてみた。 Origin 200 を2台 並べ、RAID 装置にそれぞれ接続しておく。 1台がダメになっても FailSafe ソフトによ り、スタンバイしているもう1台に自動的に切り替わるようになる。ファイルサ−バのホ ストのIPアドレスも、自動で付け替えるようになっているらしい。予備のサ−バとして 別においておくより賢い方法である。ネットワ−ク装置は、ここでは 3Com にした。先に Cisco と BayNetworks を挙げたが、3Com も評価できると思っている。この構成で問題は 1つ。ファイルサ−バへのアクセスが集中するため、NFS の応答速度がどうなるかである。 VLANは下の図のように4つに分けた。建屋AのCADクライアントとCAD、WWW のサ−バで v3 という1個のVLANにしてある。建屋Bのホストは、それはそれで v4 というVLANにしてある。建屋Bのホストがサ−バにアクセスするには、レイヤ3スイ ッチのル−ティング処理を通ることになる。あくまでも建屋A、Bではサブネットは別と いう構成である。ブロ−ドキャスト・ドメインは別、Windows のパケットも互いに影響し ない。これらのVLAN構成は比較的分かりやすい。もし、建屋Bのホストがサ−バへは 直接アクセスしたいとなれば、サ−バを v3、v4 両方に属すようにVLAN構成する。原 則、ポ−ト1個に1つのVLANとしたい。例外を増やして行くと、何が何だか分からな くなってしまう。物理的なネットワ−ク構成がイメ−ジできる範囲に留めるべきである。 < Structured Backbone Type > : □ WWW □ Router | | ------------ 202.241.128.0、Fire でIPアドレス変換。 | Mail □ □ Fire | | ------------ CAD File Server □ | V1 HUB | 192.168.1.0 | ------------ WWWサ−バ □ | | v3|v3| | v1 --*---*------*-- ------------- | | v4 100Base-TX 接続 | | | レイヤ3 *―――――――――――――――| スイッチン| | スイッチ | | グハブ | | | | | --*--------*---- 192.168.2.0 192.168.3.0 ------------- v2| |v3 | | | | | □ Gateway ---------- ---------- ---------- | | V2 HUB | | V3 HUB | | V4 HUB | --------- ---------- ---------- ---------- これより | | | | | | | | 事務系 □ □ □ □ □ □ □ □ 実験ネットワ−ク 設計1 監視用 Windows 設計2 * 構成例 本体2 本体1 ・ファイルサ−バ本体 ----- ----- RAID 装置 | |--|RS2| ------------ Origin 200 − 2台 | | |32C| | | 2 CPU、256 MB メインメモリ、4.5 GB ディスク | | | | | | 内臓 CD-ROM Drive、内臓 DDS-2 DAT Drive | | | |--|SCSI 2本 | NFS のサ−バ・ソフト、タ−ミナル&キ−ボ−ド | | | |--|接続。本体| ----- ----- |2も同様。| CHALLENGE RAID − 1台 | | ------------ RAID 装置, 4.3 GB Disk 5個のタイプ ------------------ FailSafe ソフトウェアその他 約2000万円+設置料+保守料 ・ネットワ−ク装置 レイヤ3スイッチ : 3Com CoreBuilder 3500 262万円x2 (1台は予備) スイッチング・ハブ: 3Com SuperStack Π 65万円x2 (1台は予備) Switch 3000 TX ------------------------------------- 合計 : 約2654万円+設置料+保守料 [ レイヤ3スイッチ ] 3Com CoreBuilder 3500、 約262万円。 97年9月中頃発表。本体約178万円。10/100 Mbps 自動切り替え6ポ−トのモジ ュ−ルが約84万円。100 Base-FX 6ポ−トのモジュ−ルが約130万円。冗長電源 が約32万円である。本体には4つのモジュ−ルを入れることができる。VLANは ポ−ト、MAC、プロトコルベ−ス対応。経路制御は RIP、OSPF、IPマルチキャス ト対応。SNMP, RMON, RMON2 対応。ギガビット・イ−サにも今後対応の予定。WWW ブラウザでの制御ができる。上記価格は本体に、6ポ−ト・モジュ−ル84万円を加 えた値段である。何ともう販売されていると思っていたら、98年2月ぐらいに日本 では発売になるようである。それに262万円プラス、何がしかのソフト代もいるみ たいである。管理ソフトも50〜60万円で出るらしい。 [ スイッチング・ハブ ] 3Com SuperStack Π Switch 3000、 約65万円。 本体約65万円。100 Base-FX モジュ−ルが約12万円。全二重にも対応の 10/100 Mbps 自動切り替え12ポ−ト装備。二重化リンク、スパニングツリ−、UPS対応。 SNMP, RMON 対応。ポ−トベ−スVLANサポ−ト。 * レイヤ3スイッチのネットワ−クその1 △ |A.2 A ポ−ト1、2、3は同じVLANである。ポ−ト ---------------------------- のIPアドレス1、2、3は A.1 で同じである。 |A.1 パソコン A.2 のデフォルトゲ−トウェイは A.1 ----|----- を指定することになる。A.2 が C.4 と通信しよ | □1 |A.1 A ウとすると、パケットの経路制御はレイヤ3スイ B B.2| 2□---------- ッチ内で行なわれる。レイヤ3スイッチは複数の --------□5 | イ−サネットのインタ−フェ−スを持つル−タで | 3□---------- ある。以上のことを理解していれば、レイヤ3ス L3 | □4 |A.1 A イッチを用いたネットワ−クは設計できる。実際 ----|----- △ にはポ−トをVLAN設定しただけではセグメン |C.3 |C.4 C ト間は通信はできない。パケットを通過させる設 ---------------------------- 定、たいがいコマンド1つを記述する。 * レイヤ3スイッチのネットワ−クその2 `2h/12/s [1] [2] ◆ L3 と L2の間は距離が :インタ−ネットへ : | ある。タグVLANで Xを -------------------------- -------------------------- 追加した。ケ−ブルを A | | X 用に引くのは手間だ --------- B ---- -------- ---- C ったので。しかし実は B | L3 | C ---|L2| | L3 | |L2|--- X セグメントに繋がる --------| |--------- ---| |--| |--| |--- 装置は IoTだったりし --------- X ---- -------- ---- |X て危険とする。既存の D | | ● B,C はパソコン等が繋 -------------------------- -------------------------- がっていて問題ない。 [3] [4] B,C に関しては安全対 -------------------------- --------------- 策はしなくて構わない。 | | UTM ---- C X は安全対策が必要で B ---- -------- ---- C -------- ---- |L2|-- ある。ぱっと思い付く --|L2| UTM | L3 | UTM | |-- | L3 |--| |--| |-- のは [3]、UTM の台数 --| |--□--| |--□--| |-- | | | | ---- X が問題である。UTM が X ---- -------- ---- X | | | | ---- B FortiGate ならVDOMと | | |--| |--| |-- 機能で仮想的に複数台 -------------------------- -------- ---- | |-- にできる [4]。UTM が | ---- X タグVLAN対応できるか --------------- 要確認。多分できる。 [5] ▲PC CとB の間の経路制御は L3 で行なわれる。X : | A は L3 の中を通過するのみ。●と◆の間の通 -------------------- 信は他の C,Bに安全性の影響はない。直接● | ---- は◆と通信できないので◇と通信する。PCは -------- C,X |L2|--- C ◆ Y.1にアクセスし、溜まったデ−タを扱う。 ----------|Y …|-------| |--- X | Y UTM X | X: | ---- ---- Y.8でL3に接続 ----□----| …: | B,X ---- | |NAT | |L3 …|-------|L2|--- B | Y wan lan X ◆ ◇ -------- | |--- X --------□-------- SV | ---- | | NAT | -------------------- ●CT ◆Y.1 ◇X.9 (Y.1の仮想設置) ※しかしこんなネットワ−ク構成がまっとうと言えるのか。できないことはなさそうだが 非常にトリッキ−であると言わざるを得ない。[3] か [4] がまっとうだろうと思う。 [6] 構成[5]で UTM が透過型の場合 PC から SV へ通信したい。逆の SV から PC は通信できない、 X セグメントに通信でき るのは PC だけにしたい。Xセグメント には IoT機器など危険な物があると想定する。し かしサ−バの SV には何がしか、IoT 機器からのデ−タが溜まっていて、それは A の PC から SV ヘの静的経路を設定すれば出来るのでないかと思ったができない。[5]の図でUTM の前後を X にしたら、ル−プして繋がってしまう(b)。これはまずい。(c) のように繋げ てはいけない。(a) と (b) の図が上下変わっていて見にくい事をお詫びします。UTMは透 過型の設置ならば、UTM がない場合でも経路的には一緒である。 SV◆ (a) (b) ▲PC (c) ▲PC |.1 | | ------------------ X -------------------- A ---------------- |X.6 | ---- | UTM□透過 -------- C,X |L2|-- C ------- |X.7 ----------|X …|------| |-- X X | | C,X X.8| | X UTM X | X: | ---- ------ | |---- -------- C,X 等 ----□----| …: | B,X ---- |繋がらな| | | L3 |---□--- |透過 |L3 …|------|L2|-- B |いように| | B,X PC▲ -------- L2 ◆ -------- | |-- X -----□--| L3 |---- |.1 |A.9 SV | ---- |X UTM | | ------------------ A -------------------- ◆ ------- (4) ユ−ザ・プラットフォ−ム * イントラネット構築要件 [ アクセスレベルの要件 ] ・一般ユ−ザ、キ−マン、管理者の3つのアクセスレベルを設ける。対応するロッグイン アカウントを一般ユ−ザ:general、キ−マン:keyman、管理者:master とする。 ・一般ユ−ザはCADデ−タや文書等で一時登録のみできるように制限する。キ−マンだ けが、CADデ−タや文書等の永久登録ができるように制限する。 [ 電子メ−ルの要件 ] ・プラットフォ−ムを使うために共通アカウントでロッグインするが、その状態で個人登 録アカウント宛の電子メ−ルが来たことを知らせるようにする。 ・電子メ−ルをやりとりしたいユ−ザから、そのホストにアカウントを登録する。逆に電 子メ−ルのために、ユ−ザとホストを固定しなければならない。 [ CADの要件 ] ・外からのCADデ−タを電子メ−ルで受ける。来たファイルをクリックするとCADが 起動するようにする。デ−タのセ−ブは、CAD操作の中で行うようにする。 ・本用件を実現するため電子メ−ルのソフトは MIME 対応とする。 例えば Zmail を使う。 その後 Windows 用のメ−ルソフトは、皆 MIME 対応になったのでどれでもいい。 [ プラットフォ−ムの要件 ] ・使用コンピュ−タは INDY などEWSと Windows 95/98/NT とする。プラットフォ−ム は INDY ではツ−ルチェスト、Netscape などをユ−ザ・インタ−フェ−スに使う。 ・general または keyman でロッグインすると、ツ−ルチェストのメニュ−からCADを 起動するようにする。電子メ−ルや Netscape のアイコンも出しておく。 * WWWクライアントの設定 [ ディレクトリ構成 ] WWWのデ−タは /usr/nix/www/docs 以下にある。 docs には index.html、group.html をおき、Netscape の URL の口とする。 この他 sample.html という HTML の雛型ファイ ルを入れておく。これを元にキ−マンはWWWデ−タを整理することにする。 WWWとCADのデ−タサ−バはキ−マンが管理するが、とりあえずサ−バ用ホストでも、 キ−マンや一般ユ−ザが Netscape やCADを使用するものとする。 CADの設定ファイル等は /usr/nix/cad 以下にあるとする。CADクライアントはサ− バに NFS でアクセスするものとする。 [/usr/nix]---[www]---[docs]--- index.html : 自部門の文書閲覧 | group.html : 他部門の文書閲覧 |-[cad]---[data] -------- WWW サ−バ | Serv | CAD サ−バ [ キ−マン用 ] ホストは一応 INDY とする。 -------- 電子メ−ルユ−ザは katou | /usr/nix/www とする。katou がキ−マン ---------------- /cad というわけだ。 | | ------ ------ | a1 | | a2 | WWW クライアント [一般ユ−ザ用] ホストは一応 INDY とする。 ------ ------ CAD クライアント a1 ホストの電子メ−ルユ− ザは jiro とする。a2 は別 のユ−ザということになる。 [ キ−マン用 ] dirview で文書の整理を行う。ファイルの作成、コピ−、ディレクトリの作成等UNIX のコマンドを知らなくてもGUI環境でできる。WWWのインデックス・ファイルである index.html 等の編集は WebMagic で行うのがいいかも知れない。 WebMagic は WebFORCE Indy を買うと付いてきたが、新しいOS IRIX 6.2 にはタダでバンドルされた。 当時と しては WebMagic は優れものだったが、その後 Windows や Mac 用に一杯ホ−ムペ−ジ作 成ソフトが出てきた。 ホ−ムディレクトリ /usr/nix アカウントの登録 /etc/passwd ------------------------------------------------ |keyman:pohepohe:100:100::/usr/nix:/bin/csh |general:henomohe:110:100::/usr/nix/cad:/bin/csh |katou:tawasi:120:100::/usr/people/jiro:/bin/csh /usr/nix/.chestrc *** ツ−ルチェストの設定 *** -------------------------------------------------------------------------------- |Menu ToolChest |{ | "キ−マン用CAD" f.checkexec "/usr/local/bin/cad" | no-label f.separator | "自部門の文書管理" f.checkexec "/usr/sbin/dirview /usr/nix/www" | no-label f.separator | "自部門の文書閲覧" f.checkexec "/usr/bin/X11/netscape http://dr0/index.html" | no-label f.separator | "他部門の文書閲覧" f.checkexec "/usr/bin/X11/netscape http://ds0/group.html" | no-label f.separator | " ShowCase" f.checkexec "/usr/sbin/showcase" | no-label f.separator | "操作画面" f.checkexec.sh "/usr/sbin/winterm -geometry 80x40+200+200" | no-label f.separator | "ビデオ会議" f.checkexec "/usr/sbin/inperson" | no-label f.separator | "ログアウト" f.checkexec.sh "/usr/bin/X11/endsession" |} /usr/nix/cad/.lang << 日本語で INDY を使う。 ------------------- |ja_JP.EUC [ 一般ユ−ザ用 ] ホ−ムディレクトリ /usr/nix/cad アカウントの登録 /etc/passwd ------------------------------------------------- |general:henomohe:110:100::/usr/nix/cad:/bin/csh |jiro:moheheno:121:100::/usr/people/jiro:/bin/csh ↑ jiro はこのホストでの電子メ−ルのユ−ザである。 /usr/nix/cad/.chestrc -------------------------------------------------------------------------------- |Menu ToolChest |{ | "一般ユ−ザCAD" f.checkexec "/usr/local/bin/cad" | no-label f.separator | "自部門の文書閲覧" f.checkexec "/usr/bin/X11/netscape http://dr0/index.html" | no-label f.separator | "他部門の文書閲覧" f.checkexec "/usr/bin/X11/netscape http://ds0/index.html" | no-label f.separator | " ShowCase" f.checkexec "/usr/sbin/showcase" | no-label f.separator | "操作画面" f.checkexec.sh "/usr/sbin/winterm -geometry 80x40+200+200" | no-label f.separator | "ログアウト" f.checkexec.sh "/usr/bin/X11/endsession" |} /usr/nix/cad/.lang 注. ホ−ムディレクトリを示す ~ チルドを用 ------------------- いて ~.lang と 短く表わす場合もある。 |ja_JP.EUC * 電子メ−ルの設定 一般のCADユ−ザ genaral が、INDY でCADを使用している最中に、使用ユ−ザ個人 あての電子メ−ルを受けられるようにする。とりあえず使用ユ−ザは jiro とし、以下設 定を説明する。条件の確認としては、使用者とホストは固定するものとする。ポイントは そのホストにパスワ−ドを登録し、CAD起動環境に .sgisession によりメ−ルボック スを表示することである。 ------------------------ jiro ユ−ザのメ−ルボックス。jiro さんが | --------------- 〒| ← CADのオペレ−ションをしている。 | |CAD | | | | | | CADユ−ザは一般の general か、キ−マン | | | | の keyman しかない。 キ−マン用ホストの個 | --------------- | 人電子メ−ルの設定も、以下と同じである。 ------------------------ root% cat /etc/passwd << jiro さんを先ず登録する。 jiro::111:100::/usr/people/jiro:/bin/csh root% cd /usr/people;mkdir jiro << INDY のGUI操作でユ−ザを登録するとディ root% chown jiro jiro レクトリの作成、 パ−ミッションの設定はで root% chgrp user jiro きている。 general% cd /usr/nix/cad << ここからの設定がポイント。 general% cat .sgisession mail_start general% cat mail_start ミソ! #!/bin/csh ↓ echo '/usr/sbin/mailbox -s 40 -m "zmail -gui"' | su - jiro >/dev/null 注. su - jiro の '-' は、jiro のホ−ムディレクトリの .login と .cshrc を実行しカ レントディレクトリをホ−ムディレクトリに移動するオプションである。-s 40 はメ −ルボックスの大きさの指定、 -m 以下は mailbox をクリックした時に zmail を開 く指示である。最後の >/dev/null は、メッセ−ジをほかる指示である。 [ ユ−ザ jiro のホ−ム ] jiro% ls -a 以下のファイルとホ−ム・ディレクトリが勝手に出来る .desktop-hostX .sgihelprc .ebtpriv dumpster .Sgiresources .profile Mail .zmailrc .zmlayout .Xdefaults .login .cshrc .lang .zmailrc、.login は特にいじることはない。Zmail はリソ−スファイルであるが 、特に app-defaults からコピ−する必要はないかも知れない。 .mailcap と .mime.types は必 要に応じて設定すること。これらの設定はどのユ−ザでも同じでよい。 ~.Xdefaults -------------------------- << mailbox を出す位置を指定する。本当ならmailbox |mailbox*geometry: +1000+0 にオプションがあるべきなのだが、 ないのでここ で指定した。統一性がなくて困ってしまう。 ~.lang ~.cshrc ---------------- ---------- |ja_JP.EUC |umask 066 << jiro さんのみメ−ルを読み書きできるようにする。 jiro% setenv << zmail はこの環境変数を参照している。 HOME=/usr/people/jiro LOGNAME=jiro USER=jiro MAIL=/usr/mail/jiro [ INDY の Zmail を使う ] % zmail << テキストベ−スで使う、Zmail は MediaMail ともいう。 % zmail -gui << GUIベ−スで使う。 [ メ−ル到着の知らせは ] xbiff がよく知られているが、xbiff はただメ−ルが来たよと知らせるだけで面白くない。 そこで INDY の Zmail のアイコンを画面に一度出す。 そしてアイコンを一度クリックし メ−ルボックス( mailbox ) を表示させる。アイコンはもう用事が無いので、メ−ルボッ クスを移動して重ねて見えないようにしてもいい。メ−ルが来るとメ−ルボックスの郵便 受けのフラッグが上がる。ここで mailbox をクリックすると Zmail が起動される。1つ 問題がある。メ−ルを出す場合、1個もメ−ルが溜まっていないと mailbox をクリック しても Zmail が起動しないのである。つまりメ−ルを送れない。これは mailbox のオプ ションでなんとかなるかも知れない。最悪の場合は適当に1つ残しておくようにする。 * INDY の Zmail を使う 付録も参照のこと [ Zmail のバグが一つ ] % zmail -gui バ−ジョン 3.2.1 を使用します << こんなようなメッセ−ジが出て終わって バ−ジョン 3.2.0 が見つかりました しまったら、Xのリソ−スが合致してい ないので、以下のようにすること。 /usr/lib/X11/app-defaults/Zmail ------------------------------- |Zmail.version: 3.2.1 | | % cp /usr/lib/X11/app-defaults/Zmail ~ << ユ−ザのホ−ムディレクトリに Zmail というファイル名でコピ−する。 % zmail -gui << これでちゃんと表示する。 注意、% cp /usr/lib/X11/app-defaults/Zmail ~/.Xdefaults とやっても、zmail は表示 はするが、INDY の dirview コマンドの表示がおかしくなる。リソ−スファイルの Zmail と dirview のリソ−スまで影響するからである。.Xdefaults 汎用のリソ−スを使うので なく、ユ−ザ用 Zmail リソ−スを使うようにした方がいい。 本来ならば app-defaults/ Zmail を見るはずなのだが、何でか知らんが見に行かない。 (5) プラットフォ−ムとしての INDY * INDY のスペック/価格 Silicon Graphics 社製 INDY の一般的な評価は、 グラフィックス用のコンピュ−タであ り、2次元CADぐらいに使うにはもったいないという声が多い。はたしてそうであろう か。マルチメディアは現在では当り前になった。最初からこれに対応している INDY は管 理者に余分な負担をかけることはない。見かけ安いからと言って、後から自分でインスト −ルする手間まで考えたら決して安いとはいえない。ユ−ザのプラットフォ−ムとしての EWSに INDY を選択するのは、値段は少し高いが賢明だと思う。いかが?。 では実際 64 Mbyte メイン・メモリ, 2 Gbyte ハ−ド・ディスクで比較してみよう。この スペックは少しは余裕をもって使う標準的な仕様である。 INDY だと約192万円である。 INDY には他 R4400、R4600 があるが実際のところ、コスト・パフォ−マンス的に R5000 だけあると思ってよい。Sun の SPARCstation 4 は、クロック周波数がだいぶ低いのだが 約140万円。これにプラス2年分の保守料、だいたい20万円かかる。合計160万円 で INDY の場合と30万円ぐらいしか差がない。他にも国産EWSと比較すると INDY の 方が断然安い。 INDY R5000PC : 150 MHz, 8 bit plane, 32 M メモリ, 1 Gbyte ディスク 本体価格 約 130万円 32 Mbyte 増設メモリ 27万円 1 Gbyte 増設ディスク 22万円 NFSライセンス 10万円 2年間保守料 3万円 日本語ドキュメント付き --------------------------------- 約 192万円 ついでに INDY の宣伝をしておこう。Sun なんかの情報は本屋でも色々見つけることがで きるが、INDY はあまりない。「UNIX MAGAZINE」にもあまり載っていないし。唯一あるの は「もっと知りたい INDY ス−パパワ−ガイドブック」技術評論社刊ぐらいのものである。 96年8月現在の INDY のOSは IRIX 5.3 である。もう少しすると IRIX 6.2 が出てく る。このOSは盛りだくさん入っている。WebFORCE INDY を買うとついてきた PhotoShop や Illustrator も多分入ると思う。Windows 3.1 をエミュレ−トする SoftWindows 日本 語版もあるのがうれしいではないか。InPerson も以前は買わないかんかったのが、 標準 バンドルされるし。ともかく今後必要になりそうなソフトは全部入っていると言ってよい。 WebMagic は Shilicon の人が言うには、すごく使い易いとのこと。 マルチメディア会議ツ−ルの InPerson。WhiteBoard 機能もある。 \ Web サ−バの Mindshare Outbox。 | SGML を HTML に変換する DyanaWeb。英語版。 |IRIX 6.2 DHCP サポ−ト。リレ−エ−ジェント機能もある。 |で追加さ Netscape 2.0S。 |れるソフト HTML 編集ソフトの WebMagic。 | PDF(Portable Document Format)を表示する Adobe Acrobat。英語版。/ ISDN接続ソフト。128 Kbps まで対応のTAが内臓されているのですぐ使える。 MIME 対応の Zmail。MediaMail とも呼ぶ。 簡易DTPの Showcase。 Windows 3.1 をエミュレ−トする SoftWindows 2.0 日本語版。 Adobe Illustrator 英語版。未確認だが多分入る。 Adobe PhotShop 英語版。未確認だが多分入る。 Netscape Commerce Server はオプション扱いで16万円。 * プラットフォ−ムの概要 ユ−ザ general または keyman でロッグインすると INDY 画面左上に、 ツ−ルチェスト による専用メニュ−が出る。ここでは jiro というユ−ザが、 一般ユ−ザ general でロ ッグインした状況を想定する。 INDY の画面 ------------------------ | ――― 〒| ← jiro ユ−ザのメ−ルボックスがでる。 | |CAD | ★| ← general ユ−ザの Netscape のアイコン。 | |――| | | |――| | | ――― | | Tool_Chest | Tool_Chest の CADメニュ−をクリックする、下の画面。 ------------------------ ------------------------ | ―――――――― 〒| | | | ★| ← CAD操作中に文書を見たくなった。ここクリック。 | |CAD画面 | | ------------------ | | | | |Netscape | Netscape がこのように開く。 | | | | |----------------| | | | | |自部門の文書管理| | ―――――――― | |他部門の文書閲覧| | | |取引先へのURL| ------------------------ | ShowCase | ------------------ [ 一般ユ−ザ用プラットフォ−ム ] -------------------------- | INDY Tool_Chest | |------------------------| | ------------------ | | |一般ユ−ザCAD| | | |----------------| | | |自部門の文書閲覧| | | |----------------| | パソコンの Word や Excelで作ったデ−タ | |他部門の文書閲覧| | も文書管理に含めるが、EWSでは起動し | |----------------| | て使えない。何なのか見れるようにするだ | |取引先へのURL| | けである。当然といえば当然だが。 | |----------------| | | | ShowCase | | ShowCase は INDY の簡易DTPソフト。 | ------------------ | -------------------------- [ キ−マン用プラットフォ−ム ] -------------------------- | INDY Tool_Chest | |------------------------| | ------------------ | | |キ−マン用CAD| | 文書デ−タの管理(CADデ−タの管理も | |----------------| | あるが)はここで行えるようにする。とも | |自部門の文書管理| | ← かくUNIXの知識は全く必要としないよ | |----------------| | うにする。dirview を使うことになるか。 | | 閲覧| | | |----------------| | | |他部門の文書閲覧| | | |----------------| | | |取引先へのURL| | ビデオ会議は社内のキ−マン用だけででき | |----------------| | るようにする。全部のホストでできる必要 | | ShowCase | | はない。また 10 Mbpsでは、全ホストでの | |----------------| | 使用は無理である。 | | ビデオ会議 | | | ------------------ | -------------------------- * INDY で Windows ソフトを使う Soft Windows 2.0 日本語版。1996年5月30日より WebFORCE Indy などにバンドル された。英 Insignia Solution 開発。 DOS 6.21 と Windows 3.1 をエミュレ−ションす る。75,000 円。Windows のOSを INDY に入れる必要はない。直接 Windows のソフトを エミュレ−ションする。画面表示は直接 X-Window に変換する。オ−バヘッドが小さくて 済むというが、IRIX 6.2 メインメモリ 64 Mbyte で使ってみたがかなり遅かった。 かろ うじて Windows の画面が出る程度だ。もうちょっと速く出んと使えない。 ------------------------------------------------------------------------------------ [ 付録 ] Zmail について * INDY の Zmail を使う [ Zmail のオプション ] 概ね以下のようなオプションが使われている。ユ−ザのメ−ルボックス /uar/mail/ 以下 を指定するオプションはない。メ−ルボックスはユ−ザのロッグイン環境から拾ってくる。 Zmail のGUIで設定した変数は、ユ−ザのホ−ムディレクトリの .zmailrc に書き込ま れる。変数の hostname は注意が必要である。ほかっておくとマシン名をとり、メ−ルの From アドレスに jiro@indy1 などとつき、 相手がリタ−ンメ−ルを送れないことになる。 realname jiro user jiro dead ~/dead.letter detach_dir +detach.dir folder ~/Mail home /usr/people/jiro layout_db ~/.zmlayout mbox ~/mbox ~/.zmailrc ------------------------------------------------------- |# Z-Mail 初期化 |set saved_by_version="Z-Mail (3.2.2 10apr95 MediaMail)" |unset warning |# 基本変数の設定 |set autosign=/usr/people/jiro/.signature |set main_panes=folder,messages,buttons,output,status |set realname=jiro |set hostname=nix.co.jj << From アドレスが jiro@nix.co.jj となるようにするに |# は、まず左の設定をして、.zmailrc ファイルを書込み |if hdrs_only できないようにする。なぜか Zmail はプログラムを閉 | exit じる時に、set hostname をクリアして、 次 Zmail を |endif 起動するとUNIXの hostname コマンドからマシン |# 無視されるヘッダ 名を Zmail の hostname としてしまう。 |ignore Content-Type |ignore Resent-From % chmod 444 .zmailrc % ls -l .zmailrc -r--r--r-- 1 jiro user .. 11時31分 .zmailrc ~/.signature << サインです。 メ−ルを書いた末尾に自動的につけてく --------------------- れます。 .signature は Netscape Mail でも使えます。 |日丸工業(株) 次郎君 |jiro@nix.co.jj [ Zmail のディレクトリ ] % ls /usr/lib/Zmail Mail.zmailrc convert.mh mailcap summary attach.types custom.zmailrc mailx.zmailrc system.zmailrc attach.types.old digest mh2zm vacation bin doc mp variables bindkey.hlp forms reassembler-errors zmail.menus bitmaps keymap.hlp sample.zmailrc chrono locale samples command.hlp locale.zmailrc sgi.func * Zmail の SGI IRIX 5.3 から 6.5 へ '98/04/10 /etc/hosts, /etc/aliases, /etc/sendmail, /etc/sendmail.cf ファイルをバックアップ しておく。OSを上げると sendmail は 8.8.8 バ−ジョンが入る。 このバ−ジョンだと 万能 sendmail.cf が使えない。 それでバックアップした "Sendmail 940816.SGI.8.6.9" を使うことにする。ホスト名の検索が 6.x では変わっていることにも注意したい。 % cd /usr/lib; ls -l send* -rwsr-xr-x 1 root sys 357760 .. sendmail << chmod u+sx, chmod +x。 -rwsr-xr-x 1 root sys 475420 .. sendmail.888 << 新しく入ったのを保存。 /etc/resolv.conf /etc/nsswitch.conf -------------------------- ------------------ |domainname nix.co.jj | | |nameserver 202.241.128.3 |hosts: files dns IRIX 6.x では Zmail がなくなった。 しかし IRIX 5.3 と 6.x はバイナリ互換なので使 うことはできる。以下のところをバックアップしておくか、他の IRIX 5.3 のマシンから もって来るなりすればよい。ライセンスが /usr/lib/Zmail/license/ にあって、 どうな っているか分からないがとりあえずはOKである。zmail のメ−ルを保管している場所は /var/mail 以下のユ−ザ名のファイルである。これまで来た全てのメ−ルを ASCIIテキス トで、1個のファイルにしている。% cat katou とやれば、これまでのメ−ルを全部表示 する。ただし一つ問題がある。どうも Zmail 自体が2000年対応してない。 IRIX 5.3 でも2000年以降、来たメ−ルの日付けがでたらめになってしまっている。これではも はや使うことはできない。残念!。 /usr/lib/X11/app-defaults/Zmail /usr/lib/X11/schemes/Base/ZmailSpec /usr/lib/Zmail/ ---> ~/Zmail << katou しか Zmail を使わないので、katou のホ /usr/bin/X11/zmail ---> ~/zmail −ムディレクトリにコピ−してみた。 % cd /var/mail; ls -l -rw-rw-r-- 1 katou mail 1310 .. katou << このファイルをバックアップし ておかないと悲惨!。 % cd ~ % zmail -gui -lib ~/Zmail << katou のホ−ムディレクトリから実行している。 次のキャラクタセットが見つかりません: JISX0201.1976-0