■ さえの会のご案内 京都上七軒お茶屋の長谷川でのお茶席 次回は2016年7月10日です。 レギュラーメンバーを募ってます。 長く名古屋の地で、曹洞宗のお寺にて毎月、釜を懸けてきました。お寺さん 故、いろんなお客様がみえ、稽古をしていても必然的におもてなしの実践の 場となっていました。およそ25年間やり、その場を京都に移しました。 現在、レギュラーメンバーを若干名募っています。長くこの"よいこの茶道" を見て下さっている方なら、小生がどのような茶席を作ってきたか理解して 頂いていると思います。一緒に気持ちのいい茶席を作っていきませんか。  **** 日本で最高のおもてなしの場で点前をやってみませんか *****  さえの会   場所:京都上七軒の長谷川にて、毎月第二日曜日に開催。   時刻:12時から5時ぐらいまで。お客様としてのお越しは2時より。   会費:一回ごと2千円。一服だけのお客様は千円。   連絡:お菓子の都合がありますので参加の旨、ご一報ください。 上七軒は千家家元にもほど近く、また隣の北野天満宮は太閤秀吉が利休ら と共に大茶会を催した地。茶道にとても縁の深い地なのです。観光都市京 都にあって、ここ上七軒はひっそりとした佇まいを今もって残しています。 その雰囲気を先ずは壊さないこと。上七軒は飾らないさりげないおもてな しの心がそのままあります。その佇まいにふさわしいお茶席にして行きた いと思っています。そんな中でもてなしのお茶を一緒にやってみませんか。 ただ、お道具は大した物はありません。小生、代々の茶家の家柄という訳 でもありません。ですから、おもてなしは点前によって、また築百年以上 のお茶屋という建物によって醸し出される佇まいがご馳走であります。 先ずは一服、召し上がりに来られませんか。お待ちしております。 ************************************************************************ 『 さえの会へのいざない 』 表千家・茶道指南 加藤見珠 平成24年8月吉日 ■ さえの会へのご案内  しばしお休みをしていました、さえの会、京都上七軒の長谷川邸にて再開致 します。10月8日に再開の第一回を開くことにしました。上七軒ではその日 は寿会の初日で、1年の内で最も華やぐ日ではないかと思われます。そのよう な日に茶席を持つことができるというのは、まさに茶遊一会につながる芽出度 いお日柄と言えます。上七軒は千家家元にもほど近く、また隣の北野天満宮は 太閤秀吉が利休らと共に大茶会を催した地。茶道にとても縁の深い地なのです。 観光都市京都にあって、ここ上七軒はひっそりとした佇まいを今もって残して います。その雰囲気を先ずは壊さないこと、そしてその佇まいにふさわしいお 茶席にして行きたいと思っております。お代は無理の無い範囲にて、人数は従 来通り10人ちょっとで。上七軒は飾らないさりげないおもてなしの心がその ままあります。そんな中でおもてなしのお茶を一緒にやってみませんか。 第一回、平成24年10月8日(月曜日、休日)。午後1時から5時位まで。 先駆けて9月9日に道具を搬入し、そのまま試し釜を懸けることにします。 これまでお寺の月釜にずっと来られていた方は、そのままレギュラーです。 お稽古をされる方は一応レギュラーとなります。一緒に準備をしましょう。 お客様は千円。地元の方はお気持ちにて。お代は竹筒に入れて下さいませ。 レギュラーの方、遊びにおいでの地元の方、どうかお花をお持ちください。 Facebook に小生の写真を載せております。加藤一憲でみてやって下さい。 ■ さえの会とその思い  これまでお寺でやってきた毎月のお茶は、普通の稽古場でもなければ巷でや られている月釜とも違う。これはこれで一つのサロンを形成していたし、清く 遊ぶ空間でもありました。内容はと言えば主にお薄の稽古をしている訳なんで すが、お寺に来られた様々な人達を席に招きいれ、実践としての点前をしてい た訳なんです。薄茶だけで一時間が過ぎることも珍しくはなかった。花祭りの 茶会でも茶道に嗜みのあるご婦人方も座ることもありましたが、いずれの席で も居心地がいいせいか、話しに花が咲いて。楽しい茶道をやってきたつもりで す。このスタイルの稽古に茶席もできれば残していきたい。茶遊一会の簡便な 形式として立派に成立すると思うのです。やはりこれまでのやり方にも名前を 付けたいと思う。それで"さゆういちえ"から'さ'と'え'を取って"さえの会"と 呼ぶことにしたいと思います。  実はさえの会にはもう一つ思いがあります。これまで内緒にしてましたが打 ち明けることにします。やっと次の一歩をようやく踏み出すことができるよう になったのですから。実は岐阜に舞妓さんが誕生したいきさつが関係している のです。お寺での月釜を止めたのを機に、もうお茶はこのまま止めてしまおう かとも、頭をよぎっていました。なんせ自分のホームグラウンドを失った訳で、 ショックは大きい!。そんな折り、親元を離れ一つ目標を持って岐阜の地にや ってきた若い女性。彼女に初めて会ったのは平成22年の5月の連休のことで した。それから猛特訓して11月にはお店出しの披露。その一生懸命な姿が小 生にとってすごく励みになったのです。自分もまだまだ頑張らなければと、気 持ちを新たにすることができました。さえの会は、そんな舞妓さんの名前を掛 けているのです。2012年8月6日。 ■ さえの会の前身の月釜  24年間続けてきたお寺での茶の湯を2010年11月21日をもって、一 つのけじめとして終えることにしました。ホームページもお寺の茶道指南と書 いていたのを、表千家・茶道指南と変えました。実質的には2010年の春の 花まつりの茶会が、お寺で釜を懸けたのが最後になりました。本当に多くの方、 様々な方が来て下さりひと時を御一緒することができました。真に感謝の念に 耐えません。アジア各国の留学生、アメリカ人の青年、各地のお寺のお坊さん、 幾人もの陶芸家、お茶の先生方、東京の学生茶道部の人、お参りに来た善男善 女、呉服屋さんにお茶屋さん。そして既に他界した人々。思い返せば、はるか 忘却の彼方で顔さえ浮かんで来ない人も多々。いつかどこかで、ああー、あそ こでおいしいお抹茶を頂いたな。座っていて楽しかったな。そう思うことがあ れば、小生としてもやって来た甲斐があるというものです。ただし、これで完 全に終えた訳ではありません。場所を換え時を変え、その心持ちを伝えて行き たい。そう思うのであります。平成22年11月。 ■ 平成24年8月のことから  水上勉、谷崎潤一郎、川端康成。こうした日本を代表する作家が居た時代の こと。三丁目の夕陽とはまた違った時代感覚といいましょうか、少しほの暗い 座敷で、置かれた屏風の向こうに哀しみの気配を感じさせるような。本来、日 本人が持っていたはずの美意識が、そのまま残留思念として建物や座敷に息づ いている。そんなところが奇跡的に残っていて、何かに引き付けられるように 辿り着いたのです。日本で最高のもてなしの場所、それが京都五花街の上七軒 でありそこに佇むお茶屋です。更にその中でもほとんど造作に手が付けられて いない、昔ながらの佇まいのままの所。縁あってそんな場所で、さえの会を開 くことができるようになりました。25年に渡り曹洞宗のお寺で毎月釜を懸け、 およそ2年前休会と致しました。しばしの休息でした。その間、次にどんなお 茶をやろうか、やりたいか考えてきました。  そんな折り偶然にも岐阜のお茶屋さんを知り、一つのヒントをもらいました。 茶道は本当は楽しいんです、という自分の言葉がだんだんと形を整え、茶遊一 会という新しいお茶事の形式が浮かんできました。そしてこれまでやって来た 月釜、単なる稽古場でもないし茶会の席でもない。お寺という不時にお客がや ってくる場所ならではの稽古であり即実践のもてなしの場だったこと。それに 改めて名前を付けたのが"さえの会"なのです。先週のことガラスの茶碗で実際 に即興で茶席を設けてみました。まるで茶室が待っていたかのように、しっく り来ました。以前からここで釜を懸けていたかのような錯覚さえ、一瞬覚えま した。10月の8日(休日)に再開の一歩を踏み出すことにしました。その後は だいたい2ヶ月に一度、できれば席を設けたいと思ってます。また先駆けて9 月9日には内々で試し釜を懸けるつもりです。8/4。 **** さえの会に参会希望の方、どうか小生に一度ご連絡下さいませ ****