ほとけ

満 足 度
35.7%
回答者数7



From: ゆりかもめ(NO MAIL) 9月 10日(月)01時02分22秒
役者さん達やスタッフ(特に美術の方)の頑張りに対してもう少し点をつけてあげるべきかなーとは思うのですが、映画自体の出来と監督さんの姿勢、センス等に対して、どうしても受け入れられない部分があるので、あえて最低点にさせて頂きます。シーン毎のつながり、人物造型、セリフ、カット割り、全てが混乱したまま、監督1人の中だけで終っています。悲劇的なシーンが、ただ気持ち悪く残酷なだけにしか映らないということが、心をすり減らして演じたはずの役者さんのことを思うと残念でなりません。辻さんは、映画を撮らないほうがいいと私は思います。
★★★
From: まどか(NO MAIL) 9月 6日(木)09時10分19秒
武田真治は良かった。本当に。薄汚くて、カッコ良くもなく、おまけに周りから気味悪がられている。感情が無いというよりは、それを表に出せない。殴られても、罵られても、蔑まれても薄笑みを浮かべている青年。でもこんな奴なのに愛しく思える。澄んだ瞳と純粋な心を無防備にさらけ出す子供のようなところが、危うくて惹かれるのか?とにかく凄く難しい役だと思った。おおよそ主人公には不向きなキャラクターのライを、不気味なだけにさせないのは、彼の演技の賜物かも。ライの怒りの感情が溢れ出すシーンは、前半の抑えた演技の効果もあって凄く怖い。この辺も素晴らしかった。シバ(大浦龍宇一)も好演だったと思う。ただシバというキャラクター自体はあまり魅力的には感じられなかったけど。役者の話ばかり書いたのは、他のところに納得いかないところが多いから。なにがどうっていうより、この映画の評価を下げてるのは監督・脚本のその人に問題あり。小説は評価できるものもあるけれど、(そうでないものもあるけれど)映画では独りよがりな部分が多すぎて、ダメです。前作もそう。もっと伝わるように描いてください。無駄なところが多いです。意味不明なカットも気になります。セリフが古いです。この映画の主人公達がそうだったように辻監督自体が閉鎖的な狭い狭い世界から出られず結局その中で完結しちゃってます。俳優も、スタッフもその世界に押し込めれてたのかも。ただ、見るべきところも沢山ある作品なので、駄作として片づけたくはないのですよね。もう少し脚本が良くて、わかり易さもあればいい作品になっていたと思うので。勿体無いです。監督のやろうとしている事は嫌いじゃないので。
★★
From: ゆき(NO MAIL) 9月 5日(水)23時41分57秒
武田 真治の演技は舞台(身毒丸)で、いけるっ!!と思っていたので期待して見に行きました。大浦さんも武田さんも演技はよかったし、コスモスのある風景や海、函館山の朝焼けの風景は美しくて、辻さんの小説を読んだ時に浮かぶ情景そのもの、というかんじでした。 ただ、脚本がイマイチ。というか、サイアク。彼はこの映画で何を言いたいのか、全くわからない。それぞれの心理描写がほとんどなく、それぞれの行動に???と思うことが多かった。脚本は別の人が書いた方がいいんじゃない?と言いたくなってしまいました....。評価できる点は情景が美しかったこと。武田さんの演技、特にセリフがなくても感情がこちらに伝わってくるところ。それくらいかな.....。評価は★1.5ってとこかな。
★★★
From: sakasita(NO MAIL) 9月 3日(月)07時24分27秒
女性客ばかりで入りづらいかと心配していたけれど、意外にも男性客の方が多くて驚いた。正直な感想は、役者は〇、映像〇、美術〇、脚本×、演出×…といった感じ。音楽は?かな…いや???か。とにかく架空の街の上に時代設定も曖昧にするための演出なのか?あのレトロな音楽が街じゅうに溢れている不自然さ。携帯電話を使っていながらそれはないでしょ?そういう所が中途半端でイライラした。どっちかにしてくれって。まさかそれが狙いとか言わないよね?監督さん!閉鎖的な街の中で皆もがき苦しんでいて、結局その中で終わってしまっている。何故そこから抜け出せない(抜け出さない)かがわからない。そこにリアリティを感じられない。現代の話だと気づいてしまうと特にそう感じてしまう。ライ、シバ、ユマが辿ってきた人生や今置かれている状況はなんとなくわかるのだが、やはりあれだけの行動をとるに至る心理描写が足りない気がする。シーンごとが孤立していて、みていて不自然な感じがしてしまった。噛み合ってこないというか。鉄の仏の像は圧巻!!実物を見てみたくなるくらい。その手のひらで眠るライや手のひらの上に仏像と同じ様に剣をもって座るライが印象に残った。ユマには女の情念のようなものを感じて、恐ろしくなった。自分を正当化してしまっているあたり怖い。シバと自分だけの世界で何年も生きている妄想女…そして何だかんだいって自分の思いは遂げてしまうのだ!!!怖い、怖すぎる!これはそういう話なのか?もしかして?違うか…武田真治演じるライが怒りを初めて行動として表すシーンがかなりの迫力があった。今まで押さえ込まれていた感情が溢れ出し、抑えられず林の中で一人荒れ狂う様は見ていて、怖くなった。彼がこういう演技をするイメージがなかったので。ユマのあの残虐シーンよりこっちの方がはるかに恐怖!。こういう人の中に渦巻く感情の方にもっと重きをおいた演出をして欲しかったな。という事で、もっと良くなる要素は沢山あっただけに残念。もうちょっとわかり易くしても良かったんじゃないかと思います。ラストは救われてるんか?そうは感じられんかったけど。☆は…2・5個!!50点てところでしょうか?半端なので、オマケで3個!鉄の仏に免じて(笑)
★★★
From: 明石(NO MAIL) 8月 30日(木)14時36分19秒
舞台挨拶で津田寛治が、辻監督の演出はどうでしたか?と聞かれて、「注文が多かった」と口をすべらせていた。武田真治が、テレビで、「あらゆる言葉で縛り付けられるような演出だった」と言っていたのを思い出した。そうだったんだろうな、と納得。武田真治演じるライが、どの程度のバカなのか、最後までわからなかった。映画やテレビドラマでバカを演じている役者を何人も見てきた。なかでもライは、かなり難しい役だったと思う。シェークスピアのような、普遍的な悲劇を描きたいということだが、架空の町とはいえ、日本を舞台に、あんな閉鎖的な物語を成立させようとするのは、無理があるんじゃないか。徹底的に時代背景も場所も特定しないなら成り立つが、一万円札や、100万円、などと現実的な数字が出てきた時点で興醒めする。冒頭をはじめ、コスモス畑や浜辺など、自然になじんだライのシーンは、どれも美しい。バカの役でも、ボーズ頭でも汚くても、武田真治は華のある役者だ。中盤、仏像のある倉庫で、ハンマーを何度も降りおろすシーンは印象的で、ライがそれまでのように自然に存在することを拒否し、以前の自分をたたき壊すような迫力を感じた。
★★★
From: 山本(NO MAIL) 8月 29日(水)02時34分29秒
テーマ・ストーリー・配役に興味を持ち辻監督というのにいささか不安を感じながらも映画館に足を運んだ。主役3人の演技は自然で凄く好感を持てたがなにせ、脚本が良くない。登場人物がその行動に至るまでの心理の過程がぽっかり抜け落ちてしまっていて、説得力に欠ける。(特にユマのとった行動にそれを強く感じる)セリフも「?」と感じる箇所が何箇所かあったな。冒頭の映像はとても美しく、この街の雰囲気や設定は凄く気にいった。武田真治、大浦龍宇一も良かった。でもなにか、最初から最後まで常に物足りなさと不安定さを感じてしまった。辻仁成のなかで完結してしまっているように感じたのは、俺だけじゃないと思うけど。うーん。嫌いじゃないけどね。
★★
From: area(NO MAIL) 8月 29日(水)01時12分58秒
「千年旅人」も今一つ消化不良だったけど、今回もまた見ている者が置いてけぼりの“辻仁成の自己満足映画”といった感が否めない作品だった。ただ、前作よりも映画監督としての成長は見られると思いますが。(多少です)残虐なシーンが不快に感じるのは、そこまでの話の組み立て方に問題があると思う。何の説得力も持たないままそのシーンだけが浮き立ってしまっていた。配役は凄く良かった。ライ(武田)シバ(大浦)はいい演技をみせてくれた。その他の脇役も悪くない。なのに、どの登場人物も魅力的には見えてこない。それは、テーマの問題も大きく関わってくるとは思うが、やはり脚本&演出に原因があるのでは?原案・脚本・音楽まで自分ひとりで手掛ける監督の悪い例が彼だと思う。前作よりはいいんですけど。彼の頭の中で描かれたものが、こちらに伝わってこない。小説だったらおもしろかったのだろうか?…ライの顔が薄い笑みから自虐的な笑みそして憎悪を含んだ表情へと変化していくシーンの演技が素晴らしかった。ゾクッとさせられた。役者の良さと、映像の美しさに、1点づつ。辻監督は少し他の人の自由にさせる余裕を持ったほうが良いです。