名もなき
アフリカの地で


満 足 度
72.7%
回答者数11



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★★★
From: ドラえもんの友人(NO MAIL) 10月 12日(日)13時11分11秒
んー、私が問題視したいのは、リオン氏が述べていられるような夫と妻の完全に相反するであろう心理が、その帰結としてどうして「家族愛」に結びつかなくてはならないのかという点です。はっきりいって、これではアフリカを舞台にする意味がない。メッセージ性が高いといっても、主人公達がユダヤ人であるという設定は「舞台背景」であり、戦争は物語には殆ど関係ない。下でシネマレーサー氏も言っておられるが、この映画の中身は「極限の状況におかれた愛するもの同士が困難を乗り越えて再びひとつになる」という非常に低次元なもの。多少、複雑な家庭環境であるが、家庭不和はさわりを描写こそすれどその後を全く描かないので、単なるコケオドシ。登場人物は過去の出来事には一切影響されない鳥頭。そもそも妻がサバイバル精神を見出すのが、収容とは名ばかりの税の限りを尽くしたイギリス植民地内というのが全く説得力がない。夫との生活よりも裕福で、アフリカという厳しい現実から完璧に遮断されている世界は、妻がこれまでに暮らしていた環境そのもであり、この世界をして妻の覚醒のキッカケとするには余りにもご都合主義的。対比としてアフリカの現実を描かないことからも過剰描写を避けたのではなく、ご都合主義の邪魔だったと解釈するのが自然と私は判断しました。私は今のアフリカが未だに内戦を続けている理由を無視したこの映画を「名作子供劇場」などには指定したくありません。物事を多角的に見ることができ、そこから正しいであろう認識を考察から見出せる子供というのは、歴史というものを与えられた情報だけで判断しないことが必須だからです。余談ですが、偽善映画としてはこの映画は満点だと思います。
★★★★★
From: リオン(NO MAIL) 10月 5日(日)01時04分33秒
素晴らしい映画です。勿論主題はアフリカに移り住んだ家族の物語ですが、ユダヤ人問題映画としても、充分なメッセージ性を放ってます。2時間半の上映時間が全く苦になりませんでした。むしろ、もっと長くして子供(レジーナ)の視点のみに絞ればハウス名作子供劇場の題材にもなりそうな、そんな良質の作品です。家族3人の心理描写、僕は分かりやすいと思います。むしろこれ以上やれば、描写過剰。父親は「アフリカに移るしかない」という状況を理性で判断し、自分を納得させているだけであり、自分の力では満足に井戸も掘れず、狩も出来ないことを不甲斐なく感じている。自分が無用の存在だと思える農場から脱出し、軍隊に加わり、戦争が終わればドイツに帰って再び判事になりたいと願うのは、農場生活で自分の役割を見出せなかった彼にしてみれば、むしろ当然かもしれません。一方妻のほうは、ドイツにいた頃は男性社会の中で、裕福ではあるが受動的な生活を送っていたが、アフリカという未開の地へ足を踏み入れ、最初はその不便さ・不潔さに拒絶反応を示すも、次第に「自分の力で生き抜く」という面白さに目覚めたからこそ、アフリカに残る道を選んだのでしょう。(妻がアフリカでサバイバル精神を見出した最初が、夫と別れて収容されたホテルであるということは重要です)そして、タブラ・ラサ(白紙)であるが故に、アフリカを自然に自分の中に吸収していく娘。この3者の変容を、言葉で説明するのでなく、淡々と物語の中で伝えていく見事さに惹かれました。
★★★★★
From: コナ(NO MAIL) 9月 23日(火)07時27分10秒
いい映画でした。確かに下の「ドラえもんの友人」さんのように心理描写の過程が分かりにくいという点もありますが、小説読めばわかるのではないかと思います。ドイツに帰りたがっていた母親が、後半にはアフリカの人々の優しさに触れ、残ろうとする。しかし父親は一生よそ者で暮らすのは嫌だと主張し、故郷に帰ろうとする。たぶんこの母親の心理が一般的な人の感覚のつもりで描かれているのでしょう。自分も日本以外の国で暮らしてみたくなった。でもいつかまた故郷の日本に戻ってくるんだろうなと思う。それにしても、娘のレジ―ナの環境適応性には脱帽!あんな子だったら、自分の娘として欲しい。
★★★★
From: ちゃお(NO MAIL) 9月 13日(土)08時52分51秒
長い上映時間も、ぐいぐいと見せられてしまいました。ファーストシーンがいいですね。脚の届かない自転車を一生懸命走らせるアフリカ人の少年。そしてドイツの雪山とのカットバック。盛り上がる音楽。一気に物語世界に引き込まれました。夫婦の感情の変化が、よく描かれていましたね。それぞれがアフリカを受け入れる過程がよかったです。これは豊かで贅沢な映画でした。まあ、アフリカ人がめちゃくちゃ好意的すぎるというのは少しありますが・・・しかし、夫婦って大変ですね。結婚したくなくなりました。あんな利発な子がいるならいいですが。
★★★
From: ぴかりん(NO MAIL) 9月 8日(月)13時44分37秒
アフリカに逃げ延びたユダヤ人がいたのですね。家族の絆が深まったラストには感動しました。カロリーヌ・リンク監督の作品はどれも人の温かみがとても感じられます。音楽も良かったです。
★★★★★
From: シネマレーサー(NO MAIL) 9月 3日(水)00時27分05秒
パニック映画とパターンは同じなんですね。「極限の状況におかれた愛するもの同士が困難を乗り越えて再びひとつになる」でも、もちろんこの映画は家族愛をうたってます。そして出てくる人たちがみな人間愛にみちていてなんともいい気分にさせてくれます。特に主人公の娘に嫌味を言っていた校長が娘の素直な気持ちに負けてしまうところと、親子が川の字にベッドに横たわるところはいい。「シンドラーのリスト」「クレイマーvsクレイマー」「ブッシュマン」を足したような奇妙で贅沢な味わいがする映画でした。
★★★★
From: bac(NO MAIL) 9月 1日(月)23時43分32秒
序盤は、イマイチかなあと思ってたけど、後半になってじわじわと感じられる作品。アフリカの地で自分の居場所、存在理由を見出せない父親と最初嫌がっていたが逆に自分の居場所を見出していく母親、そして誰よりも早くアフリカに順応していき、父と母の間に揺れる娘という主人公三人とその周囲の人々の気持ちが観るものに伝わって来る。そして、広大で野性的なアフリカの地で「違うこと」を尊重することの大切さも感じ取れる。更に、ドイツだから作れたようないつもとは違う視点からのユダヤの宿命も描けている。他の作品が良かったからアカデミー賞外国語映画賞受賞は手放しで納得というわけでもないけど、こういう作品に賞を与えられるのもなかなかやるなあと思いましたね。
★★★★
From: チャポター(NO MAIL) 8月 12日(火)09時53分19秒
所々で話の流れをプッツリと途切れさせるようなカット割りが気になりましたが、それ以外はおおむね良い出来の映画だったと思います。
From: ドラえもんの友人(NO MAIL) 8月 11日(月)11時31分02秒
てっきり私は、アフリカという未開の地を舞台にした、異文化コミュニケーションの中で描かれる都会人の葛藤と苦悩がメインの映画だと思ったんですが、これが今はやりの「グローバリズム」を家族愛に置き換えただけの薄っぺらい映画でした。アフリカが舞台といっても、イギリスの植民政策の元に作られた「アフリカの中の英国」が舞台なので、現地のならでは苦しみというのが全く描かれない。熱砂のような大地、虫だらけの環境、明かりのともらない孤独な環境、その全てが完璧に無視されている。また無視にまでは至らないまでも、家畜の飲料水確保のための井戸掘りなど、アフリカで生きる上での命題がいつのまにか忘れ去られてしまっている。現地民は理由も無く支配者に好意的で、白人が持つ「支配されて当然」という一方的な見解が羅列される。これがとにかく不愉快で仕方がない。アフリカ人を一人の人間としては描写しないくせに、主人公達は彼らと主従の関係ではなく、友人関係だと言ってしまうのだからあきれ果てる。神秘的に描かれる儀式も、外人特有の異文化感性で「人それぞれ」・・・で終わってしまう。この映画はアフリカという世界を、知識レベルでの体験しか(それも恐ろしく低い)見せない。こういういい加減なことをやるから、主人公達家族の描写も支離滅裂。1:イエッテルがアフリカへ留まることを決意する過程がない。(死んだほうがマシとまで言ったのに、どうして?)2:イエッテルが過去の自分を恥じるシーンが存在しない。3:アフリカを気に入っている旦那が、いつのまにかドイツに帰りたがっている。4:不倫や理想主義といった家庭不和ネタが途中放棄されている。5:主人公達が日焼けもしなければ、服が微塵も汚れない。6:感性の高いレギーナがイギリス植民地政策を疑問に思わない。7:オウワとの別れにヴォルダーとレギーナが偶然居合わすなどの偶然のイベントが多すぎる。8:オウワとの別れを惜しみ、アフリカ人の掘建て小屋にまで入るまでのレギーナがアフリカを去る電車で、別れをまったく惜しまずにすぐに寝る。9:誰にでも色目を使うイエッテルを断罪しない。10:イナゴの大群はあんな程度では撤退しません。泣きながら土人と別れを告げるのに、帰りの電車では別れを惜しむ姿など見せずにいきなり寝るガキなど、この映画の正体をよく表していて笑った。
★★★★★
From: ストレイシープ(NO MAIL) 8月 9日(土)19時53分23秒
奇をてらわないナチュラルな映像が素晴らしい。役者も皆が自然体で、演技をしていると感じさせない。感性で観て楽しむ映画だと思いきや、自分探しといったテーマも含まれていて、色々と考えさせられてしまいました。この映画のフライヤーが欲しかったんですが(二人が手をつないで走ってる)、映画館には置いてませんでした。どこかで手に入るんでしょうか。それが唯一のガッカリ。
★★★★
From: take(NO MAIL) 8月 9日(土)18時12分57秒
音楽が良かった。あと映像が綺麗だし。あと子役が可愛いし。