アイズ・ワイド・シャット

満 足 度
61.8%
回答者数72

★★★★
From: satomi(NO MAIL) 11月 29日(月)14時03分08秒
見たばかりの時は見たことを後悔しましたがあとでだんだんと深みが見えてくるような作品だと思います。さすがはキューブリックだと思いました。
★★★
From: みどり(NO MAIL) 11月 29日(月)11時14分07秒
私は18才でもちろん独身です。だから、私はこの作品を見る時期を誤ってしまったのだとおもうんです。既婚者の方が見られるとある意味面白いと思うんですが。どうなんでしょう・・・。
★★★★
From: ごまりん(NO MAIL) 11月 20日(土)23時36分19秒
 あーだこーだ理論こねるより、セックスすることが夫婦の秘訣!・・・というのが映画の論旨なのかな。キューブリック作品と騒がれ、トムとニコールが”出演できて幸せ”という程なのか疑問だった。 話としては、どきどきして面白いけど、ちょっとつっこむと、トムの身代わりになった女性について、「あれ?!身代わりでいいの?秘密を知られたのよ?」と思いました。それでは,トムを脅かす意味がないと思いました。女を殺せるくらいなら,トムも殺すでしょー普通。矛盾を感じてしまいました。ちゃんと恋愛したり、結婚したりしてれば内容は楽しめるでしょう。ちなみに22才の弟はわからなかったそうです。
★★★★★
From: みっちっち(MAIL) 11月 17日(水)19時57分48秒
数々のシーンが緊張の連続でした。嫉妬から始まって嫉妬で終わる。しかし男は結局、女に振り回されてしまったのでしょうか。なんだかラストシーンがチャップリンの「街の灯」に似ているように感じました。キューブリックは「街の灯」をベスト10にあげていますから、何か共通点があるかもしれませんね、彼の中で。トム・クルーズが眠っている妻の近くで仮面を発見したときのカメラワークにしびれた ! 「これがキューブリックの最後の映画だったんだ・・・」と思うと、傑作ながらも寂しい気持ちがこみ上げてきます。サウンドトラックはキューブリックが好んでいたジャズが多いですね。今までで一番キューブリックな作品だったのではないでしょうか。観た後もいろいろ考えることができて、十分余韻は残りました。やっぱり今年一番の傑作でした。
★★
From: とも(NO MAIL) 11月 15日(月)23時46分28秒
この映画は、セックスレスになった中年夫婦対象だなと思った。多分これを面白くないていうのは若い人だと思う。もちろん俺も若い。だから、寝てしまった。
★★★★★
From: Alejo@CA(MAIL) 11月 15日(月)11時10分57秒
この映画を酷評する人もいるし、また絶賛する人もいますが、それはこれは観客に100%解釈を委ねる映画だからじゃないですか。私が思ったのは”人間が真に分かり合えることは不可能で、それは当たり前のことなのだけど、人間というのは歴史を通してずっとその理解を欲しながら愚行を繰り返していた。そしてそれはこれからも続く”これって人間の普遍的な姿なのではないですか?文化も芸術もこの同じテーマとそれに対する間に合わせの解決策をずっと繰り返しているのではないですか?この映画の最後の台詞”Fuck”はまさしくこの”間に合わせの解決策”でしょう。映画の後にアリス&ビル夫婦は激しいセックスをしたと思われますが、これでこの夫婦の問題はすべて解決したでしょうか?そうとは思えません。彼らはこれから夫婦であり続ける限り、ずっとこの相互理解の問題と取り組まなければなりません。それは現実世界に住んでいる我々と同じように。アリスはビルよりも遙かに賢い女性だと思われますが、でも、彼女も人間は結局サルが進化しただけの動物にすぎないことを知っていて、そしてこの原始動物がこのコミュニケーションの問題に対してできることとしては結局”Fuck”しかないことを悟るわけです。考えてみれば”2001”ではサルが進化して人間に、宇宙飛行士が進化した生命体になり、”時計じかけ”では”治った”マクダウェルが結局凶暴なガキに戻り、”博士”ではバカな政治家たちが皆で地球を水爆で吹き飛ばしてしまいました。キューブリックの作品に共通してみられるテーマはこの人間の愚鈍さとコミュニケーションの欠如だと思います。そして”2001”を例外として、すべてはひどく悲観的に思われます。ただ、キューブリックはそれを押しつけがましいメッセージとしてではなく受け手側に”もし暇があったらちょっと考えてみない?”といった感じで提起しています。私はこの映画は10年後も20年後もあるファンの記憶に残っていく映画だと思っています。そしてキューブリックは観客に考えさせるといったアプローチで受け手側に訴えていく作家だった(過去形。悲しい)のだと思うので(シャィニングやフルメタルはそうしたキューブリックvs観客の対話の要素が希薄になってしまったために失敗作になってしまった作品)いつか将来、ビデオや再映で何回か観るうちにこの映画に魅せられてくる人も増えてくると思います。
From: gohji(MAIL) 11月 15日(月)00時37分04秒
このような映画が評価されること自体理解できない。伝えようとしているメッセージ自体は高校生レベルなのでは?
From: たつみ(NO MAIL) 11月 14日(日)03時37分30秒
期待しすぎたのがいけなかったのか、結構つまらなかった。
From: SAMA(NO MAIL) 10月 30日(土)12時09分51秒
つらいけど言ってしまおう。キューブリックは、この映画を撮る前に亡くなるべきだった。それほどの駄作。
★★★★★
From: MR.JUNK(NO MAIL) 10月 25日(月)01時51分36秒
キューブリック作品を映画館で見られただけでも一生の思い出になるくらい。だって前作のフルメタルジャケットの時は私はまだ5歳。。。見る前に知人から「あまり良くないらしいよ」とか「思ってたのと全然違う」と言われたけど私には関係の無いこと。そもそもキューブリック映画に先入観を持って見に行くのが間違っているのだから。「夢が現実で現実が夢なのか。。。」「シロもクロも反転する世界」あれは一種の幻覚。免疫のない人はあっという間にキューブリック中毒になる。人間的にドロドロ?っとしたところ、本能めいたものをああまで冷静に撮られると観てるこっちまでアッケラカンとしてくる。そこには救いもないし同情もない。ただひたすら第3者として時にはせせら笑いながらビルを監視している。そんな視点が私は好き。キューブリック作品がいつも与えてくれる圧迫感。私はやっぱり好きです。
★★★★
From: 正俊(MAIL) 10月 23日(土)16時52分19秒
ちょっとキューブリックらしさが感じられなかったのが残念。もう少し話に深みをもたせられたはずではないでしょうか。その他は完璧。特に照明の使い方が面白かったです。
★★★★
From: チョント(NO MAIL) 10月 23日(土)02時50分11秒
けっこう難しい部類にはいる映画なのでは・・・。みてる最中は頭がついていかず、おろおろとみてしまいましたが、あとでゆっくり思い返してみると、さまざまな伏線があり、さすか巨匠とよばれる程の監督だと思いました。僕はなんとか理解したつもりですが、そんなに簡単な映画じゃないですよね。きっと。R指定ですがそんなに構えることもないかなって思いけっこうみんなにお勧めしています。
★★★★
From: ガーネット(NO MAIL) 10月 22日(金)00時09分42秒
映像の美しさに 驚かされました。そして 観終わったあと 色々 考えてしまいました。
★★
From: タラコっち(MAIL) 10月 19日(火)15時02分37秒
仮面パーティシーンの様式美に「キューブリックらしさ」を感じるが時代錯誤でアホらしい。繰り返されるモノクロの妄想シーンやキッドマンの長セリフがクドイ!話は単なる夫婦の痴話で醒めてしまった。独身だし共感できん。(笑)
From: ふむふむ(NO MAIL) 10月 15日(金)22時39分20秒
あのキューブリックが、と、身構えて行ったが、全くの肩すかし。映像そのものは悪くはなかったがストーリーが死んでいる。間延びして、退屈きわまりなくて、眠気をこらえるのに苦労した。期待していただけに裏切られた思いも強くなってしまった。
★★★★★
From: mad lee(NO MAIL) 10月 8日(金)18時34分01秒
キューブリックの映画(しかも遺作)を映画館で見れるなんて大感激!僕は8月と9月に1回ずつ見に行きました。2回目のほうが1回目よりずっと楽しめた。僕は「ロリータ」以後の作品はどれも2回目の方が1回目よりもキューブリックのすごさに圧倒されるのです。この映画についていろいろ賛否両論を見てきましたが、僕はこの作品を他の彼の作品と同様愛しています。僕はこの作品を「時計じかけ〜」や「フルメタル〜」や「2001」とある意味違う彼の作品を期待して見に行きました。大体「現金に〜」と「2001」と「フルメタル〜」が同じ監督による作品だなんて信じられないという気持ちです。彼はつねに新しい映像表現を追求し、さまざまなジャンルに挑戦してきました。この「EWS」も彼の挑戦的な映画作りの姿勢が感じられる映画です。今どの監督がこの映画のようなすごい映像を作れるのでしょうか、まるで現実と夢幻との間をさまよってるかのような映像に僕は心酔した。この映画の意味ははっきり言って僕にもそんなによく理解できていない。しかし、ぼくはこんなに暖かいキューブリック映画というのを見たことがなかったような気がします。クルーズとキッドマンは一見幸せな結婚生活に疑問を感じ、そして人間の深い欲望に悩み、夢と現実の中にそれぞれ危険の目に会い、翻弄される。最後に2人がFUCKしか解決法がないだと悟ったラストシーン、僕はなぜか2人(人間)はとても可愛らしく感じました。生々しい人間ドラマのこの映画がキューブリックの人間の性に対する疑問だと思います。映画が終わって、ラストのあのダンスのような音楽を聴きながら、キューブリックの数々の名作を思い浮かべ、胸が詰まる思いがした。映画が戯れだと言った彼が人生も戯れだと言いたかったような気がしました。
★★
From: HIRO(MAIL) 10月 4日(月)05時02分36秒
 さすがにキューブリックも老いには勝てなかったか。 見せ方は上手いとは思ったが、他の点でとくに誉めるようなところはほとんどない。 原作が書かれた当時に映画化させてあげて、当時の人になって観てみたかった。残念だ。
★★
From: けいすけ(MAIL) 10月 3日(日)18時41分41秒
 僕は「シャイニング」でキューブリック監督に興味をもったので、観に行ってきました。 映画に娯楽性を求めてしまう僕にとっては、いまいちな映画でした。ストーリーが面白く感じられず、退屈に感じられました。 でも、夫婦間で信頼関係を維持していくのは難しく、信頼関係を保つにはどうしたらいいのだろう?と考えさせられた映画でした。(僕は未婚ですが。) で、この映画を観終わってからの僕の結論は、やっぱりお互いのことを正直に話し合うことと、スキンシップが大切である、ということでしょうか。 この映画をみて、結婚ってこんなもんだよね、と思ってしまって、ますます結婚への幻想が薄れたのでした。
★★★★
From: きめこめ(NO MAIL) 10月 2日(土)21時13分51秒
監督と俳優の話題性だけの映画じゃないと思う。なにはともあれおもしろかった。張り詰めた演出はやっぱり心地よかった。主題や物語も大切だけど、映画はなによりそこに流れている空気じゃないでしょうか。そういう意味ではスキャンダラスな物語にけむに巻かれてしまいそうな作品だけど、もういちど観たいと思った。 個人的には、「セックスってそんなに実体視しうる欲望かね?」と思ってしまう。無意識と言っても、それが無意識なのは表層意識があるからで、人間は全人的に存在しているわけだから殊更に無意識に拘泥するのはバランスを欠いた所業でしかない。それをするのは暇と金があるからです。社会的エリートのお話だからこそこうなるのは分かるけど、結局そこが「だからどーしたの?」とちょこっと思ってしまう由縁かも知れない。 こういうネタを松本人志がコントにしたらおもしろいかな、とも思いました。
★★
From: ギッチョ(NO MAIL) 10月 2日(土)17時22分24秒
みなさんこの映画に対してかなりの深読みをしているようですが、僕にはその発想がわかりません。妻帯者でないからでしょうか?。トム・クルーズが様々な事に悩むシーンは共感がもてますが、現代劇としてはちょっと陳腐です。はっきり言ってキューブリックの遺作がこの程度かとショックでした。でも18禁で公開してくれたので星1つおまけ。
★★★★★
From: takeyuki(NO MAIL) 9月 28日(火)00時55分30秒
構造的な発見としては、多くの場面が対構造になっていると感じた。例えば、@妻から夫への妄想の告白で始まり、夫から妻への夢のようだが実際の経験の告白で終わる。A前半、主人公は通りでぶつかった若者達にホモ野郎とののしられるが、後半、ホテルでホモの受付と会話する。B前半、主人公は死体の側でキスされるが、後半、自分を助けてくれた死者にくちづけしようとする。それぞれの場面には障害となる人物がいる(婚約者と死体管理人)C前半、主人公は麻薬を使いすぎた女性やパーティの主催者を医師として助けアドバイスするが、後半、彼らに助けられ、アドバイスされる。Dその外にも、前半は非現実的な娼婦、貸し衣装屋、仮面舞踏会。後半は、エイズという現実をつきつけられた娼婦、妙にまともに戻った貸し衣装屋、監視カメラの周る昼間の館など。これらが、性的な妄想や実現しなかった夢を現実と同じくらい重要なものとして扱おうとしたということの現われなのではないか、と感じた。
★★★
From: HAL-e(MAIL) 9月 23日(木)22時05分05秒
よくこのアバウトな題材を形にした、と思う。映像美は頷くところがあって、ストーリーはキューブリックだ。でも、トム・クルーズが医者に見えなくて泣けた。ついでにもっと情けないのは、R指定だけで入ってくるお客さんだ。
★★
From: ブリキ(MAIL) 9月 23日(木)00時57分37秒
 もしこの映画が、ジョー・エスターハス監督、チャーリー・シーン主演だったら「拙い表現の駄作」としてレンタルビデオ店でほこりを被ってしまうだろう。だがキューブリック監督、トム・クルーズ主演とならば評論家や映画通は考えさせられ挙句の果ては「傑作」と言い出す人もいるから面白い。 「フルメタルジャケット」から10年以上たって発表されたこの映画は脚本、演出とも過去のキューブリックに比べて明らかに衰えており、表現したいことを上手く伝えられない「もどかしさ」を感じてしまう。長期にわたる撮影や取りなおしはそのためではないのか?とも思える。 だが感嘆の声を出さずにはいられない所もある。画面からはピアノの不協和音と共に、なにかとてつもなく恐ろしい気迫が時折伝わってくる。年衰え力が無くなりつつも「人間にとって愛と性とはなにか」を迷いながらも追求するキューブリックの迫真の姿がスクリーンを通して垣間見える気がするからだ。 「受動的な主人公が異様な世界にふれ変化して行く」プロットはいつものパターンだったけど今回は底抜けに明るいハッピーエンドでしたね。
★★★★
From: くまこ(MAIL) 9月 22日(水)23時54分08秒
キューブリックの遺作・・・これだけでもそうとうな話題を呼ぶ。しかも、トムとニコールという夫婦出演である。キューブリックは、この映画を大変な話題作にしたかったようだ。そのことをまず、頭におき、そして観客にむかって何かを仕掛けようとした。それは、大きなイタズラ・・・詐欺・・・のようなものである。大きな期待=ここでは二人のベッドシーンであろう結果=まるでやぶられるあっけらかんとしたまでに、クールに乱交シーンを撮りそして、何をそんなに深く悩む必要があるのかという程のビルの嫉妬と、嘆きと、敗北感・・・。心憎いまでに、計算去れ尽くした映画だと思う。テーマらしきものは、夫婦間の嫉妬、男と女の性・・・というものであるが実は、この映画はそこのところだけがねらいではない。確かに、今、現在結婚していてお互いの事・・・深くはその妄想・・深層心理・・。がつかめる人もいると思うしそういう人には、逆に危険な映画だ。相手の心なんて、わかりゃしない。それがあたりまえである。「アイズ・ワイド・シャット大きく目を開き、そして閉じなさい何もかも、確かな事なんてありゃしないのだ。大切なのは、それを乗り越えていくこと。明日に向かって、我々は生きていくしかないんだからな。」大きな賭をこの映画に託してキューブリックが、あの世から、ニヤリと笑っているように思う。
★★
From: CHIKAKO(NO MAIL) 9月 22日(水)11時49分18秒
やっぱりキューブリックの作品というのが難しいのですかね。ストーリー的には分からないわけではないですけど、もうちょっと何かあっても良いのではないのかなと思いました。
★★
From: トム リプレー(NO MAIL) 9月 19日(日)23時03分22秒
伝わらない。俺にはこの映画から何も伝わらなかった。テーマはおもしろい。でも映像にひかれるところが余りにも少ない。衝撃のある映像が少ない。仮面舞踏会などは内容はショッキングなんだけど、映像に全く力が感じられない。最初のパーテイと妻が寝室で海軍士官に抱かれたいと思ったと告白する場面はすばらしい映像。ここまでは心踊っていましたが、その後は無惨です。テーマがどんなによくても映像に力がなくては映画の意味がない。この映画観るのなら、「O嬢の悲劇」読んだほうが伝わってくる。
★★★★★
From: ホンノシオリ(MAIL) 9月 17日(金)23時14分35秒
「何が嘘で何が現実なのか分からない」キューブリックがそう言ってくれるのなら、私も映画について嘘か本当か一時の思い込みか分からないけれども、感想を言ってみたい。かなり長い文章ですが読んでいただけると幸いです。アイズ ワイド シャットは本当にすばらしい、キューブリックの偉大な最高傑作であると思う。こう言うと眉をひそめる方もおられるかと思う。それはキューブリックというビックネームに対して抱いていた各人の思い入れや期待・映像の過激さへの期待にたいして、作品の印象が思ったより平凡であるとか、ストーリーや設定が古臭いのではないかという意見が顕著にあらわしている通り、なにか見る者に物足りなさを感じさせてしまう状態を生んでいる。私にしても、キューブリックの言う妄想や欲望の世界を、現実の世界と同じだけ重要に描こうとしたというコメントを、先ずは額面通りにうけとってこの映画を見たとしても、もっと他にやり方があったのではないかというへんなひっかかりがどうしてもぬぐえなかった。駄作であると思えない、思わせない(思いたくないのか)変な余韻があとをひいて妙な気持ちだった。そのおかげで思索の世界に巻き込まれてしまった。突然ではあるが、この映画は自分というものを感情的にも観念的にも、徹底的に見つめる事によって得られたある感覚からひるがえって日常的な事象を見ると、以前とは表面的には何も変わっていなくても、内面的な視点が前とは違っているために、すべての事象が以前とは全く違った構造をもったもののように感じる、再発見するプロセスを身をもつて体験しなければ、ほんの表層・うわずみの部分しか見ることも感じることも出来ない仕組みをもっているのではないだろうか。仕組みと書くとキューブリックが100%仕組んだのかと思われる方もいるかも知れないが、実際はそれとは逆で多くの領域を積極的に他者との関係にゆだねていて、その事の重要性を自分の内面と同じだけ重要と考えるようになったのではないかと思う。話を映画のことに戻すと、先ず私達の前に提示されているのは“幸福な夫婦生活に存在するセックスについての矛盾した精神状態を探り、性的な妄想や実現しなかった夢を、現実と同じくらい重要なものとして扱おうと試みた”というコメントがさすようにテーマはセックス・性的妄想である。それが現実(通常明るみに出ている世界)と同じぐらい重要なものとして扱おうと試みるとあるのだから、私達はおのずと性的妄想が明るみに出されるというスキャンダラスな好奇心でいっぱいになる。そしてその視点で見たとしても、この映画は意味が通る様につくられていると思う。しかし、キューブリックの力点がこの事にそそがれているとはどうしても思えなかった。そしてホームページの作者の方が言っておられた、コミュニケーションの復活というテーマがラスト部分で示されているのではないか、という事を私も思った。しかしそれでも?は残りつづけた。コミュニケーションの復活が言いたかった隠れたテーマなのか。ここできれいに納まって終わってしまうのか?。?は残りつづけてある時思った。?が残る事、変な解らない何かがある事を体験する事、これがそのまた隠されたテーマではないか?ここまで言うとキューブリックをかいかぶりすぎているのではないかと言われそうだが、私はどうしてもこう思えてきてしょうがなくなってしまった。世間には??が残る映画なんていっぱいあるかもしれない。しかし詩的(私的)・感覚的のみにおちいる事なく、大衆的でスキャンダラスな側面を持ちながらも、こんなに執拗に??がつきまとう映画を見たのははじめてである。それでこの??の原因は何かと考えてみると、それは私達と映画の関係の仕方にあるのではないかと思った。たぶん私達は映画を見に行く時、おもしろい事・感動的な事・刺激的な事、とにかく非日常的体験を暗に期待している。“アイズ ワイド シャット”はそれをプロモーションの段階で十分あおった。私達はそこに映画的(あえて映画的という)体験を期待して見に行ったはずである。しかし事はそうはいかなかった。盛り上がるヤマ場があると思えばそれは頂点に達さず途中停止。もやもやさせられる。私達は何かの欲求に取憑かれて達成しようとして達成できない物語中のビルと同じ立場にさせられている。ビルを軸として語られている小市民的人間の側面をあつかった映画とみることもできるのだが、実はそんな事言っている場合ではないのではないか。私達はこっち側にいてビルを観察していると思い込んでいるだけである。今自分が体験しているリアルなもやもやした気持ちをほっといて。私達はビルであり、欲望は達成されない。そして映画中でビルは、自分の内面的なものに対して無自覚なまま見ようとせず、嘘をつきまくり、結局どうしていいか分からなくなってしまう。ではアリスはどうか。アリスは物語中、あまり多くを描かれていないが、明らかにビルにくらべ自分の深層意識に対して正直に眼をむけている人物であると思う。ビルは夢や現実を行ったり来たりしている人物ではない。アリスこそ、その両方を生きている人物である。だからこそ、“愛している”とはっきり言うことも出来るし、自分の内面について語ろうとしはじめたビルとの関係に希望を見い出し許す事もできるのである。そしてアリスは言う。“私は目覚めていたい。”目覚めている、つまりそれは刻々と変化する感情的領域と、それを理解し切り開こうとする知的領域をまぜあわせた体験すべてを受けとめようとしていたい、こぼすことなく感じていたい、というリアルの途方もない探究であり、切なる願いである。キューブリックが言いたかったのは、“目覚めていたい”ただこの一言ではなかったか。私達は“アイズ ワイド シャット”状態にあり世界のほんの表層・一部しか見えていないのだ。そして、その事に対して無自覚な閉ざされた存在なのだ。だけれども目覚める事はできるはずである。いや、目覚めるべきなのだ。私達が抱えているすべての問題に対して“私は目覚めていたい。”キューブリックの偉大な遺言ではないだろうか。
★★★★★
From: ぬま(MAIL) 9月 16日(木)01時18分38秒
はっきり言って、名作だと思います。僕が見た映画では、一番だと言えるかもしれない。(ろくな映画観てねえじゃねえか、と言われそうですが。(^^))夫婦とは何か、家族とは何か、セックスとは何か、一夜妻とは何か、麻薬とは何か、真実とは何か、嫉妬とは何か、愛とは何か、死とは何か、共同幻想とは何か、対幻想とは何か、自己幻想とは何か、物語とは何か、倒錯とは何か、エイズとは何か、幸福とは何か、現代とは何か・・・。いろいろと考えさせられる作品である。(すくなくとも僕は考えさせられた)まあ、いちいち語り始めるとキリがない。一度だけ(しか)観ればいい(観られない)映画というものと、何度も観ることの出来る映画があるとするなら、この映画は、間違いなく後者であろう。スルメのように、何度も噛めば噛むほど味の出る映画だ。ひさしぶりにいい映画というものを観た。ありがとう、キューブリック。
★★★★
From: yuki(NO MAIL) 9月 12日(日)00時44分38秒
この映画は、面白いor面白くないじゃなくて、好きor嫌いというように分けた方がいいと思います。私的には好きな映画です。古典文学作品のように、深く考えれば考えるほど味のある映画だと思いますので、物語を単純に受け止めてしまう人には向かないかもしれません。「キューブリック監督の遺作」ということを考えると少しもの足りませんが、最近私が見た映画のなかでは、かなりインパクトが強い作品です。
★★★★★
From: bros(MAIL) 9月 11日(土)22時25分00秒
キューブリック作品を、一本の壮大な(火の鳥のような)作品と考えて、そのラストがこれ、と想像すると、とても感動的です。まるで「スローターハウス5」のようではありませんか。
★★★
From: ハスラー清水(MAIL) 9月 3日(金)21時29分20秒
巨匠の作品が必ずしも最高傑作ではないだろう。個人的には「時計じかけのオレンジ」以上の作品はなかった。原作はどうか知らないが、SEXについての解釈というか、いまいちぱっとしなかった。馴染みのない話題ですし。でもあの仮面パーテーのシーンはめちゃくちゃいけてました。これこそキューブリックのブラックワールドだと(結構単純)。しかしこのページの投稿には奥深い意見もあってとても勉強になります。ですが内容の割に長すぎるというところ。2年もまってやっと観た作品が遺作になってしまうとは。
★★★★
From: さと(NO MAIL) 8月 30日(月)00時05分00秒
美と人間とアンバランスを追究している監督(?)のすごさというかしつこさがひしひしと感じられて良い作品だったと思います。内容はNSAKAさんの意見に同感です。スターの配役に目を奪われ、観客が勝手に作り上げた理想の夫婦像と、ストーリーの内容のギャップに気が付かずにいるため、不満を感じるし理解するのに時間がかかるのだと思います。でもキューブリックはそれをも計算に入れていたのかもしれませんね。
★★★
From: デフィ(MAIL) 8月 29日(日)20時09分01秒
 少々僕が見るには早すぎた映画だと、このページの皆さんの意見を拝見しての感想です。 現実と虚構の境目? が、僕のこの映画を観ての感想だったのですが、何とも的外れですね、結婚をして、家庭を持って、後一回りくらい年を取ってからみると全く違った感想になるのでしょう。 サスペンスに関しては尻切れトンボな点を除けばそれなりに楽しめたし、『画』も非常に綺麗でした、時間も感じませんでした。 唯、最期のデパートで二人が向き合って話しているシーンで「ああ、是で終るな・・・」と予想出来てしまった自分が少々意外でしたが。 僕が観たキューブリック監督の作品の中では一番評価の低くなってしまった作品ではあります。
★★★★★
From: ニャンコ(MAIL) 8月 28日(土)11時37分47秒
 キューブリックの作品であることと、あの予告編を見てからというもの前売り券を早々と手に入れ、公開をずっと心待ちにしていました。 テーマが「嫉妬と性的オブセッション(虜)、罪悪感」と知ってまっ先に頭に浮かんだのが、ロマン・ポランスキー監督の「赤い航路」(1992、アメリカ)です。 かなりエロティックな映画で性描写がふんだんにあるのですが、それよりも、主人公の女の子の心的葛藤にとても共感したのを憶えています。「女は怖いのよ」的よくありがちな「愛憎劇」にならないところがとても印象的で、彼女の心理描写につまされるというか……。 「アイズ・ワイド・シャット」もこういう路線かと勝手に想像していたのですが、キューブリック監督はもっと普遍的で、特異な性的オブセッションではなく、誰でも心の中に抱えている「無意識の自分」を描き出そうとしたのではないでしょうか。 目に見えるもの、自覚・意識しているものだけが真実ではない、夢の中に浮かび上がるものも自分のものとして受けとめよ。だから、eyes wide shut ……。 意味は異なりますがR18は正解、10代の少年・少女では到底理解できないテーマだと思いました。“難解”というより、“夫婦”が対象なのでやっぱり大人の映画だなと…。 また、“夫(男)”と“妻(女)”の立場でも見方・印象が違うかもしれません。 故に、賛否両論分かれるわけですね。 トムはさておき、ニコール・キッドマンにはやられた!という気がしました。あまり好きな女優ではなかったのですが、もしかして彼女スゴイかも…。 予告編でもそう思ったのですが、オープニングでは「誘う女」のヒロインが生き返ったのかと思いきや、彼女演じる妻の心理描写は切ないほど伝わってきました。 ハリウッドの「女性」の描き方にフラストレーションがたまっていましたが、この映画で解消、解消。よかった〜。 自ら「最高傑作」と評したのは、とかく哲学的だとか人間の隠れた内面性を捉えた監督と言われることに対して、内的世界はおのずと“性”に帰着するということのキューブリック的表現だと思います。(作品評価の星の数はつけなければならないのでチェックしてありますが、 参考にはなりませんよ。)
★★★
From: うに(NO MAIL) 8月 27日(金)02時25分37秒
とりあえず、時代背景が合ってないなーっと。長すぎてアクビばかりしてしまって……辛うじて眠らなかったけれども。きっと私がアホなので、よくわからなかったのだと思います。いろいろ妄想とヘンな現実(倒錯?の性??)を織り交ぜて、やっぱり奥さんだ!ということ???。ほんとうによくわからなかったし、ほんとうにキューブリックの遺作なのかしら?と思うばかりです。長かった……。
★★★★
From: evian(NO MAIL) 8月 25日(水)13時15分35秒
ストーリー構成、映像、音楽、人物描写…。どれをとっても”完璧主義者”キューブリックらしいでき映えではあった。ただ、やはり前作『フルメタルジャケット』を見た12年前、小学生の自分が受けた衝撃と比べると物足りなかった。「『アイズ・ワイド・シャット』は自分の最高傑作だ。」との言葉を残し、旅立ったキューブリックに「なぜ?」とたずねてみたかった。
★★★★
From: TEMMA(MAIL) 8月 25日(水)10時40分23秒
私のようなエンターテイメント派にとっては、キューブリック映画は「つまんなーい」の一言で片づけて良さそうなモノだが、これがそうも行かない。何より映画に対して誠実なのが良い。すべての装飾に目配りが行き届いた室内セットを見よ。仮面パーティの流麗な移動撮影を見よ。これだけでも☆一つ分の価値はある。今作もまたまた、キューブリックの世界に酔いしれました。しかし、グッドトリップとまでは行かなかった。その理由は多くの皆さんが指摘していますが、現代劇だったこと。19世紀半ばのウィーンの風俗、情景を、こってり、たっぷりと描いて欲しかった。(今となってはむなしい願いだが)ストーリー自体も、そのために古くさく感じてしまう。もう一つは「シャイニング」で失敗したはずなのにまたもやスター俳優を使ってしまったこと。キューブリック映画は、キューブリックだけが立っていることが望ましい。(美術、撮影、音楽も全て含めて)キッドマンの冷たいクールな感じは、似合っていたがトム君がなー。スターの存在は、ヒットが約束され次回作へのパスポートとなるのだが、これも今となっては又、むなしい。いずれにしても、スクリーンの向こう側にもう一つの世界があることを感じさせ、私をそこに誘ってくれた、得難い監督であったことは間違いはない。合掌。私の頭の中では、いまだにあのピアノの旋律が鳴り続けている。
★★★
From: すずまき(NO MAIL) 8月 22日(日)23時46分07秒
遺作ということもあって、期待が大きすぎたのもあります。私にはわからないことだらけでした。
From: 映画通じゃない映画大好きっ子(NO MAIL) 8月 19日(木)22時37分35秒
つまらないと言い切るべきか、よかったと言うべきか、と悩んでしまう映画でした。結局よく分からないというべきかも。嫉妬とかを主題にしているらしいのですが、何が言いたいのか分からない。だけど、面白くなかった、と言うこともできない気がする。。そんな理解しがたい作品でした。
★★★
From: CAP(NO MAIL) 8月 18日(水)00時42分08秒
根拠のない私見ですが。私は、S・キューブリックは最後まで編集に立ち会わないで他界したと思います。死因は不明だと聞いてますが。この作品が、天才の遺作だと思うと悲しい。
★★★★★
From: ヌーベルバーグ(NO MAIL) 8月 17日(火)01時22分57秒
映画に「歴史」があって、「神話」もあると断言しておこう。映画館では正座は出来ないが、衿を正してみる映画もあることを映画ファンは忘れないで欲しい。涙なしには視られない傑作。
★★★★★
From: よしりん(NO MAIL) 8月 16日(月)03時28分34秒
面白かったと思うんですけどねえ、僕的には。僕はキューブリックを云々するほどの知識は持ち合わせていないので、他の低い評価をされている人たちのコメントは正直よく分からないんですけど、でもいいですよ、これ。期待をどうこうっていう意見も多い気がするけど、そんなバイアスのかかった見方をすること自体が映画に対する冒涜だしね。素直に観ましょうよ、これはこれとして。ほら、画の一つ一つがやっぱりいいじゃないですか。ほら、あんなに長い映画だったのに時間を感じなかったじゃないですか。『遺作』だということで、僕らが肩肘張って観るほうがおかしいでしょ。歴史的な位置付けなんか映画には必要ないんだって。いい作品は本来的に普遍的なんだから。『最高傑作』かどうかは別として、僕は結構好きだ。テーマはこころが痛かったけど。
★★★★
From: もりを(MAIL) 8月 14日(土)23時20分16秒
私は評論家みたいなことは言えないので、ただの映画好きの意見として聞いてね。まず、時間は長く感じられず、最後まで集中して観れた。内容は人好き好きだと思うけど、私のように、小心者で、風俗に行ったことが無く、付き合っている女性(妻)がいるがちょっと倦怠期ぎみ、でも他に気になる女性は特にいない。そんな男性には楽しめる映画だと思います。カップルで観に行くより、異性の友達と行く方がベターかも。
From: まーくん(NO MAIL) 8月 12日(木)19時24分03秒
いまいち内容に乏しい感じがするし、トムクルーズでは役不足だと思いました
★★★
From: NORI(MAIL) 8月 12日(木)17時25分35秒
先行オールナイトを観に行ってから、ずいぶん時間が経ってしまいました。自分の中で位置付けとして整理がつかなかったんですよね。(今もついたのかなんなのか難しいが)観終わってすぐ頭に浮かんだのは「小市民」ということば。肉体的な浮気は出来ず、自分の妄想の中でだけ体を開く妻に、その妄想をまた妄想して悶々としてインモラルの世界に飛びこもうとしてやっぱり入り口で引き返す夫。今時TVでやる身の上相談番組の方がよっぽど過激だ。だから過激さなんかはなから狙ってないと思うんだけど。この作品を見て、キューブリック健在と思える点は相変わらずの意地悪な視点と、キューブリックの作品とはっきりわかる位独特のテイストのある絵作りだけかな。いろんな感想を目にするけど、けっこうみんなあの予告とCMに騙されて、ニコールとトムの実の夫婦の濃ーいカラミがあるものだと期待してたみたいで(まあ誰でもあれをみればそう思うかも)、全然そんな話じゃなくてガッカリしてて、そういう期待をさせて裏切るところ、実の夫婦を使うところ、そしてあの夫婦をあえて選んだところ、実に意地の悪い、イタズラなカンジがします。だって、トム・クルーズですよ。2枚目スターと言われるけど、あんなに濃い顔なのに背が低くって首がなくって、それがスタイル抜群のニコールと並んだり(まあ実の夫婦なんだけど)、両脇から背の高い男に持ち上げられたり、医者の身分証を振り回してたり、秘密クラブに一人だけタクシーで乗りつけて指摘されたり、もう意地悪いキャスティングだ、はまりすぎじゃないか。しかもどんな夫婦でもこういう問題というか話題ってはらんでて、スター夫婦にわざとそういう生活臭いことをさせてる。思うにキューブリックの今までの作品は、次から次へと全く違うジャンルのものを、全く違うやり方で見せてきたけれど、今回はそれがなかった。ジャンルは新しいけど(彼が夫婦間の愛情や信頼の話しを作るなんて!!)見せ方に新しさがなかった、だからいつもほど素直にスゴイ!と思えないのでしょう。ホントに素直な気持ちで、これキューブリックの最高傑作と思う人にはその理由をお伺いしたいです。未だに何か見落としてしまってるのかと、チョット不安になってるものですから。
★★★
From: そういち(MAIL) 8月 11日(水)12時28分55秒
過去の彼の作品と比較すれば、衝撃度は少なく、新鮮味も薄い。プロットとなる部分は実は単純で、別に取りたてて大した話じゃない。しかし、このあまりにも単純な160分の作品に、全く退屈する事無く、時の経つのも忘れ、グイグイと引き込まれ見入ってしまったのも事実。何故か?一癖も二癖もある魅力溢れる人物像が凡庸な世界に彩りを加え、それを構築するキューブリックの演出術に、彼独自の才気を感じ続け、終始痺れっぱなしだったからです。特に、会話の組み立て方、重ねあわせ方に彼のストーリーテーラーの神髄をみる、終盤のS・ポラックとT・クルーズのシーンなどは、まさに圧巻。又、冒頭のパーティーのシーンと中盤の屋敷のシーンにおける、カメラワークの秀逸さ、赤と青の対比が見事な、ライティングの素晴らしさなどは、観ていて溜息が出るほど。(殊、こういう圧倒的なテクニックを見せられると、今更ながら彼の死が残念でならない。)しかし、ここまで持ち上げといて言うのもなんだが、これが彼の遺作かと思うと、少々納得がいかないというか、残念に思うのも又事実である。着眼した題材が古臭いという事を言いたい訳ではない。冒頭、新鮮味が薄いと書いたが、ここでの新鮮味の薄さというのは、過去の彼の作品と比べての事。「2001年」や「博士の異常な愛情」、「時計仕掛け」、「シャイニング」、「フル・メタル」などで見られるように、既存のジャンルに、新たな視点を伴って全くのオリジナリティーを確立させた過去の作品と比較してのこと。ここら辺において、何かが、彼らしい何かが今作品は足りないのである。(見終わってから3日経つが、正直、その足りない何かとは何なのか、自分でも把握できないでいる。それは今後じっくりと考えていきたい。)そうした点を踏まえると、今回は人物描写を含めた演出レベルでは文句無いものの、物語レベルに視点を移すと、あの強烈なダイナミズムや、圧倒的な時代の突き抜け方に溢れていた、彼の偉大な過去の作品群と比べるとかなり色褪せて見えるし、更に言わせてもらえば、(これは殆ど筋違いとも個人的にも思うが)同じようにセックスを題材としていた、大島渚の「愛のコリーダ」やベルドリッチの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」なんかと比べると・・・・、うーんと唸ってしまう。(勿論、だからといってこの二作品のような過激なセックスシーンを、キューブリックも描けば良かったのに、なんて事を言いたい訳じゃない。そんな単純な問題じゃない。)もっとも、題材がセックスである以上、男女間の違いは勿論、観る人それぞれの感じ方、価値観、皮膚感は異なって当然であろうし、キューブリックには非常に高いレベルを求めているから、仕方ないとも思うのだが。それにしても、彼はこの作品の撮影中、これが遺作になると考えていたのだろうか?彼はその監督生涯において、常に様々な人間の、様々な(そして、時には突発的な)理性衝動を描く事を、自らのテーマの一つとして掲げてきたと思うが、最後の最後になって、セックスという人間が本来最初からその根底に持っている原始的な本能を、正面切って取り上げてみせた。その原始的という点に着目すれば、今回の作品は、そうした理性衝動を終始見据えてきた監督の、原点回帰とも言えなくも無い。もし彼が、自らの監督生涯を総括する意味で、こんな原点回帰的な作品で締めくくろうと意図していたのであれば、こんな出来過ぎた話はないだろう。P・SNSAKAさん、NSAKAさんの下の意見、相変わらず興味深いですね。今度またメールでも送らせて頂きます。
★★★★★
From: さばく(NO MAIL) 8月 9日(月)19時30分08秒
どうもこの作品は,見る人によってかなりいろいろな印象を持つらしいですね.僕としては,今まで見たどの映画よりもおもしろかった,というよりも怖かった.僕の年齢と性格,職業,家族構成がすべて一致したような設定でした.完全にトムクルーズに感情移入してしまい,最後まで長さを感じませんでした.sexシーンだけではなくよく見てみるといろいろなところに謎が秘められていて,後からあのシーンはどういう意味なのかということを考えさせられました.映画を見て3日ほど経ちましたが,まだ映像が新鮮に焼き付いているような感じがします.
★★★★
From: NSAKA(MAIL) 8月 9日(月)13時59分07秒
私事だが、前作「フルメタル」は学生服で学割で観に行った。本当に久しぶり待ちに待った新作。そして素晴らしい出来栄え。まずR-18指定について、もともと映画ファンと検閲との意識のズレは大きく、さらに配給側が開き直ってR-18を「売り」にし始めると、過激さへの期待はますます高まり、意識のズレは倍の大きさに孕む。キューブリックは蚊帳の外であることをとりあえず留意点とする。そんな前評判のせいもあってか、賛否両論とも混乱を来たしてるように感じる。 何がどう描かれた物語なのか、そこから整理する必要があるのではないか。 私自身はこの映画のストーリーを以下のように読んでます(原作は知りませんが、これまでのキューブリックを観れば原作との比較は無意味なのは明らかです)。妻子がおり、どちらかと言えば保守的な性意識を持つ道徳的な男が、妻の妄想告白をきっかけに、2日に渡って体験する冒険憚であり、その限界に至る、悪く言えば小市民的な物語である。例えば、突然愛を告白される、(おそらく初めて)娼婦を買ってみる、政財界の仮面乱交パーティーを覗き見る、娘に客をとらせる貸衣装屋がいるし、ホテルにはホモの受付がいる。 以前から変わらずそこにあったであろうことを、妻の告白をきっかけに初めて得たウロコの取れた視線で、そういった(リンチ的な)人や物事が見えてしまう。そして家庭的で真面目な男なもんだから、たった2日で限界に達し、泣く。...この基本的な物語の枠組みを横へ置いて、映画全体を仮面パーティーをめぐるサスペンスとして捉えたり、妻の性妄想をめぐる主題として捉えたりすると、それこそ中途半端な出来にしか見えない。ここにあるのはあまりにも家庭的な性だ。 後半の展開が謎めいてサスペンスに染まるのは、精神的小市民である夫の冒険が限界に近づき破綻寸前にあるその主観のせいであり、客観的視点に立てばなにも人が死ぬような大事件ではなく、あくまでも以前からそこにあった世界でしかない。ピアノの点描写的な音楽で描かれるのはあくまで世界ではなく、家庭的な男の主観でしかない。以上のようにSEXの過激さ自体からは、主題は遠くにある。 キューブリックはバカではない。性描写や性意識が古臭い、という意見は失礼だ。 SEXの過激さを追うのは簡単である。しかしSEXの過激さは、どんなにがんばって描いてもすぐ時代遅れになるし、そのような努力は無意味に近い。「暴力」を直接的、精神的、権力的に、とことん過激に描いた「時計仕掛け」が未だに凄まじいのは、「暴力」はSEXと違い、過激さを追え得るからである。 おそらく議論を呼ぶだろう最後のセリフについて、すでに7歳の子供までいる中年の夫婦の間で「愛し合う2人にとって大切なもの」として口にされると、精神的なものや形而上学に昇華されない言葉どおりの肉感的な意味として、感動的である。ホームページ主催者の方の評で、「(珍しい)主観」と合わせて「コミュニケーションの復活」に触れておられるのは、数少ない賛同できるご意見です。だいたい「過激な性の暴走」と「夫婦・家庭の中の性」とでは、主題としてどちらがよりラジカルで、現在的かを考えてみれば、この映画を古臭いとか、過激さを欠くとか言えないはずだ。将来ヴァーチャル・サービスの提供として、SEXの先にあるのは家族愛だろう、とは村上龍の言葉だったと思うが。 そういう意味も含めて、今年の夏は「アイズ・ワイド・シャット」と「となりの山田くん」を家族で観に行こう(笑)。いちおう4つ星つけましたが、キューブリックの最高傑作ではもちろんなく、どちらかといえばヒッチコックやヴィスコンティ、例を挙げればキリがないが、代表作にはなり得ない「遺作の軽やかさ」を巨匠らしく感じさせる佳作。最後に色彩設計について、「時計仕掛け」の人工的な彩色、「バリーリンドン」のため息の出る自然光、どちらにも荷担せず、完璧である。以上、長々とすみません。
★★★★★
From: どしどし(NO MAIL) 8月 8日(日)07時37分44秒
傑作。全てすごいが、とりわけパーティーのシーンは映画がいかにして人間の理性の外側を表現するのかを示した。人間の性欲を追及する映画でこれを越えるものは当分出ないと思われる。
★★★
From: はじめ(NO MAIL) 8月 7日(土)00時18分02秒
シンプルに言えば、倦怠期の夫婦の心理的葛藤ドラマ。このような葛藤が起こる事自体、この夫婦が愛しあっている証拠だと思うんですがね。あのド派手な宣伝がかえって印象悪くしてるかも・・。カップルやご夫婦でご覧になった方の評価はもっと高いでしょうが、ワタクシは同性の友人と見に参りましたもんで・・・。しかし、お偉いさん方のヤバい仮面パーティーですが、日本のノー◯ンシャブシャブよりなんぼかムードと品性があってまだマシと思ってしまったのでした。
★★★★★
From: ばど(NO MAIL) 8月 5日(木)16時38分28秒
映画そのものをメディアとしてその可能性をいかんなく発揮しようとした大胆な企みあり!キューブリックは妄想と現実の狭間を観客に映画を通じて現実に体験させる事に成功した最初の作家であろう。
★★★★★
From: ideal(NO MAIL) 8月 5日(木)11時08分36秒
見てから5日たっても、いろんなことを考えさせられています。悪く言えば中途半端に思えるのかもしれませんが、深読みさせてくれる場面が随所にありなんともいえない余韻があります。 言葉少ない映画です。ゆっくりゆっくり語り掛けてくれます。ふとしたときに、「何がいいたかったのか、何もいいたくなかったのか」と考えています。 これは、本当に自分の立場によって感想が変わる映画なのでしょう。私は、自分自身にとっていい時期にこの映画に出会えたと思っています。理解できない、という言葉をこの映画に対して聞くことがありますが、この映画を見るのに一番いい時期にもう一度見てもらいたいと思います。時期を決めるのは観客自身なのですが。
From: 宮沢(NO MAIL) 8月 5日(木)08時48分39秒
 キューブリックが退屈な作家であると言うことは、この遺作をもって明らかになった。 トム・クルーズ夫妻はもったいない時を過ごしたな。他の役者で降板する人が居たのも納得。
From: ax(NO MAIL) 8月 5日(木)02時59分10秒
キューブリックがどんな作品を作るのか全然知らずにテレビのCMだけで期待して観にいきました。長いし展開は遅いし予想とまったく違う作品だしでつらかったです。でも音楽や映像、マニアックな映画ファンから賛美されるのも解りますが、ただの時間つぶし程度に観る自分にはダメでした。
★★★
From: ハレー彗星(NO MAIL) 8月 5日(木)02時56分01秒
「性的妄想」っつーテーマはどうにも古い。今どき「ハァ?」と思う人がほとんどなのでは。そこを敢えて撮り切ったこのフィルムは、やはり監督の趣味(だけ)が爆発した映画になってると思う。それにしても悪趣味だねこの人は。秘密の性宴のシーンはまるで衝撃がなく、凡な感じさえ受けるが、むしろ浮気ひとつ出来ずうろたえるクルーズのナサケナさ、父を亡くして主治医にとりすがる令嬢のみじめな取り乱しぶりを執拗に描写する画づくりに情熱が感じられる。そこがなんちゅーか悪趣味。ということで、あの世でこのフィルムを上映しながらブランデーでもすすってニヤニヤしてんじゃねーのか、この男は。と思わせる、キューブリックのプライヴェート・フィルムという感じでしたね。ハイ。
★★★★★
From: Picture(NO MAIL) 8月 3日(火)23時01分55秒
夫婦の深淵を夫婦に演じさせるとは今更ながらキューブリックは天才である。「キューブリックの呪縛からこのカップルは解き放たれる時がくるのか」という証言をキューブリックから托された幸せ、また享受することが出来た映画ファンの幸せをこの映画が「素晴らしい」という一言でしか表現できない自分の悲哀を嘆くとともに個の自分として合掌したい。
From: りょう(NO MAIL) 8月 2日(月)09時13分39秒
ただやりまくりの映画と思っていたけど、そうでは無く、トムクルーズ、ニコールキッドマンもそれなりにまともな役(そのうち狂っちゃうのかと思ってた)で、何とか夫婦をやっていこうという姿が、、といろいろ考えさせられる映画でしたが、、、うーん、、、いまいち。昨日は映画の日ということもあって、映画館は満席でしたが、あの映画を見て果たして何人の人が満足して帰ったのでしょうか?
From: プリングルス(NO MAIL) 8月 2日(月)00時10分49秒
いいけど、べつにいんだけど、なんかやな感じが残る映画でした。やっぱり、こういうの私はあまり好きじゃない。トムとニコールは大好きだからこそ、期待もしたし、幸せな結末を待ってしまったのかも。というより、私が想像するよりも、重たい話だったというだけか。ただ、あの夫婦間の問題は痛いほどよく分かる。よく分かり過ぎて、見てるのが辛かったほどだ。すごいとか、良い映画だという評価をするより、自分を振り返ってしまった、という印象。あの終わり方にも、賛成したくないです。
★★★★★
From: リーダー(MAIL) 8月 1日(日)17時16分58秒
映画を見る前に退屈とか聞いてたし初投稿の人は一点だしと思いつつみました。僕はこの映画に関する情報はほとんど知らずにみました。で自分の予想ではトム夫妻が夫婦でありながら他人とセックスしまくる映画でストーリーなんてないと思ってました。ところがどっこいしょそうではなく。トムクルーズはまじめな役でした。僕にとってはそこがよかったです。トム夫妻の裸はあまり見えなかったがサスペンス(だよね)として以外にすごくよかったです。こんなにドキドキした映画ははじめてかも。もっといろいろいいたいけどながくなるのでこのへんで。
★★★
From: よしこ(NO MAIL) 7月 27日(火)10時37分49秒
すっごくわけがわからなくってすっごくよくわかったような気がする映画で、なんかすっごく深かった。あんまり理解はできなかったけど嫌いじゃないです。仮面ばっかりのシーンがすっごく不気味ですっごく妖しくて素敵だった。ニコールが美しすぎる!!
★★★★
From: 彊 棆(MAIL) 7月 26日(月)22時05分20秒
Kubrickの最高傑作ではないが、Kubrick とご夫人の晩年に捧げる一番相応しい作品だと思います。この映画を人生の中に少なくとも三回見るべきです。一回目は期待を持って最初凄く見たかった時二回目は結婚生活になんか問題が有る時三回目は年を取って行って、老後の時Kubrickもう2001のような歴史に残る作品を取る必要がない。これこそ巨匠最後の傑作。
★★★★★
From: 松の字(NO MAIL) 7月 26日(月)17時24分24秒
画面上の配色、カメラの動きの美しさ、ため息が出ました。キッドマン、クルーズは最高の演技を見せた。
★★★★★
From: いよおかん(NO MAIL) 7月 26日(月)14時27分52秒
いやー面白かったです。やっぱり夫婦だからかな、SEXシーンが妙にリアルティがありました。でも私的には最高傑作でしたけどね。
★★★★
From: かおる(NO MAIL) 7月 26日(月)04時53分32秒
なかなか、よかったよ。 今まで、私が観たキューブリック作品の中ではいちばん理解できた。もっとセックス描写あるのかと期待したけど、思ったよりきわどくなかったね。 そこが期待はずれかな。
★★★★★
From: べあ(MAIL) 7月 26日(月)03時39分26秒
傑作である!丹念にセリフを追い、構成を把握していけばキューブリックが あらゆるところにちりばめた映画的カタルシスを存分に味わうことができる。絶妙な間合い、音、ショット。。。まさに至福の時!まちがいなく歴史に残る名作であり、キューブリックの映画の集大成である(オーバーでなく。)いずれ すべての映画人のバイブルとなろう。。。
★★★★★
From: 電動ノコギリ(NO MAIL) 7月 26日(月)00時23分39秒
キューブリックの映画の中で最高傑作とは思いませんが個人的にかなりはまりました。でも見に行った先行オールナイトでは終了後つまんないという声があちらこちらから。公開されたらもっと酷評されるんだろうな(涙)
★★★★★
From: whiteriver(MAIL) 7月 25日(日)17時57分51秒
過去のキューブリックの時代を超越した傑作群と比べてNO.1かと言われれば疑問だが、その集大成として誰にも身近なセックスを題材に選んだ点は面白い。トム・クルーズがさまよっためくるめく悪夢が、これまでキューブリックが私達に投げかけてきた謎に包まれた作品群にダブって見えた。ニコール・キッドマンは素晴らしい!・・・セクシーすぎる(^^)個人的には必見だと思う。
★★★★★
From: 三本菅 賢人(MAIL) 7月 25日(日)11時42分43秒
夢と現が交錯する不思議な時間。キューブリック監督の優しさを垣間見ることが出来たような、そうではないような・・・。
★★★★
From: KOU@神楽坂(MAIL) 7月 25日(日)03時18分03秒
僕はそれなりに面白かったです。あいかわらず音楽も映像も美しい。ただし、決してキューブリック監督の最高傑作だとは思えないですけれどね。この作品は、良くも悪くもキューブリックらしくないのです。主人公もヒロインも、いたって普通の人種。巻き込まれる事件はそれなりに変態チックではあるものの、単なる事件でしかなく、主人公の生活や人格を崩壊するほどの威力を秘めていない。それが、いまひとつ面白味に欠ける要因でしょうか。
★★★★★
From: みっちー(MAIL) 7月 24日(土)21時34分15秒
どこがよかった、どこがわるかった、なんて簡単に書けないほど、満足しました。スピルバーグやスコセッシ、トム・クルーズが言うように、僕の中ではこの映画、キューブリック監督の作品の中で最高傑作だと思います。でも、他人にはあまり勧められない映画ですね。最後の台詞には驚きました。とにかく、キューブリック監督の最後の映画の最後の台詞に、この台詞。トム・クルーズとニコール・キッドマンの演技には脱帽しました。キューブリック監督の遺作にふさわしい、素晴らしい作品だと思います。
★★★
From: アメリカンブルー(NO MAIL) 7月 24日(土)19時05分17秒
確かに序盤はたいくつでした。後半はちょっとは 展開が気になりました。トムとニコールのセックスシーンが細かく描写されるのかと 期待したのですが ぜんぜん 期待外れですね。展開がゆっくりしているので 昔の映画を見ている気分でした。最後のシーンのニコールの台詞は良かったと思います。
From: たけ@ボストン(MAIL) 7月 22日(木)10時53分48秒
いやぁ〜〜面白かったっす、、、客の反応だけは、、、。開始15分くらいで罵倒しながら退場してゆくカップルが1組。そこから約10分の間に観客の約4分の1が退場していったっすね。(笑)マジで?と思われるかもしれないっすけど、それほどまでに序盤のかったるさ、並のもんじゃあなかったっす。おいらも本気で帰ろうかと思ったんっすけど、いくらなんでも30分で帰るのはもったいない、、。キューブリックの作品なんだから多少の我慢は必要なんだろう、と思ったんっすけど、いつまで経ってもダルさが抜けていかないんっすね、、、。序盤のだれで「意地でも良い所を見つけてやろう」ってな優しい気持ちは失せてしまってるし、、、。言っておきますが、死者に鞭打つつもりも毛頭ないし、大御所と言われていることの反発でケナすつもりも毛頭ないっす。しかし、この作品、正直言って、本当につまらなかったっす。まあ、こういう作品が大好きって人もたくさんいるだろうから「見にいったら損をする」とは言わないっすけど、、、、あんまりお勧めできないっす。