監督選定ベスト映画

各監督のお気に入り映画を10本紹介してもらいました.監督によっては,10本を越えている場合もありますが・・・
監督によっては,お気に入り映画を選出する際のコメントも載せてあります.



北野 武

BROTHER(2001) 監督/脚本
菊次郎の夏(1999)   監督/脚本
HANA−BI (1998) 監督/脚本
Kids Return (1996) 監督/脚本
みんな〜やってるか!(1995)   監督/脚本
ソナチネ(1993) 監督/脚本
あの夏、いちばん静かな海。(1991) 制作/監督/脚本
3−4X10月(1990) 監督/脚本
ほしつぐもの(1990) 制作
その男、凶暴につき(1989) 監督/脚本

七人の侍 1954 黒澤明
フェリーニの道化師 1970 フェデリコ・フェリーニ
ガラスの墓標 1969 ピエール・コラルニック
女は女である 1966 ジャン=リュック・ゴダール




デビィッド・フィンチャー

 ファイト・クラブ(1999) 監督
 ゲーム(1997) 監督
 セブン(1995) 監督
 エイリアン3(1992) 監督

明日に向かって撃て! 1969 ジョージ・ロイ・ヒル
チャイナタウン 1974 ロマン・ポランスキー
羊たちの沈黙 1991 ジョナサン・デミ
大統領の陰謀 1976 アラン・J・パクラ
テナント 恐怖を借りた男 1976 ロマン・ポランスキー
ローズマリーの赤ちゃん 1968 ロマン・ポランスキー
裏窓 1954 アルフレッド・ヒッチコック
アメリカン・グラフィティ 1973 ジョージ・ルーカス
メリー・ポピンズ 1964 R・スティーブンソン
スパイダーマン 1975 E・W・スワックハマー


好きな映画10本を選べだって?そんなの無理だ.選べないよ.100本なら選べるけど.

テレビを見ていたら「明日に向かって撃て!」のメイキングを放送していた.
スクリーンに,二人しか登場しなくても,見えないところで,こんなに大勢の人が働いているのか!って
びっくりしたんだ.このとき,映画の道へ進もうと思った.




ピーター・フォンダ

 きかんしゃトーマス劇場版 魔法の線路(2000) 出演
 イギリスから来た男(1999) 出演
 テンペスト<未>(1998) 出演
 木洩れ日の中で(1997) 出演
 エスケープ・フロム・L.A.(1996) 出演
 グレイス・オブ・マイ・ハート(1996) 出演
 ナディア<未>(1995) 出演
 ガンズ・オン・ザ・ラン/明日なき堕天使<未>(1994) 出演
 恋愛の法則(1993) 出演
 レイジング・シティ/野獣捜査線<未>(1992) 出演
 プロフェッショナル<未>(1992) 出演
 デニス・ホッパー/悪夢からの帰還<未>(1991) 出演
 ファミリー・エキスプレス<未>(1990) 出演
 デッドロック/ベトナム死の掟<未>(1989) 出演
 勇者の大地/フリーダム・ファイター<未>(1987) 出演
 生きる証し<TVM>(1985) 出演
 暴力天使<未>(1985) 出演
 ジャングル・ヒート<未>(1983) 出演
 スパズムス/蛇霊の恐怖<未>(1983) 出演
 スプリット・イメージ/人格分離<未>(1982) 出演
 キャノンボール(1980) 出演
 タワー・ジャック<TVM>(1980) 出演
 グランドキャニオンの黄金<未>(1979) 監督/出演
 アウトローブルース(1977) 出演
 ハイローリング(1977) 出演
 怒りの山河(1976) 出演
 未来世界(1976) 出演
 悪魔の追跡(1975) 出演
 ダイヤモンドの犬たち(1975) 出演
 ダーティハンター(1974) 出演
 ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー(1974) 出演
 ふたり(1972) 出演
 さすらいのカウボーイ(1971) 監督/出演
 ラストムービー(1971) 出演
 イージー・ライダー(1969) 製作/脚本/出演
 白昼の幻想(1967) 出演
 世にも怪奇な物語(1967) 出演
 ワイルド・エンジェル(1966) 出演
 若い恋人たち(1964) 出演
 リリス<未>(1964) 出演
 勝利者(1963) 出演
 タミーとドクター(1963) 出演

フェリーニの8 1/2 1963 フェデリコ・フェリーニ
荒野の決闘 1946 ジョン・フォード
砂の女 1964 勅使河原宏
怒りの葡萄 1940 ジョン・フォード
用心棒 1961 黒澤明
市民ケーン 1941 オーソン・ウェルズ
上海から来た女 1948 オーソン・ウェルズ
牛泥棒/オックスボー事件 1943 ウィリアム・A・ウェルマン
博士の異常な愛情
または私は如何にして心配するのを止めて
水爆を愛するようになったか
1964 スタンリー・キューブリック
さすらいのカウボーイ 1971 ピーター・フォンダ


映画作家として一番好きなのは,何と言ってもフェデリコ・フェリーニ.
彼の映画はすべて好きだけど,一番というと「8 1/2」だね.
彼は本当に自分のイマジネーションだけで映画をつくってきた人だと思う.

あと,オーソン・ウェルズの才能というのもずば抜けたものがあったと思う.
ただし彼は監督としては「市民ケーン」以降ずっとハリウッドのシステムとの戦いで才能を浪費させられてしまったから,
印象に残っているのは俳優としての仕事のほうだね.

そして,すべての俳優の中で一番尊敬しているのはもちろん父だ.
僕は61年に舞台俳優としてデビューしてからこのかた,常に父を目標にしてきたし,
彼の演技の能力について誰よりも畏怖の念を持ってきたんだ.




ジョン・ルーリー

 ムーンライト・ドライブ(1998) 音楽
 エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち(1997) 音楽
 のら猫の日記(1996) 音楽
 ゲット・ショーティ(1995) 音楽
 ジョン・ルーリー&ザ・ラウンジ・リザース/ライブ・イン・ベルリン(1991) 出演
 フィガロ・ストーリー(1991) 音楽
 ミステリー・トレイン(1989) 音楽
 ダウン・バイ・ロー(1986) 音楽/出演
 ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984) 音楽/出演
 ラブレス<未>(1983) 音楽
 パーマネント・バケーション(1980) 音楽/出演

タクシードライバー 1976 マーティン・スコセッシ
レイジング・ブル 1980 マーティン・スコセッシ
ローズマリーの赤ちゃん 1968 ロマン・ポランスキー
チャイナタウン 1974 ロマン・ポランスキー
チャイニーズ・ブッキーを殺した男 1976 ジョン・カサヴェテス
憎しみ 1995 マチュー・カソヴィッツ
ジョーズ 1975 スティーブン・スピルバーグ
フォレスト・ガンプ 一期一会 1994 ロバート・ゼメキス
フル・モンティ 1997 ピーター・カッタネオ
ゴッド・ファーザー 1972 フランシス・フォード・コッポラ
ゴッド・ファーザーPARTU 1974 フランシス・フォード・コッポラ


もし追加を選んだいいのだったらフェリーニの全作品,ヒッチコックの全作品も加えたい.
でもまあこのくらいにしておかないとしゃべっているうちにどんどん気が変わっちゃうんだよ.

あと,細かいことを言えば,短いものや映画のある一部分がすごく好きだということもある.
映画本編の上映前に映し出されるドルビーシステムのオープニング・シークエンスがあるだろ?
ヘリコプターが劇場に入っていくやつさ.あれなんか妙に好きだし,
O・ウェルズの「黒い罠」の冒頭の長回しシーンなんかも好きだな.




リュック・ベッソン

 キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001) 製作/脚本
 YAMAKASI ヤマカシ(2001) 製作/脚本
 TAXi 2(2000) 製作/脚本
 ジャンヌ・ダルク(1999) 監督/脚本
 ダンサー(1999) 原案/脚本/提供
 フィフス・エレメント(1997) 監督/脚本
 ニキータ<TV>(1997) 企画/原案
 ニル・バイ・マウス(1997) 製作
 TAXi(1997) 製作/脚本
 ボクサー/最後の挑戦(1995) 製作
 レオン(1994) 監督/脚本
 レオン/完全版(1994) 監督/脚本
 アサシン(1993) 原作
 シルガ<未>(1993) 製作総指揮
 アトランティス(1991) 監督
 つめたく冷えた月(1991) 製作
 ニキータ(1990) 監督/脚本
 グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版(1988) 監督/脚本
 グレート・ブルー(1988) 監督/原案/脚本
 グラン・ブルー/オリジナル・バージョン(1988) 監督/脚本
 神風(1986) 製作
 サブウェイ(1984) 監督/製作/脚本
 最後の戦い(1983) 監督/製作/脚本

レイジング・ブル 1980 マーティン・スコセッシ
タクシードライバー 1976 マーティン・スコセッシ
カッコーの巣の上で 1975 ミロシュ・フォアマン
アマデウス 1984 ミロシュ・フォアマン
ヘアー 1979 ミロシュ・フォアマン
時計じかけのオレンジ 1971 スタンリー・キューブリック
2001年宇宙の旅 1968 スタンリー・キューブリック
博士の異常な愛情
または私は如何にして心配するのを止めて
水爆を愛するようになったか
1964 スタンリー・キューブリック
チャンス 1979 ハル・アシュビー
ひとりぼっちの青春 1969 シドニー・ポラッック
赤ひげ 1965 黒澤明
ベティ・フルー 愛と激情の日々 1986 ジャン・ジャック・ベネックス
人類創世 1981 ジャン・ジャック・アノー
ディーバ ジ・アルティミット 1981 ジャン・ジャック・ベネックス
天井桟敷の人々 1945 マルセル・カルネ
サムライ 1967 ジャン・ピエール・メルヴィル
軽蔑 1963 ジャン=ジャック・ゴダール
エレファント・マン 1980 デビィッド・リンチ
LE PERE NOEL EST UNE ORDURE 1982 ジャン・マリー・ポワレ
シンドラーのリスト 1993 スティーブン・スピルバーグ
愛と哀しみの果て 1985 シドニー・ポラッック
エイリアン 1979 リドリー・スコット
真夜中のカーボーイ 1969 ジョン・シュレシンジャー
小さな巨人 1970 アーサー・ペン
狼たちの午後 1975 シドニー・ルメット
地獄の黙示録 1979 フランシス・フォード・コッポラ
ワン・フロム・ザ・ハート 1982 フランシス・フォード・コッポラ
カサノバ 1976 フェデリコ・フェリーニ
ラストエンペラー 1987 ベルナルド・ベルドリッチ
マンハッタン 1979 ウッディ・アレン


スコセッシの「レイジング・ブル」.あれは,演出・撮影・編集・デニーロの演技,すべてが最高だ.
そして何より,ボクシングという僕の全く興味のない題材を鮮やかに見せてくれたいい映画だよ.
スコセッシの映画はいつもすごいよ.
僕の「ニキータ」がリメイクされて「アサシン」という映画になったけど,あれは脚本だけが素晴らしい映画だよ.
ところがリメイク作でも「ケープ・フィアー」はスコセッシ独特の映像美学でいっぱいなんだ.
ま,「タクシードライバー」のほうが出来は素晴らしいがね.

ミロシュ・フォアマンの作品には,いつもストーリーテリングに驚かされてしまう.
映画に対するアプローチが見事なんだろうね.「アマデウス」でも,あのモーツァルトが他人に思えなくなる.
ともかくストーリーに魅了されてしまうんだ.
実は,僕にとっての永遠のベスト1がフォアマンの「カッコーの巣の上で」なんだ.
17か18の時見たんだけど,僕は当時,映画の世界の飛び込むばかりだった.
あの映画を見て,すごい衝撃を受けたよ.映画をつくるのをやめようかと思ったほどだ.
ニコルソンのキャラクターの不敵さにただただ圧倒されたんだ!

キューブリックの作品にも刺激を受ける.
「時計じかけのオレンジ」も「2001年 宇宙の旅」も,彼の映画の中では必ず新しいことが起こっている.




ピーター・グリーナウェイ

 8 1/2の女たち(1999) 監督/脚本
 ピーター・グリーナウェイの枕草子(1996) 監督/脚本
 キング・オブ・フィルム/巨匠たちの60秒<未>(1995) 監督
 ベイビー・オブ・マコン(1993) 監督/脚本
 プロスペローの本(1991) 監督/脚本
 コックと泥棒、その妻と愛人(1989) 監督/脚本
 数に溺れて(1988) 監督/脚本
 建築家の腹(1987) 監督/脚本
 ZOO(1985) 監督/脚本
 英国式庭園殺人事件(1982) 監督/脚本
 ピーター・グリーナウェイ初期短編集(全2巻)<未>(1973〜78) 監督

去年マリエンバートで 1961 アラン・レネ
勝手にしやがれ 1959 ジャン=リュック・ゴダール
1961 ミケランジャロ・アントニオーニ
ゲームの規則 1939 ジャン・ルノワール
第七の封印 1956 イングマール・ベルイマン
ストライキ 1925 セルゲイ・エイゼンシュタイン
蜘蛛巣城 1957 黒澤明
カサノバ 1976 フェデリコ・フェリーニ
フェリーニの8 1/2 1963 フェデリコ・フェリーニ
O侯爵夫人 1975 エリック・ロメール


ベスト1は「去年マリエンバートで」だ.ゴダールは,映画を通じて人々の思考や認識を変えようとした数少ない映画作家の一人だ.

彫刻家のベルニーニが現代のヨーロッパに生まれていれば,フェリーニのような映画作家になっただろう.




資料提供:
「コマネチ! ビートたけし全記録(新潮社)」 
「BRUTUS CINEMA なにしろ映画好きなもので.(マガジンハウス)」