『ツイスター』
  これは、映画じゃありませんね。遊園地の乗り物です。特撮は評判通りすご い。でも、スピルバーグ、自然をなめとんのか!


『ツイン・ドラゴン』
 この作品もいつものジャッキ−映画と違わず,アクションとドタバタ喜劇をミックスした御馳走映画だ。今回は音楽が示すように「007シリ−ズ」を意識して創ったようだ。
 コメディの部分は確かに面白いが,双子のシチュエ−ションのギャグをいつまでもひっぱり過ぎていてくどく感じてしまった。特に,双子の片方がする動きをもう片方もしてやってしまうという「E.T.」のパタ−ンのギャグをオ−バ−にやり過ぎていて白けてしまった。
 この作品を観た大きな収穫は,今までのジャッキ−・チェンに対する自分の捉え方が誤っていたことに気づいたことだ。私はこれまでジャッキ−・チェンを「コメディをするアクション・スタ−」と思っていたが,実は彼は「アクションをするコメディアン」でだったのだ。ジャッキ−はチャップリンであり,キ−トンなのだ。つまり,チャップリンがパントマイムを武器としたコメディアンなら,ジャッキ−はアクションを武器にしたコメディアンと言えるだろう。
 この作品を観ていて,最初のうちアクション・シ−ンの少なさに不満感じていたが,途中でこのことに気づきそれが気にならなくなった。


『ツイン・ピ−クス ロ−ラ・パ−マ−最期の七日間』
 こりゃ,分らんわ。TVシリ−ズ1本も観てないから当たり前と言えば当たり前だけど,まず登場人物のキャラクタ−,人間関係がはっきりつかめないのが辛い。それでも,リンチ独特の心の裏側の精神的な世界を十分に満喫することはできる。人間は,誰しも心の奥底のアブノ−マルな部分といつかは直面することとなると思うが,リンチはそれを否定し隠すのでなく,肯定し受け入れるべきだといつも語っている。そんなキャラクタ−の人物ばかり出て来るものだから,リンチの映画は決まって非日常的なものとなっていく。逆に,その部分を自分の中にも理解しようとする相手の中にも認めようとしない人間は,リンチ映画の中では用なしの存在となってしまうのだ。また,推理ものという物語の設定も事件究明のサスペンスが目的でなく,事件の真相を人間の心の裏側の問題にすることで,存分にそれを描けるという目的のためのみあると言っていいだろう。
 また,「バ−トン・フィンク」でコ−エン兄弟が同じ世界を客観的に創り出しているのに対して,リンチは主観的というか感覚的に世界を造詣しているといった印象を受けるのも興味深い。リンチの方が筋金入りの変態ということか。
 いずれにしても,この映画とはTVシリ−ズ30話を全部観てから再会しましょう。


『椿三十郎』
 少々渋めの「用心棒」の軽いタッチで仕上げた続編.私は,「用心棒」よりこちらの方をお薦めしたい.隅から隅まで娯楽の血が流れいる.「三船君の立ち回りは,速すぎてフィルムに映っていない!」と黒沢明を喜ばせた三船の芸術的な立ち回りも一見の価値有り.


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