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そのまままいてはダメ センリョウの実は赤くてきれいなのでお正月の生け花にも使われます。キミノセンリョウと言う白っぽい 実のものもありますがあまり好まれないとか。センリョウは日陰の場所で育てればよいと聞かされ早速あ の赤い実をまこうとしましたが、そのまままいてはなかなか発芽しないので果肉を取って種だけにしてま きなさいと教えられた。理由は果肉の部分に発芽を抑制する物質が含まれているためでそれを取り除かな いとなかなか発芽しないのだそうです。ではなぜ発芽を抑制するのでしょうか。つぎのような話を聞きま した。アオキの実はそのまま落下したものはセンリョウと同じようになかなか発芽しないし、発芽率も低 いのだそうです。しかし、小鳥がついばんで実を食べ糞として落とされた種からの発芽率は高く、これが ガマズミになると格段に違うのだそうです。このことからアオキやガマズミの果肉にも発芽抑制の作用が あるのだと思います。発芽を抑制する作用はこれらの植物にとってどのような意味があるのでしょうか。 以下は推測ですが・・。 植物は種子を散らすためにいろいろな方法を取っています。新しい繁殖が元の親株と離れた環境で営まれ る仕組みです。アオキやガマズミ、センリョウなどは鳥についばまれて運ばれますが、残された実はその まま親株の場所に散ることになります。もし、そのまま発芽して成長すると同種での生存競争が起きるこ とになります。この争いをしないように発芽が制御されるのではないかと言うことです。 (素人の当て推量です、どなたかお教え頂ければ幸甚です。) いずれにしても果肉に包まれた種子を発芽させようとするときにはその植物についてこれらの性質を調べ てとりかかることが必要だと思います。 |