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「ウドの大木」と言うことばはみなさんも知っていると思います。広辞苑によれば「ウドは茎が長 大でも、やわらかくて役に立たぬことから、身体ばかりは大きいが、役に立たぬ人のたとえ」とあ ります。そのこともご存知のこと・・・。ところでウドは大木になるのでしょうか。「ウドの大木 」と言うものだからウドは木本、木だと思っている人が多いのではないでしょうか。実は草本、草 の仲間なのです。ですから決して大木にはなりません。ウドの木などもありません。そもそも「ウ ドの大木」と言うことばに矛盾があります。ある説によりますと「虚(うろ)の大木」が本来のこ とばではないか。中が空洞の木はいくら大きくても役に立たないですから・・。そして何時の間に か「うろ」が「うど」に変化し、草のウドと結びついてしまったと言うのです。真偽のほどは分か りませんがこちらの方が筋が通る話ですね。 ところで山菜として人気のあるウドですがこれは芽生えしたウドに土をかけて日に当てないように した軟白栽培の野菜なのです。軟白栽培したものですから茎が長くなりやわらかいのは当然なこと で、茎が長大でやわらかく役立たぬなどと言われるのはウドにとって心外なことになります。 |