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ヒガンバナの呼び名はマンジュシャゲをはじめとして1000以上にも なるそうです。 シビトバナ、ユウレイバナ、ヤクビョウバナ、ステゴクサ、テクサリバ ナ、カジバナ、ソウシキバナ・・・・・。どうもイメージの悪い名前が 多いですね。ヒガンバナから連想するものは、墓場・陰鬱な場所、そし て忌み嫌う植物、それも真っ赤で強烈な花がそれを印象づけるのでしょ うか。しかし、ヒガンバナの生えている場所は冬の太陽を燦々と浴びる ような環境です。決して陰鬱な環境ではありません。それはさておき、 もう少しイメージのよいヒガンバナの別名は無いものでしょうか。 ハミズハナミズ(花の時期には葉がなく、葉の時期には花がないので、 花は葉を見ない、葉は花を見ないの意味)、ヒガンユリ、アカバナ、オ ミコシバナ、ハナビバナ、カンザシバナ・・・。どうもヒガンバナと言 う名前に優れるとも思えません。 ところで「想思華」と言う名前を知っているでしょうか。これはお隣の 国、韓国でのヒガンバナの別名です。「サンチョ」と読むようです。 意味はヒガンバナのハミズハナミズの姿から「花は葉を思い、葉は花を 思う」なのです。「想思華」、想い思われる華・・・。ヒガンバナのイ メージを替える名誉回復の名前がお隣の韓国にはあったのです。なお、 ものの本によりますと、ヒガンバナは朝鮮半島の南部にはまったく自生 していないそうです。韓国の「大韓植物図鑑」には、ヒガンバナは日本 から持ち込まれたと記述されているそうです。 |