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H13年12月11日(12月議会一般質問)
(かずや) まず初めに、いじめ問題について質問します。
 少子化や都市化の進展、さらに家庭や地域社会の教育力の著しい低下などを背景として、わが国の教育は、いじ
め、不登校、校内暴力、学級崩壊、凶悪な青少年犯罪の続発など、深刻な問題に直面しています。
 今の国の教育政策として、内閣総理大臣のもとに置かれた教育改革国民会議において、平成12年12月22日に最
終報告が取りまとめられました。文部科学省では最終報告の提言を十分に踏まえた取り組みを行うよう指示を受け
て、平成13年1月25日、教育改革のための具体的な施策や課題を取りまとめた21世紀教育新生プランを策定しまし
た。これを受けて、遠山敦子文部科学大臣は11月26日、教育基本法の全面改正について、中央教育審議会に諮問
しました。諮問は国家、社会の形成者として必要な資質の育成などの観点から検討を求めており、この方向で改正
されれば、戦後教育の大きな転換となります。
 また、小泉首相は教育について次のような所感を述べられています。
 現在は1クラスの人数は減ったが、学級崩壊やいじめなど新たな問題がふえている。親の自覚や家庭のしつけ、
子供同士や地域の人間関係、子供のストレス、学校教育のあり方など、さまざまな要因があろう。そのための施策と
して、先生の負担を減らし、社会人の経験を生かす補助教員を小・中学校に3カ年で5万人を目指して採用する。ボラ
ンティア精神に満ちた経験豊かな大人からいろいろ学ぶことで教室が一層生き生きとするだろう。夢や目標を持った
子供は飛躍的に成長する。学校生活は単に知識を教えるだけの場ではない。その時期を通じて、将来、子供たちが
なりたいものややりたいことを見つけ、社会の中で暮らしていくためのルールを学ぶ。学校をそうした場にしていくこと
が大事だ。家庭、学校、地域が一体となって子供たちの可能性を最大限に引き出していきたい。それには子供にとっ
て大人たちが魅力的であることも大切なことである。
 以上のように、今後の教育の課題について述べられております。
 しかし、これらの施策が現場の教師にとって、本当に希望の持てるものであるか、私は極めて悲観的になっており
ます。なぜなら、20年も前から現場の教師は悩み続けております。いじめや登校拒否、さらに加えて小学生低学年
から学級崩壊があり、最近にはキレた子による殺傷事件まで引き起こし、そのほかにも学力の低下と、それと相反す
るような週休2日制の導入が来年度から始まります。ただただ呆然としてしまうというのが、教師の本音ではないで
しょうか。
 政府としても、このままでは日本は世界に遅れをとってしまうということで、IT情報化施策を打ち出したわけです。
が、遅れている子や問題児には見切りをつけていかざるを得ないとの感もします。週休2日制や学校におけるIT情報
化計画の推進などで、ややもすればあのいじめ、自殺問題も影が薄くなってきているように思います。
 問題の複雑さを思うにつけ、ますますいじめの対応が遅れるのではないかと心配しています。
 統計を見ますと、この1、2年はいじめの発生件数は横ばいですが、平成12年、小学校で9,114人、中学校で1万9,
371人発生しています。また、愛知県は神奈川県の2,298件、千葉県の2,693件を大幅に上回った3,163件のワースト
1であります。
 そこでまず、本市のいじめの実態はどのようになっているのか、小・中学校の状況について伺います。
 次に、本市ではスクールカウンセラーや臨床心理士等の比較的に早い導入がされています。教育者として市長の
思いもあると思いますが、どのような展開がなされてきたのか。またいじめに歯止めがかかったのかどうか。加えて
補助教員導入についてですが、担任や教務主任の先生のいじめの問題の対応について、どのようなかかわりがあ
るのか、伺います。
 次に、いじめの原因の1つに、差別意識があると言われています。大人の人を見る上での学歴や名声、財力など、
さらには身なり、服装、持物などでランクづけするというような差別意識が子供に影響していると私は思いますが、そ
れについて、大人の一員であるところの教師の問題として、どう対応しているか、伺います。
 例えば生徒にアンケートを取れば、先生は冷たいとの答えが返ってくるのが、まま、あると聞きます。そのように感
じる生徒は、他の生徒と先生との温かいふれあいをたぶん、自分もそうしてもらいたいとか、またうらやましく思ってい
るのではないかと推察されます。また、私は、差別は誰が何と言おうと悪いものと思っています。その究極が戦争に
まで発展してしまうことは、過去の歴史を振り返れば、歴然としていると思います。考えが違うとか、人種が違う、国
力が違う、このようなそれぞれの違いが差別であると意識されるところに問題が起こります。戦争は暴力です。いわ
ゆる差別は絶対的に悪である
との考えを普及させていかなくてはならないと考えています。公務員である校長や教頭や市の教育委員会の面々の
管理職は、このことについてどう指導し、意識改革を図っているのか、伺います。
 次に、いじめ問題を解決するためには、いじめの本質を考えてみなければなりませんが、日本人は何か人と違うと
ころがあると、すぐにいじめるような傾向があるのではないかと思います。多数派の中に入らないと除け者にしてしま
う傾向性です。画一性と言いますか、横並びが好きなのでしょうか。「赤信号みんなで渡ればこわくない」とは、すご
い言葉です。赤信号ですから、渡るのは悪いことなんです。みんなでそう決めたのですが、みんなと同じことをやって
いれば、日本の社会はとても居心地がいいようです。いじめ問題にしても、いろいろな報告を考えてみましても、同じ
ような傾向があると思っています。いじめはいじめた側が100%悪いと認識さぜるを得ません。そうであると考えるな
ら、いじめた側の対応についてどのようにされているのか、伺います。
 次に、大きな2問目ですけれども、交通安全について伺います。
 本年、6月議会で米谷議員が本市の交通安全計画の策定について聞かれ、位置づけや方向性が述べられまし
た。また、平成12年度の最悪の状態をどうすれば脱却できるか、議論がなされました。その時は「これらの死亡事故
の発生原因を調べてみますと、信号無視や安全確認不十分、わき見運転、スピード違反など、交通モラルの低下が
原因のほとんどであることが判明しております」と部長が答弁されておりました。
 また、「市の責務として、計画を位置づけ、実効性のあるものとするよう、豊川市交通安全条例という形で、本年度
中の制定に向けまして、調査研究をしてまいりたいと考えております」と述べられ、そして本市においては、交通事故
防止は行政と警察のみでなし得るのではなく、市民一人一人が自分の課題としてとらえ、取り組むことが必要で、そ
のため行政が責任を明確化し、市民が主体となって、草の根的な交通安全を展開していくことが重要ということで、
本年9月28日に豊川市交通安全条例が施行されました。
 内容の特徴は、市民参加による安全、円滑、快適な交通社会の実現でした。実質3ないし4カ月という期間ででき
上がりましたが、上位計画が期限を過ぎていたこともありまして、致し方ありませんが、今後の実施計画が重要にな
るわけですが、いかに本市の性格を踏まえて盛り込んでいくかが、かぎとなります。啓発運動や街頭監視などのソフ
ト面については、田中前市長の時から取り組んでいますが、モラル等の問題が大きい上に、なかなか進まないのが
現状ではないでしょうか。
 そこで、具体的に細かくしぼって検討してみたいと思います。
 まず、本市の交通安全への取り組みについて伺いますが、1つ目は、昨年、最悪の事態に陥った本市ですが、現
状はどのようになっているのか。2つ目として、他都市の交通安全条例や計画を見てみましたけれども、どこの自治
体もモラルの高揚をどのようにして図っていくか苦慮しているようです。交通安全の意識改革をどのようにしていくの
か。3つ目には、「ヒヤリ地図」をつくっている自治体がありますが、本市の取り組みはどうか、また町内会などでつく
っていただいたものを利用するのが状況がよくわかると思いますが、どう考えるか。4つ目は、昨年の本市の交通死
亡者のうち、17人中9人は高齢者でした。そして主要幹線や交差点の事故が多くありました。また、横断歩道のない
ところの横断中の事故もありました。市民からの意見では、横断歩道が少ないとも聞きます。これらについて、どのよ
うに考えているか、伺います。
 5つ目は、豊川市交通安全条例には「市民が主体となって草の根的な交通安全を展開していくことが重要です」と
述べられていますが、この拡大、拡充が重要と思われますけれども、このことについて、どのように取り組んでいるの
か。
 以上の5点について伺います。
(今泉孝之教育長) それでは井上議員さんのいじめの問題について、大変奥の深い問題で、できるだけ短くとは
思うわけですが、なかなか説明がつきかねるというような感情です。
 まず最初に、実態をお話ししたいと思いますが、過去にも何回か話題になったことですので、ある程度の状況は把
握されているんではないかと思いますが、昨年度の豊川市の小・中学校では、学期ごとに児童、生徒、全員にいじ
めに関するアンケートを実施し、その結果を教育委員会に報告することになっております。
 それによりますと、平成12年度におけるいじめの総数は、小学校で121件、中学校において87件となっており、1校
当たり10件弱という数、前年に比較しますと100件以上減っておりますが、この数はいじめを受けた児童・生徒の訴
えや、それを目撃した者の報告、保護者からの連絡、教師の発見など、すべてを含んでいるものであります。
 そのうち教師の働きかけや子供同士の話し合い、関係者の話し合いなどにより解消されたものが大部分ではあり
ますが、その後も継続して指導しているものも数件ございます。
 数の上では大きく減っていますが、数字に表れないものがあるのではないか。だれにも相談できないで悩んでいる
者がいるのではないか。一層注意深く見ていくことが必要であると考えております。時にはいじめが続いているという
訴えが教育委員会に外部から直接あるという事態もあり、いじめ解決を図るための教師の力量向上にも努力してま
いりたいと考えております。全体的には低学年、やっぱり年齢が下がる形の傾向があろうかというふうにも考えてお
ります。
 2番目に、スクールカウンセラーや臨床心理士の導入といじめの関係にお答えをしたいと思います。
 最初にちょっとお断りしておきますが、臨床心理士あるいはスクールカウンセラー等の導入につきましては、大変多
くの要素を含んでおります。ADHDを始めとする情緒障害、不登校、いじめ、ストレス、非行、家庭内暴力、学級崩壊
等々についての相談、助言をすることに意義を認めて導入したものでございます。
 豊川市においては、スクールカウンセラー1、心の教室相談員を5中学に配置しているものであります。生徒の悩み
の相談や教師との指導上の相談などが主な目的ですが、保護者と相談を継続的に行っている例もあります。学校か
らの報告によりますと、スクールカウンセラーや心の教室相談員が学校にいることで教師とは違う立場の大人に出会
うことができ、何気ない雑談の中で心がほぐれ、放課の時間に相談室へ行くことを楽しみにしていたり、相談すること
によって気持ちが楽になり、自信につながったという声もあります。
 また、教師自身も自分と生徒の心のずれをカウンセラーや臨床心理士から学んだという報告も受けています。
 相談員は秘密を守ることで生徒との信頼関係を築いていますので、直接的にいじめの解決につながるということが
表に表れることは少ないわけですが、いじめのもとの1つが、生徒のストレスや人間関係を築くことの難しさから来る
ことが多いことを考えますと、学校の中に潤いをもたらす相談員の配置は、いじめの抑止に効果があったと考えるも
のであります。
 さらに、本年度からは勤労福祉会館内の心理教室相談「ゆずりは」に臨床心理士を配置しました。現在、1週間に
2日、相談を受け付けていますが、予約を入れても相談が1カ月先というような状況で、一方では喜び、一方では大
変重い気持ちになっているところであります。
 本来、児童生徒あるいは保護者と面談して、心理学的なアドバイスをするということが目的ですが、相談内容は冒
頭に申し上げましたように、情緒障害等を始めとし、不登校、いじめ、ストレス、非行、家庭内暴力、学級崩壊などの
さまざまなものがあり、いじめではないかと悩んでいた保護者が心理士のアドバイスにより、学校に連絡をし、解決
が図られたという例もございます。現在の過密な相談申し込みの状況を見ますと、開設日の増加など、今後の対応
に一層の努力が必要ではないかと考えております。
 議員さんが御指摘になられた補助教員等の導入により、きめ細かな指導体制、こうしたことがいじめ防止に有効で
はないかということでございますが、私たちも全く同感でございます。すなわち、子供たちのストレスの1つとして、授
業内容がよくわからないところから来ていると思われる部分もございます。小人数指導と言いますか、補助教員の導
入でわかる喜びを味わせることが、子供たちの心の安定につながったり、いじめ抑止につながるのではないかとも考
えております。また、指導者が複数存在することで、いじめの発見にもつながり、直接的な防止になるのではないか
と考えます。
 40人学級の見直しがすぐには実現しない状況の中で、ごく一部でも少人数指導対応、議員さんの言葉では補助教
員対応と言いますか、による指導の実現を図るよう努力してまいりたいと、このように考えております。
 次に、教師の差別に対する意識と管理職の指導による教師の意識改革について、お答えします。
 これも議員さん御指摘のように、日々子供たちとともに過ごし、子供の人格形成に大きな影響を与える教師は、差
別に対して自ら毅然とした態度を示さなくてはなりません。差別は人として、絶対に許されないことであり、差別を否
定する心は子供の前に立つ教師として、不可欠の資質であると思います。
さらにその資質は常日ごろの努力によって磨きをかけなければならないものであります。
 それゆえ、教師に研修の義務が課せられているものと認識しております。市内小・中学校では、子供理解のための
研修会、リレーションシップと呼んでおりますが、年2回、全職員でそれぞれの学校で専門家を招いて研修に努めて
いるところであります。
先日も市内の中学校で聖徳栄養短期大学助教授岡田弘先生をお迎えして、人間関係づくりの研修会が開催されま
した。この先生は、まず、自らが授業の実践をして、それをもとにお話を進める、展開する、そういったタイプの教師で
ございました。今の子供たちには、やっぱり一つはあいさつから始まりあいさつに終わることの重要性、もう一つは、
常に他人への感謝の気持ちを表す習慣、そうしたものをその実践の中で強調をされました。あとの研修会では大人
であれ、子供であれ、何かをしてもらった時にありがとうの言葉を添えるのは、当たり前のことではないでしょうか。ま
た、あの子さえいなければ、このクラスはよいクラスだという考えは、根本的に誤った考えで、そっくりそのままこの教
師がいなければと考える管理職や保護者の考えにつながるとも指摘をしました。居合わせた教職員一同、深い感銘
を覚えたよい研修会であったと考えております。
 一つ、ここの場で差別ということについて、ちょっと自分の思いを述べますが、議員さんも指摘されたように「赤信号
みんなで渡ればこわくない」やはりそうした気持ちが人の心の中にはどうしてもあるというような感じがしてなりませ
ん。この講師さんが一つ言われたことは、26歳で自ら命を絶った童謡詩人の金子みすず、この方が「私と小鳥と鈴」
という詩を書いているわけですが、大変これは有名な、子供たち向けの詩です。その一番最後に、「鈴と小鳥とそれ
から私、みんな違ってみんないい」という、前教育長の牧山先生がこの「みんな違ってみんないい」を取り上げられた
わけですが、この岡田弘という講師さんは、そうでなくて、「みんな違ってそれでいい」違うことをお互いに認め合える
ような人間関係をどうしてつくるかが課題ですよというようなお話、これもまた、お話の中で感銘をした部分でございま
した。
 何はともあれ、いじめは理由のいかんを問わず、許されないことであります。
 したがいまして、いじめを行った児童生徒に対しては、厳しい指導が必要です。いじめを許す集団のあり方にも厳し
い反省を迫る必要があります。保護者と連携して子供の成長にとって、見過ごすことのできないことだという認識で
対応をする必要があると考えております。いじめを行った生徒に二度としないと思わせるには、教師と児童生徒との
信頼関係、さらには教師と保護者との信頼関係をなお一層強固にする努力が必要であると考えます。21世紀を担う
子供たちのために、教師とともにいじめを許さない社会の実現に向けて、保護者や地域の方々の御協力をお願いす
るものであります。よろしくお願いします。
(鈴木不二夫生活活性部長) それでは交通安全につきまして、御質問を5つほどいただきました。
本市の交通安全につきましては、9月に制定しました豊川市交通安全条例と第7次豊川市交通安全計画を先月11
日に策定したばかりでございますので、これらに基づきまして、回答をさせていただきます。
 最初に、交通事故の現状はどうかという御質問でありますが、交通死亡事故に限ってお答えをさせていただきま
す。
 昨年の交通事故死亡者は、17名でございましたが、今年は現在、9名の方がお亡くなりになっております。この9
名の死者のうち、高齢者が6名、国道・県道で6名、歩行者・自転車が5名となっておりまして、昨年と比較しまして、
それぞれ数の上では減っていますが、事故原因の内容はわき見運転やスピード違反、信号無視、安全確認不十分
など、交通モラルの低下や交通ルール違反がほとんどであり、昨年と全く同様の傾向を示しています。すなわち、交
通安全教育や啓発の必要性を痛感するような事故ばかりであるのが現状であります。
 次に、交通モラルの高揚や意識改革をどのようにしていくかについてですが、先ほどお答えさせていただきましたよ
うに、最近の交通事故の実態を考慮しまして、交通安全条例を制定し、第7次の交通安全計画を策定したところであ
りますが、これらはいずれも市民が主体となった交通安全施策を展開することを目的としておりまして、交通事故の
増加に歯止めをかけ、交通事故死者数の減少を目指すものであります。
 具体的な施策としまして、交通安全教育と啓発を最も重要な施策として位置づけていますが、この交通安全教育と
啓発を市民の皆様すべてに浸透させるには大変な努力が必要だと考えております。
 しかし、ただ単純に教育と啓発が大事だと言っても、意識改革は進みませんので、本市では交通安全対策に関し
て、市民の皆様が計画段階から実施全般にわたり積極的に参画できる仕組みづくりをしていくことで、モラルの高揚
や意識改革を図ってまいりたいと思っております。
 また、特に課題となっております高齢者に対する交通安全教室では、参加、体験、実践型の教育を積極的に推進
していくことにより、モラルの向上を図ってまいりたいと考えております。
 次に、「ヒヤリ地図」に関してでありますが、第7次交通安全計画でその作成を位置づけておりまして、現在、先進
自治体の情報を集めつつ、検討を進めているところであります。この「ヒヤリ地図」は各地の交通事故多発地点や危
険箇所を地図の上に記入したものを作成し、注意を喚起するものでありますので、仮に作成する場合には、地域のこ
とを熟知している町内会や老人クラブ、交通安全指導隊、学校、保育園や幼稚園などを巻き込みながら、情報を得
て、さらにはタクシー運転手など、プロドライバーの意見を聞くなどして、まさに市民参画による作成を目指してまいり
たいと考えております。
 次に、横断歩道に関して、お答えします。
 確かに高齢者に限らず、歩行者が横断歩道を利用しての事故が多いことは、事実でありますし、横断歩道のない
ところの事故も少なくありません。実際に市民の皆さんからの横断歩道設置の要望は平成12年度は3件あり、このう
ち1件については警察との協議の中で実現をしております。
 平成13年度については、現在までに2件の要望があり、現在、調整をしているところであります。
 横断歩道設置の要望が市に出された場合には、豊川警察署に協議し、豊川警察署で承認されたものについて、
県の公安委員会に上げていき、承認を得て横断歩道ができることになります。現実は信号機との距離、道路の幅、
車の通行量、歩行者の利用などを勘案して認められるもので、なかなかできないというのが実情であります。
 しかしながら、必要な箇所には、当然設置する必要がありますので、今後も市民の皆さんからの横断歩道設置の
要望も含め、警察署と十分協議をして、できる限り、期待に応えてまいりたいと思っております。
 最後に、草の根的な交通安全の展開には市民の交通安全指導員の拡大、拡充、いわゆる交通安全のリーダーの
養成が重要であるということについての御質問と理解させていただきましたが、これにつきまして、お答えさせていた
だきます。
 本市には、御承知のとおり、130人の交通安全指導隊が各校区で大変な活躍をしていただいており、地域のリーダ
ーが育ちつつあるという認識を持っております。また、保育園、幼稚園にはさくらんぼクラブのリーダーが活動をされ
ており、そうした団体の活動を強力に支援するとともに、さらに草の根的な交通安全を展開するためには、今後の課
題として、老人クラブに高齢者交通安全指導員の養成をお願いしたり、中学校や高校に交通ボランティアを養成する
などして、地域や各種団体で人材が育成されるような取り組みをしてまいりたいと考えておりまして、御質問いただ
きましたように、交通事故防止は、行政と警察のみで成し得るものでありませんので、交通安全リーダーの一層の育
成を図り、家庭から、地域から、職場からの啓発運動を盛り上げ、市民の皆さんが主体となって交通安全対策を推進
するよう取り組んでまいりますので、よろしくお願いします。
(かずや) まず、いじめ問題についてでございますけれども、教育長はしっかり御回答いただきまして、私の考え
ていた方向性と、かなり似ていると言うと申しわけないんですけれども、方向性は合っている気がしまして安心したん
ですけれども、1、2点、お聞きしたいところがありまして、まず、問題解決は、大変難しい問題である。いろいろの要
素がかみ合っている。また、臨床心理士等の方でもいろんな問題があって、その中のいじめは一部だということであ
りましたけれども、この点もしっかりわかりましたし、それから実践教師の方の例を上げられまして、他人の感謝とい
うことも、これもやはり大事なところで、私も相手がいやがることをしない、その逆が相手に感謝していく、そのような
感じかと思いまして、ここも大賛成でございます。
 1点お聞きしたいのは、いじめられる側との問題と、あとまたいじめる方の問題も、それもやはりある意味では私は
いじめる方が悪いという形で考えているわけですけれども、先生もその方向で、教育長もその方向で答弁されまし
て、大変心強いわけですけれども、そしてまた、かなり親に対しても相当のアタックをかけて、もう本人が悪かったと
思うぐらいに、そのためにはどんな苦労もしていこうという、そういうような意気込みも感じられまして、先行きは大変
明るいものだなあ、そんなような思いではおります。それで、そのいじめられる側といじめる側との関連ですけれど
も、ちょっと私自身も取り組む前と取り組んだ後でちょっと考えが少し変わったかなというところもありましたので、ちょ
っと1、2言ってみますけれども、いじめられる方にも何か問題があるのではないかと、このようなことをよく言われる
んですけれども、私はこれは間違いの発想であると思いました。教育長もその方向かなと思いますけれども、いじめ
られる側の問題で、よく聞くのが、暗いからとか、わがままだとか、生意気だからとか、またさらに体つきとか、目つき
が悪いとか、勉強ができる、こんなようなアンケートが出てきます。勉強ができるでもいじめられるんですね。勉強が
できても、できなくてもいじめられる。太っていてもやせていてもいじめられると。暗いからと言っていじめられて、また
目立つからと言ってもいじめられる。じゃあどうしたらいいか。どうしようもありません。だからいじめられる側が悪いと
いうことはないと、そんなような感じになっています。
 また、うそをついたとか、約束を破った。だからいじめられる。これもおかしいと思います。そういうことで、いじめてい
いとか、なぐっていいということは、通らないと思います。
 逆に、いじめる方ですけれども、大体いじめられる側にも原因があるという、いじめる方の話ですけれども、それはい
じめる人にとっての都合のいい言いわけだ。このような結論に私は行きつつあります。
いじめを見て見ぬふりをしている。そのような人も自分の勇気のなさをごまかすという、やっぱり言いわけとか、ごま
かしがそちらの方向にはあるんです。
いじめられる側にはそんなものは何もない。父親に相談すると、いじめられるなんて、お前が意気地がないとか、そう
いう答えも返ってくる方がおられるそうですけれども、いじめられなくなるために強くなれとか言うのは、やはりこれも
間違いだと思います。いろいろ両方からちょっと考えてみたんですけれども、その辺のところで所見があれば、お聞き
したいと思います。
 こちらの方は、そのことに踏まえて、いじめられている子の対応、それからいじめる子の対応についても付け加える
ことがありましたら、お願いします。
 それから交通安全の方にいきます。
 取り組み状況は、平成11年、12年が横ばいになって、ずっと少しずつ減ってきたんですけれども、かなり大きなカー
ブで減ってきたんですけれども、ちょっと横ばいになったということは、また上がる可能性もある、そんなような気もしま
すし、ちょっと心配なところがあるんですけれども、「ヒヤリ地図」につきましても、つくっていただく方向に行くかなとい
う感じがしますけれども、つくって、それを公開して配付していただいて、それがいろいろな方々の話、特に、お年寄り
たちの間の話し合いの材料になれば、これは意識改革がかなり進むかなと、こんなように思います。その辺の展開を
考えておられましたら、お願いします。
 それから、指導員の積極的な育成でございますけれども、交通指導隊として130人おられて、交通ボランティアと
か、いろいろな方を養成していくということですけれども、こういう形は前からあったような気もします。市民参加が目
標ですけれども、要するに指導者をふやしていくような方向性を考えていただいたらいいかなと、このような思いでお
ります。要するに例えば、講習会に参加した人が指導者になれる。講習会の時間もありますでしょうけれど、そしてど
ういう人が参加するかということは、いろいろな人が考えられます。とにかく指導隊で130人ですけれども、これをずっ
としのぐ、10倍、1,000人、2,000人の方を指導できるような方に育て上げていく、これが大事だと思います。数字を大
きく言うと難しいんですけれども、市の職員がみんななるとか、もちろん議員も講習を受けてなるとか、各企業のそう
いう管理者方々、また、交通安全大会は1,300人ですか、たくさんこられます。そういう方々を含めて啓蒙して、指導
員になっていただく。なぜかと申しますと、ボランティアもいいんですけれど、ボランティアというと大体平等という意味
がありますので、指導隊とか、そういう指導者の方になりますと、お年寄りに声をかけていけれるんですよ。声をかけ
るのが私はキーポイントだと思っているんです。「そこは危ないよ」とか、「通ってはいけないところですよ」とか、皆さ
んといろいろ議論するときに、なかなか今、キレる人が多くて、そんなことを言ったら何かされるよというけれども、た
ぶんお年寄りならそんなことをしないかと、私はそんな感じでおりますので、何か指導員をふやしていく、そんなような
考え方を提案したいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 また、先ほどの交通安全計画を読まさせてもらいまして、その対策をした後には、それをどう評価していくか、私は
いつも行政改革評価制度の方で、それをまたフィードバックして、また市民に見せて、こういう繰り返しをして、だんだ
ん啓蒙していく。これが一つの役割かと思っていますけれども、その辺のお考えをお願いします。
(今泉孝之教育長) 大変難しい問題ではございますが、義務教育の段階では、やっぱりいじめる方が悪いんだ
と、これを押し通したいという思いがあります。家庭で兄弟げんかなどは、上の子の方がというような指導をするケー
スなどもあるかと思いますが、その線で通していきたい。ただ、その指導について、毅然とした態度とか、けじめをしっ
かりつけてという、言葉では言えるわけですが、いじめも内容、質は本当に千差万別、ケースバイケースであるという
ような絡みがございます。これはほかの問題行動も同様でございます。大人がそういうものにどう対応するかというの
は、やっぱり強く関わっているのではないかと。一例が、先回、キュパーティノへ中学生が行ってきまして、11月16
日、報告会を持ちました。その報告会の中で、日本の中学生では携帯電話がいろんな話題になっているというホー
ムステイの親に話したところ、いきなり「誰がそのお金を払うの。キュパーティノでは、大学生か仕事に就かないと携
帯電話など持たせませんよ。まずそのお金、だれが払う、誰と電話しているのか、親が全然知らなくていいの」って言
われたという報告がありました。
 そういうような思いを私たちも一方ではありながら、なかなかそれを実践できない。
 それからもう1つ、最近読んだ本で、シュタイナー教育の信奉者で、スウェーデンの人だったと思いますが「テレビを
消してみませんか」という本の翻訳を読みました。テレビを消すことによって、デメリットもあるけれど、ものすごくメリッ
トの方が多い。特にこれは子供の場合。ある程度、皆さん、そういうようなものをお気づきではないかと。テレビゲーム
しかりですね。これらのものがどこでどう、子供の成長の中でかかわっていくのか。いじめにもかかわりがあるのか、
ないのか。その辺、自分自身に問いかけているところでございます。回答にならないようなことで申しわけありません
が、そんな思いでございます。
(鈴木不二夫生活活性部長) それでは「ヒヤリ地図」と交通安全指導員の取り組みについて、御提案をいただき
ましたので、お答えさせていただきます。
 「ヒヤリ地図」につきましては、つくることが目的ではなく、活用されてこそ意味がありますし、また、共同してつくる
ことにより、交通安全の意識が一層高まり、常に地域の皆さんとチャンネルができることを期待しております。このこ
とは、交通安全対策全般に言えることでありまして、計画実行、評価の各段階で市民の皆さんの意見を伺う仕組み
づくりをする必要があると考えております。
 一方で、市からの情報提供も積極的に行い、情報を共有しながら、交通事故防止に取り組んでまいりたいと考えて
おります。
 次に、交通安全指導員の関係でありますが、なるべく多くの方が交通安全のリーダー的役割を担っていただくこと
が市民の皆さんへの交通安全啓発ができるものと思っております。このためには、全市的な組織であります校区交
通安全推進協議会の組織強化や活動を支援するとともに、御提案いただきましたようなあらゆる地域、職場の組織
や団体とも連携を取り、人材の養成に取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 それから、交通安全の進行管理につきましては、先ほど申し上げましたとおり、市民の意見を伺う仕組みづくりとと
もに、成果指標を達成するため、実施方法、各種計画とも整合性、法令に要求される基準などにつきまして、事前評
価を行い、実施した事業については、成果指標に対し、予定どおり効果が得られたのか。今後の課題、事業の実施
方法等、評価と結果を次の事業に反映するようなマネージメントサイクルの考え方を活用して、交通安全計画の達成
目標をクリアしてまいりたいと考えております。
(かずや) 教育の方ですけれども、いろいろ御答弁いただいてありがとうございました。
 学校の教育力を本当の意味で高めていく、また、楽しい学校にしていくというのは、私はどこに焦点を置くか、いつ
も親か教師か生徒か、どこかと思うんですけれども、今一番思っているのは学校が一丸となってそれを問題解決して
いく環境づくりができるかどうか、その辺のところにキーポイントがあるんじゃないかと思います。教師の資質をいろい
ろどうこうするという問題も今後、出てきますけれども、それ前に教師が一丸となってやっていただく、そのことで実際
的な動きになるかと思いますけれども、何かお考えがあればお伺いします。
(今泉孝之教育長) そのとおりだというふうに思います。1番は教師である以上、教科指導をわかりやすく、いかに
興味深く教えるか、これが一番の根本ではないかと、そんな気がいたします。
 それから先ほど、いじめる側は悪いということを基本にというようなお話しをしましたが、実際に問題処理に入ります
と、関係者の両方で罪のなすり合いになってしまう。そういう現状があることだけは、事実でございまして、そういった
ものの対応には私たちも大変苦労すると、それだけちょっとつけ加えさせていただきます。

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H13年12月21日(12月議会建設委員会)
(井上和也委員長) 建設委員会に付託されました第78号議案 平成13年度豊川市公共駐車場事業特別会計予
算から、第91号議案 宝飯郡御津町の公の施設の利用に関する協議についてまでの5議案につきましては、12月
19日に委員会を開催し、慎重に審査しました。その審査経過と結果について、御報告します。
 第78号議案と第88号議案は、一括質疑を行い、鈴木義章委員から、「景観ルールをつくろうとしている豊川地区に
プレハブ工法の駐車場はあうのか。また、プレハブ工法と在来工法の違いとプレハブ工法を採用する理由について」
質疑があり、当局から、「確かにプレハブ工法というと工事現場の事務所などを連想してしまうが、一定の規格品を
工場で大量に生産して現地で組み立てる工法である。また、観光客の玄関口とも言える駅東駐車場の整備にあって
は、景観整備にも十分配慮していく。プレハブ工法は建築基準法に定める構造耐力上の安全性、防火・避難上の安
全性などの基準と同等以上の効力がある工法として建設大臣が認定したものである。一般的には建設コストは在来
工法の80%であり、工期は2、3カ月の短縮、ランニングコストでは60%のコストダウンが可能と言われている。駅東
駐車場の建築条件や敷地条件などを総合的に判断した結果、経済性に優れたプレハブ工法を採用することとした」
との答弁がありました。
 引き続き、「東海地震の対策も必要と思うが、耐震性は十分か」との質疑があり、当局から、「耐震性についてはプ
レハブメーカーにより多少の差異はあるが、構造計算に用いる各種係数を厳しく設定しており、単純な比較計算では
在来工法と比較して1.5倍の耐震性があると言われている。東海地震で想定される地震震度にも十分耐え得ると考
える」との答弁がありました。
 次に、滝下委員から、「駅東駐車場の年間及び正月期の利用状況の推移、平日と土日・祝日の利用割合の状況と
周辺駐車場の状況について」質疑があり、当局から、「平成3年度の7万3,452台を100とすると、その後、徐々にふ
え、平成7年度がピークで、117.5の8万6,305台となった。それ以後、減少傾向に転じ、駐車場の面積が減少した平
成11年度には86.7の6万3,650台と大きく落ち込み、昨年は81.9の6万166台となっている。また、正月期の利用状
況は、平成8年度が3万1,364台で平成11年度に大きく落ち込み、2万4,601台、平成12年度は2万3,569台となって
いる。また、年間利用台数に占める正月期の割合は約40%であり、台数の減少はほぼ正月期の減少数と一致して
いる。
 平日と土日及び祝日の利用割合は、12年度の正月期を除いた1日平均利用台数が105台で土日及び祝日の利用
は平日のおよそ5割増しとなっている。周辺の駐車場は豊川商店街駅前駐車場が80台、名鉄パーキングが220台、
豊川稲荷大駐車場が600台である」との答弁がありました。
 引き続き、「今回の特別会計では、料金収入により、駐車場の管理運営費と起債の償還費用を賄うとのことだが、
どのような収支予測を立てているのか」との質疑があり、当局から、「料金収入については、12年度の利用実績をも
とに現行料金を掛けて算出した。定期利用については、パーク・アンド・ライドの潜在的需要や区画整理の減歩によ
る民間駐車場への影響などから利用制限を加えなかった平成5年から7年当時の実績である月250台を想定してい
る。
 定期利用については、屋根付きの駐車場であり、近傍の相場を考慮し、月額5,000円で試算した。
 料金収入は4,620万円を見込み、支出については起債償還年1,970万円、維持管理及び保守経費2,486万円、消
費税と修繕費164万円のあわせて4,620万円を見込んでおり、やりくりできるものと考える」との答弁がありました。
 第78号議案、第88号議案は、ともに討論はなく、採決しましたところ、全員一致で原案を可決しました。
 次に、第80号議案は、質疑において、石畔八良委員から、「今回の改正は都市計画法に基づく開発許可や建築許
可等の事務にかかる手数料の見直しであるが、同様の事務を行っている県下各市の状況は」との質疑があり、当局
から、「この事務は基本的に都道府県の事務だが、名古屋市、中核市の豊橋市と豊田市、特例市の春日井市、事
務処理市としての本市を始め8市がそれぞれ開発許可等の事務を行っている。愛知県は今年の3月に手数料条例を
改正し、4月から施行している。先の11市のうち、既に6市が改正を済ませている。豊橋市では改正の予定はないと
のことだが、県が事務を担当している市町村では既に引き上げが行われている」との答弁がありました。
 引き続き、「今回の改正率はどのぐらいか。また、今日の社会情勢にあって、引き上げの必要性があるのか」との
質疑があり、当局から、「引き上げ率は平均して7%である。現在の社会情勢については、理解しているが、開発許
可等の事務は県の事務処理特例条例により本市が処理することになっているため、今回の県の改正にあわせて引
き上げをお願いするものである」との答弁がありました。
 討論はなく、採決しましたところ、全員一致で原案を可決しました。
 次に、第86号議案は、質疑において、永井委員から、「市民のスクエアの広場は、芝生もかなり傷んでおり、この
まま利用料を引き上げると不満の声が出ることは必至である。利用料引き上げに伴い、広場の補修をどう考えるの
か」との質疑があり、当局から、「広場の芝を良好な状態で維持管理するには、相当大がかりな土壌改良が必要で
あり、養生等に相当の期間がかかる。したがって、利用日数を減らすことなく安全に利用いただくには、さば土等で
表面の補修を行う方法が有効と考える」との答弁がありました。
 次に、石畔八良委員から、「陸上競技場、野球場、庭球場と市民のスクエアの利用状況について」質疑があり、当
局から、「市民のスクエアの利用率は45.3%、稼働率が30.6%、陸上競技場は利用率46.8%、稼働率40.8%、野球
場は利用率50.7%、稼働率36.2%、庭球場は利用率78%、稼働率31.8%となっている」との答弁がありました。
 引き続き、「市民のスクエアの利用は陸上競技場等と比較して若干低いが、その要因は。また、使用料引き上げ
は利用の減少につながらないか」との質疑があり、当局から、「陸上競技場は陸上競技に加え、サッカー、ゲートボ
ールなど多目的に利用されていることや、場所的なこともあり、利用が多いと考える。使用料引き上げによる影響は
市民のスクエアの利用のほとんどがサッカーであり、土日も早くに予約が入り、利用希望に応じられない状況から、
あまり影響はないと考える」との答弁がありました。
 討論はなく、採決しましたところ、全員一致で原案を可決しました。
 次に、第91号議案は、質疑において、石畔八良委員から、「今回、豊川市の汚水幹線に接続せず、あえて御津町
の汚水幹線に接続する理由は、また、御津町への接続は当初から計画していたのか」との質疑があり、当局から、
「今回接続する区域は、音羽川の右岸側に位置し、国府町の南田と為当町の一部である。この地域は海に向かって
徐々に地盤が下がっており、汚水を豊川市の汚水幹線に流入させると音羽川の横断、高所へのポンプアップなどが
必要となり、多額の費用を要する。したがって、この区域に一番接近している御津第1汚水幹線を利用することとし
た。今回の利用計画については、豊川流域下水道の関連公共下水道として、同時期に豊川市と御津町の公共下水
道全体計画を策定しており、その段階でそれぞれの市町の地形的条件を考慮した上で、最も効率的、経済的な計画
が策定できるよう調整しており、今回の利用も当初から計画していた」との答弁がありました。
 引き続き、「今回、御津町の幹線に接続する区域の面積、計画汚水量はどのぐらいか。また、将来的な計画は」と
の質疑があり、当局から、「現在実施している第7次拡張事業が完了した時点で、接続面積は約40ヘクタール、汚水
量は日最大980トンとなっている。将来計画では、全体面積約63ヘクタールの水を御津第1汚水幹線に接続するもの
で、人口規模は2,760人分、日最大汚水量で1,555トン余りを流す計画となっている」との答弁がありました。
 討論はなく、採決しましたところ、全員一致で原案を可決しました。
 以上、報告します。
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H14年3月22日(3月議会賛成討論)
(かずや) 私は、第7号議案 平成14年度豊川市公共駐車場事業特別会計予算について、賛成の立場で討論を
させていただきます。
 豊川地区の観光商業の発展、活性化を図るために、現在進めております豊川駅東駐車場の立体駐車場建設費を
始めとしまして、バス駐車場及びポケットパーク整備工事費につきましては、積極的に推進を図るべきであると考え、
大いに評価するものであります。
 また、本会計の根幹となる使用料収入につきましても、確実な利用見込みに基づくものであり、その算定は妥当な
ものであると考えます。
 収益事業としての独立した公共駐車場事業特別会計として、その経理の明確化を図り、今後の公共駐車場事業
の適切な管理運営に資するための基金積立金も計上するなど、本特別会計予算は市民福祉の増進に大いに寄与
するものであり、適切と判断し、第7号議案 平成14年度豊川市公共駐車場事業特別会計予算の賛成の討論としま
す。
  
H14年3月22日(3月議会建設委員会)
(井上和也委員長) 建設委員会に付託されました第31号議案 豊川市土地区画整理事業特別会計設置に関す
る条例の一部改正についてから、第48号議案 豊川市公共駐車場事業特別会計設置に関する条例の一部改正に
ついてまでの4議案につきましては、3月12日に委員会を開催し、慎重に審査をしました。その審査経過と結果につ
いて報告をします。
 まず、第31号議案は、質疑において、石畔八良議員から、「豊川東部土地区画整理事業の今までの経緯につい
て」質疑があり、当局から、「この事業は昭和51年2月に設計概要の県知事認可、3月に事業計画決定、4月に特別
会計設置を行い、昭和53年に仮換地の指定、平成4年に公共施設の整備を終え、土地の使用収益を図っている。そ
して町名整備においては、地域説明会などを行い、平成10年には町内会等の合意を得て、平成11年第4回定例市
議会で町及び字の区域変更についての議決をいただいた。そして、平成12年には換地処分、区画整理登記及び保
留地の所有権移転登記などの区画整理のしめくくりの事務事業を執行してきた」との答弁がありました。
 引き続き、「この特別会計の平成13年度歳入歳出決算の見込みについて」質疑があり、当局から、「歳入は主に前
年度繰越金の3,014万円で歳出は完工誌の発行、記念碑建立、保留地の変更契約に伴う交付金の1,434万円であ
る。この結果、歳入歳出の差額1,580万円は剰余金として平成14年度一般会計歳入として受けていく。また、換地清
算金の交付は12年度に、徴収金は13年度に、それぞれ執行済である」との答弁がありました。
 討論はなく、採決しましたところ、全員一致で原案を可決しました。
 次に、第38号議案は、質疑において、永井委員から、「農業集落排水施設使用料の算定方法について」質疑があ
り、当局から、「使用料の算定方法は、均等割額と人員割額からなり、均等割額は処理場施設の点検料や人件費な
どの固定経費の2分の1と起債元利償還金の一部を合計し、それを全世帯数で割って算出している。人員割額は世
帯人数により変動する電気料や薬品費、汚泥処分費などの経費の2分の1を対象地域の全人数で割って算出して
いる。
 なお、市は、それぞれの経費の2分の1を負担している」との答弁がありました。
 引き続き、「近隣市町村の使用料の体系と金額について」質疑があり、当局から、「本市のように均等割額と人員
割額を合計して使用料としているのは、県下13団体でその他の地域は従量定額制か公共下水道と同様の従量累
進制を採用している。本市と同様の13団体の平均は4人世帯で算出すると3,784円であり、千両地区の3,570円の方
が若干安くなっている」との答弁がありました。
 次に、鈴木義章議員から、「正岡地区と千両地区における使用料算定の違いについて」質疑があり、当局から、
「正岡地区と千両地区の相違点は算定期間で、汚水ポンプ施設の数が正岡は1カ所で耐用年数を5年としているの
に対し、千両は16カ所あり、5年ごとの急激な改定を防ぐため、算定期間を10年としている点である。しかし、それ以
外の使用料の体系や考え方は同様である」との答弁がありました。
 引き続き、「今回の条例改正には年度途中における世帯員数の移動に関するものもあるが、その改正理由は何
か」との質疑があり、当局から、「改正前は4月1日現在の世帯員数で1年の人員割額を算定していたが、今回から
は少しでも現実にマッチさせるため、申請により世帯員数を年度途中でも変更できるように改定するものである」との
答弁がありました。
 討論はなく、採決しましたところ、全員一致で原案を可決しました。
 次に、第39号議案は、質疑において、鈴木義章議員から、「宝飯都市計画豊川蔵子区画整理事業は、昭和46年
に換地処分を行い、換地清算事務に入ったとあるが、換地清算とはどのようなものか」との質疑があり、当局から、
「清算金は従前の土地と換地において生じた権利面積の過不足の是正を金銭で清算するもので、換地計画でその
金額を定めておくものである」との答弁がありました。
 引き続き、「清算金の徴収に多くの歳月を要した理由と具体的な徴収額について」質疑があり、当局から、「換地清
算金の未納者は1名で、その金額は116万4,544円であったが、納入に応じていただけないため、電話加入権や定
額貯金証書の差押えを行い、鋭意努力してきた。しかし、それでも応じていただけないため、やむなく定期貯金証書
を解約し、徴収額の93.4%を充当した。その後も残りの徴収に努めてきたが、平成13年1月に時効が成立し、その年
の第3回定例市議会において決算の認定を受け、すべての事務は終了している」との答弁がありました。採決しまし
たところ、全員一致で原案を可決しました。
 次に、第48号議案は、質疑において、鈴木義章委員から、「この条例は12月議会で可決されてからそれほど経過
していないが、今回の一部改正を行う原因は何か」との質疑があり、当局から、「この特別会計は県からの指導もあ
り、豊川駅東駐車場の立体化に伴い、本市の公共駐車場のすべてを包括的に経理するために設置したものである。
しかし、この設置条例は、現在運営しているすべての駐車場の経理を特別会計と一般会計のどちらで経理していく
のかなどの種々の意見があったことから、わかりやすく規定しておくのが望ましいとの結論に対し、一部改正に至っ
た」との答弁がありました。
 引き続き、「それではなぜ13年度において建設に関する部分だけを特別会計に計上するのか。また、次年度から
はそれぞれの駐車場をどのように経理していくのか」との質疑があり、当局から、「追分、諏訪第1、第2及び駅東駐
車場の管理に関する収支において、駐車場使用料や観光協会管理委託料などを年度途中で一般会計から切り換え
ると1つの事業を2つの会計で分散して決算することになり、煩雑でわかりにくいため、次年度の当初予算から含むこ
ととした。また、次年度の特別会計にはすべての駐車場の経理がこの中に入るが、諏訪公共駐車場は利用料金制
であるため、建物管理に関する火災保険料のみを計上していく。また、駅東駐車場の整備事業にかかる収支も経理
していく」との答弁がありました。
 討論はなく、採決しましたところ、全員一致で原案を可決しました。
 以上、報告します。
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