●健康福祉委員会 一般質問&回答●

平成15年9月30日
●質問(神戸議員)
構造改革特区として認定されるものの中に幼稚園、保育所の一体化に関するものがあるが、
具体的に、どのような内容であるか。
 答え(児童家庭課主幹)

構造改革特区として、幼稚園、保育所の一体化について認定されるものは、その主な背景として過疎化や急激な少子化により児童数が減少し、幼稚園、保育所それぞれにおいて、集団活動による児童の社会性を育てることが困難となっているという状況がある。

なお、現在、認定されている事業として5事業あり、3歳未満児に対する幼稚園入園事業に6特区地域、幼稚園における幼稚園児及び保育所事業の合同活動事業に3特区地域が認定されている。そのほかに、保育所における私的契約児の弾力的な受け入れの容認事業、保育所における保育所児及び幼稚園児の合同活動事業及び保育の実施に係る事務の教育委員会への委任事業があるが、いずれも特区地域は認定されていない。

●質問
幼保の一体化と国において議論されている幼保の一元化とは何が違うのか。
 答え

幼保の一体化は構造改革特区において行われるもので、幼稚園、保育園が、現行の法制度のもとで、職員の交流や幼児の交流、施設の相互利用などにより幼児の教育、保育を進めていくものである。

一方、幼保の一元化とは現行の幼稚園、保育園の根拠法、設置運営基準、教育・保育の内容基準などを改正し統一の制度のもとで幼児の教育、保育を進めていくものである。
●質問
現在、幼保一元化についての国の動きはどのようになっているか。
 答え

幼稚園と保育所の一元化の問題は、国の総合規制改革会議において提案され、それぞれを所管する文部科学省、厚生労働省を始め関係団体などにおいて検討されているが、現在のところ幼保一元化の施設の創設については、両省及び関係団体なども困難であるという態度を示している。

その理由として、保育所は保護者の就労などの事情により家庭において保育を受けられない児童に対して保育を行う福祉施設であり、幼稚園は保護者の希望により幼児教育を行う教育施設であり、それぞれが異なる機能・役割を持って保護者の要望にこたえているからである。

また、今後多様化する保護者の子育てのニーズに対しても、現在の制度の中で、保育所と幼稚園が、地域の実情を踏まえ、それぞれの機能を十分に発揮しながら、相互の連携をより一層強化することで対応は可能であると考えるからである。

これらの意見を踏まえて、国は経済財政運営と構造改革に関する基本方針において、平成18年度までに、新しい児童育成のための体制の整備として、地域のニーズに応じ就学前の教育・保育を一体として捉えた総合施設の設置の検討をすることとなっている。

●質問
今後の幼保一元化の動きについて、県はどのように考えているのか。
 答え
保育所と幼稚園を所管する庁内の担当課室で構成している幼保連絡調整会議において、今後とも、国の動向などについて注視しながら関連する情報の収集、交換を積極的に行っていくことを考えている。
●質問
幼保連絡調整会議について詳しく教えてほしい。
 答え
保育所を担当している児童家庭課、公立幼稚園を担当している教育委員会財務施設課及び義務教育課、私立幼稚園を担当している文化学事課私学振興室で、情報交換や、地域の動向の報告を行いながら、検討をしている。
●質問
保育所、幼稚園で課室がいろいろ分かれているが、保護者の意見はどこで
聞いているのか。
 答え
市町村が窓口となっており、そこで情報を収集し、さまざまな会議の中で集約して、今後の施策の参考にしている。
●最後に・・・(神戸議員)
子育て中の母親が相談する窓口がいろいろなところに分かれていることから、不便を感じている人が多い。少子化の原因の一つかもしれない。窓口は一つにするなど、県民の立場に立った子育て支援を要望する。