●平成23年9月議会 農林水産委員会質問●
平成23年 10月3日午後1時〜 |
<神戸委員質問> |
<答弁>(園芸農産課主幹) 岐阜県の花フェスタは、平成7年4月から6月までの40日間にわたり、花と緑を通して潤いのある豊かな社会を目指すという平成2年(1990)の大阪花博の理念を継承し、岐阜の県民による「花づくり」や「花かざり」などを推進するための記念イベントとして開催されました。 会場は、可児市にある県営公園でバラ園等の整備などが行われ、入場者数は約191万人、収入は約35億円、支出約25億円で約10億円の黒字であったと公表されています。 同様の記念イベントは、10年後の平成17年にも開催され、約143万人が入場しました。会場は、約250億円を投じて整備されており、平成7年の花フェスタの後は「花フェスタ記念公園」と名前を変え、毎年「花フェスタ」という名称を使用して、春・秋にバラまつりやクリスマス行事等が行われており、年間を通して花の展示会や講習会、園芸相談等も行われています。 平成22年度の入園者数は、約37万人であります。運営は、財団法人が行っており、入場料収入だけでは採算がとれず、毎年、県から3億円程度の補助金等が支出され、運営されているようであります。 |
<神戸委員質問> 岐阜の花フェスタは、毎年多くの人が訪れ、開催後も効果があると思います。大阪花博や浜名湖花博の経済波及効果は、どれくらいあったのかお聞かせ下さい。 |
<答弁>(園芸農産課主幹) 公表されている資料によると、平成2年の大阪花博では、会場の整備や運営、パビリオンの建設、道路・鉄道などの整備、入場者の交通費等を合わせた支出額が約9,080億円であり、これに伴う生産誘発効果、いわゆる経済波及効果は約2兆7,000億円と支出額の約3倍となっています。 同様に、平成16年の浜名湖花博では、支出額約2,000億円に対して経済波及効果約4,800億円、約2.4倍となっています。 |
<神戸委員質問> 花博は、経済効果も期待できるので、引き続き情報収集に努めてほしい。 次にフェンロー国際園芸博覧会への出展について、一般質問で農林水産部長から答弁があったが、9月15日の実行委員会の内容をもう少し詳しく聞かせてください。 フェンローへの出展は、県と農業団体等が実行委員会を組織して行うようだが、実行委員会の構成と第1回会議の内容はどうであったかおたずねします。 |
<答弁>(園芸農産課主幹) オランダで10年に1度開催される国際園芸博覧会、いわゆるフロリアードへは、これまで平成4年と平成14年の2回出展しており、実行委員会の構成は、これまでと同様に、県と愛知県農業協同組合中央会、愛知県経済農業協同組合連合会並びに愛知県花き温室園芸組合連合会の4者で構成しています。 出展は来年度であるが、事前に展示装飾に使う花の手配などが必要であることから本年度に設置したところであります。9月15日(木)の第1回実行委員会では、出展の基本構想、本年度の実行委員会の運営・収支、今後の推進計画等について話し合いました。 現状、国の基本計画は未作成でありますが、今後、国や関係団体と調整等を行い、実行委員会・幹事会等を開催して具体的な検討を行うなどして、概ね、今年度中には、出展の企画・デザインや展示装飾に必要な花の手配などを固め、出展にあたっての準備を進めてまいりたいと考えています。 |
<神戸委員質問> 出展は来年だが、あらためて出展構想の具体的な内容と、出展にどれくらいの経費を見込んでいるのかお聞かせ下さい。 |
<答弁>(園芸農産課主幹) 今後、国と調整していくが、本県からの出展は、出展期間を平成24年9月から10月のうちの14日間程度とし、政府が出展する250uのうち50uで本県を代表するキク、洋らん、盆栽等による展示を行う予定である。展示に合わせて、愛知を紹介するDVDの放映やパンフレットの配布も行ってまいりたいと考えております。 使用予定のキクや洋らんは、いずれも本県が全国一の生産を誇っており、オランダまでの輸送にあたって、花が長持ちすることなどが理由です。盆栽については、日本の園芸文化を代表するものであり、海外での関心も高いことから使用してまいりたいと思います。 実行委員会の事業費として、過去のフロリアードへの出展や他の園芸博への出展実績からすると、展示装飾、花等の輸送、人員の派遣などで2〜3千万円を見込んでおり、これを目安として県と農業団体等で予算を確保していくつもりです。 |
<神戸委員要望> フェンロー国際園芸博覧会への出展を成功に終えることが、愛知の花き産業の発展につながりますし、日本の園芸関係は国際大会で優秀な成績を収める方々が増えていると聞いています。しっかりと取り組んで欲しいと思います。 花博についても、震災の影響を受けて国が動けないと聞いておりますが、大きな経済効果が期待できると考えます。国の政策としてまずは震災復興を一番に進めることが大事ですが、それぞれ各地で産業を盛り上げることが被災地を応援することにもなります。花き業界も期待していると思いますので、県として何かできることを国に働きかけたり、県民が盛り上がる運動となるよう心がけていただくことを要望して終わります。 |