小中高校でインターネットサーバを管理する先生を対象に

同朋学園本部事務局経理課 河邊憲二
1999.6.12 於:愛知県立大学
小中高校のネットワーク管理者必修講座
主催:東海スクールネット研究会 共催:jus東海研究会

 個人的に簡単なアドバイスをまとめましたので参考にして下さい。

「教科書をよく読んで基礎学力をつけよう」
 NTの場合教科書はいくらでもでています。また、ネットワーク技術に関する教科書もたくさんあります。HOW TO ものではなく、きちんとした教科書、自分にあった教科書で基礎から勉強しましょう。
「わからないところはまず自分で調べよう」
 Webサイトにはたいていの情報がでています。NTの場合もちろんMicrosoftのサイトですが、ここには毎日のようにサポート情報がでています。また、メールニュースでは最新の情報を受け取ることができます。ダウンロードサイトでは、最新のアップデートやドライバを入手することができます。
「人の話はよく聞きましょう」
メーリングリストでは膨大なログの中に必ず自分の聞きたいことと同じ質問をしている人がいて、その回答もいろいろな人がいろいろアドバイスをしています。メーリングリストを見るだけでも勉強になります。それでもわからなければ、メーリングリストで質問すれば回答が見つかるはずです。
「実験をして自分の目で確かめよう」
 テスト環境を用意しておけば、いつでも実験ができます。NTの場合、サービスパックなどをあてて不具合がでるケースもあります。テストインストールのできる環境があれば、事前に動作確認ができます。ハードウェアのテストもできるので、実験をいろいろしてみるのは、技術力アップにつながります。各種設定を変更するとどういう動作をするかなど、教科書だけでは理解しにくいところは実際にやってみるのが一番ですが、運用中のサーバでやるのは危険です。テスト環境で実験をしましょう。

「目標を定めて勉強しよう」
 ネットワークをどう利用するかによって、その設計が変わってきます。不要なサービスやアプリケーションまではとても消化しきれません。自分の環境に必要なことをまずしっかり勉強しましょう。管理者の趣味や好奇心で勉強することと、業務で管理するために必要な勉強は、きちんと区別しましょう。

「責任もあることを忘れないように」
 ネットワークを運営管理すると言うことは、それに伴う責任を負うことです。技術情報だけに関心が向いてしまいがちですが、社会的な責任問題についても関心を持ちましょう。





K.KAWABE <kawabe@doho.ac.jp>
Created: Jun.13,1999, Updated: Jun.13,1999