飯田線 秘境駅ツアー

4月12日(土) 春の飯田線秘境駅ツアーに参加した。
名古屋駅から出発するグループに豊橋から合流する形だった。
多いときでも1時間に1本。下手をすれば2時間以上電車の止まらない駅に、
急行が停車し、見学時間まで確保されるのだ。
当日配られた「秘境6駅&みどころマップ」で紹介された秘境駅ランキングは、
平成25年12月現在の牛山氏HPに掲載されたものとのこと。

旅は豊橋駅から
 豊橋駅には、急行秘境号がホームに入っていた。「1番ホームに秘境号が入っていますが、間違えて乗らないように…」と添乗さん。

 行きは、天竜峡まで特急伊那路利用なのです。
 列車が発車してまもなく、特製秘境駅弁当が配られた。

 パッケージに秘境号の写真と秘境駅6駅のイラストが入れてあり、バックは平岡ダムでまとめてある。

 山菜の天ぷらなども入っていて、いなり寿司やかやくご飯なども詰めてあり、けっこうボリュームのある弁当だった。
天竜峡の散策  
 ボリュームのある弁当を食べた後、小1時間の天竜峡散策。水の色が浅黄色とでもいうのか、妙に落ち着いた感じの色だった。

 川下りは健在のようで、船が下るのを見かけることもできた。
 ガイドさんが説明をしてくれて、いくつもある石碑の説明を聞くに付け、皇太子(現在の天皇)をはじめ、多くの人に訪ねられている名所のようだ。
 ミツバツツジと桜が満開で、ちょうどいいときに訪ねることができた。
 吊り橋まで行き、橋の4分の3くらい渡ったところからは、天竜川を渡る飯田線の橋がほんの少し見えた。長野県内で天竜川を渡る唯一の橋梁とのこと。

 天竜峡駅に、上り急行「秘境号」が入ってきた。いよいよ、秘境駅ツアーの始まりです。
いよいよ秘境駅ツアー
 天竜峡の次の駅が千代駅。
 小さな待合があるだけの駅。駅名が千代だけに、駅名票にさわると、長寿に恵まれるという噂があるとか。
 秘境駅ランキングは34位。
 千代駅から一駅で金野駅に着く。ここもまた、金野という駅名から、金運に恵まれるという噂もあり、駅名票に触れたとkろおを写真におさめる人が多かった。秘境駅ランキングは10位。

 ホームから山側を見上げると大きな岩が見えるとのことで見てみたが、「ああ」といったところだった。
 金野駅を出て、唐笠駅、門島駅を通過して田本駅に着く。

 駅のホームは、線路とそそり立つ岩肌の間にあり、秘境駅度は高い。階段を上って田本地区へ通じる道を行くと、線路を越すあたりから止まっている列車を見ることができる。まさに崖っぷちの駅だということがよく分かる。
 秘境駅ランキング4位というのも頷ける。
 次は為栗駅。田本駅の次は温田駅で、その次が為栗と書いて「してぐり」と読む。このあたりでは、天竜川が平岡ダムでせき止められたため、川幅は広くなっている。

 吊り橋(天竜橋)までいって帰ってきた。この橋を車は渡ることができないため、駅の近くへに車を乗り入れることはできない。
 秘境駅ランキングは20位。

   本来ならば特急も止まる平岡駅を通過し、さらに鶯巣、伊那小沢を通過して中井侍駅に着く。
 秘境駅ランキングは16位。

 
     駅名が面白い。駅のすぐ上手に意見の民家がある。この家の専属のような駅だが、普通紙か止まらぬ駅に急行が止まり、お客さんがどっと降りて来るので、住人のかたがびっくりしそうです。 
  中井侍駅の次は小和田駅。「おわだ」ならぬ「こわだ」だが、漢字書きでは皇太子妃の旧姓と同じになるので、皇太子のご成婚のときには、この駅のすぐ近くで結婚式を挙げる人がいたり、臨時列車が出るほどの盛況ぶりだったとか。

 この駅のホームには、愛知・長野・静岡の三県の県境もある。
   
     
     ここにはりっぱな駅舎もある。近くの広場で行われた結婚式の写真も飾られている。

 駅舎を出て坂道を下ると、愛のベンチがあったり、廃屋がある。さらに川に近づくと、懐かしいダイハツミゼットが朽ちて残っていた。

 ちなみに、ここの秘境駅ランキングは2位。
 
  小和田駅の次にあるのは大嵐(おおぞれ)駅。

 秘境駅ではないが、駅舎が東京駅をモデルにつくられていて、駅舎の内装には杉板が使われていたり、ちょっとした説明や展示もある。
   
   駅の横の道路沿いに植えられた赤の目立つ木々が目を惹いた。

 大嵐駅も、トンネルとトンネルの間の駅で、右側の列車の後方にトンネルが見える。
 
 このツアーでは、秘境駅6駅を紹介した冊子と記念乗車券風の乗車証明書が配られた。

  さらに、特急伊那路に乗車でき、急行秘境号では、ふだんは、特急や急行が通過する駅に止まり、逆に停車駅であるはずの大きな駅を通過するという面白い列車旅を経験することができた。