最終日の観光は、 ポジリポの丘からナポリを眺め、 ナポリ郊外のカゼルタにある王宮を訪ねることだった。 その後、昼食をとり、 ナポリの国際空港から帰途に着くのだ。 |
ナポリの二面性 | ||
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港の周辺あたりには、洗濯物干した竿がずらりと並んでいるところがある。他の地域でも、日本と同じようにベランダに干してある。 それが当たり前かと思うと、そういうことが許されない地区もあるのだ。 |
街の高台の方は、日本でいえば下町に対する山の手、ポジリポの丘の辺りは、高級住宅街で、洗濯物を外に干すなど、もってのほか。 そんな丘を登ったところからは、ナポリの街と港を見渡せる。ここからならば、夜景もきっと素晴らしいことだろう。 、 |
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ここからはサンタルチア港も、さらに正面にベスビオも見える。 ナポリの下車観光は、唯一ここだけだった。街中では、おちおち観光もしていられないと言ったところなのだろう。 イタリア南部には、ナポリの人でさえも、「そこは物騒だから、近づかない方がいい」という都市もあるのだとか。 |
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カゼルタ王宮へ |
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ナポリから35kmほど離れた、カゼルタに、もう一つのヴェルサイユと称されるカゼルタ王宮がある。 道路から、王宮が見えるのだが、入口からずっと先に見えるのだった。 ガイドブックには、1200の部屋と120ヘクタールの定wんを持つ広壮な宮殿と書いてある。 |
1752年にブルボン家のカルロ王がつくった。彼の曾祖父は、フランス王ルイ14世。モデルはもちらん、ヴェルサイユ宮殿。 建物までは、10分はかかる。 世界遺産は、どこも修理中のところが多い。ここもご多聞に漏れず。 |
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エントランスの天井。ずっしりとした感じがある。これから先、どのようなところを見せてもらえるのか、期待が膨らむ。 ガイドは、ポンペイのときと同じ人、日本にも住んでいたことがあるそうで、日本語で説明をしてくるので助かる。 |
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何かの展示会でもあるのだろうか、建物にそぐわないボックスが鎮座していた。 中庭から通路にでた。ここを、敬語用のパトカーも通っていたからビックリ。 |
ヘラクレスの彫刻。この王宮には、ファネーゼコレクションといわれる有名なものが何点も安置されているとか。カラカラ浴場から持ってきたものもあるそうだ。 石の階段を上って、王宮の中に入る。正面の彫刻もりっぱだ。 |
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階段も、そこを上り詰めたホールも、織田裕二主演、TBSの記念番組「アマルフィー 美の報酬」のロケで使われていた。 もっとも金をかけた映画というのも、ここを見ると頷ける。 |
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玉座が小ぶりにつくられているのは、王が遠くにいるように感じさせるためだとか。大きな部屋だが、されにそのような工夫が施されているのだという。 天井の絵も、その縁取りも美しい。それぞれの場面の説明もあったが、きりがないので省略。 |
王子の教育用に、いろいろなおもちゃが使われ、展示されている。おもちゃというよりも、忠実に再現されたミニチュア。 子供用のベッドもりっぱなもの。 、 |
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王妃の部屋や化粧台、洗面所もりっぱなもので、プライバシーを守るための工夫もしてあって、鏡を見れば、外の様子も分かるようになっていたとか。 |
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天井まで届くような書棚が幾つもあり、通路からは見えない倉庫のような所にもびっしり詰まっているのだとか。 天体望遠鏡、地球儀をはじめ、りっぱなものが使われていた。 |
1つの部屋に、ミニチュアの人形が並べられたショーケースが幾つも収められたいた。 クリスマスのプレゼントとして贈られたもののコレクション。聖書の場面など、いろいろなシーンを本物そっくりに再現されている。 たくさんの部屋の説明があったが、残念ながら、歴史に疎いものには、記憶に留めようがない。 |
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庭園はシャトルバスで |
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庭園の奥まったところに大滝がある。そこまでは3kmほどあり、1時間ほどの見学時間に収めようとすると、シャトルバスか馬車を利用するしかない。 時間的にも、料金的にもシャトルバスが一番。 |
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途中、自転車を駐めて芝生でくつろぐ人や歩道を楽しげに歩く家族も見かけた。 時間があれば、そういう楽しみ方もいい。 フロントウィンドゥ越しに大滝を見るが。遙か彼方といった感じだ。 |
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長い池が何層にも連なっていて、池に注ぐところには、いにしえを思わせる彫刻が飾られている。 高低差をうまく取り入れて、水が循環するようにつくられている。 |
10分ほどでバスは大滝に到着した。 谷川の岩肌を水が落ちる様は、人工というよりも自然のものといった感じ。 ギリシャ時代を思わせる彫刻が、雰囲気を盛り上げている。 |
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滝をバックに写真を撮るが、振り返ると、遙か彼方に王宮が見え、2点を結ぶように池が連なっている様は壮大である。 バスを利用しても、10分ほどしてきたバスに乗らないと、集合時刻には間に合わない。そのことで、庭園の広さを改めて思い知らされる。 |
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