恐 山 OSOREZAN

恐山、その名の響きは地獄を連想させる。
その恐山は、宇曽利湖脇にある。
恐山から境内の諸々の地獄を抜けて宇曽利湖にたどり着く。
そこが、極楽浜と呼ばれる。
これが、峠を下って見た湖と本当に同じなのだろうか。
浜の砂にも、湖の色にも心を和まされる。まさに、極楽を思わせる風景だった。

極楽浜への道
硫黄の蒸気が吹き出ているところや、水に含まれた金属類が沈殿しているところもある。
血の池地獄は、今ではセメントで固められているが、かつてはまさに血の池のようであったのだろう。


極楽浜到着
そして、極楽浜にたどり着く。

硫黄の臭いが立ちこめ、ごつごつとした石で、砂山ならぬ石山が、いくつもいくつも作られている恐山。

さらさらとした白砂の浜に、エメラルド色の水面から白いさざ波が寄せる極楽浜。

そのコントラストが何とも心憎い。

極楽浜には、こんな立て札も似合う。 「すいません、湖をバックに写真を撮ってもらえませんか」
と二人の青年に声をかけられた。
「南国の海へ行ったような感じにお願いします」
そんな要望も、ここでなら叶いそうだ。


肩を並べるお地蔵さんも、極楽浜のアクセントになっている。

地獄と極楽のコントラスト? 恐山には、カラスが似合う