0.9999…って本当に1なの?
不等式の解を数直線に表す学習をしていたときのこと。
T : x > 3 と書いたら、解は無数にあって、3より少しでも大きければ解になるということです。
S1: 先生、他で聞いたことなんだけど、0.999…が1になるって本当ですか。
T : 9が無限に続く場合はね。
S1: どうしてですか?
T : 話せば長い話になるから…。
S2: 長くなってもいいので説明して欲しいなあ。(「聞きたい」の声)
T : そうだねえ、1÷3は?
SS: 0.3333…
T : じゃあ、それを3倍するとどうなる?
SS: 0.9999…
T : 1/3 ×3は?
SS: 1
T : そう。だから、1と0.999…は等しいって考えられるね。
SS: おおー。
(そんなに喜んでくれるとは、とびっくりしたのでした。)
あれは大学生の頃。 有限の世界と無限の世界では、まるっきり違う。有限の世界の常識は、無限の世界では通用しない。 その例として、 長さの違う2つの線分上の点は、1対1に対応する。 というものがあった。 あのときは、狐につままれてような思いがしたが、 無限の世界って、面白そうだと感じた。 その後深く追求しているというわけではないけれど、 未だに興味だけはある。 |