ジャイプルにどっぷりその2


いよいよアンベール城に入るのです。
見るべきものがとてもたくさんあるので、
ジャイプルその2は、アンベール城でまとめます。


 石畳の坂道を上っていくと、小高いところに砦が見える。峰伝いに万里の長城のような城壁が連なっている。

 こんなところに、こんな歴史的な遺跡があるのだと驚く。
 見下ろすと、古代を思わせる建物が残っている。そして、そのすぐ近くの建物は、現在も人々の生活の場として利用されている。

 駐車場には、びっしrと自家用車やジープがずらりと並んでいる。訪れる人の数の多さに驚くばかり。
 チャンド・ポール(月門)より城内に入る。

 宮殿の前庭(ジャレブ・チョウク)は実に広い。右写真左よりの太陽門からは、観光客を乗せた象が、次から次へと入ってくる。
 象の行進は、果てしなく続く。それは、観光客の多さを物語っている。ジープ利用の観光客は、その何倍かなのだから、城の収容力も押してはかるべし。

 城壁に沿って、象ステーションがあり、乗り降りにちょうどよい高さになっている。
 トイレ休憩。トイレは暗ぼったいところにあったのだが、そこからの眺めが光の彫刻のようで美しい。

 いよいよ、獅子門(スィン・ポール)をくぐって奥へと進む。
 スィン・ポールをくぐって前庭を見下ろすと、その広さを改めて実感する。

 そして、反対側をぐるりと見回すと、そこには見応えのある風景が。
 まずは、ディワニ・アーム(一般謁見の間)が目を惹く。
 その右手奥には回廊のようなところがあり、そこからは、城を目指して坂道を上ってくる象の姿が。

 その先には湖があり、水上の宮殿のようなものも見える。
 さらに右に目をやれば、細密な絵画で装飾された建物があり、窪んだところで家族が集まって記念写真を撮っていた。

 その建物こそがガネーシャ・ポール(ガネーシャ門)で、その建物の最上階には、妃が王の帰りを待ち、隊列を迎えたところだという。

 門の入口には、ガネーシャが描かれている。
 ガネーシャは、ヒンドゥー教の神のひとつで、4本の腕をもった象の形の神。金運をもたらすとも言われている。

 この建物の装飾は、象嵌とは違ってペイントされたものなので、長い間には色があせてくるので、塗り直しがされるのだとか。
  出たところには、何やら由緒のありそうな建物が見えるのだが、すぐに素通りしてさらに進む。
 石畳のスロープを上る。お姫様を乗せた車が移動できるようになっているのだとか。

 テラスからは、城に入る前に見えた砦が、間近に見える。

 そして、その反対側を見ると…。

 妃が王を待ち、隊列の帰還を出迎えたという場所だった。石でできた柱の間は格子のようになっているが、それは大理石をくりぬいて造ったものだった。

 我らがツアーの同行者が、王の帰還を待つ妃を演じてくれた。
 格子越しに見る光景もおもしろい。

テラスの戻ると、庭を見下ろすことができる。

 暑いインドであっても、涼やかな風を受けることもできそうで、贅沢な空間だ。
先ほどは素通りした階に戻る。

 シャイ・マンディル(勝利の間)は、柱が大理石で造られ、四隅には花のレリーフがあり、内部は、ガラスで飾られている。その奥は、鏡の間。建物の中で人がのぞき込んでいる。
     
     鏡の間は、我々が入ることのできるところからさらに奥まったところにある。

 鏡にすっぽり包まれたような部屋からの眺めは、また格別なものなのだろう。
 
   勝利の間の後方には、王のための部屋がある。風通しがよく、暑い時期でも、眼下の湖からそよぐ風で、快適に過ごすことができるようになっているのだとか。

 その向かい側の建物は、したたる水が、空調のような働きをするようになっているのだとか。後宮とと王が過ごしたところだとか。 
 
  さらに進むと、そこはザナーナー・マハルと言われるハレム。後宮たちが過ごしたところ。

 部屋はそれぞれに隔てられていて、他の女性の目を気にせずに行き来できるように工夫されているのだとか。
   
   さすがにこれだけ見学すると疲れる。ザナーナー・マフル脇の四阿で休憩をして城を出る。

 途中では、炊事用の大釜のそばを通った。 
 
     あれほどの人がいる中で、我々を運んでくれたジープのドライバーは、ちゃんと待っていてくれた。ジープ後方から見る町並みの風景がおもしろい。 

 ジャイプルへ戻る途中に、水の宮殿があった。