カレル橋とその周辺

これが、本当にあのカレル橋なんだろうか。
20年ほど前に訪れたときには、人も少なくゆったりと歩くことができた。
今は、「観光客になりすましたスリがいるから、気をつけなさい」と口を酸っぱくして言われるのもうなずける。

 カレル橋の下から橋に出る。
 この階段は、映画の撮影に使われたとか。MI2で、この左側の階段を駆け上るシーンがあったのだとか。
 橋の上に出て驚いたのは、何と言っても人の多さだ。人しか通れないこの橋を、所狭しと人々が通る。
 ここもまたスリの格好の活動場所だとか。
 いくつかの有名な像がある。
 右の像は、何でも文字盤にさわると金運が訪れるとか何とか。文字盤は人の手で磨かれていた。

 下の像は、日本に馴染みの深いかのフランシスコ・ザビエルだ。
 橋の上には、みやげ物屋あり、似顔絵描きあり。

 左の店は、板を切り抜いた、楽しげなキャラクターを並べていた。
 人並みをすり抜けて、旧市街に向かう。ふり返るといくつもの像が立ち並び、そしてその向こうにプラハ城がある。
 いくら見ていても見飽きない光景だ。
 橋のたもとの見張り塔の下をくぐる。この先は旧市街。横切った道路の歩行者用の信号が青だったのは、10秒かそこいらの極めて短い間だった。
 カレル橋を渡ったところにちょっとした公園があり、そこから見るプラハ城もなかなかいい。

 そこにはルドルフィヌムと呼ばれるチェコフィルの本拠地もある。
 ルドルフィヌムの入り口の一つにドボルザークの名を見つけ写真に収めたのだが、私の目には見えていなかった空と木が映ってしまい、見づらくなってしまった。