シャガ(射干:アヤメ科の常緑多年草)の花が見頃を迎えてきました。元々は中国が原産で日本にはかなり古い時代に観賞用として持ち込まれたと言われています。
現在では野生化したものが、山里近くなどで群落を形成しているようです。別名「胡蝶花」とも呼ばれ、羽根を拡げた蝶をイメージさせる花だからでしょう。茎の高さは50〜80センチ、花の直径は5センチ前後。一つの花は一日で終ってしまう一日花ですが、次々と花を咲かせ、日毎に咲き変わる花がしばらく目を楽しませてくれそうです。松平郷園地では、園地を流れる小川沿いや散策道などで、数百、数千のシャガが咲き誇っています。
▲シャガ(上段)
ヒメシャガ(姫射干)は茎の高さが20センチ前後で、シャガに比べ小さいことから「ヒメ」の名が付けられています。花は良く似ていますが、花色は全体が淡い紫色。葉は常緑ではなく、シ ャガに比べ細く柔らかいのが特徴です。松平郷園地では、シャガより10日ほど遅れて咲きはじめました。
▲ヒメシャガ(下段)