地学領域

平成24年度の活動

平成21年6月12日(金) 総会・懇親会(萩の茶屋)

本年度の活動計画の発表がありました。
また懇親会では,若手の育成についてのお話がありました。そして様々なことを語り合い,大変盛り上がりました。
平成21年6月30日(火) 研修会(気象)


 元気象庁職員の鈴木東氏を講師に招き,「子どもの なぜ? を引き出す気象学習アイデア」というテーマでご講演いただきました。
 写真中央にあるのは,鈴木氏が作成した竜巻発生装置です。これは,超音波霧発生装置とパソコン用のファン,アクリル筒でできており,空気の流入口の角度をうまく調整して竜巻を発生させるモデル実験です。目の前にある事象の観察から,様々な気づきや疑問が生まれました。そしてこのモデル実験でおこったことと実際の自然現象を結びつける専門的な解説を聞くことができました。
 その他に,実際に使われていた風向風速計(写真手前)や転倒マス雨量計(写真では風向風速計の左)をさわったり,夏,冬の生活温度計についての説明をうけたりしました。風向風速計では,手で仰いだだけで向きが変わることに機器の精度の高さを感じました。転倒マス雨量計は,雨量計の仕組みについての説明をうけました。また生活温度計では,アイスクリームやおでんが売れ始める温度など,経済と気温の関係についての説明をうけました。生活温度計は自分たちの感覚と温度を結びつけられるものとしておもしろさを感じました。
平成21年9月5日(土)〜6日(日) 宿泊研修(岐阜県恵那市)

 1日目は,名古屋大学大学院の鈴木和博氏にご講演をいただきました。講演では,史上最大級の内陸型地震であったと推定されている,1586年の天正地震発生による当時の大規模な被害状況や地形変形の様子を解説いただきました。また,防災の観点から,そうした未知の内陸型地震のメカニズムとその周期性を究明しようと開発れた「CHIME法」という地質年代測定法と,炭素年代測定法を使った研究をご紹介いただきました。
 2日目,岐阜県恵那市上矢作町において,講演内容に基づく現地調査を行いました。天正地震によって大規模に変形した地形や岩石の崩れによって,河川が堰き止められて巨大な湖が出現した痕跡などを観察しました。また,当時の埋もれ木が多数露出して,自然のスケールの大きさを実感しました。午後は,中津川へ移動し,鉱物採集を行いました。中には,アクアマリンを発見し歓声をあげる者もいました。
 会員21名が参加し,相互の親睦も深まり,たいへん実りの多い研修会でした。
平成21年11月6日(金) 天体観測(若手合同研修)

 中津川野外教育センターで,天体観測を行いました。屋上にある口径30cmの反射式望遠鏡で木星や二重星(アルビレオ)を見ました。左上の写真は接眼レンズにケータイをあて撮影した月です。また,持込の望遠鏡で赤道儀の極軸を合わせる方法を若手に対して教えたり,強力な光でサーチライトのように星の位置を示しながら,星座の解説を聞いたりしました。観測後は部屋に戻り,天体観測の機器のことや理科教育について語り合いました。