[中学生がやってきた!]('07/8)

(保育関係者のメーリングリストより)

隊長です。
今日は、中学三年生が家庭科の時間(3時間分)を使って保育園に遊びに来てくれました。
星組(3才児)さんと遊んでもらったのですがやっぱり始めは、お互いにドキドキソワソワ・・。
でも、すぐにうち解けて一緒に汗だくになって遊べるのもやっぱり中学生。
半分大人なのですが、半分はしっかりと子どもの心が残っているんですね。

一緒に遊んでいたと思ったらすぐにどこかに行っちゃう子や
お友だち同士の喧嘩の仲裁をしたり、三輪車で転んで泣いている子をなだめたりと大忙しでした。
給食の時間が来たので中学生には、お遊戯室でみなこ先生(主任)のお話しとビデオを見てもらいました。
ビデオは、卒園児たち様子を0才から卒園式までを15分にまとめました。
(明日は監査なのに、編集に夜中まで掛かってしまった!
監査は毎年あるけれど、この子たちとの出会いは一回!←言い訳です。)

このビデオが大受け!!
「あ〜タカだ、ま〜さんかわいい!」と友だちを見つけては大騒ぎ。
自分が出てきた時には、とっても恥ずかしそうだったけど、でもしっかりとビデオを見ている姿が印象的でした。
最後は、保育園の「お別れ会」の様子。
涙を流している保育園時代の友だちたちの姿に見入っていました。
「みんなは、これから大人になっていくけど、自分の保育園・幼稚園時代のことを忘れないで、
そして、いつまでも子どもたちのヒーロー・ヒロインでいてね」というみなこ先生の話にも聞き入っていました。
最後に担任の先生が
「みんな大きくなったけど、表情は保育園時代と一緒なんですね、
生徒たちの保育園時代が見られてとっても良かったです。
お別れ会の時には、思わず私も泣いちゃいました」と言ってくれました。
「この人も夜な夜な編集しながら泣いていましたよ」とみなこ先生が僕を指さし余計な一言。

一人の男の子が「始めはちっともしゃべってくれなくどうして良いか分からなかったけど、
最後には、お兄ちゃんともっと遊びたいって言ってくれた」と教えてくれました。
この中学生と一緒にいた子は、とっても恥ずかしがり屋で環境が変わると固まってしまう子でした。
心配そうにそっと見守っていた先生たちにも感動的な場面だったようですよ。

「かわいい〜」「面白かった!」という感想が多かったのですが、
自分が良かれとしてやったことが受け入れてもらえなかったり、
言うことを聞いてもらえなかった子もいたようでした。
「みんなはどう?親や先生の言うことを聞いている?」と質問してみました。
「ぜ〜んぜん」「ウザイだけ」とう正直な声も聞こえてきます。
「そうだよな、みんなにはみんなの思いがあるからな、でも、子どもたちだって一緒だよ、
子どもには子どものやりたいことや思いがあるんだよ」
「1つ覚えておいて欲しいのは、親や先生だって、みんなのためを思って言っているって事だよ」
中学生達は、真剣に聞いてくれました。
「でも、オレだって中学生の時は、全然聞かなかったけどな」
中学生達、笑ってくれました。
「みんなは、子どもの心も大人の心も持っているから、今の気持ちを大切にしていてね、
大人になると、子どもの頃のことを忘れちゃう人が多いから。」

2,3人の中学生が遠慮気味に「また来て良いですか?」と聞いてきました。
「どうぞ、どうぞ、子どもたちはいつでも君たちを持っているよ」と答えるとニコリと笑いました。
すっかり受験モードの3年生たちですが、夏休みには、息抜きにまた遊びに来てくれるようですよ。
楽しみ、楽しみ・・。

PS
中学生達が来はじめてからもう13,4年経ちます。
この経験を通して保育士になった子も何人かいるようです。
うちのナミ先生、マユミ先生、マツイ先生もそうです。
ホント、ちょっと前に中学生で来たと思っていたのに!
年をとった証拠ですかね。(笑)