昔の遊び?(2004/10)

当園の運動会は10月9日!でした。

見事に台風が直撃したので、10日に順延しましたが・・。

(今年はいったい何個台風が上陸したの?)

でも、諦めが悪い?園児たちは、

保育園中が“てるてる坊主”だらけになるまで作りまくっていました(笑)

特に3,4,5歳児の子たちは、特大“てるてる坊主”まで作り出す始末。

子どもがいないと“てるてる坊主”なんて縁がないのですが

子どもがいるおかげで続いている昔ながらの習慣や行事って多いですよね。

ですから、保育園では一般家庭ではなくなりつつある“催し”が結構あるんですよ。

先週あるお母さんからこんなことを聞きました。

「明照の子って、あやとりがめちゃ上手い!って学校で評判ですよ」って。

そういえば思い当たる節もあるんです。

あやとりは、年長さんを中心にして年に一回ぐらいブームがきます。

かわいい手がクルクル動いてハシゴなんかがみるみる出来るのは、見ていてもすごいのですが

中には、ホントにびっくりさせられる子もいるのです。

特に女の子は“あやとりの女王!”って称号が似合う子も出てきます。

“なかよし保育”

(土曜日にやっている小中学生40人くらいと地域の人たちが10人前後来て園児たちと遊ぶ日)

の“ばーばとあそぼ”コーナーでは、

毎回、あやとりやお手玉、輪投げに編み物等をやっているのですが、

ここにも“あやとりの元女王”(だいぶ昔の話なんですが)がいて(笑)

一度その“新旧女王の対決”っていうのを見たことがあります。

課題は4段ばしご。

「はじめ」の合図で二人が同時に作り始めます。

旧とはいえやはり元あやとり女王、しわしわの手が見事に動いて4段ばしごを作っていきます。

しかし、その横では、小さな手がとても人間業とは思えない速さ

(ホントに目にもとまらないとはこういうこと!)であっという間に4段ばしごが出来てしまったんです。

これには、旧女王も脱帽の様子でした。

「テレビゲームやゲームボーイばかりしている」と言われている現代っ子ですが、

実は、昔からの遊びも結構好きなんです。

生まれた時から何でもそろっている子どもたちにとっては、

あやとりが“古い遊び”でテレビゲームが“新しい遊び”という概念はないようです。

どちらも初めて出会う“ステキな遊び”のようです。

昔からの遊び(あやとりやお手玉等)もそうなんですが、

それらを知らずにテレビゲームやゲームボーイに夢中になっていたのでは悲しいです。

いろいろな遊びを十分知った上で選んだのがテレビゲームなら良いと思いますが・・。



そういえば、「ゲーム脳の恐怖」という本が一時話題になりましたが、

(ゲームばかりやっていると前頭前野の活動が著しく少なくなるって話)

その対処として“お手玉をやると良い”ということが言われています。

お手玉は、前頭前野を激しく使うそうです。

ゲーム脳になってしまった大学生にお手玉を一週間やらせると前頭前野の働きが戻ってくるそうです。

昔から続いている遊びには、やはりそれだけの理由があるということでしょうか。