保護者会活動だー!

今回は、保護者会活動についてです。

子どもたちや園のために、いろいろして下さり、 役員さんを始め親御さんにはいつも助けてもらっています。

ありがたいことです。

しかし、親御さんの中には、 「保護者会活動なんて、園にとって便利な活動団体としか考えられない」 という方もいるのではないでしょうか。

確かに、いろいろな場面(特に行事など)でその力に大変助けられます。 でも、それだけではないと思っています。

やはり第一の目的は、子どもたちのためでしょうが、 園と親御さん方、親御さん同士の親睦が深まることも事実です。

うちは保育園なので、あたりまえの話ですが、親御さんはみんな働いています。

しかし、うちは行事が派手で有名。 入ってもらえれば、「楽しい行事がいっぱいで、親子で楽しませてもらっています」

(アンケートより)って事になるのですが。

ですから、行事を始め廃品回収などの役員さんの活動も、 いつも園と連絡を取り合って、

どうしたら効率よく出来るか、 どうしたらもっとみんなで楽しめるかを話し合っています。

最初の役員会で必ず話すことがあります。

「廃品回収やバザーの収益は気にしないで下さい。 みなさん、お仕事を持っているので無理をせずに、

一年後に父母の会をやって良かった 楽しかったと思えたら、園としてもこんなに喜ばしいことはありません。

この一年間、手を取り合ってがんばりましょう」。

「そして最後に次の役員さんにこう言って下さい。 この一年間が楽しかった、この幸せをあなたにも分けてあげたい!」って。

ここで、いつも「お笑い」をとるのですが、 例年のやり方にこだわらず、 自分たちが出来る範囲で無理なくやってほしいと願っています。

僕たちもこの1年間で、お母さん方の意外な一面を知ることもあります。 そして心が打ち解けて本音で言い合える間柄にもなれます。

卒園した後も昔の役員さんたちで楽しそうに話している姿を見かけると嬉しくなります。

役員さんとして活動した一年間が、園や子どもたちだけでなく、 自分のためにもなってくれるといいなー。

今年のフリーマーケットにも前役員さんがみんなで自主的に参加してくれました。

楽しそうに準備をする姿を見ると、こちらまで楽しくなってしまいました。

せっかく、子どもという大切な架け橋で出会った園とお母さん方なのですから、 お互いに協力しあって子育てを楽しみたいと思っています。

園とお母さん方の信頼関係を築くことが出来れば、いろんな事がいい方向に進みますが

いったんこじれると、お互いが良かれと思ってやったことでもうまくいかなくなります。

子どもと先生の関係でもそうですが、やはり一番大切なのは信頼関係なのです。

でも、信頼関係はお互いの努力なしでは築くことは出来ません。 何にもせずに出来るものではありません。

一緒に汗を流し、時には苦労をしなくては育つものではありません。 (楽しむということが一番大切なのですけど)

でも、毎年うまくいくわけではありません。

ある年の5月の頃です。

役員さんの子どもが言いました。 「うちのお母さん、役員さんになってから毎日泣いてる」

ショックでした。 しかし、思い当たることもありました。

その年の会長さんがとても張りきっているということは伝え聞いていました。

早速、何人かの役員さんにそれとなく聞いてみました。

噂は本当でした。

「役員になったからには、園のことを第一に考えて下さい、 役員でやるときは全員参加です。」と言われたそうです。

きっと、出来るだけ都合をつけて下さいという意味で言ったのだと思うのですが、 とにかく、父母の会の運営方法に不満が渦巻いていました。

お揃いのエプロンを作ることも恒例になっていたのですが、 (園では、別に揃えなくても良いですと言っているのですが)

会長さんの一声で、全部手作り、冬用と夏用2着作ると決まってしまったようです。

(今年は、市販のかわいいやつを一着のようです、 それに各個人が自分にあったアップリケをやっています)

例年でも、最初から、役員さん同士の仲がいいわけではありません。

話をしたこともないお母さん同士もたくさんいますから、当たり前のことです。

でも、この年は、いつもとは雰囲気が違っていました。

何とかしなければと思い、 まず歴代会長ナンバーワンと呼び名が高いお母さんに相談に行きました。

歴代ナンバーワンは一言。 「中島先生、役員には役員の世界があるのよ」

その重みのある言葉(今も名言集の一つになっています)に、 返す言葉もなくすごすごと帰ってきましたが、

「お母さん、いつも泣いている」という言葉が心の端から離れませんでした。

結局、会長さんに会って、直接お話をさせてもらいました。

こんな年もありました。

ものすごく生真面目な会長さんに、チョー爛漫な副会長さん、クールな会計さん、 そして俗に言うヤンママが二人。

その他も個性的な方ばかり。 どうなることかと冷や冷やしていたら、 これがハマッタように仲のよい役員軍団になってしまいました。

(後で聞いたところでは、本人たちもどうなることかと心配したそうです)

暴走する副会長さんを会長さんがなだめ、会計さんがまとめる。 役員会が始まれば、ヤンママ軍団は言いたい放題。

お遊戯会での役員さんの出し物の練習の時です。

この時は、キーボードをみんなで弾く楽器演奏でした。

「おまえ、いつも股、開くからなー、気を付けろよ」 ヤンママAがいいます。

「いいじゃん、パンツ見せちゃおうかなー」 ヤンママBが答えます。

「誰が見たいもんか」(A)

「わかんないわよ、お父さんたちは喜んでくれるかもよー」(B)

オロオロしている会長さんの横で副会長さんが締めます。

「よし、テーブルクロスを垂らそう、でも、**さん、股開いちゃダメよ」

この年は、毎回が漫才のようでした。

でも、このヤンママ軍団、先生たちにはすこぶる評判が良かったのです。

あの二人は言いたいことは言うが、やるべき事はちゃんとやっているとのことでした。

当初、心配していた会長さんも、 いつも一番に来て役員会の準備をしている二人を見て安心したようです。

最後に、役員さんたちからのメールを紹介します。

(この頃は、アンケートではなく、メールでくれる方が多くなってきたのです)


○○さん

一年間ありがとうございました。

自分のこどもが三人とも同時に保育園に通っていて、 しかも、自分が役員(チョー楽しく)やって、 平成**年度は、思い出深い年になりました。

無事に1年間終わって、ほっとしております。って、いうか、 んもー謝辞がおわって、ほっとしています。って感じです。

再来年の卒園式は、ティッシュ1箱持参して、ガンガン 泣いちゃおう。という、**と**の予定です。

… 謝辞は本当は、あまりにも個人の気持ちで綴りすぎかな、 と、自分では思っていたんですが、園長先生のOKが出たので、 うれしかったです。

本当に、あのまんまの気持ち。 3年間ありがとうございました。


○○さん

昨日の夜中にやっと、卒園文集を全ページ読み終えることができました。

わが子のことで精一杯でとてもよそのお子さんどころではなかったので、

改めて月さんのお顔とお母さんたちの顔を思い出しながら、 どこの家庭でも,決して楽な子育てではなかったんだな・・・・

とつくづく思い知らされました。

お話したことのない,お母さんでも同じような悩みを抱えていたりして、 一度はなしをしてみたかったなぁ・・・。

いつも仲良く話しているのに,お互いの出産の苦労話や,悩みについては、 じっくり話したこと事がないので,すごく元気付けられました。


○○さん

昨日の入学式のキンチョ―感とは裏腹に今日はもうフラフラです。

なぜなら、あの3本のビデオをいっきにみちゃったからです。

本当は子供と一緒に見ようと思ってたんですが、 寝かしつけてから一人でミシンをかたかたやってたら、 ついつい「終」までみてしまいました。

ピカピカのランドセル姿も感動ものでしたけど、 やっぱり卒園式の涙ものには敵いません。

特に間に入る、懐かしいシーン・・・ わが子がガラスにはりついて、それを○○先生が目で追う場面、 やっぱり泣いちゃいました。

最後のほうのBGMにあわせた教室や先生の笑顔のスローモーション・・・・・・・・ 悔しいぐらいの演出に涙の大洪水でした。

初めての「げんきっ子ビデオ」もすばらしかったけど、やっぱり これが一番!!!

家族だけでなく、友達にもどんどんみせて自慢しちゃおう。

…役員として、この一年間お手伝いするうちに、 園のことや先生たちのこともよく分かりました。…


○○さん

**年度役員は、いつでもまた、園のお役にたてるよう待機しております。

そのためのにも、よりいっそうの(これ以上にかい?)親睦を 深めるために5月中旬に「第2回ボーリング大会」を企画しております。

**がうるさいもんで、、、。早く企画してって、、。


○○さん

平成**ねん役員もフリーマーケット、燃えています。

その日は某元会長の要請により、朝から、モーニングにいって、 志気を高める予定です。なんのこっちゃ。


…・ これを載せるにあたって、各お母さんに了解を得ようと連絡しました。

あるお母さんが言いました。 「**先生、これだけは載せといて、役員やって本当に良かったって」

しかし、お礼を言いたいのは、こちらの方です。

かわいい子どもたちを見せてもらって、且つ、いろいろとお手伝いまでしていただいて、 本当にありがとうございました。