お泊まり保育(平成10年度)
7月23,24日の金・土に、当園の宿泊(お泊まり)保育がありました。
今年で33回目です。 この日、年長さんは午後の3時頃に登園します。
年中さん以下は、家で見られない子の他は、お休みにさせてもらっています。
毎年とても親御さんたちが協力的で、 その分、年長さんに良い思い出となるよう職員一同全力を尽くせます。
うちは、全職員で子どもたちに関わることが多いので、
どの職員もこの行事に参加したがります。 (もちろん調理員さんたちも出ます)
交代で子どもたちが寝ている様子を見るのですが、これがまた、楽しいものなのです。
3時近くになると、子どもたちが親御さんと集まってきますが、
他の行事と少し違っていることがあるのです。
他の行事ですと、子どもたちは朝から全開、
エネルギー有り余ってジッとしていられないって感じなのです。
あげくには、友達とぶつかって、 早速鼻血を出して泣いているやつもいるくらいです。
「落ち着け」って言ってやりたいくらいなんです。
でも、「そんなに楽しみにしていてくれたんだ」と、
この最初の表情だけで、僕たちも元気モリモリになってしまうのですけど。
しかし、この宿泊保育だけは、子どもたちの表情に硬さがあるのです。
「元ゆかいな仲間たち」も、なにか緊張した面もちでやってきます。
神経質な子など、親御さんに手を引かれてやってくるのですが、目が泳いでいます。
「楽しみだけど、本当に保育園に泊まるのだろうか、
お母さんと離れて寝られるのか」と心のどこかで心配しているようです。
しかし、親御さんと離れてしまうといつもの子どもの表情に戻ります。
さっそく悪さをしだすヤツもいます。
最初は、遊戯室に集まって、「お集まり」です。
園長先生が言います。
「ここにいる先生全員で明日までみんなを見守っています。
おねしょしたって、大丈夫、みんなが寝てるときも側にいますかね、
今日は、先生たちがお母さんの代わりです」
30人ちかくの先生に60人の年長さんが囲まれています。
ちょっと、誇らしげな顔つきです。
その後、みんなで手を繋いで歌を歌いますが、
なにか一体感みたいなものが生まれてくるのが分かります。
その後、お兄さんは、キャンプファイアーの準備、お姉さんは、夜のカレーの材料を切ります。
それが終わると、いよいよお風呂です。 近くの「千人風呂」(健康ランドみたいなもの)に園バスで行きます。
一風呂浴びた後は、100円づつ貰って、好きなジュースで一息です。
ただし、コーラなどの炭酸系は、いけないことになっていますが、
先生の隙を見つけてしっかり飲んでいるヤツもいます。
人の飲んでいるものが気になって、なかなか決められない子もいます。
やっぱり、みんなで飲むとひと味、違います。
お互いに分け合ったり、中を覗き合ったり、ジュースだけで盛り上がってしまいます。
保育園に帰ってきたらは、屋上でじゃんけんゲームなどをします。
夕暮れの屋上が、また気持ちいいんですよ。
心地よい風に吹かれていると、「もう後戻りは出来ないぞ!」って感じです。
何年か前には、時間が余ったので、「ビデオでも見るか」と言うことになって、
急いでプロジェクターの準備をしたことがありました。
そして、先生が急いで探して持ってきたビデオは、「みなしごハッチ」。
100インチの大画面でハッチが叫びます。「ママ、ママどこにいるの!」
子どもたちの中にも、何人か泣いている子がいます。「ママの所に帰る〜」
「誰だ、こんなビデオを持ってきた先生は!!」と思ってもあとの祭り。
あの時は本当に困りました。
ちなみに、この「みなしごハッチ」を見たおかげで、
「カマキリはなんて悪いやつ」と思い込み、何匹も殺してしまった隊長でした。
殺生なことをしました。
みんなが遊んでいるうちに、理事長先生には大切な役目があります。
「火の神様」の準備です。
暗くなった、園庭の真ん中に火が空から降ってくるのです。
(実際は、針金を屋上から、キャンプファイヤーの木まで伸ばして、
灯油をしみこませた布のボールを落とすのです。)
あたりが暗くなったら、いよいよキャンプファイヤーの始まりです。
お部屋の電気も、廊下の電気もすべて消します。
子どもたちは、ワクワクドキドキ、目をきょろきょろしながら輪を作ります。
「火の神様、どうか火をわけて下さい」 園長先生が、重々しく言います。
その時、屋上から、火の玉がスルスルスルーと落ちて、組んである木が燃え上がります。
(灯油が少し掛けてあります)
暗い園庭に燃え上がる火。 この暗黒と火という組み合わせは、本能を刺激します。
隊長は、これだけで、夜空に向かって「ファイヤー」と叫びたくなります。
子どもたちも、火に照らされて盛り上がります。
フォークダンスを踊ったり、「ピヨピヨちゃん」をやったり、
外国の人(のりこ先生)がやる「アブラハム」の踊りなど、最高潮です。
子どもたちが踊り疲れる頃になると、先生たちの「出し物」です。
若手グループと、中堅グループ(少し年寄りがいる)が年交代でやることになっています。
去年の中堅グループは凄かったです。
ディズニーの音楽にのって、次々と白雪姫やシンデレラなどの
ディズニーキャラクターが2階テラスにスポットライトに照らされて登場します。
中でも、さちよ先生とたかこ先生の兵隊は、体中にクリスマスの電飾をつけて、
暗闇に光り輝いて綺麗でした。
本人たちは、「しびれんかね」と真剣に心配していましたが。
子どもたちと踊っていると、おきまりの悪役登場!
のりこ先生(ベテラン)の魔女が飛び出してきて、暴れ回ります。
この時に、のりこ先生が付けているピンマイクがスピーカーの近くを通ったときに、
ハウリングを起こし、
何とも言えない不気味な音を立てて 「う〜ん、サイコー」って感じでした。
しかし、これまた、お決まりのように、 最後は、ドライアイスを炊いている一瞬に悪い魔女からかわいいミニーちゃんに変身します。
さっきまで「ヘッヘッヘ」と言っていたのに、
急に黄色い声で「私ミニーちゃん、よろしくね!」
とやるものですから大笑いです。
練習の時など、これをやったら、延長保育の子たちがみんな逃げ出しました。
「なんで、かわいいミニーになったのに逃げるのー」とのりこ先生は落ち込んでいました。
これは、子どもたちにも評判が良く、 お誕生会の「お楽しみ」でも、もう一度やりました。
その様子を、少し「げんきっ子ビデオ」に入れたら、
家族中で大笑いしたというアンケートが何通も来ました。
保母さんって、こういうことが大好きなんですよね。
ある大学の先生が言っていました。 「身体表現させたら、保母さんにかなう人はいない、
タコになるって言うとすぐにタコになっちゃう!」
そして、今年は、若手12人がやります。
燃えています。 燃えすぎて、ミクロネシアンショーです。ちょっと違うか?
(本当は、アラレちゃんなんですけど)
アラレちゃんでおなじみのみどり先生やスッパマン
(スケボーに寝て、手で漕いで登場)
キノコちゃんが「もうダサイんだから」と出てきて
アラレちゃん音頭を子どもたちと踊っていると、そこにニコちゃん大魔王と家来が登場。
ワカエツ(若いエツコという意味、もう一人はババエツ←ウソ)先生とはっとり先生が
小さなニコちゃん大魔王の形をしたものに入って登場。
とっても不気味です。
「俺さまに黙って、何を楽しそうにやってるだがや」
「親分、ジャマをしてやりましょうよ」
しかし、いとも簡単にアラレちゃんにやっつけられてしまいます。
ここで、またまた悪役登場です。 今年は、怖いです。
ジェイソンのお面を付けたタカス先生(動きがとっても怖かった)と
オオカミのとっても怖いお面を付けたチエコ先生です。
昼間見ても怖いようなやつを夜に見るのです。チョー怖いです。
あまりに怖いので、事前に年長さんの先生とも相談したそうです。
しかし、今年の月さんは、タダモンではありません。
四天王と言われた「元ゆかいな仲間たち」を始め、個性派揃いです。
特別、恐がりの子もいないと言うことで、許可が下りたくらいです。
チエコ先生たちも四天王をびびらすためには「このくらいやらないと」と考えたようです。
二階テラスに照らされた悪役2人が階段を駆け下りて
子どもたちに向かっていきます。
あらかじめ、恐がりそうな子は、先生たちと避難しています。
先頭にいるのは、やはり四天王を初めとした、月組やんちゃ軍団です。
(とってもかわいい子たちです)
みんなが逃げまどう中、こいつらは勇敢にも悪役に立ち向かい、
キックやパンチをしています。将来が楽しみな奴らです。
ここで、急に火の神様の声が聞こえます。
「悪いことをするやつはお仕置きじゃー」 みんなが、声の方を向くと、
スターウォーズのテーマと共にドライアイスが盛大に立ち上がります。
(バケツのお湯に砕いたドライアイスを入れて、扇風機で風を送ります)
その時、白い煙が赤く照らし出されました。
そうです、ミクロネシアンショーの始まりです。(違うって!)
黒い服を着た、じゅんこ、まなみ、ともみ、よしみ先生たちが
火がついた鉄の棒を2本ずつ持って音楽に合わして振り回します。
ブンッブンッブンッって音がしてとっても迫力があり、綺麗でした。
何でも、保育大のキャンプファイヤーでの伝統とか。(どんな伝統じゃ!)
最初に聞いたときには、てっきり腰蓑を付けてのミクロネシアンショーと思ったのですが。
(こちらも見てみたかったなー)
練習の時、まなみ先生は、なかなか上手くできなくて、
「火だるまになったらどうしよー」と真剣に悩んでいました。
しかし、本番では、水を被って「さあ、いくよー」という
じゅんこ先生の合図とともに、みんなの目が闇夜にキラッと光りました。
悪役のことも忘れて、ため息と拍手の嵐でした。
次は、いよいよ子どもたちが花火をやる番です。
一人2本づつ花火をもらい、順番にやっていきます。
少し怖がる子もいますが、みんなといっしょなので、大抵は勢いでやってしまいます。
そしてテラスに腰掛けて、休憩タイムです。(ジュースが出ます)
しかし、単なる休憩ではありません。
この時に、理事長先生と隊長の花火があります。
まずは、理事長先生が30連発の打ち上げ花火をやります。
「一つ、二つ、三つ・・」子どもたちが手を叩きながら数えています。
次は、隊長の仕掛け花火の出番です。 (この5,6分に私、宿泊保育のすべてをかけています。)
打ち上げ花火からロケット、ドラゴンまでをにちびでつなぎ順番に火がつくようにします。
(もちろん花火の改造は違法ですから、真似しちゃダメよ)
しかも、ロケット花火は、個体差がありまして、どこに飛んでいくのか分かりません。
これがまた、楽しいんですが、園長先生は大反対です。
(33年間やってきたが、一度でも事故を起こしたら、
もう出来なくなると本気で怒っています)
今は、台を斜めに取り付けて、隣の小学校の運動場に打ち込んでいます。
この仕掛け花火を子どもたちから離れた場所におき、
テラス側には、安全なドラゴンを繋いだ物を置きます。
そして、その花火同士をガソリンで線を引いて繋ぎます。
(ガソリンは大変危険なので、この時の量と幅には何回もの実験が必要です)
準備が整ったところで、隊長が花火に火を付けて踊りながらの登場です。
若手のミクロネシアンショウーに負けるわけにはいきません。
先生たちのファイヤーダンスの時には、歓声が上がりましたが、
隊長の踊りには何故か大笑いです。
しかし、「お笑い」はここまでです。
「ファイヤー!!」という勇ましい掛け声と共に花火をガソリンの線に投げ入れます。
園庭の砂を上を火が走ります。 そして、仕掛け花火とドラゴンが次々にうち上がります。
20連発が次々に上がり、ヒューという音と共に打ち上がるロケットが隠し味になります。
要所には、特大の打ち上げ花火があります。
その間に、隊長は、くるくる回る花火や垂直に回りながら上昇する花火をやります。
ヒュー、パン!ドカン、バリバリ!
この間6分くらいですが、子どもたちも先生も大変喜んでくれます。
(園長先生を除いてですが。)
もちろん、大きな音や暗闇が苦手な子がいますので、
その子たちのフォローは担任の先生にやってもらっています。
離れたところで、先生に抱きつきながらそっと覗いていました。
キャンプファイヤーはこれで終わりです。
興奮冷めやらない子どもたちはトイレに行って、
パジャマに着替えて、お遊戯室に上がってきます。
「せんせい、おやすみなさい、みなさんおやすみなさい」
さあ、いよいよ寝るときが来ました。
子どもたちの心配をよそに、毎年、意外とすんなりと寝てしまうことが多いのです。
今年は、一人、花火を怖がる子がいました。
暗闇の中で先生にぎゅっと抱きしめられていました。
寝る前に、うなされないか心配になって、様子を見に行きました。
「先生の花火どうだった?」
「とっても怖かった。さちよ先生が抱っこしてくれていたから泣かなかったよ、
けむりすごかったね、でも、楽しかった。」
子どもたちが寝静まった頃、周りに飛び散った花火を拾い集めながら
くすぶっている花火がないか点検します。
暗闇の中で、ゴミ袋とジョロを持って、一人でニヤニヤしている隊長でした。
2時頃になると、寝ている姿をビデオに撮りにいきます。
(もちろん、「げんきっ子ビデオ2、年長編」です。)
トイレの壁には、子どもたち一人一人の注意事項が貼ってありました。
「2回おしっこ」とか「たまにおねしょ」「喘息が出るときあり」とか書いてあります。
「寝ながら暴れる」ってのもありました。
朝は7時起床です。
7時前に急いで顔を洗ってビデオを片手に飛んでいったら、
ほとんどの子がすでに起きていて布団の間を走り回っていました。
その中で、まだボーとした目で現実と夢との間を行ったり来たりしている子もいましたが。
顔を洗って歯を磨けば、バスに乗って豊橋港に出発です。(朝の散歩)
芝生でのんびりくつろいだり走ったり、気持ちよかったです。
その時、一部の子どもたちが、駐車場の方へ走っていきました。
さちよ先生もゆっくりと着いていきました。
そこでは、車が入れない駐車スペースを使ってラジコンカーが3台走っていました。
子どもたちが、興奮気味に言っています。
「かっこいい!!」
「すげーな」
「あれ、おれも持っている」
「はえー」 ひとしきり、言い終わった後にさちよ先生がつぶやきました。
「あれ、どうやって動いているのかなー」
この一言がきっかけになって、 「タイヤが動いているだに」
「電池だ電池」
「いいやバッテリーだよ」
「うちの車といっしょじゃない?」 子どもなりに考えていたのが面白かったです。
先生の一言で、子どもの会話もずいぶん変わるんだなーと思いました。
今年の朝食は、バイキング形式です。
事前にこのことを聞いた子どもたちは、すかさず「カツ丼ある?」
この一言で、先生は大笑い。 (その子は、いかにも朝からカツ丼を食ってくるような子!)
「俺はハンバーグ!」
「私は、カレーライスがいい」 子どもたちは、つぎつぎに好き勝手に言っていました。
実際は、サンドイッチバイキングで、 4種類のサンドイッチとラクス系が2種類、それとチーズにゼリー、ジュースです。
給食でもそうですが、食べる子どもと食が細い子どもの差はあります。
まして、朝食は、この差が激しいのです。 ですから、バイキング形式にしました。
月1組は、パイレーツみき先生が説明を始めました。
まずバイキングの説明です。 自分が好きなものを食べられる分づつ取るように説明しています。
その後に、サンドイッチの説明が始まりました。
みき先生は、1種類ずつ手にとって、 中身に入っているものを説明していきます。
「これは、ハムとレタス、これはシーチキン、これは卵・・」
子どもたちは、「俺は卵とシーチキン、私は、トマトとハム」などと、
目をくりくりさせながら考えていました。
月2組は、元祖パイレーツ、みさお先生です。
みさお先生は4種類のサンドイッチを手にとって、中身を見せながら「これ、なーんだ」
と子どもたちに聞いていきます。
「トマト」子どもたちが答えます。
「もう一つ入っているよ」
「あ、レタスだー」
「これはなーんだ」
「たまご」 こんな感じで、説明していきました。
その後は、ワイワイがやがや、楽しくみんなで食べました。
次に何を食べようか、いつまでも迷っていたり、
何度も行ったり来たりしている子どもたちを見ていると、
こんな事で、こんなに盛り上がってくれて「ありがとう!」
とお礼を言いたくなるのでした。
もちろん、普段の給食では、このような選択はありませんが、
お変わりをしようかやめようか、何から食べよかと、これまた楽しそうです。
「同じものをみんなでいっしょに食べる。」
この幼児期には、意外と大切なことだと感じているのです。
(給食のことについても、改めて書きたいと思います)
実は、この時に一波乱あったのです。
園児のサンドイッチが予定の半分しか来なかったのです。
(調理員の先生たちも、夜中に子どもたちのところにつくので、
朝は、近くのパン屋さんに頼みました)
あわてて、先生分を全部出して、給食室からビスケット、ゼリーなどを追加しました。
おかげで、子どもたちの分は確保できましたが、
当初より、バラエティーに富んだバイキングになって、良かったかもしれません。
朝食が終われば、いよいよ「お帰り」です。
遊戯室に集まっている子どもたちは、一日前より大きく見えます。
みんなで手を繋いで唄っていると、「成し遂げた!」っていう充実感が顔に出ていました。
9時半頃になると親御さんがお迎えに来ます。
待ちきれない親御さんたちが9時を過ぎたあたりから集まってきていました。
大変暑い朝だったので、ホールやお部屋に入ってもらいました。
後から来たサンドイッチがだいぶ余ったので、親御さんたちにも食べてもらいました。
たった一日、園にお泊まりするだけなのに、
子どもたちはお兄さんお姉さんになって帰っていきます。
「もう一日泊まりたい!」って子も結構いました。
「次はいつやる?」って子も。
この子どもたちの表情を見ると、「やって良かった」とあらためて思います。
何とか今年も満足のいくお泊まり保育が出来ました。
後に反省会がありました。
良かった点と共に朝食の件と、お迎えが一度に殺到してしまって、
一人一人の親御さんとゆっくり話が出来なかったことが出ました。
担任の先生たちは、もっと子どもたちの様子を詳しく話したかったようです。
来年は、お迎えの時間をもっと余裕を持たせようという事になりました。
保育園の行事は、たいてい毎年決まった時期に決まったことをやります。
しかし、今年がうまくいったからと、次も同じようにしていて安心していると、
知らぬまに退行してしまいます。(実はよくあることなのです)
「今年はうまくいったが、来年はもっと良くしたい」と常に考えていてこそレベルは保てます。
「同じでいいや」と思った瞬間から、本当にその場に必要なものが見えなくなるからです。
このように、園のことを書くといろいろな方が自分の園のやり方を教えてくれます。
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○○先生
年中、年少が帰った後、お風呂、園舎の屋上で
ビヤガーデンならぬカルピスガーデンでひといき、
夕食にカレーライス、 みんなで花火、仕掛花火、火の女神様の登場、すいか割り、
ブラックライトシアターで星の話しを聞き、就寝。
夜中には、ラクガキマンの登場、保母がみんなで一人残らず顔に落書きをします。
そして、朝一番に、ラクガキマンからのメッセージがカセットテープで送られてきます。
その中で、問題が出されて、宝さがしです。
そして、朝食。その後ほかの園児が登園してきます。
これで年長さんのお泊り保育は終わりです。
○○先生
4:00お集まりをしゲーム、お化け屋敷、夕食会、キャンプファイヤー花火大会
私の役割は、キャンプファイヤーの火付け役「ファイアーマン」です。
消防士では、有りません。
キャンプファイヤーが始まり保母が子供たちの気持ちを高め
「あ・・あれは、なんだ!」 の掛け声を合図に職員手作り正義のヒーロー風コスチュウムを身に纏い
お寺の階段上部より高らかな笑い声「フャイヤー!」の雄叫びと共に颯爽と登場し
軽快な走りで皆の前に現われるのです。
ひと踊りしそして、老体に鞭打ってバクテン!ワクワクする一瞬です。
忘れかけた思いが込み上げる一時、正義の味方になりきっている自分がかわいく思う。
すると子供から「カッコイー」のつぶやきが・・
「決まったぜ!」 「みたか私の実力を・・・・・?」
そんな事を思い職員を見渡すと肩が揺れていた・・・・
とこんな事をしています。
でも不思議とこの後職員の動きが良くなるのです。
行事には、・・マン、・・・ヒーロー、なりきり保母が現れるのです。
私は、「役者やのー」と思いつつ肩を揺らしています。
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よろしければみなさんも、楽しい様子を教えて下さいね。