【突然のお客さま】 (2001/7)


今朝、近くの中学校から思わぬお客様が来てくれました。

先生一人と特殊学級?の子どもたちが3人が、

研修会のお誘いの手紙を持ってきてくれたのです。

この子たちは、自閉症や、ADHD(注意欠陥多動障害)と言われている子たちです。


その中の一人は、卒園児です。

「あら、**ちゃん、お久しぶり、元気?」

「遊んでいける?」

さっそく先生たちに声をかけられて**くん、照れまくっていました。


引率の男の先生は、去年の中学3年生(240人)を受け入れたときの先生でした。

「先生、時間があったら遊んでいきませんか?」

そう、みなこ先生(主任)が尋ねると嬉しそうに頷いてくれました。

この二人、去年の時は中学生の前で♪トントンひげじいさん♪をやり

大爆笑を勝ち取った間柄です。


「カメを持って良いですか、何キロかな?」

「アヒルを持って良いですか、何キロかな?」

さっそく、一人の子が聞いてきました。


その後

「君は何キロ?」

「僕は、62キロ」

「それじゃ、アヒルは何キロ?」

「65キロかな?」

なんて楽しい会話も続きました。


もう一人の子は「図書館はどこですか?」と言って

絵本を嬉しそうに見ていました。


赤ちゃんを抱いたり、ブランコに乗っているうちに

あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。


帰り際、一人の子が言いました。

「また、あそびに、きて、いいかな?」

「もちろんいいよー」

みなこ先生が嬉しそうに答えました。

「でも、遊びに来たら、覗いてるんじゃなく、

○○中学の**です、ってすぐに言うのよ」


昨日は、市の主催で「子どもの安全を守る講習会」が開かれました。

・不審者を見たら通報するように

・園内を覗いている人がいたら注意するように

その他いろいろの注意・・。


手をつないで帰る先生と中学生を見ながら

「この子たちも自然に受け入れてもらえるような安全な社会が出来ますように」と

祈らずにはいられませんでした。