[ブラみたい?]('08/5)
鎖骨バンドでは、もうひとつ情けない話がある。
10月にあった園長県外研修の時の話だ。
父ちゃんは、保育協会の副会長だったのでこんなケガぐらいで休むわけにはいかなかった。
(今年は、ついに会長だ、もうアカン!)
施設見学くらいならヨタヨタと歩いていれば何とかなる。
しかし、問題は、風呂だ。
どうやって鎖骨バンドをはずして、着けるか?
ホテルには、愛しの女王様のような母ちゃんもカメのようにしてくれるナホもいない。
「そんなの同室の園長先生にやってもらえばいいのよ」と母ちゃんは簡単に言うが、恥ずかしがり屋の父ちゃんには荷が重かった。
同室だったのは、まだ結婚もしていない若い園長先生。
ホテルの一室で二人の男が下着姿で向かい合っていた。
「ちょっとはずしてもらって良いですか?」父ちゃんは恥じらいながら言った。
「いいですよ」若い園長は爽やかに答えた。
父ちゃんが後ろを向くとそっと肩に手をかけてバンドをはずしてくれる。
「なんか彼女のブラをはずすみたいでドキドキしますね」という声をかける若い園長。
吐息が父ちゃんの首元にかかる。
冗談と分かっているが顔が真っ赤になってしまった父ちゃんだったのだ。
あ〜、恥ずかしかった!
|