[メカニックも楽し?]('08/5)

レースに出られない父ちゃんは、子どもたちのレース時には、出した事もないサインボードまで持ち出すようになった。

今までやった事がないのもだから、何を書いて良いのかさえ分からない。

とりあえず、ポジションと残り時間だけを書いていたが、

出し方が悪いので、ショウガやタカから「見えない!」と文句が出る始末だった。

そう言えば、今までは、指で順位を教えていただけだったな〜。

そんなトンチンカン親子なので、格好だけは、メカニックとライダーになっていたが

内容と言えば、おさむい限りだった。


しかし、メカニックもやってみると意外と面白い。

ストップウォッチでラップタイムを計っていると、どこでタイムが落ちてくるのか、

コースのどの辺が遅いのかも分かってきた。

強豪揃いの中部のIBたちでさえ、なかなかラップを刻むのが難しいという事も分かってきた。

終盤になるとみんな思ったよりラップタイムが落ちているもんだ。

おまえらも人間だったんだな〜。

でも、終盤にすごい勢いでラップされる父ちゃんは、もっとヘロヘロなんだが・・。


今まで勝ち負けやレース展開だけしか見ていなかったが、何か違う見方が出来るような気がした。

たまにショウゴやタカがサインボードに頷くと、心が通った気がした。

父ちゃんは、一応現役ライダーなので、ライダーの気持ちはよく分かる。

ましてや、ちっちゃな頃から一緒にレースをしてきた子どもたちだ。

その目を見ただけで「負け犬になっている!」とか「まだあきらめていない!」と伝わってくる。

そこにメカニックの気持ちが加わった。

これはすごい事だ。鬼に金棒だな!

新たな父ちゃん一家の伝説も生まれるかも?(どんな伝説だ?)

う〜ん、メカニックもなかなか良いものなのだ!