　　　　　　　　　　　　　　　　［高速道路無料化だ～！］('09/10.19)
　

　前回は、生意気にもモトクロス界に提言までしてしまった父ちゃん。
こんな素人に毛が生えたような貧相なオヤジが偉そうに言える分際ではないとは重々承知しているが、
いろいろな方からの反響もあって嬉しかったぞ。
たまには「モトクロス界の未来」をみんなで考えてみるのも良いもんだな。

実は、昨日(10/18)中部選手権の最終戦が美杉であった。
ホント、一日楽しめたのだが、ＩＢオープンの時、ほうきを持ってフラフラしている父ちゃんにタイチの父ちゃんが声を掛けてくれた。
「ブログ見てるよ、また更新してね」
お～、こんな中部でも読んでくれている人がいたんだ。
なんて暇な人なんだ！イヤイヤありがたい人だ！！

すっかり気をよくした父ちゃんは、今回も提言をしてしまうぞ～！！！
（昨日の楽しい最終戦の話しも出来るだけ早く書きたいな～、だって忘れちゃうから・・)

と言っても最終戦で気持ちよく遊んでしまったあげくに転倒して体中も痛く、仕事もたまっているので
一月ほど前に新聞社に投稿した文章を載せておこうと思う。（何と一部が、中日新聞に掲載されたぞ！）

地方選や全日本を転戦しているライダーや家族にとって高速道路は切っても切れない間柄だ。
トラックの運転手以外では、もっとも高速を利用している集団がモトクロス関係者だと思うくらいだぞ。
民主党が政権を取ってくれたおかげでこの「高速道路無料化」が現実のものとなってきた。
きっとモトクロス関係者は、みんな喜んでいることと思う。（父ちゃんだって嬉しい～）

でも、日本の将来を考えるとちょっと心配なこともある。
実際、自民党の施策（土日祝日、ＥＴＣ搭載車の一般車のみ1000円）でも各地で渋滞が起きて
トラック業界を始め、運輸で飯を食っている人たちが困っている。
この人達は、ちゃんと高速料金を払っているにも関わらずだ。
また、高速料金が負担になり多くのトラックが一般道を走っているという現実もある。
自ずと一般道も渋滞になり、あげくに事故が起きることもある。

そこで今回は何とモトクロス界を飛び越えて「社会」に向けての提言だ～！
（ちょっといい気になり過ぎか？？責任は、こんな父ちゃんを調子に乗せてしまったタイチの父ちゃんにあるから・・）

「高速道路無料化は、トラック・バスのみか、曜日による棲み分けで・・」

民主党が政権を取った。
今までの自民党政治への閉塞感を思うと一筋の希望も見えた。
しかし、民主党のマニフェストには、魅力的なものも多い反面、財源や効果に心配なものもある。

そのひとつが高速道路の無料化だ。
確かに民主党がいうように物流コストを下げたり、地域経済の活性化といった経済効果もあるだろう。
その一方で、高速道路での渋滞の心配や「地球温暖化対策を強力に推進する」という
自らのマニフェストにも逆行するのではないだろうか？

そこで提案だが、無料化をトラック（４トントラック以上）や大型バスのみに限定してはどうだろうか。
トラックやバスに限定すれば、渋滞の心配も減るだろう。
もちろん、物流コストが減り高速道路を利用しない人にも恩恵があるだろうし、税金の投入もだいぶ減るだろう。

だが、実はそういったことよりも一般道を走るトラックやバスが少しでも減ることに真の意味がある。
最近のトラック業界では、経費削減のために高速道路を使わないことも増えているようだ。
歩行者や自転車がいて交差点が無数にある一般道と高速道路を比較すればどちらが安全なのかは考えるまでもない。
（交通事故の７割は交差点で起きるとも言われている）

実際、トラックやバスは、一端事故を起こせば重大事故につながることが多い。
１８年の自動車事故統計年報によると交通事故による死者数は、６，３５２人、
うちトラックやバス等の事業用自動車による死者数は、１，１６９人にもなる。
重軽傷者を含めれば、この何倍にもなるだろう。

事故が起これば被害者の家族だけではなく、加害者の家族にも多くの悲しみを与え、何より社会の損失でもある。
トラックやバスが高速道路を使えば、一般道の渋滞も減るし、大型自動車と普通車の棲み分けも出来る。
一般道の渋滞が減れば、環境対策にもつながるだろうし、渋滞による経済損失も減る。
何より、交通事故が減るのならこんなに良いことはない。

その上で一般車への無料化も進めたいなら、平日はトラック・バスの無料化、
一般車の無料化は、土・日・祝日にするという方法もある。
高速道路無料化で一番大切なのは、「トラック・バスと一般車の棲み分け」と「渋滞緩和」だ。
そうすれば自ずと経済効果も付いてくる。

近日の調査でも民主党公約の優先順位で、年金や子ども手当といった上位に比べ、高速道路無料化は２％で最下位であった。
また、賛成も３０％もないとうことである。

民主党には、ひとつでも多くのマニフェストを達成するために努力を惜しまないと期待する。
しかし、マニフェストに縛られるあまり、国民の心配事を増やしては本末転倒だ。
「高速道路無料化」というマニフェストをより進化させた「トラックやバスのみの無料化」や
「曜日による無料化の棲み分け」でも十分に国民の期待に応えられると思うがどうだろうか？

ちょっと調子に乗りすぎて身分もわきまえずに、まじめな話を２回も書いてしまったので、
次回からは、反省していつものように父ちゃん一家のおバカな日常に戻るとしよう。

では、では。