[イメージトレーニングだ〜!]('09/10,27)
 

前回は、調子に乗ってモトクロス業界を飛び越えて「社会」にまで提言をしてしまった父ちゃん。
「身の程をわきまえない!」とは、まさにこの事だな。

 実は、先ほどのam3時に仙台から帰ってきた。
もちろん全日本モトクロス選手権最終戦(SUGO)からだ。

前々回の「緊急提言だ〜!」で「全日本が面白くなくなってきた!」と書いてしまった父ちゃんだったが、訂正させてもらうぞ〜〜〜。
やっぱり全日本は面白いや〜〜〜〜。SUGOは、最高でしたよ〜〜〜〜〜!

今回は、父ちゃんも出たぞ。(スタート直後のストレートで転倒車に乗り上げてしまい5mほどウルトラマンのように飛んでしまったが・・)
帰り支度をしているところでタイチの父ちゃんに「もっと調子に乗って良いですよ!」と声を掛けられ、
久々に会った砂田アッキーからも「函館で読んでますよ!」と言われ、益々調子に乗ってしまった父ちゃんであった。
みんなありがと〜!

そう言えば、保育園にも悪さばかりしていて叱られ慣れてしまった子が、
先生達に「すご〜い!」「やれば出来るじゃん!」「もう抱きしめちゃう!」とおだてられまくって(これこそ褒め殺しか?)
鼻の穴を膨らませて嬉しそうにしている姿があるが、まさに今の父ちゃんがその状態。
豚もおだてりゃ、木に登る」状態だな。

今日の仕事のためにもう寝なければいけないのに、木に登ってしまった父ちゃんは、嬉々としてパソコンに向かう。
明日は、朝から大きな研修会があって一日忙しいというのに本当にこれで良いのか?

それでは、まじめな話を二回も書いてしまったので、いつものように父ちゃん一家のおバカな日常に戻ろう。

父ちゃん一家にとって今年は結構大変な年だ。
なぜならタカ(高三)とナホ(中三)という二人の受験生を抱えているからだ。

あれは、ショウゴがまだ高三の頃だったと思う。(タカが高一で、ナホが中一の時だった)
夕食の時に母ちゃんがおもむろに言った。
「うちは、父ちゃんがこんなんだから、もしみんなが大学に行きたければ、私立枠は一人しかありません、後二人は意地でも国公立に行ってもらいます」
それを聞いてショウゴの細い目が泳いだ。
「父ちゃんがこんなんだからしょうがないよ」とナホが言う。
ちょろいぜ!」とタカが答える。
うつむくショウゴと父ちゃん。

ということでさっさと我が家の私立枠ひとつを使ってしまったショウゴのために、タカは、意地でも国公立大学に行くことになった。
今年、高三になったタカは、せっかくIBに昇格したというのに、さっそくバイク禁止令が母ちゃんから発せられてしまった。
モトクロスと大学とどっちが大切だと思うの?」と母ちゃんに言われているタカの隣で「モトクロスって答えろ!」とテレパシーを送る父ちゃん。
でも、「母ちゃんの怒りは大地の怒り」なので、下をうつむくばかりのタカと父ちゃんであった。
ショウゴは聞こえないふりしてテレビを見て笑っているぞ。

ということでタカが勉強し始めたかというと????
タカの部屋をそっと覗けば、大抵数年前に全日本で買ったバイクの模型(売れ残って安くなっていた22番チャドリード仕様)で遊んでいる。
「ブ〜ンブ〜ン!」とか言って机の上でバイクを走らせている。
「タカ、何やってんだ?」と聞けば「バイクに乗れない分、イメージトレーニングをやってんだ」と言う。
そうか?父ちゃんには、オモチャのバイクで遊んでいるようにしか見えないが・・。

次の日もそっと覗けば「スラムダンク」を読んで笑っている。
「タカ、それもイメージトレーニングか?」と聞けば「おう!試合における気持ちの持ち方を山王戦から読み取っているんだ!
ゴリみたいに独りよがりになってはいけないからな!」と言う。
「父ちゃんは誰が好きだ?」
「俺は、炎の男みっちゃんだな」といつの間にか「スラムダンク」で盛り上がるトンチンカン親子。

次の日も覗けば今度は机の上に筆箱やら携帯やらを横に並べてその上を「ブッ・ブッ・ブッ・ブッ・ブッ」とか言いながらバイクを走らせている。
「それは、何のイメージトレーニングだ?」と聞けば、「フープスを走っているんだ」と言う。
「お前のフープスは、ブッ・ブッ・ブッではなく、ブ〜ン、ブ〜ン、ブ〜ン〜だろ?」と言えば、ブッ・ブッ・ブッだと言い張るタカ。

次の日も覗けば、今度は布団をクチャクチャにしてその上をブ〜ンブ〜ンと手に持ったバイクを横にして走らせている。
「タカ、どうしてバイクが横になっているんだ?」と聞けば「俺がラムソンジャンプをひねりながら飛んでんだ」という答え。
「お前、ラムソンも飛べんし、ウィップだって出来んだろ?」と言えば「ちゃろいぜ!」とタカが答える。

次の日も覗けば、ドラゴンボールの単行本を枕にグ〜グ〜寝ている。睡眠学習か?
起きてきたタカは、真顔で言う。
「河川敷で走っていたらIAが練習に来て、俺が追いかけ回してやった!」
「俺は、ジャンプでもメチャクチャねかして気持ちよかった!」
う〜ん、イメージトレーニングのしすぎで現実と夢との区別が付かなくなっている!可哀想なタカ・・。

哀れなタカのために母ちゃんに「テストも終わったばかりだから良いじゃないか?」とか
「こんな気持ちの良い日曜日はないぞ!」とかいろいろな言い訳を言って、二ヶ月に一度くらいは河川敷にタカを連れていって練習した。
「タカ、クラッチはどっちだったか覚えているか?」と聞くと「ちょろいぜ!」と答える。
この現実を直視できない性格は、いったい誰に似たんだ?

あんたに決まってんでしょ!という寝ているはずの母ちゃんの声が聞こえる気がする・・。
こんな幻聴が聞こえるようではいかん。
もう寝ることにしよう・・。

PS
タカ、本当に大学受験は大丈夫か?母ちゃんの怒りは大地の怒りだぞ・・。