[エンデューロクロス]('12/6.16)
 

 今日は、'12の6月16日(土)。
すべてのバイク乗りなら、今日という日がどんな日か知っているだろう??
そうなのだ、全日本第6戦東北大会(藤沢スポーツランド)の二週間まえだぞ!!!!!
(本当は、北海道大会なのだが、去年のことがあるのでエントリーはしていない)

そんな大切な日に父ちゃんは、保育園でパソコンに向かっている。
本当は、藤沢に練習に行きたかったのだが、保育園の行事が重なってしまい行けなかった。
来週は、最後のチャンス!もし雨が降ったらぶっつけ本番だな。

 今日の午前中は、「なかよし保育」だった。
これは、月1回ある地域の人や小中学生が保育を体験する日なのだ。
今日も地域のババ様たちや小中学生が50人くらい保育園に遊びに来てくれたぞ。
あいにくの雨模様だったが、保育園中がいろいろなコーナーに分かれているので、
子どもたちは、あちこち好きな場所で楽しそうに遊んでいたな。
ばば様たちの「ば〜ばとあそぼ」でもあやとりやお手玉で盛り上がっていたぞ。

で、昨年のシーズンオフの話しだ。
 父ちゃん一家のシーズンオフは、中部選や全日本に追われることもなく、
毎年のんびり過ごして、いつもは出られないエンデューロにも出ている。
そんな中、いなべモータースポーツランドでは、なんとエンデューロクロスなるモノをやるという。
プラザ坂下での様子が雑誌なんかでも紹介されたので、知っている人もいるかもしれないが、
一言で言うとオフロードバイクの障害物競走みたいなモノだな。

コース上に大きな岩や丸太、タイヤなどのセクションが設置され、
そこを複数のライダーが同時に走行して着順を競い合う。
プラザ坂下では、並み居るモトクロスIAライダーの中であの天才ヨッシーが2位になったと雑誌に書いてあったが、
優勝したのは、トライアルライダーの田中太一選手だった。

いつもは、中部選をやっているこのイナベのコースに丸太や大きなタイヤ、
そして岩をゴロゴロ敷き詰めたコースが出来ていた。
ショウゴやタカは、モトクロスコース以外は走ったことがないので、このコースなら勝てるかもしれん。

なんてたって、この父ちゃん、見かけは薄汚れたシワシワじじぃだが、
モトクロスに36歳で帰ってくるまでは、10年ほどエンデューロでブイブイ言わせていた。(と本人は思い込んでいる)
天竜川のエンデューロでは、河原の石の上を全開で走り、木の間を抜け、
勢い余って砂地で大転倒、頭を砂にめり込ませて足をバタバタさせていた(目撃者談)という逸話まで持っている男だ。
記憶が完全に吹っ飛んでしまい、ゴールした後には「ここはどこ?ここはどこ?」とみんなに聞いて回ったくらいだぞ。
ワイルドだろ〜〜(byスギちゃん)

まだ結婚前の母ちゃんをXJ750の後ろに乗せ、砂浜を走り回ったあげくにスタック、
母ちゃんにバイクの後ろを押して貰って、アクセルをワイドオープン
やっと脱出できたと振り返れば、母ちゃんが砂だらけ!といった逸話もあるくらいだぞ。
ワイルドだろ〜〜(byスギちゃん)
でも、あの頃の母ちゃんはまだ優しくて、砂だらけになりながらも一生懸命に押してくれたな〜。
可愛かったな〜。
こんな事を今やったら大変なことになるぞ。お〜、考えただけでも恐ろしい・・

知っている人は少ないと思うが、ホンダの「ドミネーター」というオン・オフ共有の650ccのバイクで、
河川敷を走り回っていた時期もあった。
とにかく、整備されたモトクロスコースしか走った事がないようなショウゴやタカには、負けるはずがない。

で、エントリーリストを見れば、天才ヨッシー、その弟の天才タツキ、リョウスケといったIAモトクロスライダーから
日本を代表するエクストリームスタントライダーのAD/tac、エンデューロライダーの吉川・山岸選手とかなり豪華な面々。
他にも元モトクロスIBの浜ちゃんや何やら速そうな雰囲気を醸し出している人たちもいる。
ここでちょっと弱気になるが、リョウスケやタツキだってモトクロスコース以外は走ったことがないので、
まだまだチャンスはあるぞ。

こんなコースを走るので、レースに使っている’10CRFではなく、
ほとんど壊れかけの’06CRF(タカ号)’07CRF(ショウゴ号)、
父ちゃんだけは、いつもレースに使っているオンボロ’07CRFで参戦だ。
特にショウゴのバイクは、エンジンが止まると押し掛けしなければエンジンが掛からないシロモノ。
一回でも転べば父ちゃんの勝ちだな。ウッシッシ〜。

レースの前に少しだけ練習走行があったが、ここで大変な事実が発覚!
まず、丸太が超えられない。怖いんですよ〜、丸太が・・。
えい!とフロントをあげて突っ込めば、頂上でカメさん状態になるわ、勢い余って吹っ飛ぶはで大変!
その後の岩場も難しい。フロントは取られるわ、後輪は空転するわ・・。
大きなタイヤは、なんとかクリアーできたが、
坂を下りてすぐにターンで急な登りといったトライアルコースみたいなところもあって気を抜く暇がない。

なんとそんなコースをモトクロスIAライダーやホンモノのエンデューロライダーたちが、スイスイとクリアーしていく。
他のライダーやショウゴやタカまで何とか走っている。
そんな中で一人、丸太の上でカメさん状態の父ちゃん。まずいぞ〜。これはまずい。
ショウゴやタカに勝つどころか、笑いものになる可能性が出てきたぞ。

で、実際レースが始まれば、やはりIAライダーたちがすっ飛んでいく。
父ちゃんも全日本より必死になって丸太やタイヤに挑んでいく。
そこそこ良い所を走っていたショウゴが丸太で吹っ飛んでエンスト。
あ〜あ、もうエンジン掛からんね。ご愁傷様〜。

笑いながら横を通り過ぎ、岩場に突入すれば、今度は父ちゃんが転倒。
「ヒュ〜ヒュ〜!」と抜きざまに騒いでいったタカも転倒。
だいたいこんな岩場をバイクで走ること自体が間違いなんじゃない?
レース前の自信もすっかり吹き飛び、ただただ文句ばかりたれる父ちゃん。

そのあげく、一年間戦ってきた父ちゃんの’07CRFは、必死になってキックするがウンともスンとも言わない。
あ〜、エンジンが止まれば掛からないのは、ショウゴのバイクだけじゃなかった!
その時ショウゴが、根性の押し掛けでエンジンを掛けて、「バカじゃん!」と父ちゃんの横を通り過ぎる。
タカは?と見れば、丸太を綺麗に飛んでいく。あいつにこんな才能があったのか?

父ちゃんは、ずっとキックをし続けて終了。結局、笑いものになっただけでした。
結果は、1位はやはり天才ヨッシー、2位にリョウスケ、3位に和泉さんでした。
ショウゴは、がんばって7位、タカが12位で父ちゃんはほとんどベリ・・・、あ〜悲しい〜〜〜。
でも、我が子たちの意外な姿に少しビックリした日だったのだ。

PS
コースしか走っていないようなモトクロスライダーでも、やっぱりバイクの扱いは上手い!
ってことがよく分かりました。