[引退?]('13/4.30)
 

 みなさ~ん、生きていますか?
父ちゃんは、生きていますよ~。
ホント、保育園の年度末・年度始めは死ぬほど忙しく、やっと少し落ち着いてきたという感じです。
ということで久々の更新です。
 JNCC爺が岳を最後に2012シーズンも終わって、
いつものようにせかせかと動き回ることもなく、心穏やかに過ごしていた。

しかし、父ちゃんはこういう時が危ない!
母ちゃんが三人の子どもを産んで入院するたびに
父ちゃんは、一人悶々として、バイクを三回も買い換えてしまった男だ。
ショウゴが生まれた時がKX80、タカが生まれた時がKDX200、
そして、ナホが生まれた時がRMX250を悶々とした挙句に買ってしまったんだな。

ということで、保育園の羊(ムフラン)をぼーと眺めていた父ちゃんがつぶやいた。
「ムフラン、俺も新しいバイクがほしい~」

考えてみれば、父ちゃんが自分のバイクを買ったのは、いつの頃だろう?
'02モデルのCRF450か?
いやいや、'05モデルのCRF250Rを250に乗り始めたばかりのショウゴと壮絶な取り合いをして
「新車争奪杯王者決定戦:父ちゃんのひとりごと(75)」
で「ワカパイ号」を実力で奪い取ったとき以来だな。

その後は、子どもたちのお古のバイクで我慢をし、
子ども思いの父親を演じていた。(どこが?←母ちゃん)
自分のために買った09モデルのCRF450は、とても乗りこなせなかったので、
これもショウゴに譲ってやったしな。

「メェ~」とムフランが父ちゃんの顔を見ながら鳴く。
「そろそろ自分のバイクを買ってもいいんじゃない?」と言ってくれているようだった。

JNCCを走って気づいたことがある。
やはり、勝つためには、モトクロッサーそのままでは無理があるということだ。
ビックタンクは必須だし、難所が増えているので
サスだってエンデデューロ用にセッティングが必要だ。
セルやオートクラッチが付いているバイクだって多い。

何より、エンジンが止まったら何回もキックしなければならない'06CRF250Rでは、
エンジンが止まった時点で負けだ。
SUGO・爺が岳と2戦とも不甲斐ない走りしか出来なかった!
というよりバイクをキックしていて疲れた感じだった。

そんな父ちゃんの心の隙間を埋めるようにKTM試乗会がイナベのコースであった。
JNCCでは、モトクロスと違ってやけにKTMが多い。
父ちゃんが参戦したFAクラスもKTM150が多かった。
2サイクルならキックも簡単だし、何よりエンジンの掛かりもいい。
難所が増えているJNCCでは、あの軽さも武器になるに違いない。

意気揚々とショウゴとタカを連れてイナベのコースに向かう。
ショウゴやタカがモトクロスの練習をしている間に、
まずはKTM350EXC(4サイクル)の試乗車に乗る。
モトクロッサーと比べると何かモサ~としていて、フロントも重くて気持ち良く乗れない。
(でもエンデューロでは、こういう特性が必要なんだな?)
いよいよお目当てのKTM150の試乗だ。
キックは軽いし、掛かりも一発だ。

乗ってみれば、CRF250と比べてもエンジンの下もないしパワーも足りない。
(今のモトクロッサー250は、ホントに良く出来ていると思うぞ)
でも、その軽さゆえ、振られても怖くないし、プープスだって思いきって突っ込んでいける。
これは、なかなか楽しいぞ!

父ちゃんの心は決まった!
あなた(KTM150)と一緒にやっていこう!

となると問題はお金だな。
もちろん、父ちゃんに金はない。
しかし、ショウゴが就職したので毎月バイク費用として4万円入れてくれている。
1年で48万、2年で96万だな。
父ちゃんが狙っているKTM150XCは、定価で75万。
いけるな!

いつも頑張っている自分へのご褒美だな。
ムフランだって「メェ~、買いなさい~」と言ってくれたぞ。

ということでKTM東海の社長(イナベのコースの管理人)にKTM150XCを予約してしまった。
しかし、2013モデルでは、KTM200EXCにセルが付き、手に入る可能性があることを知る。

あなた(KTM200EXC)と一緒にやっていこう!
父ちゃんは、すぐに決心した。
その後、200は輸入台数が少なく、KTM250EXCならすぐに手に入ると連絡があり、
二台の間で心が揺れ動く。
結局、二ヶ月ほど待てば200が入ってくる見込みが立ち、200を手に入れた。

(今シーズンを戦うKTM200EXC「父ちゃん号」と'10CRF250R「ショウゴ号」)
久々に見る新車は、素晴らしい!
お肌だってピチピチでシワ(キズ)やシミ(ヨゴレ)もない。
車庫でKTM200EXCを撫でまわしているとショウゴがやってきて言う。
「じいさま、これからの練習はこのKTMか?」
「当たり前じゃないか!もう離さないぜ~」
「それじゃ、練習の時には450を使うからな」
「あんな“おばさん3号”は、お前にくれてやるわ」
(1号は、居間で寝ているぞ、2号はボロボロになってしまった'06CRF250だ)

「JNCCに出てみて450くらいを振り回す体力がないとダメだって気づいたから、
これからは、450で練習して、全日本も450で出るから」
「はいはい、好きにすれば?父ちゃんは、このKTMさえあれば何もいらないから~」
KTMを撫でまわしている父ちゃんを置いてショウゴは、車庫を出て行った。

「もう、お前を離さないぜ!」
母ちゃんにも言ったことないような言葉もこのKTMの前では素直に言えてしまう。

しかし、待てよ、中部選や全日本はどのバイクで出るの?
モトクロッサーで残っているのは、あのエンジンがなかなか掛からない'06CRF250だけだぞ。
それもJNCCに2戦出たので、もうボロボロ…。
エンジンやサスも直さなければとてもレースに使えるシロモノではない。
でも、KTMを買ってしまった父ちゃんには、いつも以上にお金もない。

ひょっとしてモトクロス引退?
キャバクラの姉ちゃんに入れ込んだ挙句に途方にくれているオヤジのように
「どうしたらいいんだ~」とムフランに問い掛ける哀れな父ちゃん。

さて、父ちゃんのモトクロス人生はどうなりますか?
母ちゃんを始めとした全国に数人はいる!と思われる父ちゃんファンはどうする?
(私は抜いておいてね←母ちゃん)

父ちゃんは、このピンチをどう切り抜けますか?乞うご期待!