[JNCC第2戦:広島]('13/6.18)
 

 「2013年4月14日JNCC第2戦-/ックディア広島/西日本全国大会/
エントリー数総数 310台・COMP 142台・FUN 152台・キッズ & トライ 16台
テージャスランチ特設会場・標高 350m 以下」 に行ってきました。


今回は、いつものようにショウゴと二人旅です。
やってきましたデンジャラスランド!(ホントはテージャスランチ)
どんな恐ろしい所かと来てみれば、やっぱりある意味恐ろしいところでした。

まず、コースの長さにびっくり!
FUNクラスでも10km、COMPクラスにいたっては12kmですよ!
信じられます?
丘の上から見下ろせば、遠くまで広がる平原のあちこちにコーステープが無数に見えます。
その奥には、テージャス山と呼ばれているらしい?小高い丘に何本ものバイクが登ったラインが!
一番右側のラインなんかここから見ると壁のようです。


(これがテージャス山のようです)

コース図をみれば、ここから一望できるのは全長の一部。
もし、歩いて一周したって絶対に覚えられない自信がありますよ。
次のコーナーが右から左かも分からない中で突っ込んで行くのは無謀の一言。
何とか覚えようとするのですが、初めての場所は覚えるところが多くて絶対無理!

コースの下見に出てみれば、どうもショウゴの様子がおかしい?
そういえば、朝からやけに鼻をかんでいた。
いつもならヒィヒィ言いながら歩いている父ちゃんに「じぃさま、早く来ないと置いて行くぞ!」
と走り回っているショウゴが、ハァハァ言いながら、後からついてくる。
こりゃ、カゼを引いたな?
「薬は飲んだか?」と聞けば「朝、飲んだから大丈夫」という答え。
でも、どう見ても大丈夫じゃない。

何とか1周はしたものの二人ともハァハァ・ゼイゼイとほとんど病人状態。
歩き終わった直後ですら、コースの断片しか思い出せない。
こんな雄大な場所にこれでもかとクネクネしたコースと延々と続くウッズ、
どう考えても楽しい要素が見つからない。

スタートしてから暫くは結構気持ちよく走れそうだが、
車が止めてある小高い丘に登るコースに何故か幅1.5mくらいで深さも1mくらいの溝がある。
最短距離を行こうとするとジャンプするきっかけさえない。
みんなどうするの?

もちろん、15mほど左によければ、溝も浅くなっていて難なく登れる場所もある。
でも、どう考えても遅くなるのは間違いない。
途中には溝の手前にジャンプのきっかけになりそうなところもあるから
そこから飛ぶしかないかな?
もし溝に落ちたら大幅なタイムロスどころか怪我さえしてしまう可能性だってあるぞ。
さすがは、デンジャラスランド!恐ろし~!!

ここをどうクリアするか?とスタート直前まで悩む父ちゃん。
FUNクラスの前に走ったクラスでは、果敢にこの溝に突撃し、担架で運ばれたヤツもいるようだ。
溝のコース脇にバイクが哀れに放置されている。
ますます悩む父ちゃん。

一箇所だけ、少しだけ左に行けば飛べそうな場所も見つけたが、練習することもできないので、
もうみんなの行き方を参考にするしかない。

そして、午前中のFUNクラススタート。
ヘルメットスタートなのでスタートと同時にクラッチを握ってローにチェンジを入れる。
アクセルを開ける頃には、みんなは1mくらい前。
でも、ここは第1コーナーまでの直線も結構あり、コーナー自体も広いので
多少の出遅れは挽回できるぞ。

第2、3コーナーを抜ける頃には4位まであがる。
例の溝に行く手前には、ヌカるんでいるいやらしい場所もあるが
何とか上手くクリアーして、もう1台抜く。

みるみる近づいてくる溝。
心臓がドキドキしてくるのが分かる。
トップを走っている人は迷いなく真っ直ぐに突っ込んで行く。
少しフロントをあげてジャンプ、リアタイヤが溝の淵に当たるが無理矢理クリアー。
すげー。

3mほど前を走っていた2番手は、一番安全なコースを行く。
チャンス!
1位の人のようなラインは行けないが、少しだけ左で飛べばいい。
いくぞーと思った瞬間にコース脇に横たわるバイクが目に入る。
気づけば2位の人の後を追っている。
情けない!

しかし、ここでチャンス到来。
2位の人が大きくアウトから回って溝に入って行く。

いつ行くの?今でしょ!と神の声がする。
モトクロスライダーの血が騒いだ父ちゃんは、迷いなくイン側をついて溝に突入。

綺麗にインを刺して溝をクリアー!と思えば、ズボッと踏み込む。
おー、リヤタイヤが空転して前に進まない!
だから2位の人はあんなにアウトから入ったのか。

みんなよくコースを見てますね。
といっても何から何まで始めての父ちゃんたちではしょうがないか。
ショウゴが4位を取った昨年のSUGOで優勝したイシドヤ君(名門モトロマン出身)でさえ、
AAクラスに上がるのに三年掛かったんだから、父ちゃんたちの経験不足は否めない。

うごごー、バイクを必死に押す父ちゃん。
あっという間に3位からベリに落ちて行く。
今から100分も走らなければならないのに、何故こんなところで勝負に出てしまうのか?
これはもうモトクロスライダーのサガか?

今度こそKTMと仲良くしようと頑張るが、その前にコースに負けてしまう。
どこを走っているかも分からないし、難しいセクションも多い。
何回転んだんだろう?
そうこうしているうちに疲れてクラッチも握れなくなってきたぞ。

こうなるとKTMの悪いところばかりが目に付くようになる。
またまた、少しも楽しめずにレース終了。
その挙句に疲れて座って乗っていたものだから、持病の腰痛が再発!
COMPクラスに出るショウゴのピットに、ガソリン缶も運べない有様だ。

横になってウンウンと唸っていれば
「それじゃ、行ってくるから」とショウゴがスタート位置に並びに行く。
テンセコンド!の合図の後、一斉にスタートするAAクラス。
さすがにAAクラスだと例の溝にも直線的に入って行くライダーが多い。
すげーと感心していれば、すぐにAクラスのスタート。

いつものように出遅れたショウゴだが、
第1コーナーまでの距離があるから全日本モトクロス並のツッコミでトップに躍り出る。
(全日本の予選でもこのくらいガンバってほしいぞ!)
すげーと思った瞬間、消えるショウゴ。
後ろのライダーが避けるのが見える。
転倒?
今から3時間も走るのに第1コーナーで勝負を掛けて転倒??

モトクロスライダーってあんなに当たりあったり、ジャンプしたりして怖くないんですか?
と聞かれることがあるが、「あいつらバカですから!」と答えている。
今日こそハッキリ分かりましたよ。
モトクロスライダーは、バカですよ!
3時間も走らなければいけないのに、目の前のことしか考えられない、
目の前にバイクがいれば、後先考えずに抜きにかかる。

これはもうモトクロスライダーのサガですよ。
AAクラスのトップライダーたちもみんなモトクロス出身者ですが、
余程の修行を積んだ人たちで悟りの境地に至っているのでしょう?


(出遅れたショウゴだが、全日本モトクロス並みの突っ込みでトップに立つ!
しかし、転倒!モトクロスライダーは、バカですよ!)

Aクラスのライダーすべてが第1コーナーを抜けて行く中、
ショウゴだけがバイクを起こして追いかけて行く。
ただでさえ体調が悪く、コースだって覚えられない中でのベリスタート。
もう、勝負はここで終わった!という感じだぞ。

案の定、その後も転倒を繰り返し、下位に低迷するショウゴ。
腰痛で本物のじぃさんのようにしか、歩けない父ちゃん。
二人の情けないモトクロスライダーは、ここ広島で撃沈しましたよ。
ラムソンジャンプも嫌いだが、ここも嫌いだ!」と嘆くショウゴとともに
広島から逃げるように帰ってきたのでした。
チャンチャン!

PS1
優勝は、川村真理子さん!
インタビューでは「楽しく乗れました!」と信じられない事を言っていましたが、
3時間、ほとんど足を付かなかったという噂も聞こえてきました。
うーん、恐るべしトライアルライダー。
でも、全日本モトクロスのレディースクラスでもトップ選手ですから、すごいの一言です。

PS2
ショウゴは、その後、高熱を出して次の日の仕事も休んでしまい、
母ちゃんにこっぴどく叱られました・・。

しかし、じぃさんのように腰を曲げて歩く父ちゃんには、母ちゃんは関心さえ示しませんでした・・。