[JNCC第5戦九州]('14/8.10) 

 何とかショウゴのAAクラスへの希望が繋がった鈴蘭。
少しノンビリしていればあっという間に九州大会が近づいてきた。

まずは、ムースタイヤとやらをインターネットで探す。
う〜ん、思ったりも高い・・。
何とか安い店を探し出し、注文を掛ければ在庫がないという話。
このムースタイヤというもの、生ものと一緒?で、在庫としてそんなに置いておくものではないという話。

そういえば、新品のムースタイヤを1年ほど寝かしておいて
(そのままだと空気圧で言うと0.8ぐらいあるそう)
痩せさせた方がグリップが良くなるからいい!という話も聞いたことがある。
その時は、「ワインじゃあるまいし・・」と人ごとのように思ったものだが、
いざ、自分が使うとなると「確かにそうだな!」と納得してしまう。

いろいろと探したあげく、GoldenTyre ムースEXTREAM 140/80-18が 18,000円であったので急いで注文。
この「ムースEXTREAM」という商品、説明によると最初から柔らかめに作ってあって、
空気圧で言うと0.6ぐらいと言うこと。
九州まで、時間がないので、ちょうど良いじゃん!

そんなこんなでムースが届いたのが、九州出発の一日前。
この時点の日曜日(レース日)の天気は、台風の影響が心配だが、雨は止んでいる?可能性が大きい。
もしかしたらベストコンディション?と期待を膨らませてショウゴとタカのリヤには、AT81の新品を
父ちゃんは、爺ヶ岳・鈴蘭で使ったままのタイヤでいくことに決定!
今回の「グリーンバレー」は、火山灰ということだが、
そんな土質を走ったことなんてないから考えたってしょうがないし・・。

それではと急いでAT81のリアタイヤにムースを押し込めようとするが、入る気がしない・・。
表記を見れば、うちにあったAT81は、なんと110/90-18!!
140のムースが110に入るわけがないじゃん!
うろたえる父ちゃん。

しかし、切り替えが早いのも父ちゃんの良いところ。
「しょうがないじゃん!」とすぐにいつものようにチューブでタイヤ交換。
(次にタイヤを買うときには、120にしよう!これなら入るでしょう?)

そして、金曜日の夜に三人の男たちは、希望を胸に九州に向かったのだった!
この時点の阿蘇市には、そんなに雨も降っていなくて
こりゃホントにレースは、ベストコンディション!」って感じだった。

ここ豊橋市から阿蘇までは、グーグルマップで検索すると約12時間。
まずは、タカが頑張って3時間運転。その後にショウゴが3時間。
ずっと寝ていた父ちゃんがいよいよ、おおとりで登場!
お前らよく頑張った、オレが出た限りには、お前らが起きたときには、阿蘇だぜ!
と意気揚々と運転席に着く。

そして、3時間後・・「もうダメだ・・誰か交代してと・・」とタカに泣きつく父ちゃん。
その後、タカが3時間運転して阿蘇市に到着。
お〜、九州って意外と近いな〜」と最後はいつものように父ちゃんが運転してコースに到着した。

土曜日の朝に着いたグリーンバレーは、草原たなびく気持ちが良いところで、
牛がモ〜モ〜とないていた。

(前日の土曜日は、こんな感じ・・、牛ものんびりとしたものでした・・。)

そして、今回は、なんとコースの試走が一周できるという話。
お〜、なんという太っ腹!他のコースでもやって欲しいぞ!

しかし、この時点で日曜日の天気が雨どころか荒れるのでは?と変わってきていた・・。
「九州まで来て、またまた雨か・・」と意気消沈するショウゴとタカに
まぁ、こんなに雄大なコースを今日走れるだけでもいいじゃん!
と異常に切り替えが早い父ちゃん。
オレのCOMP初挑戦が、雨か・・」とタカは、まだグジュグジュ言っている。

FUNとCOMPの試走では、出発時間が違うので、ここからは別行動。
マーシャルに付いて走るグリーンバレーのコースは気持ちがいい!の一言。
(ホントは、マーシャルがいなければもっと飛ばせたが・・)

しかし、ここで経験だけはある父ちゃんは、気がついた。
この火山灰のコース、雨が降ったらとんでもないことになる・・

イナベの粘土質を経験している父ちゃんは、火山灰と言ってもそこそこ走れる気がしていた。
でも、ここは、ただ滑るだけではなく、とてつもなくワダチが深くなる気がする・・。
(実際、試走でも水が漬いていたところはフカフカしていた!)
茶色の土は、まだ何とかなりそうだが、特に黒色の土がヤバイ!
九州をなめていたぜ・・。

トンネルが二カ所あったが、その前が狭くて渋滞は必死。
晴れなら全然難しくないコースだが、雨ならどんなことになるのか?
それも父ちゃんのスクーターもどき200EXCのタイヤは、爺ヶ岳からの中古タイヤ。
これでは、一周も出来ないかもしれない・・。
マジにヤバイぞ!

パドックに帰ればお店も開き始めたので、ちょうどあったGoldenTyreをゲット。
リアタイヤを外しているところにショウゴとタカが帰ってきて
今日のコンディションなら絶対いけるのに〜」とワイワイガヤガヤと言っている。

「あれ、じいさん、なんで今更タイヤ代えてんの?」とショウゴ。
「あの土質を見たか?明日は、えらいことになるぞ・・」と父ちゃん。
「確かに、黒い土は相当やばいぞ・・」とタカ。

出来る雨対策をやっておこうと、いつものようにガムテープをフェンダー裏にペタペタ。
グリップに割り箸を付けて、後は、いつものゴミ袋カッパを作って、ハイ終わり・・。
父ちゃんたちには、この程度しか出来ません・・。

そして、どんどんと暗くなっていく空から
ついに雨がポツリポツリと降り始めたのだった〜〜〜〜。

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(YAHOOニュースより)
JNCC 5戦 最悪なコンディションの中、小林雅裕が悲願初優勝!】
 

714日、日本で最も勢いのあるオフロードレースJNCCの第5が、熊本県阿蘇観光牧場周辺で開催。
同会場は実に
3年ぶり。
阿蘇
ミルクロードの典型的なのどかなワイドロケーションが魅力で、最長で15kmを確保できるフィールドだ。
今戦には、アメリカのクロ
スカントリーレースGNCCに挑戦して3年目、
JNCCチャンピオンであり元全日本モトクロスチャンピオンの小池田猛も、一時帰国でスポット参戦。

台風
8号の到来は避けられたものの、梅雨時期ということもあり前夜から会場は豪雨に見舞われた。
レース中に
10mm/h以上の雨が降り続けたのは、JNCC史上なかったことで、
火山灰土質の黒土が重く強烈に滑る最悪のコンディション。
全面、路面ミューはゼロ
に近く、まともに前に進めないような状態になり、
普段なんともない場所が突如広大な沼
となって現れるなど、
地元ライダーさえもが脅かされるほどのバッドコンディションだっ
た。
15kmのコースは5kmまでカットされてのレースに。

ホールショットは鈴木健二。
渡辺学も絶好調の飛び出しをみせ、若手小林雅裕、矢野和都
もいつものようにこの2名に食らいつく走りを見せる。
注目の小池田は出遅れてしまい、バックエンドからの追い上げを強いられる形となった。
この日は特に小林が乗れており、
2周目には鈴木をパス。
いつもなら、鈴木は小林を数周泳がせて頃合いを見計らってパ
ス、渡辺がこれに合流してトップ2を形成するが、
この日の小林のスピードは鈴木を上回
っており、ぐいぐいと引き離していく。

中盤の時点で、
4分以上のリードをもって小林は独走へ。
鈴木は「どうしようもないし、何度もはまってしまった。
人の手を借りないと抜けられな
い沼もあって、追いつけない」と振り返っている。
小林は、
3番手まで浮上した小池田をもラップし、参戦10年目、悲願の初優勝を遂げた。
「レース中は順位がわからなかった
ので無我夢中で走りました。
チェッカーが振られて、はじめて自分が勝ったことを知りま
した。本当にうれしい」と小林。
渡辺さえ手こずった沼に、鈴木は「ほとんど真ん中を突
っ切って王道をいった感じ。
最後
2周は渋滞を避けて、大きく迂回した」とのこと。

AA2は今季3勝目の小坂竜也。Aクラスでは総合でも4位に入った大樂誠也がこちらも初優勝を遂げている。
《岩崎 誠》

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夜中になると雨どころか風も激しくなってきた。
テントが揺れる音で眠れない・・。
ウトウトとしているうちに夜が明けてきた。
気づけばテントが吹き飛んでいる。
急いでショウゴとタカをたたき起こしてテントを撤収。
見れば、他のテントも被害甚大。
今日のレースを予感するように、朝から大騒ぎだぜ!

FUNクラスが始まる頃には、雨も小降りになってきたが、霧がハンパなくスゴイ!
どれだけスゴイかというと、もうスタート位置にさえ迷ってしまうほど・・。
大げさではなく、ホント、スタート位置が分からなかったぞ。
(モトクロスなら絶対に中止です!)


(スタート位置に向かう父ちゃん、ホントにレースが成立するの?と不安がいっぱい!左の07が父ちゃん)

Aクラスのスタート位置に付けば、イワイさんがハスクの85で出ていた。
始めて見るハスクの85の事をいろいろと聞いていると
「タカくんがいないと思ったらCOMPにいくんだって?」と聞かれる。
そうなんですよ、FUNで勝てないものだからCOMPに逃げていったんですよ〜」と笑いを誘う。
こんな状態でもお笑いを忘れないのが父ちゃんのスゴイところ。(はぁ??by母ちゃん)

今回のFAクラスの参加台数は、8台。(いつもの半分くらいか?)
無難に走れば、表彰台も夢ではないぞ。

いよいよ、スタート。
でも、スタートフラッグさえ、よく見えない。
やや出遅れる。(だって、旗がよく見えないんだもの・・)
台数が少ないので、すぐにホールショットの03イワイさんの後ろに付くが、
016カンダさんと02カワハラさんに押さえられる。
第1コーナーを回る頃には、5位くらいか?
跳ね上げられる泥でゴーグルがダメになり、外している間にほとんどベリ。

でも、焦りませんよ。
こんな状態では、まずは転ばないように走ることが第一。
霧の中を前車を追いながら下りに掛かれば、滑る滑る。お〜こわ〜〜!
ブレーキなんてないと同じ状態。


(スタート!スタート位置からは、旗もほとんど見えない状態!)

 (霧の中に突っ込む集団)  (目の前は、こんな感じ・・コーステープさえ見えません)

ショートカットの1周目を終え、
ツルツル・グチャグチャのコースを慎重に走っているうちに何とか一周(これが実質の1周目になる)。
何回か転んだが、順位を見れば6位。
問題は、おそらく渋滞が起こっている二周目だ。
気を引き締めて二周目に突入だ〜〜〜!


(ツルツル・グチャグチャの中でも一周目は、何とか走れました)

しかし、父ちゃんを待っていたのは、地獄でした!
1周目は、何とか抜けられたワダチがとてつもなく深くなり、スタックしているバイクが多数。
沼のようなところでは、走りやすいようにと埋め込んだ丸太が崩壊して、
泥の中で地雷のように待ち構えている。
あちこちでバイクから白煙が上がり(ラジエターが噴いている!)
クラッチが焼ける臭いが蔓延している。


(二周目に待っていたのは、地獄でした・・)

どんなに慎重に走ってもワダチを避けることも出来ずにスタック。
力任せにリアタイヤを持ち上げて、ワダチからバイクを引き出せば、すぐに隣のワダチに落ちる。
フロントタイヤを持ち上げようにも、泥が吸い付いて上がらない。

必死にやっていると隣のワダチでバイクが埋まっているライダーが助けてくれた。
何とか脱出出来たので、その人のバイクを持ち上げようとすれば
もう、一周目にクラッチが焼き付きました・・」と力なく答える。
泥の中で立ち尽くすその人にお礼を言って先に進む。

1個目のトンネルの前は、予想通りの大渋滞。
小川がコース脇を流れているので、丸太でラインが作ってあったのだが、その丸太が滑るなんてもんじゃない。
みんな、一か八かで突っ込んでいて、その都度弾き飛ばされていた。
そうこうしているうちに小川の方に弾かれたバイクが見える。
危ない!」という誰かの声が響き渡ったと思えば、ライダーが川に落ちる。
助けにいかなきゃ!」とバイクから降りかければ、自力で岸に這い上がってきた。

こうなるとレースどころの騒ぎじゃありません。
みんなで助け合って、なんとかゴールまでたどり着くしかないぞ。
バイクを横に置いて、まずは、そこら辺に転がっている木を集める。
それを丸太の間に詰めて少しでも段差をなくす。
そして、突撃!

やっと、難所を抜ければ、すぐに登りで渋滞。
今度は、ワダチ地獄だ。
ワダチが深いのでステップが当たって前に進めない。
それも登り坂のツルツル路面。
もうダメだとあきらめかければ、後ろの人が手伝ってくれる。

お礼を言って登り切れば、そこにはもっと深いワダチがいっぱい。
みんなで助け合いながら、1台ずつ脱出させる。
それでも人力では助け出せないバイクが何台もあり、後ろ髪を引かれる思いで前に進む。


(何回ものスタックをくぐり抜けましたが、ついにお手上げ状態に・・)

もう、レースをやっている気はしなかった。
二周目が終わった時点で1時間14分が経っていた。
こんな状態で三周目に突入するのは自殺行為。
もう、止めよう!と頭では考えていたのに、疲労も限界になっていたのか?
霧に吸い寄せられるように第1コーナーの方にフラフラと行ってしまった。

もう三周目(集計上は4周目)は、どうしようもなかった。
何回かの渋滞をくぐり抜けて例のトンネルの前に行けば、ライダーたちがあきらめ顔で立ちすくんでいる。
先を見れば、ブルが入っていて、崩壊した丸太や網を撤去している。

30分ほど待っているとマーシャルがやってきて、山の抜け道を案内してくれた。
といっても父ちゃんでも何とか走ることが出来るくらいの難所の連続。
後ろを付いてきたはずのライダーもいつの間にかいなくなっていた。
みんな大丈夫だろうか?

コースをショートカットしながら何とかパドックに帰り着く。
ショウゴとタカが駆け寄ってきて
よく、じいさん帰ってこられたな、捜索隊を出さねばと思っていたぞ!」と一言。
「オレを誰だと思っている!あきらめることを知らない男だぞ!!」と強がる。
でも、聞けば、レースが終了してだいぶ経つのに、まだ帰ってきてないライダーが多数いるという話だった。

COMPクラスのスタートもドンドンと遅れ、コースもFUNよりもショートカットするとアナウンスが流れる。
例のトンネルもカットされて西コースだけという話だ。(時間も2時間に短縮)

準備をするショウゴとタカにコースの様子は伝えたが、
「どうやって走ればいいのか」というアドバイスなんて出来なかった。
「とりあえず、無事に帰ってこい、それだけでいい・・

スタート位置に向かうショウゴとタカ。
すぐに、霧で姿が見えなくなってしまった。
もう、祈ることしかできない・・

保育業界には、子育てのあり方としてこんな格言がある。
小さな時には、「抱きしめる」事が大切で
(やっぱり、スキンシップが大事なんですよ!)
おしゃべりが出来るようになったらまず「聴いてあげる」
(親が問い詰めるように聞けば、子どもは押し黙ってしまうぞ!)
子どもが成長し、思春期が始まれば「見守る」時期が来て
(親の言葉が素直に子どもに届かなくなる時期なんだな!)
思春期が過ぎて、子どもの世界が広がってくると 「祈る」ことしか出来なくなる・・

父ちゃんは、この後に「あきらめる」事も必要!と話しているが・・(笑)
「抱きしめて・聴いて・見守って・祈った」上での前向きな気持ちでの「あきらめ」だな。
子どもには子どもの人生があり、生き方があるんだな。
困ったときには、いつでもサポートするけど、
いつまでも自分の子どもだから・・と考えすぎず、
ひとりの人間として、自分の考えで生きていって欲しいな〜
と三人の子どもたちが25・23・20歳になった今考えているぞ。

霧の中をスタート地点に行けば、すでにAクラスが並んでいた。
AAクラスの選手紹介が終わっていよいよスタート。
しかし、スタートしても霧でよく見えない。
ショウゴらしいライダーが目の前を通った気がするが分からない。
タカに至っては、その存在の気配さえない・・。


(コンプのスタートもこんな状態) (なかなか良いスタートを切ったショウゴ、タカはこの時点でもう後ろの方・・)

ショウゴやタカに後で聞いた話では、COMPクラスは、FUN以上に地獄だったようだ。
突如現れた沼にバイクが沈み(マフラーまで埋まったそうだ)、至る所でスタック。
タカは、一周でもう止めようと思ったが霧に吸い寄せられるように(笑)2周目に行ってしまい、
ショウゴは、レースをあきらめてスタックスィーパーのようにスタックしている他のバイクを掘り起こしてばかりいたそうだ。
(スタッフに「もう、レースに戻った方が良いよ!」と言われたそうだ・・:爆)


   (コンプを待っていたものは、一周目からの地獄でした・・)


       (もう、助け合っていくしかありません・・)


(後半は、スタックスィーパーとして活躍した?ショウゴ:もう笑うしかありません)


(タカのこれぞ“お手上げ状態!”もう笑うしかありません)


(放置されたタカ号、この後、何とかバイクを掘り起こして帰還)

結局、父ちゃんが9台中8位のノーポイント。
ショウゴが、35台中の23位で17ポイント、タカが32位でノーポイントという結果だった。
(これで、ショウゴのAA昇格は、ほぼなくなったな・・)

ショウゴのクラッチからは、ガラガラガチャガチャと異音が鳴り響き
「よく帰ってこれた!」という感じだった。(これで、ショウゴ号もパーツ取りマシンか?)
タカのバイクは、止まっていた時間が長かったので(笑)まだまだ走れそうだった。
タカ曰く「もう、脱出できそうもないときは、すぐにエンジンを切っていた」そうなので
この辺の判断が良かったんだな。

今回のレース、広島に続いてのJNCC史上まれにみる悪コンディションだったようで
全員無事に帰ってこられただけで上等でしょう。
聞けば、埋まったバイクが次の日まで残っていたそうだ。(おそろしや〜)
(スタッフのみなさんは、ライダー以上に大変だったと思います。お疲れ様でした〜!)

COMP第1戦がノーポイントだったタカ。
帰りの車でもずっと
「こんな事をやるためにCOMPに来た訳じゃないんだ〜」
「オレの速さは、ホントはこんなものじゃないんだ〜」
「こんなん、レースじゃない!バイク掘り起こし競争だ〜!!」
「にわかエンデューロライダーにこんなところを走らせちゃいけないんだ〜」とぼやいてばかりいた。
(確かに、あの難所に強いAAライダーの萩原 真理子ちゃんが二周しか回れないなんて、
力のない女の子には不利なレースだった)

ノーポイントだったことをいいことに
そうだ、オレはホントは走っていないんだ、オレのCOMP第1戦は、糸魚川だ〜〜!」と言い出す始末。
糸魚川でタカにあったみなさん、「ここからCOMPを走るんですよ!」とタカが言い張っていたら
優しいまなざしで見てやってくださいね。(笑)


(優勝した まちゃ、ショウゴとタカが二周しかできなかったコースを10周も走った!)

PS1

何とか大学院で研究費を貰えるようになったタカ。
これからは、土曜日の夕方まで授業があるそうだ。
(これじゃ、バイクの練習ができんじゃん!)
そのあげくにお盆明けから1ヶ月間マレーシアに大学で行くという話。
(ナホは、バイトで貯めたお金でヨーロッパに友達と行くそうだ・・)
その上、これからは授業で帰りが遅くなるので、名古屋で寮に入ることに。
研究費が貰えるので、後はバイトで何とかするという話だが、母ちゃんは寂しがっていたぞ。
ホント、もう無事を「祈る」ことしかできないんだな・・。

ということで、
タカのCOMP第1戦?(ホントは2戦目)糸魚川は、土曜日の夜11時半過ぎに糸魚川駅で合流と言うことになった。
タカよ、「オレの第1戦は、最終戦の爺ヶ岳だ!」なんてまた言い出すなよ(笑)

PS2

お昼に出店の豚骨ラーメンを食べていると(なかなか上手かった!)
LUCKY商会のラッキーさん(と父ちゃんは勝手に呼んでいる)と遭遇。
このラッキーさん、JNCCを始めあちこちのオフロードイベントに出店しているので
知っている人も多いと思うが、父ちゃんたちは、JNCCに出るようになって始めて知った。

このオヤジ、風貌からしてかなり困ったオヤジだと思っていたが(笑)
スゴイところは、出店するだけではなく、自分もレースに出場してしまうところ。
もう、お店を放り出して(笑)、JNCCでも朝一の「キッズ & トライ」のクラスで毎戦走っている。

普通のトランポに商品とバイク一式を積んでくるので、
「バイクを下ろして、もっと商品を積んだ方が儲かるのでは?」という心配をよそに
本人は、いつも楽しそうにレースに出ている困ったオヤジなのだ。

あちこちに泥が付いている顔で
今日のレースは、ヤバかったね〜」とラーメンをすすりながら語り合うオヤジが二人。
JNCCでも全日本モトクロスでもそうなのだが、
とにかくバイクが好きで人生を踏み外しそうな同じ匂いのするオヤジたちがいる。
こんな愛すべきオヤジたちと出会えるのもJNCCや全日本モトクロスの楽しみのひとつなんだな。


    (息絶えたラッキー号)   (それでもこの元気!困ったオヤジです・・)

LUCKY商会さんには、いつもプラグやグリップでお世話になっているが、
バイクの洗浄剤(スリック)を取り扱っていて、こちらもなかなか良いものですよ!
是非、お試しあれ!