205:JNCC第1戦('14/5.1)  

 やってきました!JNCC第1戦(3/9)。

大会レポート/by ジャンキー稲垣(JNCC HPより)(JNCC・・

JNCCの開幕は大阪。これはもういまや定石となっている。
オフシーズンに、春が来るのを待ち望んでいたライダー達が、ここぞとばかりに殺到する。
今年のエントリーは、432台。
例年通り、FUN GPのほうが少し多く、もちろん会場は超満員であった。
サザンハリケーンは雨、というジンクスが一昨年まであったものの、
昨年からそれも無くなり、今年もみごとに晴れ。
難があるとすれば、花粉が飛んでいることくらいか。

・・・
 FUN GPは、昨年同様FAのトップライダーがプラザ阪下をところせましと駆け巡るレースに。
実力をもちながらも、なかなかフルシーズンで参戦できない本原が2周目からトップに立つレース展開であった。
JNCC中、85cc最強のライダー岩井良宏は、ラスト3周でFUN GP中最速ラップをマークしながら、
本原を最終周で追い詰める。
わずか4秒のリードで本原が辛勝といったところであった。

・・・
 今回のコースレイアウトは、ダイナミックなプラザ阪下を使うものだったが、
いつもよりも大規模なログセクションがパドック前に設けられていた。
このログは、ショートカットルートも設けられているが、相当な差をつけたルート設定になっており、
ほとんどのライダーが巨大な丸太にアタックすることになる。
ともすれば、トップライダーをも転ばせるような巧いセクションセットで、これがまさにレースをがらっと変えた。

カモの前に出た渡辺は、ここからトップタイムを連発、鈴木を追う体制に入る。
ラスト3周の時点では、その差8秒といったところ、残りの2周がデッドヒートになることは必至であった。
ところが、そのラスト2周で鈴木が丸太セクションにて転倒を喫する。
渡辺は、この隙にフルスロットルで逃げ体勢へ。
なんとこのレースで渡辺一人だけが9分の壁をやぶり、8分台の大会ベストラップを記録。
最終的に1分以上の差をつけて渡辺が開幕戦を制したのであった。

 AA2クラスは、モトクロスIAの榎田諒介と石戸谷のバトルに。
石戸谷はモトクロスIBであって、特にプラザ阪下のようなコースでは格下といっていいはずだが、
中盤に榎田をパス、そのまま寄せ付けずに単独優勝で、歴史に残るAA2初ウィナーとなった。

 Aクラスは、これまで爺ヶ岳などに挑戦してきた天才肌のIAライダー斎木達也が、ようやく優勝。
スピード勝負ではさすがといったところか、フィニッシュも石戸谷より前、総合で8位のオーダー。
小池田猛がIA1チャンピオンに輝いた年の、IBパーフェクトチャンピオンでもある。
Bクラスは青山真秀が、総合でも41位に入り優勝。Rクラスでは、金田拓典が同じく優勝となった。



 JNCC第1戦であるプラザ坂下は、父ちゃんたちにとって最も近いコースであり、
JNCCコースの中でも最もモトクロスライダーに有利なコースと言われている。
今回は、タカもノコノコと付いてきたぞ。
それにこのコースは、河内長野駅からも近いから、母ちゃんも日曜日の朝に電車でやってくるという。
こりゃ、勝つしかないでしょう!

実際、昨年は、初めてのコースにもかかわらず、ショウゴがCOMP-Aクラスで2位、
(スタートでベリにならなければ前橋くんにも追いつけたはず!)
父ちゃんもワチャワチャの一周目があったにも関わらず、FUN-FAクラスで5位だった場所。
こりゃ、いくしかないでしょう!

土曜日に着いた父ちゃんたちは、早速コースの下見に・・。
しかし、「なんと言うことでしょう〜!」(テレビ番組のビフォーアフターより)
見たこともないような大きな丸太が、コース上に転がっているではありませんか・・
(今回は、モトクロスコースが基盤と言うこともあり、コース図が土曜日まで発表されませんでした)

口をあんぐりと開けている父ちゃんとタカを尻目に
ここは、COMPだけだからFUNは関係ない!」とさっさと行くショウゴ。
口を閉じてその後にトボトボと続く父ちゃんとタカ。

昨年とは逆走になるようだが、さすがに1回走るとコースが多少変わっていてもイメージが出来るぞ。
木曜日に降った雨のせいで所々に水たまりがあり、少し難しいところもあるが、レース当日が晴れなら問題ない。
エントリーリストをよく見れば、ショウゴのCOMP-Aには、全日本モトクロスで見たことがある名前がぞろぞろ・・。
聞けば、元・現役モトクロスIAライダーが8人にトライアルのIAライダーも何人かいるそう。
すげ〜激戦じゃん!

特にIAモトクロスライダーのサエキくんなんて、AAクラスでも十分戦えるでしょう。
SUGOのフープスの速さなんかワークスライダーより速いって思うくらいだぞ。
ヤマモトくんも天竜川のエンデューロコースで会ったが、450を軽々と乗りこなしていたしな。
ハヤシくんやオカダくんもこのコースなら速いだろうな〜。
ツヤマくんだってまだまだ速いはずだぞ。

みんな、モトクロスのIB時代には父ちゃんと一緒に走った仲間じゃないか。
(全日本モトクロスの予選だけのことだが・・)
君たちは、予選の後ろの方で走っている父ちゃんなんかには目もくれずにすぐにIAに上がってしまったがな。
こりゃ、ショウゴも苦しいな?

下見の最後にでかい丸太を見て(父ちゃんとタカはスルー)遅い昼ご飯を食べる。
エントリーリストと丸太を見て、ショウゴもすっかり落ち込んでいるかと思えば、いつもと変わらない。
聞けば、「スタートで遅れなければそこそこいける気がする!このぐらいの丸太だったらいける!!
とやけに強気だ。

現状が読めていないんだな〜。
(あんたもそうよ!←母ちゃん)
まぁ、始まる前から弱気では勝機はないからな。
父ちゃんもいけそうな気がするぞ!(ほら、一緒!←母ちゃん))

午後からは、初めてJNCCの試乗会ってものに参加した。
父ちゃんがお目当ての例のフリーライド250こそなかったが、
一度乗ってみたかったKTM250EXCとCRF250Xがあった。
その他にもヤマハやBETAもあったので乗ってみたいぞ。

ヤマハ試乗車のスタッフには、泣く子も黙る鈴木健二さんと内山祐太郎くんがいる。
ホンダには、全日本モトクロス会場でおなじみの川島雄一郎さん(通称ケニー)がスタッフとしている。
(エンデューロ系の人は知らないかもしれないが、全日本チャンピョンを二回も取ったすごい人なのだ)
なんて、豪華なスタッフだ〜。

そんな人たちに恥ずかしい走りを見せられないと、試乗会というのに気合いが入る父ちゃん。
まずは、昨年、川村さん(現在は萩原さん)が乗っていたKTM250EXCだ。
走り出して、すぐに父ちゃんの200EXCよりも低速トルクがあることが分かる。
アクセル開け始めのレスポンスが良いせいで車体も軽く感じる。
いい!いいじゃないですか!!
200EXCを買うときに最後の最後まで悩んだ250EXC。
やっぱり、ちゃんと試乗してから買えば良かった・・。
(200EXCも良いバイクですよ〜!)

次は、これまたお目当てのCRF250X。
川島さんがバイクを渡してくれる。
元全日本チャンピョンに緊張する父ちゃん。
ありがたくって拝みながらCRFにまたがる。
セルを回せばシュルルル〜とすぐにエンジンが掛かる。
あのCRFにセルがあるのが何とも不思議な感じだぞ。

ソロソロと走り出してみる。
パワー的には、父ちゃんたちが普段乗っているCRF250Rよりもだいぶ落としてあるはずだが、
思った以上に前に進む。モトクロッサーとは明らかに進み方が違う!
この感じがガレ場などに生きてくるんだろうな?
車重もCRF250Rよりも10kg以上重くなっているはずだが、走り出せばあまり感じない。
う〜ん、上手くまとめてあるって感じだぞ。
でも、やっぱり今回の試乗コースだったら断然CRF250Rのほうがいいな!

’14CRF250Rもあったので乗ってみた。
CRF250Xの後だったので、サスの堅さが気になった。
(モトクロッサーのサスですからね・・)
でも、エンジンは扱いやすい!を通り越して物足りない・・。
へ、ノーマルのインジェクションセッティングってこうだったっけ?

父ちゃんたちの一番新しいCRFは12モデル。
すぐにマップをいろいろと書き換えたので、忘れちゃっているのか?
しかし、14モデルのエンジンは、もうエンデューロマシンですよ!
(みんなは、きっとマップをいじって乗っているんでしょうね)

乗っていてもとにかく軽い。
サスさえもう少し柔らかにセッティングできれば、最高のエンデューロマシンですよ!
ただし、やっぱりセルは欲しいな〜。
ホンダさん、是非、14モデルにセルを付けただけのCRF250Xを出してくださいよ。
他は何もやる必要はありません!(ラジエターのサブタンクは欲しいかな・・)

よし、次はヤマハに行こうか!と考えていると、ふと気づいた。
みんな試乗した後にスタッフの人に感想を聞かれてんじゃん!
どうして、このXJ750からTLM200まで数知れないバイクを乗り継いできた父ちゃんには聞かないの?
青梅街道の青い稲妻!と恐れられ、三河湾スカイラインのシルバーウルフと言われた父ちゃんだぞ!
(ひとりで思い込んでいるだけよ←母ちゃん)
隣を見るとショウゴも聞かれているし、モトクロッサーしか乗ったことのないタカも聞かれている。
どうして?なぜ、この父ちゃんには誰も聞いてくれないの??
(関わってはいけない人とでも思っているのであろうか?)

この日の試乗車は、CRF125Fもあって、それに試乗した人が川島さんに
全然ダメです、サスもエンジンも・・・」とうんにゃらくんにゃらとダメ出ししている。
あの二年連続全日本モトクロスのチャンピョンだった川島さんにダメ出ししている。
試乗会というものはこういうものなのか?
父ちゃんには、とても出来ませんよ・・。
川島さんが渡してくれるバイクですから恐れ多くて拝むことぐらいしかできませんよ。
(確かにスピードを上げてギャップに突っ込むとリヤもフロントも底付きして怖かったが、
そういう使い方をするバイクではありませんよね?)
元二年連続全日本モトクロスチャンピョンが一生懸命にその人の言っていることを聞いている。
「偉いな〜、さすがプロだな〜」と感心しながらヤマハブースへ。

まずは、WR450Fだ。
またがった感じは、250のモトクロッサーとほとんど変わらない。
走り出してみても250に乗っているみたいだ。
ただし、低速トルクがモリモリにあるので、高めのギヤでスイスイ走れる。
う〜ん、速いし楽だ!
欲しい〜〜。これは欲しいぞ〜〜〜!
ショウゴが買わないかな?

試乗会というものに参加して分かったことだが、
やっぱり、試乗するコースでバイクの印象はガラッと変わる。
今回は、半分モトクロスコースで半分細い周回路って感じ。
ガレがあったり、丸太があれば印象も違うだろう。
そもそも乗る人の実力の違いで印象が変わってくるのも当たり前。
だから雑誌等の試乗記もバイクに求めているものや自分なりの使い方、
試乗コースやその人のテクニック等を鑑みてから判断した方が良いと思うぞ。

父ちゃんが、この日に試乗した中で一番良い印象だったのがWR450F。
あの乗りやすさには、感激しましたよ!
でも、ガレやぬかるんだところで転べば、父ちゃんの体力で起こせるか?
二番目に良かったのが、2ストロークのKTM250EXC。

ショウゴは、断然KTM250EXC!次は、乗り慣れているCRF250Rに近いCRF250Xだそう。
タカは、絶対YZ125エンデューロバージョン!
あの軽さは衝撃的で乗ってて楽しい!!ってことだ。
タカのCRF250X評は、「あれだったらCRF250Rにリクルス付けた方が良い!」ってことだった。

前々から興味があったYZ125エンデューロバージョン(鈴木健二号)だったが、
並んでいる人が多かったのであきらめた。
(今回は、JNCCレディースでは敵なしの近藤さんがこの健二号に乗るらしい・・)

そろそろ帰ろうかと思っているとショウゴが手招きしている。
その横には、確かCOMP-A 04番のイワキさん?がいる。

1年前までの父ちゃんたちは、JNCCど素人だった。(今でも素人だが・・)
とにかくJNCCのことを調べようと「JNCC」とインターネットで検索すると常に上位に表示されるのが
イワキさんのブログ「JNCCへの道 エンデューロ挑戦記」だった。
それを読みながら「お〜JNCCとは、そういうものだったのか!」と勉強させてもらっていた。
(「DIRT SPORTS」でも紹介されていたので、知っている方も多いと思う)

ショウゴのところに行くとイワキさんが
「前からブログを読んでいたので、一度お話ししたかったんですよ!」と言ってくれた。
イワキさんのブログは、他の人に役立っているが、
悲しいかな・・父ちゃんのブログは何の役にも立たぬもの・・・。

「ありがとうございます!」と返事をしながらも照れくさかったぞ。
その後、奥さんともお話をさせてもらって、なんかウキウキしてしまった父ちゃんだった。

そして、レース当日の日曜日。
朝ご飯を食べれば、すぐにFUNクラスの集合時間だ。
じぃさま、俺は先に行っているから」とやけに気合いの入ったタカがさっさと行く。
タカにとっては、このコースで勝てなければ、後のコースでは絶対に勝てないだろう。
年寄りはそんなに急がないので、パドックをバイクで見渡しながら集合場所へ。

FUN-FAクラスの場所に行けば、先に行っていたタカが何やら楽しげにみんなと話している。
ショウゴもいろいろな人とワイワイと話している。
人見知りでシャイな父ちゃんと違い、子どもたちはレース場でどんどん知り合いを作っていく。
こうやって老若男女のいろいろな人たちとの出会いがあるのもレースの良いところ。
そんな人たちからいろいろなことを教えてもらい、学んでいくんだな。
(父ちゃんからは何にも学べないからね!←母ちゃん)

タカの横に行くとオヤジたちにヤンヤヤンヤといじられている
「こんな若者がこのクラスに出ちゃいかん!」
「このクラスは、40歳以下が出られないようにせにゃいかん!」
楽しげに話していると思ったら、オヤジたちの総口撃(攻撃)を受けているぞ。

さすがオヤジたち!レースが始まる前からタカをつぶしにかかっているぞ。
「もうモトクロスには芽がないからもっと言ってやってくださいよ〜!」と父ちゃんも参戦。
タカは「3時間も走るのは嫌ですよ〜、あんな丸太は行けません!」とか一生懸命に言い訳していたぞ。
その姿を見ているとすっかりエンデューロライダーだな(笑)

そうこうしているうちにスタート。
ホールショットはタカ!父ちゃんも02カワハラさんに続いて3番手で第1コーナーに突っ込む。
このカワハラさんは、父ちゃんと一緒の200EXCに乗っているのだが、
父ちゃんとは違い、本当にバイクを乗りこなしていて速い!目標としている人なのだ。
(ホールショットのタカ!)

第1コーナーは、水が流れていてとても滑りやすそうだった。
そこをタカはスピードも落とさずに突っ込んでいく。カワハラさんもそれに続く。
水しぶきが舞う中、ついついアクセルを戻す父ちゃん。
すかさず、インからヤマモトさんとモトハラさんが突っ込んでくる。
「安全第一、安全第一」念仏のように唱える父ちゃんを何台かが抜いていく。

その後に続く長い登りでも抜かれる父ちゃん。
FUNクラスは、エンデューロというよりスプリントですよ!
後でタカに聞いた話では、一周目のトップはタカ。
タカ曰く「スタートで出られたんで後はコースミスをしないようにマーシャルのように走った!」
「水たまりだって裏の人にかからないように避けて走ったんだぞ」

父ちゃんの回りにいるオヤジたちにそんな気遣いを出来る人もなく(笑)
水たまりに勢いよく突っ込む。
案の定、裏にいる父ちゃんたちは、頭から泥水をかぶるハメに。
また、この日は、寒かった。
父ちゃんのウェアもグローブもびしょ濡れ。
その上、グローブの穴の開いたところをから風が入ってきて指がしびれる。
(レースでは、穴の開いたグローブを付けるのはやめましょう!)
ホント、最初の二周は、指はかじかみ、震えながら走っていた。

さすがにその後は、だんだんと体も温まってきて快調に飛ばす。
二回目と言うこともあり、コースもどこを走っているのかがよく分かる。
これだけでも精神的にずいぶんと楽だと言うことが分かったぞ。
そんなに難しいところもなく、いつものような転倒もない。
余裕のよっちゃんで気持ちよく飛ばす父ちゃん。
イワキさんもコース脇で応援してくれている。
イワキさんの前だけは、全力で頑張る父ちゃん。

順位も上がってきていると確信して掲示モニターを見れば13位!
17台中の13位!!転倒も渋滞もなしに快調に飛ばしていたのに13位!
どうなってんの?


FUN-FAクラスで唯一の若者?タカ。「イワイさんやモトハラさんも以外と若いぞ!」(by タカ)


余裕のよっちゃんで走る父ちゃん    最後までヤマモトさんと競り合うタカ

結局、そのままの13位でゴール。
初めて転倒しないで走りきったのに、どうしてこんな結果になったのかが分かりません・・
(あんたが遅くなっただけよ←母ちゃん)
タカは、ヤマモトさんやイワイさんと抜いたり抜かれたりを繰り返しながらもラスト2周では2位!
その後、イワイさんに抜かれて結局3位でゴール。
「イワイさんは、めちゃコースのライン取りが上手くって、マネしようと思っても出来なかった!」とタカ。
このコースで3位なら後のコースでは苦しいぞ!


レースクイーンのおねえちゃんに記念品を渡されるタカ。いいな〜。
(FUN-WAクラスの覇者は当然のように近藤さん)
ショウゴやタカが小さかったときに初めてモトクロスランド多度で見たときは、まだ可憐な少女だった!
(今でも、十分可憐ですが・・)
女の子がこんなに上手くバイクを操れるんだ!とビックリしたのを覚えているぞ。


午後は、激戦のCOMPクラス。
AAクラスの後にすぐにAクラスのスタート。
昨年のショウゴは、この時に前に出るのを忘れて後ろの列に追いやられ、
そのあげくにモーレツダッシュで前のバイクと接触、転倒こそ免れたがほとんどベリでのスタートだった。
今年は、そんなドタバタもなく無事にスタート。
07番さんの後に続いてショウゴが第1コーナーに突っ込んでいくのが見える。
よし!
あとは、焦らずに一周目が走られるかどうかだ。


(COMP-Aクラスのスタート。07番さんの後に続くショウゴ)

一周目の計測値点に最初に飛び込んできたのは、やはりサエキくん!
すごいスピードで駆け抜けていく。
7秒後にショウゴ。
この2台が他を大きく離している。
その後に約30秒離れて205番さん。
ヤマモトくんやハヤシくんのIAコンビとは1分ぐらい離れているぞ。
まずは、上出来のスタートが切れた。
しかし、この後に元・現役IAライダーが上がってくるのは分かりきっている。
どこまで落ち着いてペースを乱さずに走れるか?

二周目のサエキくんとの差は10秒。三周目で22秒。
モトクロスだったら同じ土俵にさえ立てない相手に思った以上に健闘している。
しかし、このコースでは勝てるはずのない相手なのだから明らかにオーバーペースだぞ。
転倒が心配だったが、その後も何とか2位をキープ。

1時間半を過ぎたので給油のサイン。
3位に上がってきたヤマモトくんとは、まだ2分近い差がある。
ピットで待っているとショウゴが入ってきた。
「大丈夫か?」と聞けば、「まだ何とかいける!」と言う返事。
「焦らずに行こう!」と背中をたたいて送り出す。

次の周(10周目)、ショウゴが丸太のセクションに近づいていくのが見えた。
サエキくんとの差は、2分以上。3位の山本くんとの差も2分近くある。
その時、丸太で多重クラッシュ。
あっという間に数台が丸太の手前でストップする。
ショウゴもその後でストップ。
10秒ほど待つが、まだバイクを立てている姿を見て、待ちきれずにエスケープのコースへ。
この判断が後々響いてくる。
今回のエスケープは、とにかく長いぞ!

丸太で見ていたタカが走ってきて、「エスケープに行くくらいなら待っていた方が良いぞ、
渋滞になってもスタッフが助けてくれるから意外とクリアーになるのが早い!」と言う。
確かに丸太の区間を見ていれば、疲れもあって転倒するライダーが増えてきていたが、
それほどの渋滞も起きていない。
3位のヤマモトくんとの差は1分半。残りは1時間もないはずだ。


    (中盤までは上手く行っていたショウゴ。 マルチクラッシュは、毎周のように起きていた)

(DIRT SPORTSより)
(一番右側で丸太をクリアーするショウゴ)

そして、12周目。またまたショウゴの前で丸太で渋滞。
少し待っていたショウゴが、少しだけ空いたラインに突っ込むが転倒。
丸太を超えられれば良かったが、手前にバイクを引き下ろす。
その間にも渋滞が大きくなる。
ここで待てれば良かったのだが、エスケープに回るショウゴ。
あ〜!頭を抱える父ちゃんとタカ。

結局、エスケープを使った2周が共に他の周よりも1分ほど多く掛かってしまった。
この間にヤマモトくんにぐっと近づかれ、2時間34分で逆転。
その後いっきに離され、3位でゴール。
まぁ、このメンバーで3位なら上出来でしょう!

「中盤、体力を温存しようとして流しすぎた、もっとペースアップ出来たのに!」とショウゴ。
「2回のエスケープが痛かったな!」と言えば、
「でも、あれがなくてもヤマモトさんには追いつかれたと思う」と一言。
そうだよな、モトクロスコースなら相手にさえもならない二人だからな。

こうして、JNCCの第1戦は無事に終わりました。
ただ、いつものように母ちゃんを怒らせてしまった父ちゃんが、
これまたいつものようにアタフタしながら謝って許してもらったのが一番大きな出来事でした。



新米パパ同士のAA2、1位のイシドヤくんと2位リョウスケ。
父ちゃんのような良い父親になれよ!(いったい誰のこと?←母ちゃん)
133番サエキくんは、総合でもこの二人より前の8位!スゴイぞ!


(PS)
帰り道にタカがショウゴに聞いていた。
「お前って抜くときにどうしている?」
「抜くスペースがあれば、黙っていっきに抜くぞ!」とショウゴ。
「今回、ラップしようとしたらメチャクチャブロックしてくる人がいて、抜くのにすごい手間取った、
モトクロスだったらラップされるときには、譲るのが当たり前だけど・・」

「そういう時には、すみませ〜ん!とか 抜きま〜す!とか声を掛けた方が良いぞ。
下手にあおればビックリして転んだり、急に進路変更してぶつかることもある、
声を掛ければ上手く避けてくれる人が多いぞ」

そういえば、AAライダーたちも抜くときには、声を掛けている人が多かったな。
そして、抜いた後には、さっと手を上げて「ありがとう!」って感じですっ飛んでいく。
かっこいいぞ!
いろいろなレベルのライダーが一緒に走るエンデューロなので、
お互いに気を遣ったり、譲り合ったりすることが必要なんだな〜。