[いなべクロステスト!]('15/4.27) と言っても、父ちゃんたちが出場するのは、 「いなべクロステスト1」というオンタイムエンデューロの一種? 「よーいドン!」で競い合うエンデューロしか知らない父ちゃんたちには、 はっきり言って「???」の世界。 タカが、たまたまこの日にバイクに乗れると言うことでエントリーしたのだが、 まずは、ルールというものが分からない。 「大会要項」を見てみれば、「1周5分程度のコースを、規定時間内に規定集回数を走り、 その合計タイムで順位を決定する」と書いてある。 モトクロスとエンデューロが同会場で同日に開催されるのも珍しいので、楽しみにしていたんだ。 その上、お昼休みにタイチくんたちが、エンデューロクロスのエキシビションレースをするというので、 そちらにもショウゴとタカは、参加する予定だった。 いつものように、タカを土曜日の夜にコース最寄りの駅でゲットして、その日は、パドックでお泊まり。 次の日、起きてみれば、どうやらクロステストに参加する車両は、 いつもは、ダートトラックに使用している場所に止めるらしい。 急いで、車両を移動すれば、リョウスケが待っていた。 この手のレースに一度出たことがあるというリョウスケにルールを聞けば、 「時間内に規定集回数をタイムアタックするだけなんで余裕っすよ!」とのこと。 何が、「余裕っすよ!」なのかも分からないままコースの下見に出かける。 今回のコースは、いつも使っているエンデューロコースではなく (モトクロスのレースでも使っているから)新たに開発した駐車場の奥の方だった。 コース自体もそんなに長くなく、コース設定も「誰でも楽しめるように!」ということで、難易度も高くない。 それでも、ウッズあり、登りあり、林道あり、といった感じで結構面白い。 スタート時間まで、余裕があるのでノンビリしていると、 リョウスケが「パルクフェルメ(車両保管)は、スタート30分前までですよ!」と教えてくれる。 「パルクフェルメってなに?新しいデザートの名前??」とボケを入れるが、誰も反応しない。 いたたまれなくなり「なんてこったい!もう時間がない!!」と急いでFreeRaide250を持って行く。 聞けば、パルクフェルメをしたら、もうバイクにはスタートまで触れないという話。 「え?フリラちゃんの暖機運転もまだしていないんですけど・・」 というのも、このフリラちゃん、朝イチは、押し掛けしないとエンジンが掛からなくなっていた。 「まずいぞ〜、まずいぞ〜」これでは、レースどころか、エンジンさえも掛けることが出来ない。 だって、土の上では、一人で絶対に押し掛けなんて出来ないから・・。 主催者の人にそっと「このバイク、押し掛けでしかエンジンを掛けられないんですよ」と相談すれば、 「それじゃ、スタッフが押しますからその時に言ってください!」と答えてくれる。 なんて、優しい人なんだ! と言うことで、レース開始までの間に、モトクロスの中部戦を見に行く。 そう言えば、昨年は1年間中部戦に出ていない気がする。 そして、今年は三人ともMFJのライセンスも更新していない・・。 IBのレースを久々に見たタカが「みんな、ド速いじゃん!」と驚く。 ショウゴが、「ここに入ったらもうベリの方だな・・」と寂しそうにつぶやく。 「もう、俺たちは、モトクロスライダーじゃないんだな〜」と父ちゃんもつぶやく。 「じぃさんは、もともとモトクロスライダーじゃないだろう?」とつっこむ二人。 「あれ?」とボケる父ちゃん。聞こえないふりをする二人・・。 確かに、モトクロスコースを走れば、前よりも遅くなっているだろう。 でも、ロックセクションやウッズを走らせば、モトクロス時代よりも速くなっているはずだ。 モトクロス一筋の頃より、いろいろなバイクの楽しみ方に出会ったと思うぞ。 モトクロスにエンデューロにエンデューロクロス・・。 今日、この同じ場所で、オフ系の3種類のレースが繰り広げられる。 おそらく、日本で初めてのこと? 同じオフ系同士、もっと交流があると面白いな! そうそう、フリースタイルやトライアルとの交流もあればもっと楽しいぞ! 若者の“車離れ”が言われて久しいが、バイクだって乗っている子はスゴイ勢いで減っている。 その上、少子化で子どもや若者の数そのもののがスゴイ勢いで減っている。 一般道で出会うバイクだって、ほとんどが父ちゃんと同世代か、上の人たちだ。 どのオフ系のレースだって、参加数は減っているだろう。 それならば、もっと一緒になって楽しむやり方を考えていった方が良いと思うぞ。 その点、フリースタイルは、今までのバイクファンだけではなく、 一般的な人たちへのアピールの仕方が上手いと思う。 パストラーナがやっているナイトロ・サーカスライブなんて、バイクのフリースタイルだけではなく、 Xゲームのいろんなジャンルのスター選手を集め、 挙げ句の果てには、車いすでフロントフリップまでやってしまう・・。 もう、スゴイの一言です。 聞けば、タイチくんやレンくん、IAカズトくんたちも エンデューロクロスをショーアップする方法を模索しているとか。 みんなで知恵を出し合って、バイクの楽しさをもっと一般の人に知ってもらいましょう! (ナイトロ・サーカスライブHPより) (これが、ナイトロ・サーカスライブ。もう、どちらが上かも分かりません・・) 時間になったので、パルクフェルメとやらにフル装備で行く。 父ちゃんたち3人が出るのは、Aクラス。 エントリー表を見れば、リョウスケやノリくんを始め、なかなかのメンバーだ。 前回のいなべエンデューロでは、リョウスケと良い勝負が出来たショウゴ。 今回こそは、リョウスケをやっつける!と意気込む。 「お〜、バイク乗るのは2ヶ月ぶりだわ!ブレーキはどれかな?」とボケるタカ。 「あわよくば、タカに勝とう!」と本気に思っている父ちゃん。 やっぱり、どんなレースでも燃えるぜ! そして、いよいよレースが始まった。 ゼッケンを呼ばれたライダーからバイクを押していき、スタートラインでエンジンを掛けていく。 父ちゃんのゼッケンが呼ばれた。 スタートラインでセルボタンを押すが、やっぱりウンともスンとも言わない・・。 スタッフの人にバイクを押してもらって、何とかエンジンが掛かる。(ありがとうございます!) 最初の一周は、下見なので、ゆっくりと走る。 さぁ、2周目からが計測だ。 レース前に「タイムアタックなんで、絶対に遅い子の裏に付いちゃダメですよ!」 とリョウスケが言っていたことを思い出す。 パドックを見れば、すでにタカが休んでいた。(もう疲れたのか?) 前が少しでもクリアーになるタイミングを図っているのか?? 計測器(トランスポンダ?)を付けての1周ごとのタイムアタックなので、ゴールした時点で自分のタイムが分かる。 ミスをすれば、それだけ遅くなるし、ラインを変えるだけでも結構タイムが変わる。 しゃかりきに走っても少し余裕で走っても意外とタイムが変わらなかったのも面白かった。 とにかく、初めての経験が新鮮だった。 パドックに帰っていくとすでにリョウスケとショウゴが休んでいた。 リョウスケに1周のタイムを聞けば「前の周が3分2秒、もうちょっと詰められるかな?」とのこと。 ショウゴは、「3分17秒!」とのこと。 「こんな短いコースで15秒も差がある!」と驚くショウゴ。 やっぱり、IAライダーとIBライダー、AAクラスとAクラスの差は、どうしようもないか? ちなみに父ちゃんは、3分54秒。 なんで、こんなに違うの? 帰ってきたタカにも聞けば、「3分25秒!」と答える。 こんな2ヶ月ぶりにバイクに乗るブレーキの位置も忘れかけている?ようなタカに、30秒も離されるなんて・・ 落ち込む父ちゃん。 まだまだ、レースは序盤、気を取り直してタイムアタック! すると、山の中でリョウスケが止まっている。転倒でもしたのか? 次の周も同じ場所で止まっている。バイクが壊れたのか? 聞けば、チェンジペダルを木の切り株にヒットさせてしまい、グニャリと曲げてしまったとのこと。 これで、30分以上のタイムロス。 あ〜あ、リョウスケ脱落・・。 残り30分の時点での順位をショウゴがインターネットで調べていた。 1位がショウゴで2位がなんとタカ! 続けて走れば、すぐに疲れて遅いくせに、毎周休めることが吉と出たのか? 父ちゃんは、7位。 このメンバーの中では、なかなかじゃない? そして、結果発表。 なんと、1位はリョウスケ! リョウスケがチェンジペダルを曲げた周に、ちょうど主催者側がコースの一部をショートカットしたために、 公平性のためにその周だけ全車計測から外したそう・・。 ショートカットしたことで縮まるタイムは、15〜20秒程度。 リョウスケが山の中で止まっていたのは、30分くらい・・。 オレが転倒した周もカットしてくれ! ということで、1位リョウスケ、2位にショウゴ、3位にタカが食い込む。 父ちゃんは、10位! もう一度言おう。オレが転倒した周もカットしてくれ!! まぁ、ショウゴとタカも「初めてのルールだったけど面白かった!」 と表彰式のインタビューで言っていたし、 父ちゃんも楽しい一日が過ごせたので良いか? めでたし・めでたし・・。 (オープンエリアさん、楽しい一日をありがとうございました!) (Aクラスの表彰式) リョウスケが、インタビューで「実力で優勝することが出来ました!」とボケをかまし、 大笑いするタカとショウゴ。 全員が思わず「おい!」とツッコミを入れたぞ。 リョウスケよ、今後のために一言、言っておこう。 「お前、腕を上げたな!」 |