[おれ、マックスっす!]('15/9.13)
 
 忘れもしない7月19日(日)。
父ちゃんが、マックスに上り詰めた日です。
あ〜、長生きするといつかは良いことがありますよ。
人生に行き詰まりを感じている人がいたら、これを読んで元気を出してくださいね。

毎月、いなべのコースで開かれている「エンデューロクロス:スキルアップキャンプ」。
土曜日にコースに着いてみれば、金曜日に降った大雨の影響で、コースはグチャグチャ・・。
それでもショウゴが練習するというので、父ちゃんもしぶしぶ付き合う。

しかし、タイヤジャンプは飛べないし、石は滑るしで、練習どころではない。
すぐにエンデューロコースに逃げていくが、そこでも、もがきまくって遭難しかける。
ホント、もう帰って来られないかと思いましたよ。

そんな中でもショウゴは、セコセコとエンデューロクロスの練習。
まぁ、ショウゴの唯一、良いところは、この地道さなんだな。
才能も背もないショウゴが、みんなと勝負するためには、人の何倍も練習しなくちゃね。
父ちゃんは?って。
はい、もう才能だけでやっていますよ!(笑)


  (グチャグチャのコース状態の中、地道にセコセコと練習するショウゴ)

土曜日の夜は、定番のイシドヤBBQ!
レン料理長が腕をふるってのバーベキュー大会だ〜〜!
今回は、常連の森さんやあやとくん・mamiだけではなく、西森さんや吉川さんもいる。
レンくんやmamiは、モトクロス出身なので経歴はよく知っているが、
森さんや西森さん、そして古川さんは、エンデューロ界での有名人。
トライアル国際A級だったり、ISDEのシルバーメダリストだったり、
エクストリームエンデューロの老舗と言われるルーフオブアフリカの常連さんだったり・・。
知る人ぞ知るスゴイ人ばかり・・。

でも、モトクロス界で生きてきた父ちゃんやショウゴには、普通の人にしか見えない・・。
やっぱり、本当にスゴイ人って、プライドを内に秘めているので、外からでは分からないんですね。
(どうもエンデューロ界の人は、オーラの出方が違う?)
反対に大したヤツじゃない人に限って、威勢だけはいい。
弱い犬ほどよく吠える!」ってことわざもあるしね・・。
そんなスゴイ人たちのスゴイ話を聞いたりして、楽しい夜が更けていったのだった。


(定番のイシドヤBBQ、今回も楽しいひとときが過ごせました)

いよいよ、日曜日のレース。
午前中のコースは、まだグチャグチャ。

今回集まったのは、14名。(吉川さんは、仕事の関係でお帰り・・)
タイチくんは、MCとレース運営に徹するので、レースはお休み。

練習のあとは、予選だ。
予選は、くじ引きでのONE on ONE。
父ちゃんは、いきなりレンくんと当たる。
このコース状態だとスピード勝負ではないので、
序盤こそ良い勝負が出来たが、あっという間に離されて敗者復活に回る。
おまけにタイヤセクションでフロントが滑り、もろに顔面から泥水に突っ込む。
本人は、必死に走っているのに、何故かみんなは大笑い?
その後は、敗者復活でなんとか2位になってめでたく決勝進出。

決勝に勝ち上がってきたライダーは、
森さん・mami・レンくん・リョウスケ・ショウゴ・西森さんと父ちゃん。
ロッシ高橋氏の秘蔵っ子アヤトくん(サハリンエンデューロにG-NET代表で出場予定)は、
自爆で予選落ち(笑)

はい、父ちゃんとショウゴ以外は、シャレにならないくらいのホンモノ!
ただ、このグチャグチャのコース条件なら絶対にミスをするはずなので、
その間にこういう条件にこそ強いフリラちゃんでノコノコと抜いていく作戦だぞ。


(レンくんとのONE on ONE、ぶつかり合っていますが、二人ともモトクロス出身なので、
こういう当たり合いには慣れています。二人とも肩から当たり合っているでしょ。
これならバイクが接触して転ぶこともないんですね。序盤は、良い勝負が出来ました!)

(しかし、最後は、こんな姿に・・、みなさんに笑ってもらえただけで幸せです・・?
 父ちゃんの顔は、しわくちゃなので泥んこパックでちょうど良いじゃない?by母ちゃん))

そして、午前中の模擬レースがスタート。
スタートと同時に飛び出す父ちゃん。

スタート位置は、土手の上なのですぐに下りになる。
みんなのバイクは、モトクロッサーやバリバリのエンデューロマシン。
その上に土が濡れているので、リアタイヤが空転している。
その点、フリラちゃんは、アンダーパワーなので、このような下りでツルツルだとちょうど良いんだな。

2番手で第1コーナーを回った父ちゃんは、
森川ロックまでに順当?に2台抜かれ、4位に落ちる。
晴れなら森川ロックのベストラインは、左側。
もちろん、前3台は左側を選択。
父ちゃんは、少し難しい右側を選択して勝負に出る。

トップがドロドロのロックで滑って失速。
後ろ数台のスピードが一瞬落ちたのが見えた。
ウリャリャ〜〜と、ここで頑張って2位に浮上。

ロックセクションのターンでもたつくが、アウトから抜きに掛かってきたmamiが転倒。
みんなのラインを塞いでくれる。(ありがと〜mami!)
下が滑るので、あちこちで転倒が起こる。

ふと、気付けばトップ。
後ろを振り返れば、ショウゴがすごい勢いで追いついてくる。
ラスト1周を必死に逃げるが、後ろのショウゴがぶつけてでも抜こうとしているのが分かる。
後ろに目が付いている!と恐れられている?父ちゃんが、
(いつも後ろばかり気にして走っているから・・)
巧妙にラインを代えてショウゴを押さえ込む。

無難に森川ロックを登り切り、ロックセクションでもインをキープ。
ショウゴは、一番アウトを選択。
イン側をフロントターンでクルッと回れれば速くてかっこいいのだが、
そんなテクニックは父ちゃんにはない。

イン側に立ち上がるつもりが、石に弾かれてアウトアウトにラインがそれる。
そこで、アウトから突っ込んできたショウゴと接触。
ほんの少しの差で父ちゃんが前に出る。
タイヤジャンプ前のコーナーもしっかりとインをキープ。
そのままゴールで優勝!
2位がショウゴで3位が森さんだった。
あまりの大番狂わせにみんなビックリ!
もちろん、一番ビックリしたのは父ちゃん!!

今まで生きてきた中で、一番幸せでした!
92年のバルセロナ五輪で、当時14歳だった岩崎恭子ちゃんが金メダルを取った言葉が心に浮かぶ
のらりくらいと生きてきて54年・・。
そんな父ちゃんの心が叫ぶ。「おれ、マックスっす!

「じぃさんがロックセクションであんなにアウトにこなければ、絶対に抜けたのに!」
と言うショウゴの言葉も耳に入らない。
エンデューロクロスの神様が、父ちゃんに降臨した瞬間だった。

そして、午後の本番レース。
(午前中は、模擬レースだった)

午後の予選も、まずONE on ONEの予選から。
エンデューロクロスの神が降臨している父ちゃんは、くじ運もよく無事に決勝進出。
ショウゴは、森さんと当たって、撃沈!
西森さんは、リョウスケと当たって、撃沈。
父ちゃん以外は、本命同士が、いきなりのつぶし合い。

ショウゴも「まぁ、森さんにならしょうがない、敗者復活で上がれるから大丈夫!
と言っていたが、なんと進行ミスか?時間がなかったのか?敗者復活戦がなく、いきなり決勝に!

結局、決勝進出ライダーは、mami・リョウスケ・森さん・父ちゃんにアヤトくんの5台。
西森さんとショウゴは、決勝進出ならず・・

そして、決勝。
コースはいつしかベストコンディション。
それでも神・降臨父ちゃんは、頑張った!
スタートだけは、頑張った!!

そこから先は覚えていない・・。
あっという間においていかれ、あっという間にレースが終わった・・。


(決勝進出の面々:右から2番目が父ちゃん)
(KRAZy edX HPより)
(スタートだけは頑張りました!)

(スタート直後のテープルトップ。トップのリョウスケと2位のアヤトくん。
すでに父ちゃんは、ベリの方・・)

   (ベリで森川ロックを登る父ちゃん)
すでに、エンデューロクロスの神様は、どこかに飛んでいってしましました・・

(タイヤセクションを攻めるリョウスケとmami)  (森川ロックでのあやとくんと森さんのバトル)
(今回は、くじ運に見放された西森さん)

   (ベリを淡々と走る父ちゃん)         
(KRAZy edX より)
優勝は、アヤトくん。2位は、リョウスケ。
最終コーナーまでトップを走っていたようですが、痛恨のミスで2位に!
リョウスケ、写真で見ても分かるようにメチャ、悔しがっていました。
3位は、練習だけ見れば、絶対の本命:森さん。ホント、上手いです。

    (ショウゴが貰ったKRAZyの帽子とタイチくんのサイン入りゴーグル!)

午後の決勝レース。
決勝に残れなかったショウゴが「見ていてつらかったぜ!」と言っていたが、
走っている本人は、「もっとつらかった!」のを思い出した父ちゃんだった。

めでたし・めでたし?

PS
japanese enduro X(http://endurox.jp/)へのコメントを載せておきます。

こんにちは。
EnduroCross SkillUp Camp午前中の優勝者父ちゃんです(笑)
ハイ、午前中は、コースがドロドロでしたので、みなさん自滅してくださいました。
ありがとうございました。
こんな54歳のオッサンにも神様さえ微笑めば、
チャンスが巡ってくるのが、エンデューロクロスの良いところなんですね。

コースが回復した午後の決勝にも、くじ運で残ったのですが、
スタートこそ出られてもその後のロックセクションで全員にゴボウ抜き!
決勝に残れなかったショウゴが「見ていてつらかったぜ!」と言っていましたが、
走っている本人は、「もっとつらかった!」です(爆)

こんなオッサンでも楽しめるエンデューロクロス。
ぜひ、8月15・16日には、みなさんご参加ください。
きっと、今までのバイクとは違った景色が見えると思いますよ。

そうそう・・
エンデューロクロスを盛り上げるために、
決勝に残ったライダー紹介をもっとプロレスみたいにハデにやりませんか?
リングネームとかも作っちゃったりして??

もちろん、私はもう作ってありますよ。
やるときには、やる男!ただ、54年間やってこなかっただけ〜〜!
ショウゴは、すでにモトクロス時代から付いています。
背も小っちゃいが人間も小っちゃい男〜!
ちなみにタカは、「平成の口先大魔王〜!」です(笑)

決勝に残ったライダーについてもちょっと思いついただけですが・・
リョウスケは、「眠れる獅子:リョウスケ〜、ただ寝ているときが多い〜!」ってとこでしょうか?
森さんは、タイチくんが思わずつぶやいた「森の妖精〜!その瞳はまるで少女のよう〜!」でどうでしょう?

レンくんはやっぱり「走る料理長!」でしょうか?
西森さんは、「ルーフオブアフリカのさまよい人!マジ、ヤバかたっす!
アヤトくんは、やっぱり「平成の自爆王〜!」かな?

単なる思いつきなので、今回出ていなかったタイチくんやIAカズトくんにも
かっこいいフレーズやリングネームを付けたいですね。
それでは。