[JNCC第3戦!]('16/5.28) 第3戦(広島:テージャスランチ)があった。 今回でバイクに乗るのが4回目のタカ。 1回目が1月にちょっとだけ乗って、2回目がCGCでバイクを押していただけ、 3回目がJNCC大阪で、今回の広島が4回目! 乗り方もすっかり忘れていたが、前回の大阪では「2時間走ったら思い出した!」そうな。 しかし、思い出した頃には、体力の限界・・。 哀れなタカ・・・。 父ちゃんも前回のだっぷんだ!大阪からバイクにさえ触っていない。 (エアクリーナーとタイヤ交換だけはしたか?) 前々から誘われていた消防団に入ってしまったショウゴも似たようなもの。 練習不足どころか、もう完走を目指すような父ちゃんたち。 タカは、いつものように土曜日の夜(10時40分)に近くの駅に来るという。 (お前は、ワークスライダーか?) 車をショウゴと交代で運転して、広島に着いたのは土曜日の朝方。 もう4回目の広島なのでコースも慣れたもの。 始めは、テージャスランチをデンジャラスランドと思い込んで、ビビりまくっていたが、 慣れれば、なかなか良いコースですよ! しかし、何故かショウゴは、この広島が大嫌い。 雨だったり転びまくったりとろくな成績がない。 昨年は、何とか12位でゴールしたが、苦手意識に変わりはない。 一方のタカは、昨年もほとんど練習してないのにも関わらず、 序盤はショウゴを追いかけ回して10位を走行。 思いがけない展開に思わず「サクラの精」と話し込んでしまった父ちゃん。227:サクラの精?('15/5) 最終的には、体力不足と3回のチェーン外れで22位だったが、 タカの思わぬ才能にびっくりしたのだった。 しかし、今思えば、この頃のタカは、まだそれまでの貯金で乗っていたんだな~。 前回(大阪)の序盤のタカなんて絶対に父ちゃんの方が速かったぜ! そんな父ちゃんもこの頃では、練習不足で昔の貯金だけで走っているようなものだが・・。 (じぃさんのどこに貯金があったんだ?byショウゴとタカ) (豊橋友の会同士でパドックを取りました) (今回もバイクは三台、でもタカはいません) (今年もサクラがキレイでした。また、「サクラの精」と話し込むことが出来るか?) 土曜日は、昼近くまで寝ていて、やっとショウゴと下見に出かける。 今までのコースレイアウトは、敷地は広いがコースは、クネクネ。 「もっと気持ちよく走らせてくれよ!」とモトクロス出身の二人は思っていた。 (じぃさんは、違うだろ!byショウゴ) しかし、「なんということでしょう~」(byビフォーアフター) 今年のコースレイアウトは、やけにすっきり。 いつの間にか出来ていたモトクロスコースもふんだんに使う。 父ちゃんは、思った。「まずい!まずいぞ~!」 FreeRide250(テンちゃん号)にゲコタ(リヤタイヤ)の組み合わせは、明らかに難所向き。 こんな高速コースを考えていなかった! でも、このテージャスランチのウッズは、いつもなかなかの難所のはず。 そちらを期待して行ってみれば、いつもより難易度が低い・・。 いやいや、こんなコースに慣れてきた方が大きい気がする。 3月には、ハードエンデューロのCGCにも出てしまったし・・。 JNCCに参戦して4年目。 モトクロスの練習よりも苦手な山の中やロックセクションばかりやってきた気がする。 だいたい、同時期にエンデューロクロスにはまってしまい、ロックやタイヤばかりで遊んできてしまった。 気づけば、父ちゃん一家をもう誰もモトクロス出身だと思っていない。 (じぃさんは、違うだろ!byショウゴ) 始めは、モトクロスで使っていたCRF250RをそのままJNCCでも使っていた。 次第にビックタンクを付けたり、リクルスを入れたり・・。 (今思えば、このぐらいの改造の時が一番成績が良かった!) ガレの難所やウッズの根っ子たちに苦しめられるとそれらに合わせるように セル付きの軽い2サイクルに変えていった。 確かに、難所は乗りやすくなった。 でも、いつしかモトクロス時代の速さはなくなっていった。 転倒が少なくなった代わりに、スピードも落ちていった。 苦手な部分のどこをテクニックで補い、どこをバイクで補わなければならないかが分かっていなかった。 あちこちに手を出しすぎて、バイクを操る楽しさやいろんなジャンルの素晴らしさも分かったが、 肝心要(かんじんかなめ)のJNCCは、遅くなってしまった気がする・・。 昔から「家族で楽しく乗る!」と言うことばかりを優先してきたので、 速くなるための方程式が父ちゃん一家にはないんだな・・。 おかげで今でも家族で楽しくバイクに乗っていますよ。 でも、やっぱり成績には結びついていない・・。 すっかり高速コースになった広島でたたずむ二人・・。 ショウゴが叫ぶ。 「こんなコースじゃ、マジにモトクロスで乗っていた450(CRF450R)も方が速いじゃん!」 父ちゃんも叫ぶ。 「もっとクネクネのコースにしてくれ~!」 絶対にモトクロス出身のライダーが言わないような言葉が出る二人。 すっかりモトクロステクニックを忘れてしまったショウゴが山の中で呻く(うめく)。 「オレの三年間を返してくれ~!」 バイクの乗り方さえも忘れかけている父ちゃんの悲鳴がこだまする。 「あか~ん!」by宮川大輔 しかし、今思い返してみると、なかなか良いコースレイアウトでしたよ。 走っていても楽しく走れましたよ。 ただ、父ちゃんたちが遅かっただけだったんだな・・。 ショウゴのKTM300EXCだって、父ちゃんのFreeRide250だって、とっても乗りやすいマシンだ。 乗っていて楽しいバイクだ。 ただ、乗っていて楽しいことと速さはイコールではない気がする・・。 ショウゴには、4サイクルの方が合っていたのか? オレたちは、この三年間、何をやってきたのだろうか?? 遠回りをしてきたのか??? 道を間違えてしまったのか???? 人々は父ちゃんのことを「後悔をしない男!」と呼ぶ。 (失敗をすべて忘れてしまう男でしょ!by母ちゃん) その時々に自分で考え自分で決断してきたことには、失敗も後悔もない! 父ちゃん一家は、これからも自分で信じた道を行くのだ!! (少しは、人の意見を聞きなさい!by母ちゃん) (これが、今回のウッズ部分。雨なら難しいですが、ベストコンディションなら楽勝です!) (いつものように土曜日の夜遅くに近くの駅でタカと待ち合わせ) (タカが来るまで駅のサクラと人生について語り合っていました・・) (やってきたタカは、謎の咳が止まらず、ゼエゼエと言いっぱなし。 何か悪い病気を貰ってきた模様・・)) そして、日曜日。 コースには、水たまりが残っているところもあったがベストコンディション! これじゃ、テンちゃん号&ゲコタの見せ場もなく、苦しい展開になりそうな予感。 それでも「あきらめることを知らない男!」と呼ばれている父ちゃん。 (誰が呼んでいるんだ?) 前回の大阪では、2速スタートで失敗したので、 ニュートラルで堅実にスタートをすることにする。 まるで父ちゃんのような人生のようだな! (どこが堅実な人生よ。行き当たりばったりの人生だったでしょ!by母ちゃん) 今回のFAクラスの参加台数は10台。 やっぱり、広島は遠いのか? しかし、10台と言ってもメンバーを見れば遅い人はいない。 ますます燃える父ちゃん。 二分間の暖機運転が終わってエンジンを切る。 先ほどとは違って静寂が広がる。 これが気持ち良いんだな~! 大阪では、このときに2速に入れたが、今回はニュートラルのまま。 スタートフラッグが振られると同時にセルを回る。 シュルル・・と同時にエンジンが掛かる。 急いで、チェンジを1速に入れて飛び出す。 第1コーナーは、4位ぐらいか? そこから頑張って4位を走行していたが、モトクロスコースに入ればドンドン抜かれる。 ウッズで少し抜いて1周目は7位。 よし、ここからだ!と頑張るが次から次へと抜かられて2周目に10位。 ここから父ちゃんは頑張った。 モトクロスコースやスピードコースで離されるが、ウッズで挽回。 しかし、不思議なことに順位は10位のまま。 その上、1時間近くたった頃からエンジンの調子が悪くなってきた。 ジャンプや大きなギャップを超えた着地点でエンジンが止まりそうになる。 始めは、ガス欠か?と思って、タンクを見てみたが、まだガソリンはたくさん残っている。 キャブが詰まったか?フロートの油面が狂ったのか?? メインジェットが外れ掛かっている??? 症状は、ドンドンひどくなる。 あちこちでエンジンが止まる。 その度にセルをシュルル・・。 段々、エンジンの掛かりも悪くなってきた。 バッテリーは持つのか? ラジエターのファンも回りっぱなしだ。 こうなるともうレースどころではない。 ピットインしてキャブを見てみるか?このまま走りきるか? そんな状態だったので、全然、疲れないままラスト1周の合図が出る。 父ちゃんは決心した。「このまま行くしかない!」 しかし、何回かエンジンが止まってしまい、ついにコース中程でバッテリーも上がり、ジエンド。 キックがない上にリクルスを入れているテンちゃん号は、もうどうしようもない。 いやいや、どう考えてもキャブかエンジンの問題なので、キックがあってもどうしようも出来ないだろう。 結局、このままリタイヤ。 10台中の10位でレース終了。 ベリじゃん! (友の会のハシモトさんは、FBクラス4位!) (だっぷんだ!父ちゃんからエンジン止まっただ!父ちゃんに・・) (スタートは、4位くらい?エンジンが不調になるまでは、なかなか良い走りが出来ていた気がするのですが・・) 午後からは、ショウゴとタカのCOMPクラス。 父ちゃんのテンちゃん号は、取りに行く時間もないのでコース上に放置。 トボトボとパドックに戻れば、すでにショウゴとタカは、出かけてしまっていない。 スタートだけでも見に行こうとスタート地点に向かう。 二人は、すでにスタート位置に付いていて、AAクラスの選手紹介が始まっていた。 まずは、AAクラスのスタート。 続いて、COMPクラス一列目のスタート。 ショウゴは、今回も二速にチェンジを入れたままのセルスタート。 一発で掛かり良い位置でスタート。 二列目のタカも30秒後にスタート。 ニュートラルでセルスタートのタカも4~5位で第一コーナーに進入。 二人ともまずまずのスタートだぞ。 Aクラスがコース序盤を過ぎてモトクロスコースに戻って来る。 ショウゴは、二番手でハヤシくんのすぐ後ろだ。 なかなか良いぞ! タカは、ずいぶんと後ろのほう。ただ、30秒後なので、実際の順位は分からない。 また、トボトボとピットエリアに向かうとショウゴが2位で還ってきた。 お~! なかなか還ってこないタカは、28位で通過。 やっぱり、バイクの乗り方を忘れていたか・・。 今回は、何時間で思い出すのだろうか? (ショウゴのスタート。なかなか良いスタートが切れたぞ!;右側がショウゴ) (タカもまぁまぁのスタート:写真真ん中) 2周目は、ショウゴが6位でタカが29位。 3周目が、10位と28位。 バイクの乗り方を忘れているタカは、こんなものだと思うが、 見てる限りのショウゴの走りは、そんなに悪くない・・。 見えないウッズに苦手のところでもあるのか? この様子を、またまたLINEで母ちゃんに逐一報告するけなげな父ちゃん。 母ちゃんからも「ショウゴもタカも頑張れ~!」と返信が来る。 遠くに離れていても心は一つだぜ! そして、母ちゃんからの返信の写真がこれ↓ タマネギで首飾りを作って喜ぶ母ちゃんに餃子を作って喜ぶナホ。 心は、ひとつじゃなかったんかい? 1時間20分が過ぎようとしているときに、11位と26位で給油。 先に給油したタカに調子を聞けば、やっぱりまだ乗り方を思い出していないそう・・(笑) 「タイヤを乗り越えるところが上手くいかないので、一度見に来て!」と言って去って行く。 続いてショウゴの給油。 「タカが、タイヤが難しいと言っていたけど、どうなの?」と聞けば、 「オレは一度も行っていないから分からん!」と言って去って行く。 え?一度も行っていない??すべてエスケープなの??? 確かにFUNクラスの時だって簡単ではなかったが、 父ちゃんは、ラインがふさがっていた以外、全部挑戦していたぞ。 タイヤの前が掘れて難しくなっているのか? でも、タイヤをエスケープするとかなりのタイムロスだぞ・・。 幸いタイヤセクションは、ピットエリアから近い。 給油さえ終われば、やることがないので、 またまたトボトボとタイヤセクションに向かう。 タイヤセクションに着けば、FUNの時よりもタイヤの前が掘れていて 確かに難しくはなっているが、行けないことはない。 たまにつかえている人もいるが、少しイゴイゴして何とか通過していく。 止まってしまってもスタッフが押してくれている。 少なくともCOMP-Aクラスの全員とBクラスのほとんどの子は、エスケープをしていない。 AAクラスになれば、掘れてきたタイヤの継ぎ目ではなく、真ん中を超えていく。 だいたい、この程度のタイヤならエンデューロクロスで散々超えてきてるはずだぞ? 不思議に思っているとタカがやってきて、少しイゴイゴするが何とか通過していった。 大丈夫じゃん! その後、ショウゴがやってきたので、みんなが通っているラインを指さしてやれば、 そのままエスケープに逃げていく。 へ? 挑戦もしないの?? Aクラスの全員が行っている所を一人だけエスケープ??? これが順位が落ちてきた原因か・・。 毎回、エスケープして10~11位を走っている方が不思議だわい! (苦手意識が消えないショウゴとバイクの乗り方を思い出せないタカ・・) (これが問題のタイヤセクション。タイヤに引っかかればスタッフが助けてくれます。お疲れ様です!) (タイヤをエスケープするショウゴ。エスケープは、タイヤセクションの横をクネクネクネクネと回ります) その後もエスケープス続けるショウゴと何故か2時間ぐらい過ぎた頃から泥だらけになっていくタカ。 それまで何とか10位をキープしていたショウゴも2時間を過ぎると急に18位に転落。 すっかり負け犬の目になっているのが、ここからでも分かる。 一方のタカは、ドンドン泥だらけになっていくが、何故か順位が上がってきて23位。 そして、17位と23位でゴール。 すっかり負け犬になっているショウゴに「どうしてタイヤをエスケープするんだ?」と聞けば 「1周目でタイヤでつかえているとイワイさんが来て吹っ飛んだ! それを見たら、こりゃダメだ!と思ってエスケープに回った」そうだ。 いくら自分より上手いイワイさんが吹っ飛んだといってもその後に挑戦もせずにエスケープに逃げ惑う あまりの根性なしに言葉を失うぜ・・。 「終盤になって1周で4回転んだ時に、心が折れる音がした!」とショウゴ。 泥だらけになって還ってきたタカに「泥人形みたいだぞ!」と言えば、 「じぃさん、オレには、神が降りてきたんだ!」と訳の分からないことを言う。 可哀想に・・、沼で転んで頭でも打ったか? 「今回も2時間過ぎあたりから乗り方を思い出してきて、ドンドン速くなっていくのが分かった。 自分でも怖くなるくらいに速くなっていくんだ。 そして、沼のセクションに来たら神様が降りてきて“飛べる!”って声がしたんだ。 いつもは、慎重に通過していたんだけど、アクセルを開けて飛んだんだ。 上手くリアから着地して“やった~!”って思った瞬間に前転して沼に落ちたんだ。 その後もドンドン速くなっていったんだけど、ちょっとした水たまりを越えたら急に前転して、 転がっていったらまたまた沼に落ちたんだ!」と言う。 「心が折れる音」を聞いた長男に「神が降りてきた!」という次男。 そして、だっぷんだ!父ちゃん。 こんな父ちゃん一家の今後は、どうなることやら・・? めでたし?めでたし?? (神が降りてきたとたんに泥だらけになるタカ) (10台中の10位。はい、ベリです!) (心が折れた音がした!ショウゴも2位から17位に転落!) (神が降臨した気になっていたタカは、始めから最後まで実力通りの低迷・・) PS 広島の後、ホント・・久々に三人でイナベに練習に行くことが出来た。 そうしたらなんと沢山のタイヤが並べてあるではありませんか! これこそ、神様の仕業だと思って(ホントは、イナベの社長のおかげ!)練習しましたよ。 そのときの動画です。良かったら見てください。 始めは怖かったんですが、やってみれば意外と簡単に出来ました。 ホント、タイヤ越えは単なる慣れだけですよ! もちろん、父ちゃんも全部クリアー出来ます! (タカのタイヤ越え) |