[JEC第2戦坂下]('16/8.2) 父ちゃんとショウゴは大阪にいた。 そうなのだ、JEC第二戦近畿大会inプラザ阪下に出るのだ。 運営もフレンドリーだし、すっかりJEC好きになってしまった二人。 いつものJNCCなら土曜未明には到着していてパドックに入る順番待ちをするのだが、 JECは参加台数も厳格に決めているし、何よりエントリー数が少ない。 (今年は、だいぶ増えているそうだが・・) 大阪なので、朝早めに出れば、10時過ぎには到着。 案の定、そんな時間に行ってもパドックには空いているところがあった。 土曜日は、とっても暑い日だった! JECは、1ラップ目が実質の下見になっているので、コースの下見に行こうかどうか?と迷ったくらいだった。 広島の経験が父ちゃんを大きく成長させていたのだ。 初めての時は、ビビりまくっていたJECだったが、二回目なんで余裕っすよ! それでも常に前を向いて生きている父ちゃんなので「ショウゴ、下見に行くぞ!」と言えば、 「この前のJNCCで走った分だし、一周目が下見なんで行かない!」と駄々をこねる。 「こんな姿勢だからレースの成績がダメなんだ!」と怒り出す父ちゃん。 「元々テスト区間だけは、下見するつもりでいたわ!」という渋々ショウゴもコースに向かう。 今回のコースマップがこれ↓ 赤い線がルート(移動区間)で、青い線が二箇所あるテスト区間。 そんなに広くないプラザ阪下を目いっぱい使ったコース設計。 コースレイアウトは、イナベのエンデューロクロスでも一緒にコースを作ったことがあるヨシカワさん。 コース図を見ただけでもワクワクするぜ! ところが、コースを歩き出せば「暑い!」の一言。 「やっぱり止めて、下見は、テスト区間だけにしよう!」ってことになった(笑) それも手前の丸太が組んであるエクストリームセクションだけ・・ 「そんなことだからお前たちはダメなんだ!」と空から聞こえた気がするが、 前向きな父ちゃんは、気にしない、気にしない・・。 すっかりJECをなめきっている二人の前に現れたのは、でかい丸太と巨大なタイヤジャンプ! ビビる父ちゃんとショウゴ!ってなると思うでしょ? でも、散々役にも立たないエンデューロクロスの練習をしていたので、 このぐらいの丸太やタイヤジャンプは、慣れたもの。 今まで、やってきたエンデューロクロスの練習もついに役に立つ日が来るのか? といっても、「無難に走れること」と「速く走ること」は別物なんですけどね(笑) そして、この暑さに負けぬくらい父ちゃんは燃えていた。 「今度こそ、恐ろしいことが起きるぞ!」 なぜなら、父ちゃんには、リヤブレーキが帰ってきたからだ。 思い起こせば、JEC第1戦の広島では、レース直前にリヤハンドブレーキが効かないことが判明。 それでも、何とか走りきって54台中の33位。 リヤブレーキが効かない状態でも、この順位なのだから、ちゃんと効けばどんな恐ろしいことが起きるやら? お~、考えただけでワクワクするぜ! その後は、あまりに暑いので、ワクワクしながらお昼寝。 そして、ワクワクしながらお風呂。 ワクワクしながらコンビニで明日の食料と今晩のデザートを買って、ワクワクしながらご就寝~。 しかし、夜中に雨音で起こされる。 へ?雨??降るって言っていたっけ??? 雨の用意なんて何もしてないぞ! (バイクが2台なので、車2台分のスペースをいただけます)(暑さにも負けず?眠り続けるショウゴ) (今回の目玉のエクストリームセクション!丸太やタイヤジャンプはお手のもの?) (ヒューム管やこんなジャンプもお手のもの?) (今回のお風呂と夕食はここ!) 雨音で起こされたレース当日。 まだ、外は真っ暗で止む様子もない。 急いで携帯でお天気を確認。 段々と天気は良くなるようだが、一日降ったり止んだりの模様。 「JNCCやJECのどこかで雨を降らさねばならない!」と空の神様に言われたら 躊躇なく「プラザ阪下にして下さい」と答える二人。 このプラザは、山砂なので基本的には、雨でも走りやすい。 ただ、モトクロスコース以外の山では、滑りやすいところもあるようだ。 と言っても、テージャスランチのように全周グチャグチャ・ドロドロよりも余程いい。 と言うことで、まずは車検。 もう二回目なので、余裕っすよ! ビビっているヤツの気持ちが分かりませんよ!(笑) 車検が終われば、パルクフェルメに車両保管。 パルクフェルメをお菓子の名前と勘違いしているヤツの気持ちが分かりませんよ! もう、余裕っすよ! と余裕をこいていたら、ガソリンを入れるのを忘れていたことに気づく。 「パルクフェルメって一回バイクを入れたらガソリンも入れたらダメ?」とスタッフに聞けば、 「ダメです」の一言。 慌ててガソリン缶を持ってきて、ガソリン補給。 車検に並んでいたショウゴにも「ガソリンを入れに一度帰った方が良いぞ!」と親らしくアドバイス。 そして、雨降る中でレース開始。 と言っても、JNCCのように「よーい・ドン!」ではないので、4台そろって地味にスタート。 今回は、ショウゴと同じ組だぞ。 ここでも、競い合うようにコースに入るわけでもなく(どうせ1周目は、下見のようなものだし・・) お互いに譲る合うように進んでいく。 テスト区間以外は、こんな感じでアットホームにレースが進んでいくのが、オンタイムエンデューロの良いところ。 雨は降り続いているが、思った通りにそんなに走りにくいところもなく、 ホコリが立たない分、むしろ乗りやすい。 今回のオンタイムは、ナショナルクラスで20~30分を8周。 このタイムなら余裕っすよ! 案の定、前半は、ショウゴも父ちゃんも周回ごとに5分以上の休憩がパドックで出来る。 これが、けっこう良いんだな。 ヘルメットを脱いで、水分補給して、ショウゴと「ああだこうだ」と話してから出発。 しかし、IA・IBクラスのルートには、難所があるらしく、遅れ出すライダーが続出。 テスト区間に入るために並んでいると(と言っても2~3台だが) 「すいません」と言いながら前に割り込むIBライダーも出てきた。 こちらは、タイム的に余裕があるから気にしないが、ないときならどうするべきなんだろ? しかし、終盤になるとさすがの父ちゃんもタイムが段々きつくなる。 雨も降り続き、コースも荒れてきたので、ちょっと気を許すと転倒してしまう。 余裕がなくなる父ちゃん。 パドックに着けば、「じぃさん、大丈夫か?」とショウゴが声をかけてきた。 (この時点でも、ショウゴは余裕のよっちゃん!) 見れば、オンタイムまで2分しかない。 ヘルメットを取ることもなく、急いでスタート地点に向かう。 それでも、ミスさえしなければ、タイム的にも何とかなる。 ラスト3周の時点でもパドックでヘルメットを取ることが出来た。 JECもJNCCのように、ライブリザルトが出る。 スマホで確認してみれば、ショウゴは余裕で1位。 このことをショウゴに伝えて、ラスト2周をショウゴと行く。 テスト区間に来ると、目の前にIAのコスゲくんを発見。 このコスゲくん。 JECでは、親子でIAライダーで、尚且つ二人とも活躍しているというJECの有名人。 同じ中部なので、たまにイナベのコースなんかで出会っていたが、 JECに来て、初めてスターIAライダーだったことを発見!(笑) どおりで練習でも速いはずね。 といっても、モトクロスコースならショウゴもコスゲくんに付いていける。 モトクロスライダーのショウゴがエンデューロライダーのコスゲくんと モトクロスコースで同じくらいの速さと言うのも情けない話だが・・。 ただ、、コスゲくんの走りは、エンデューロライダーと言うよりもモトクロスライダーに近い。 一発の速さは、オヤジよりもあるかもしれないが、その分ミスも多いんだな。 最初のテスト区間をコスゲくんがスタート。 ショウゴの横に行って「転んで良いから着いていけ!」と言えば、 「じぃさんに言われなくても最初からその気だ!」と答える。 (この時点では、IA・IBの難所がカットされて、コース全周が、すべてナショナルクラスと同じになっていた) コスゲくんがスタートした10秒後にショウゴがスタート。 その10秒後に父ちゃんがスタート。 果たして、ショウゴは、コスゲくんに付いていけるのか? ナショナルのライダーが、IA(それもIAでもかなり上のライダー)を追いかけるなんて無謀のようだが、 今回のふたつのテスト区間だったらモトクロスコースとそんなに変わらない。 ましてや、テスト二つ目のエクストリームセクションなんて、 オレたちが散々練習してきたエンデューロクロスのコースよりも簡単じゃん! いけ!ショウゴ!! 転んでも良いからIAライダーの速さをしっかりと見てこい!!! 少しでも、この二人のバトルを見ようと父ちゃんも頑張るが、あっという間に見えなくなってしまった・・。 そして、レース終了。 父ちゃんは、今回も無事にオンタイム。 これで、広島・大阪とすべてオンタイム。 余裕っすよ! ただ、順位は、48台中の18位。 おかしいな~、リヤブレーキが帰ってきた父ちゃんには、恐ろしいことが起きるはずだったんだけどな~(笑) ルート区間もタイム測定してくれたら、絶対にもっと上に行けるのに! テスト区間は、テンちゃん号には大変なのだ。 ショウゴは、1位。 2位は、約28秒差でイケマチさん。 あれ?どこかでこの名前、見たことあるぞ?? パリダカ等のラリーで有名なイケマチさん??? JECにも出ていたんだ! そして、今回は、最後にIA・IBライダーのみでファイナルエンデューロクロスがある。 (雨は、レース終盤で止んでいた) こちらは、クラスごとに「よーい・ドン!」で始まる、ほとんどエンデューロクロス! まずは、レース結果の下の方のクラスからスタート。(3クラスに分かれていた) やはり、ほとんどがIBライダー。 その走りを見て、 「オレたちもこのクラスなら良いとこ行けるんじゃない?」と父ちゃん。 「じぃさんは、無理だと思うけどな!」とショウゴ。 次は、レース結果が真ん中のレース。 このクラスになるとIAライダーも結構いた。 「丸太やタイヤジャンプならオレたちの方が速くない?」と言えば、 「オレたちが走っていた頃よりも雨が止んで、泥が重くなって滑りやすくなっている。 オレでもこのコンディションならこんなもんだと思う」とやけに冷静に答えるショウゴ。 面白みのないヤツ・・。 最後は、ほとんどがIAのトップライダーばかりのクラス。 そこにIBライダーのレンくんもいる。 クマモトくんやマエハシくんのようなJNCCでショウゴと競った子たちもいる。 このクラスのなるとさすがに上手い! (やはり、ケンジ監督が速い!) しかし、丸太の越え方なんか、イナベのエンデューロクロスで競い合ったタイチくんやモリさんの方が上手くない? 「そりゃ、あの二人は、トライアル出身だからな。 タイチくんは、トライアルの世界ランカーだったし、モリさんもトップライダーだし・・」とショウゴ。 「そんな人たちとオレたちは、エンデューロクロスで戦ってきたんだぞ!」と父ちゃん。 「いやいや、じぃさんは、アマクラスだからクラスが違うだろ」とショウゴ。 「タイチくんやモリさんだけではなく、 カズトくんやレンくん・ニシモリさん・リョウスケ・マミやアヤトくんとも戦ってきたんじゃないか!」 「だから、じぃさんは、一緒に走っても後ろの方で転んでいただけだろう」とショウゴ。 「オレたちは、もっと自信を持っても良いんじゃないか?」 「じぃさんは、これ以上持たない方が良いと思うぞ・・」とショウゴ。 しかし、その目は、JNCCの時のような負け犬の目ではなかった。 細くて小さな目の中に少し光が輝いているようだった。 今まで、あまり役に立ったと思わなかったエンデューロクロス。 このJECでは、役に立ちそうな予感がした。 でも、こんなエンデューロクロスみたいなレースがあるのはここだけ? 広島にはなかったし・・。 まぁ、それでも、少し自信を取り戻したショウゴと父ちゃんだった。 (どうして、じぃさんが自信を取り戻すんだ?byショウゴ) 帰りの車の中で、 「そう言えば、コスゲくんに付いていけたの?」と聞けば、 「タイキは、速いけどミスも多いから付いていけたよ!」と答える。 やっぱり、オレたちは、もっと自信を持っても良いんじゃない? (じぃさんは、すぐにいなくなったじゃないか!) 次回の ROUND 3/4 日高2DAYSエンデューロ 開催日○2016年9月17日(土)〜18日(日) 会場○北海道沙流郡日高町 開催クラス○全日本・承認クラス は、絶対に行けない。 ROUND 5/6 SUGO 2デイズエンデューロ 開催日○2016年11月19日(土)〜20日(日) 会場○スポーツランドSUGO 宮城県柴田郡村田町菅生6−1 開催クラス○全日本・承認クラス には、ぜひ出たい! SUGOは、ショウゴが全日本モトクロスIBクラスで初めて予選が通ったところ。 縁起は良いぞ! SUGOでショウゴのIBクラス昇格が決まると良いな~。 (いったい何位まで昇格できるんだ?それともポイント?) 久々に表彰台に登れたショウゴは、ナショナルクラスとはいえ嬉しそうだった。 少しずつだが、2サイクルにも慣れてきたのか? この勢いが、JNCCにも繋がると良いのだが・・。 まだ、2サイクルに乗って2年ほどだから、もう一年は待たねばならないか?(笑) ショウゴは、何をやるにしても慣れるのに3年は掛かるからな~ 通称「石の上にも三年!」男。 めでたし?めでたし?? (今回のレース結果です。父ちゃんは、もう少し上に行けた気が・・。←それは錯覚よ。by母ちゃん) (グチャグチャの中、豪快にタイヤジャンプでひねるタイキ) (しかし、着地で滑って転倒・・。若いってスゴイ!byショウゴ) (C1クラス2位は、友の会のワタナベさん、おめでとう!)(1位ショウゴ、2位イケマチさん、3位オダさん) (JECレースレポートより) ナショナルは中島章悟の圧勝。 ここプラザ阪下で、かつてクロスオーバーライドを企画・催したレジェンドクロスカントリーライダー、 池町佳生が数年ぶりにエンデューロの場に姿を現して2位に。 広島の覇者である小田浩也は、3周目に大きくミスをして伸び悩んだ。 (イナベでのエンデューロクロスの1シーン。手前がショウゴでその隣が父ちゃん。 タイチくんやモリさん、カズトくんやレンくん・リョウスケ・マミにアヤトくん・・。 みんなでワイワイやっていた頃は、楽しかったな~。この頃は、お休み中です。) (あるレース。1位ショウゴ、2位タイチくん、3位モリさん。 オレたちは、もっと自信を持っても良いんじゃないか? このときのじぃさんは、予選落ちだろ!byショウゴ) |