[ピンチ!('16/10.30)
  
 栗子から21日後の9月25日(日)にJNCC第7戦糸魚川大会があった。
前々回の「ほうのき」でFreeRide250から200EXCにスイッチした父ちゃん。
栗子では、下り対策でリヤハンドブレーキを付けてみたが、
やっぱり、リクルスがないと使い物にならないことが分かって(笑)急遽、リクルスを投入。
これで、200EXCも完成形!
なかなか良い感じに仕上がりましたぜ!!

でも、これって?
思い起こせば、2012のシーズンオフに
羊のムフランと相談しながら買ってしまった200EXC。(184) 引退?('13)
その後、いろいろと試行錯誤しながら
最終的に仕上がったのが「リクルス+リヤハンドブレーキ」という使用だったんだな。

しかし、すぐに限界が見えて(バイクのせいにして)FreeRide250にスイッチ。
乗らなくなった200EXCは、♪ドナ・ドナ・ド~ナ~・ド~ナ~♪とKTM東海に売られていった・・。
お店では中古車として売られていたが、誰も買い手が付かずに、いつしか試乗車になっていた。

そんなとき、ショウゴの300EXCのサスを変えることになり(5cm切ったもの)
新品のサスは高くて手が出ず、中古品も良いものがなく、
途方に暮れていたところに「そうだ、200EXCのサスが付くはず!」と急いで買い戻したんだよな。
この200EXCとは、運命を感じるぜ!

と言うことで、限界を感じていた200EXCだったが、
当時とは違い、今は、ショウゴが嫌がった5cmカットのサスが付けてある。
ショウゴは、「高速でギャップに入ると吹っ飛ぶ!」と言っていたが、
父ちゃんのスピードなら何ら問題ないし、むしろ足つきも良くなって何か乗りやすい・・。
200EXCってこんな良いバイクだったのか?
父ちゃんが進化したのか??
(ただ、単に遅くなっただけでしょ!by母ちゃん)

ということで、運命の200EXC完成形でここから巻き返しだ~!
しかし・・。
オレは、この三年間何をやっていたんだろう?
4年前にJNCCに参戦したもののパッとせず・・。
200EXCを買ったもののパッとせず・・。
リクルス付けたり、リヤハンドブレーキ付けてもパッとせず・・。
FreeRide250を買ってみたもののパッとせず・・。
またまた、リクルス付けたり、リヤハンドブレーキ付けてもパッとせず・・。
ついには、リヤブレーキペダルもなくなって、
ほとんどスクーターのようになってしまったFreeRide250(テンちゃん号)。

その間にエンデューロクロスをやったり、CGC(ハードエンデューロ)に出たり・・。
いったいオレは、この三年間何をやっていたんだろう?
でも・・まぁ、いつも楽しかったから良いんじゃない??(少しは反省しなさい!by母ちゃん)


(糸魚川の駐車場は、アスファルトの上で快適です!)

(リクルスとリヤハンドブレーキが付いた200EXC。ちゃんとリヤブレーキペダルもありますぜ。これで完璧です!)

(この頃ちょっと太り気味の父ちゃんと豊橋友の会の面々。みんなやる気です!)

【JNCC 第8戦】小池田猛、シーサイドバレー糸魚川を制して4連勝!】Responseより)
   (Responseに使われていた写真は、118アカホリさんを追う111ショウゴでした)
第8戦の舞台となったのは9月に大型台風によって甚大な被害を受けた糸魚川のシーサイドバレースキー場。
他のレースが中止の決断を与儀なくされる中、1カ月かけて復旧作業に取り組み、無事開催することができた。
金曜までは雨天が続いていたが、開催日の土日、9月24~25日は晴天に恵まれて気温もあがり、
熱中症の心配すら必要な天気だった。さらに雨の影響でコースコンディションは悪化。

最上位のCOMP GPカテゴリーAA1クラスは小池田猛が1140ポイントでランキングトップ。
2位に1000ポイントの斉木達也が追う。
ま ずスタートで飛び出したのはいつも通り斉木達也だった。
今回はマシンをほおのき、栗子と使用したKTM 250SX-F Factory Editionから、
鈴蘭まで使っていた250SX-Fに戻しての参戦だ。

1周目をトップで戻ってきたのはやはり斉木。そしてすぐ後ろに小池田が続いた。
後ろ少し開いて、今大会からYZ250XでAA1クラスにエントリーした鈴木健二。
続いて山本浩史、渡辺学という順位だった。

4周目あた りから斉木と小池田は抜きつ抜かれつの接近戦を繰り広げた。
それでも斉木は5周目までトップを守り、給油のためにピットイン。
すると後ろを走っていた小池田はピットインせずに6周目に突入しトップに立った。
ここで斉木が不運にもフロントタイヤのパンク。
小池田がそのまま逃げ切って鈴蘭から4連勝をマークし た。
斉木はパンクしたままレースを続け、2位でチェッカー。3位は渡辺学。
久しぶりにAA1に参戦した鈴木健二は6周目でリアブレーキトラブルのためリタイヤとなった。

FUN GPカテゴリーではほおのき、栗子と連勝していた14歳の保坂修一を抑えて、
レジェンド山本正が今季初優勝を飾った。
また、FUN-WAクラスでは菅原悠花が第2戦から7連勝、FUN総合でも4位に入る素晴らしい走りを見せて、
AAGPを残してシーズンチャンピオンを決めた。      
《稲垣 正倫》


ベストコンディションの中、FUNクラスがスタート。
そんなに悪くないスタートだったが、みなさんの方が一枚上手。
第1コーナーを4,5番手で曲がって、その後の下りで数台に抜かれる。
下りきったコーナーで3台が目の前で転倒。
危うく巻き込まれそうになるが、上手くアウトに逃げることが出来たぞ。
しかし、その間にまたまた抜かれる。

その後に続く登りでまたまたまた抜かれ、1周目の順位は11台中の7位。
よし、ここから挽回だ~!」と頑張るが、前に追いつくどころか、離されるばかり・・。
確かに登りやコーナーの立ち上がりは、今一歩なのだが、
自分なりには、そこそこのスピードで走っているつもりなのに・・。

どんどん、前には離されて、4周目に8位になり、5周目に9位に落ちるわで、
見せ場どころか何もなく地味~に走って、そのままゴール。
タイム的にも、全然ダメで、上位陣とは、3分近い差がある!
こんなに離されたのは雨の日以外はないぞ・・。

どうなってしまったんだ、オレ?
つい、ひと月前まで「Perfect 園長!」と浮かれていた自分が恥ずかしい・・。

キャブが合っていないのか?リクルスのギャップ調整がズレていたのか??ひょっとして父ちゃんのテクニック???
不思議だ?不思議だぞ~!」と騒いでいたら、ショウゴが一言。
「じぃさん、自分がバイクに乗っている姿を一度ビデオに撮ってもらえ。
見たらあまりの遅さにビックリするぞ!」とさ・・。

めでたし?めでたし??

いやいや、ちっともめでたくないぞ~~~!!!
これは、マジにヤバいぞ。
この遅さの理由がどう考えても分からない・・。
(だから、父ちゃん自身が遅くなったのよ。by母ちゃん)

珍しく悩む父ちゃん。
確かに、この頃はバイクに乗る機会が減った気はする。
タカは、ほとんど引退状態だし、ショウゴもやたらと消防団にいそいそと出かけていく。
週末に保育園や児童クラブの行事があることも多い。
それでも、今までは少しの時間を作ってはバイクに乗っていた気がする。
しかし、この頃は、「一人で走ってもつまらない・・」と家でゴロゴロしてしまう。
(仕事の疲れも貯まっているし・・)

ここでふと気がついた。
あきっぽい父ちゃんが、今までバイクを続けてこられたのは、家族のおかげだったんだ!
あっちこっちに練習に行ったり、レースに出たりしてのもみんなでいるのが楽しかったから。

どうしよう?
これが老後というものか??
もう、父ちゃんには「寂しい老後」が始まってしまったのか???
このまま朽ちて行ってしまうのか????
(もう充分腐っているわよ!老臭もひどいし・・by母ちゃん)
もう、父ちゃんには、光り輝く華やかな日々が来ないのか?
(今までだって一度もそんな日々はなかったわよ。by母ちゃん)

バイク人生で初めてのピンチだぞ!
(いやいや、ずっとこんなもんだったぞ!byショウゴ・タカ)


   (スタートは、そこそこ・・でもその後は、ヘロヘロのパ~!

(Bクラスの激しいスタート。みなさん元気です!羨ましいです!)

   (止まっているように見えますが、一生懸命に走っています)

(崖を登るハシモトさんと下る父ちゃん。まるでバイク人生のようです。ハシモトさんの背中が遠くなる一方です)

    (糸魚川名物の「天空のびびり」。慣れないと怖いです・・)

(この下りも慣れないと怖いです・・)(台風で出来た溝も難しかったです・・)

(優勝した鉄人ヤマモトさんと上位入賞者のみなさん。この場所に父ちゃんが登ることは、ないのか?)

寂しい老後のことを考えているうちにCOMPのスタートが近づいてきた。
ショウゴは、いつの間にか行ってしまった。
一人でトボトボとスタート位置に向かう。
これが寂しい老後というものか?

この糸魚川は、ハイスピードコースで有名だが、実は、下りで差が出るコース。
林道部分の石が浮いて滑りやすい下りを如何に安定しながら速く走ることが出来るか?
ここの走りでタイムが全然変わってくるんだな。

と言うことで、まだまだ2サイクルを乗りこなせていないショウゴには、難しいコース。
でも、思い起こせば、2年前の糸魚川では、慣れない300EXC(それもサスを5cmカットしたヤツ)で
ワタライくんとバトルを繰り返してガス欠になる1時間半近くまで1位だった。216:JNCC第7戦糸魚川('14/10) 
あのときは何だったんだろう?
ショウゴにも、すでに老化が始まっているのか??
オレたちは「下り坂一家」なのか???

スタート位置に着くとすでにAAクラスの紹介が始まっていた。
その裏では、スタートを待つCOMPクラスのみなさん。
すでに老化が始まったショウゴが小さく見えるぜ。
それに比べてもイワイさんが大きく見える。
さすがは、昼も夜も超絶テクニックと恐れられているだけのことはある。
でも、それだけではないぞ・・。
バイクがいつもの2サイクルのTC125から4サイクルのFE250に変わっているぞ。
ついにイワイさんまで4サイクルか・・。

そして、COMP-Aクラスのスタート。
ショウゴのスタートは、4位くらいだったが、
その後の下りで抜かれて、登りで消えていく頃には10位くらい。
やっぱり、27歳にして老化が始まったか?
可哀想なショウゴ・・

しばらくしてAAクラスに混じって1位で帰ってきたのは、イワイさん!
すげ~。
ショウゴは、8位。
お、少し挽回したぞ。

2周目は、5位。
あれれ?
10位前後を予想していた父ちゃんは少しビックリ・・。
3周目が4位。
あれれれ!
どうしたの??

その後も4位をキープしながら給油。
その間に6位ぐらいに落ちるが、明らかに前の2台よりもタイムが出ていそう。
こりゃ、すぐに追いつくぞ!

しかし、予定の時間になってもショウゴはなかなか帰ってこなかった。
やっと帰ってきたショウゴは、ゴーグルも付けていないし、スピードもない。
コース脇で見ている父ちゃんの方に寄ってきて
転けたらフロントブレーキがロックしたままになっちゃった。
無理矢理走ってきたけど、直せる?
」と言う。
フロントブレーキを触ってみれば、ロック自体はしていない模様。
「このまま走れると思うから、もう1周様子を見よう。
ダメなら次の周にピットで待っているから」と送り出す。


      (中央の111番がショウゴ)

 (スタートは悪くなかったが、みなさんの方が一枚上手。4位ぐらいで第1コーナーに突っ込む)

      (その後の下りで何かあったのか?10位くらいで山奥に消えていった)

       (1周目は8位。これから挽回が始まり、給油までは4位をキープ)

  (超絶テクニックのイワイさんと比べるとボ~と乗っているショウゴ)  (ショウゴのバイク人生も下り坂・・)

    (FUNクラスが登ったところをCOMPクラスは下ります)

     (台風の影響で、水が流れた溝がやっかいなことに!)
(中には、こんなになった巨大な溝も出現!)

(下りなのでビビって突っ込むと・・)      (こうなります・・)

 (スピードだけで突っ込んでも・・)      (こうなります・・)

(サイキくんは溝を手前から跳んじゃいます!)

(ショウゴは、体重を後ろに掛けてアクセルオン!)

  (FUNクラスが走らないところには、こんな沼もあったようです。)

  (FUNクラスもCOMPクラスもあった長い下りを攻めるショウゴ)

ラスト1周の時点で8位のショウゴ。
ガソリンが心配だったが、後続も近づいているので、そのまま突入。
こういうことも予想して(糸魚川は、ガス欠で痛い目に遭っているし・・)
予備の500mlの携行缶を持って走っている。

しかし、願いもむなしく、またまた帰ってこないショウゴ。
やっと帰ってきたときは12位。
聞けば、やはりガス欠になって、携行缶で給油しているうちにドンドン抜かれてしまったそうだ。

それでも、途中までは、思ったよりも良い走りが出来たし、
苦手の下り坂でも今までよりは他のライダーに付いていけたようで、
(といってもイワイさんを始めとした上位ライダーよりは、だいぶ遅いが・・)
3年目にしてやっと2サイクルに慣れてきたのかな?
やっぱり、「石の上にも三年」なのか??
不器用なショウゴは、CRF450の時にも慣れるのに三年かかったからな~。

父ちゃんも200EXCを買ったときに、もう少し我慢が出来れば良かったのか?
いやいや、そもそもモトクロッサーのCRF250があったのだから
それにリクルス付けて、サスをいじれば良かったのでは??
55歳にして、バイクも乗り方も人生も悩み始めた父ちゃん。
老後も心配だぞ・・。

そんな悩める父ちゃんの前に優勝した昼も夜も超絶テクニックのイワイさんが現れた。
イワイさん、今日は速かったね~!」と父ちゃん。
イワイさんがいつものように爽やかな笑顔で答える。
4サイクルは、右手だけでいいから楽ですわ!
と右手でアクセルを回すフリをする。

速さの秘密は、この右手にあったのか!その右手の動きがゴットハンドに見える。
いやいやゴールドフィンガーか?
超絶テクニックの秘密は、フィンガーテクニックだったのか??
瞑想が駆け巡る父ちゃん。

85ccや125ccといった小排気量の2サイクルを操ってきたイワイさんにとっては、
クラッチ操作がそんなにいらない4サイクルは、乗りやすいし、楽だったんだな。
次回からも4サイクルで出るようになったら一気に優勝候補の筆頭に躍り出るだろう・・。
それほど、昼も夜も超絶テクニックのイワイさんのフィンガーテクニックはスゴいのだ・・


(12位でゴール。2サイクルにもやっと慣れてきたのか?)  (入賞したみなさん)

帰りは、ひるがのサービスエリアで夕食。
母ちゃんにお土産を買おうとして二種類の写真をLINEで送って「どっちがいい?」と聞こうとした瞬間
ショウゴが「じぃさん、そんなことしたらまた両方!って言ってくるぞ!」と忠告。
その言葉が終わるより前に母ちゃんから「両方!」と返事がきましたとさ。

めでたし?めでたし??

PS
いろいろなことで行き詰まった父ちゃん。
いつものように一晩寝たらすべてのことを忘れましたとさ・・。

めでたし?めでたし??