[JNCC第2戦!]('17/5.4)
 

 新年度が始まった保育園は、くそ忙しい・・。
新しく入った子どもたちも保育園に慣れるまでは大泣きだ。
お母さんと離れることも大変なのだが、
それまで自分中心だった家庭生活から初めて社会に出るのだからビックリなのだ。

すべてが自分中心に動く天動説
地球は宇宙の中心にあって、太陽や月や星が、この地球の周りを回っているのだ)から
自分は、社会の一員という地動説地球やその他の惑星が太陽の周りを回っている)への大転換なんだな。

しかし、子どもたちは逞しく、段々と集団生活に慣れていく。
(小さい子の方が慣れるのが早い気がする)
そして、お母さんやお父さんも大好きだが、お友達と遊ぶ楽しさにも目覚めていく。
父ちゃんは、常々
子育ては、親でなければ出来ないこともあるが、親では出来ないことも多い!」と話している。
お母さんは良いお母さんにはなれても、良い友達にはなれないんだな。
子どもの健やかな成長のためには、家庭と保育園は、車の両輪のようなものだと思う。
それぞれには、それぞれの役割があり、
どちらか一方だけが回っていては車は真っ直ぐには進まないのだ。

本来子育ては、家庭を中心としつつ社会で担ってきた。
アフリカの古いことわざでは「子育てには、村中の人が必要である!」と言い伝えられているそうだ。
学力が世界トップクラスのフィンランドを始めとした北欧諸国でも
子育ては、村を挙げての一大事業!」と言われているそうだ。

ところが、日本の現状はどうだ?
産後鬱(うつ)が一般的な鬱(うつ)の5倍程度もあるそうだ。
人類の歴史上で考えても、母親に過大な負担が掛かる日本の子育て環境が如何に間違っていたのかが分かる数字だ。

高度成長期以降に専業主婦が増え、「父親は子育てに参加せずに外で目一杯働き、
母親は、家事育児に専念する」という日本型の子育て環境を作ってきた。
経済が成長するためには、そのような役割分担も必要だったかもしれないが、
母親が子育てを一人で担うというやり方は、母親にとっても子どもにとっても望ましいものとは思えない。
やっぱり、「子育ては、親でなければ出来ないこともあるが、親では出来ないことも多い!」んだな。

*興味がある方は、「隊長のひとりごと」にも詳しく書いてあります。
 働くお母さんへのバッシングに抗議して怒りにまかせて書いてしまいました。(笑)
 (183)週刊現代への反論('13/9)  (184)それでも専業主婦を目指しますか?('13/9)  (185)働く母親を取り巻く空気?('13/9)  

それでは、JNCC第2戦のテージャスランチ(広島)だ。
愛知県の一番東の地から広島は遠い。
そして、どうも父ちゃんたちと広島の相性も良くない。
過去の大会の思い出しても大雨だったり、チェーンが外れてしまったりと良いところがない。

しかし、一昨年の広島では、ほとんど練習もしていないタカがショウゴの前を走って
9位10位のランデブー走行を暫くしたものだから、父ちゃんは、桜の精さんと話し込んでしまったんだな。
227:サクラの精?('15/5)   
昨年は、COMP-Aクラスで一人だけタイヤセクションに挑戦せずエスケープに逃げ惑うショウゴと
疲れで頭をやられて「神が降りてきた!」と訳の分からないことを口走るタカがいた。
248: JNCC第3戦('16/5) 
JNCC1年目は、「テージャスランチ」を「デンジャラスランド」読み間違えて
「どんな恐ろしいところじゃい?」とビビりまくっていたしな。(笑)

今回も広島まで二人旅。
しかし、いつもと違うのは、ショウゴではなくタカとの二人旅ってこと。
ショウゴは、JEC中日本エリア選手権が一週間延びたせいでそちらを優先。
一人、静岡県のオーランドで中日本エリアの第1戦に出ることになった。

金曜日の夜に出発して、土曜日の明け方に広島に到着。
タカが思ったよりも頑張って運転してくれたおかげで、広島がいつもよりも近く感じたぜ。
朝になって、トヨハシ友の会のハシモトさんトヨダさん、タカハシさんと合流。
早速、テージャス山を望むパドックに車を駐めて、下見に出かける。

天気予報では、一時的に小雨が降る模様だが、コンディションは最高!
適度な散水になって明日のレースは、ベストコンディションになるはず?
「これは、気持ちよく走れそうだぜ!」とタカのテンションも上がる。

いつもは、数ヶ月ぶりにバイクに乗るのがレース当日というタカにとっては、
前回の第1戦プラザ坂下から一月しか経っていない。
その間にも少しだけバンブーランド(竹やぶ)も走っている。
モトクロス時代には、一週間に1回練習する「サンデーライダー」なんて言葉もあったが、
(サンデーライダーでは、IAには上がれないって意味で使われていたんだよな~)
タカの場合は、三ヶ月に一回の「スリーマンスリーライダー」から
ひと月に一回の「マンスリーライダー」に昇格したんだな!
(笑)

それでも、いつものようにレース終盤になってやっとバイクの乗り方を思い出すという悪循環から抜けられそうからか、
下見が進むほどに「じぃさん、オレはいっちゃうよ!」と訳の分からないことを口走る。
この性格は、誰に似たのか?
(あんたに決まってるでしょ!by母ちゃん)

しかし、テージャスランチのコースは長い。
COMPクラスで10km、FUNクラスでも8kmもある。
慢性的な運動不足の父ちゃんとタカにとっては、下見だけですべてを使い切ってしまう。
明日のレースのためにも?見えるところはドンドンカットして進んでいく。

それでも2時間近く掛かって正午過ぎにやっとパドックに帰って来た。
COMPオンリーの難所もあるのでタカとは、コースの中程で分かれてしまった。
後で聞けば、コースの下見ツアーでは、4時間近く掛かったとか!
父ちゃんなら、それだけですべての体力が終わってしまうぞ・・
(レースでは疲れないのに、下見で疲れるってどういうこと?)

ここで、遅い昼食を取りながらふとショウゴのことを思い出す。
あいつは大丈夫だろうか?
LINEを打てば、「今、消防団が終わったから、これからバイクを積んで出かける!」と返事。
「明るいうちにコースについて、下見が出来るだろうか?」と心配になったが、
地方選のIBクラスで勝てないようなら、IAの昇格なんてあきらめた方がいいからな。
いつも家族でレースをしてきたが、一人で頑張るしかないぞ。

そうこうしているうちにタカが帰ってきた。
「タカ、どうだった?」と聞けば「もう、こりゃ、いくしかないな!
とまたまた訳の分からないことを口走っている。
疲れちゃったから、最後の方は、見ないで帰って来ちゃった!」とタカ。
大丈夫か?得てしてそういう所に難しいところがあるぞ・・。

それじゃ、広島で友達と会うから甲立駅に送ってくれ!」とタカ。
そう言えば、広島で友達と飲み会をやるって言っていたな。
明日がレースなのに大丈夫か?

こんなレースをなめている父ちゃんたちに桜の精が怒ったからか?
この後、天気が急変。
雷と共に雨がザーザーと降ってきてしまった・・。
そして、下見を飛ばしたところがレース中に牙をむくとは、想いもしないタカであった。


(パドックからテージャス山が見えます。土曜日は最高の天気!)    

(夜中には、鹿が走り回っているので、辺り一面糞だらけ・・)

(今年も桜が綺麗でした。桜の精と語り合う機会はあるのか?)

  (友の会の面々と下見に出かけます)     

       (今回は、前回よりも難しいところがありました。ただし、このままの天気なら何とかなりそうです)

(パドックから見えるコース。なかなか楽しそうです!)

(タカを甲立駅に送って行った後に雷と共に大雨に!)

(10時過ぎに甲立駅にタカを迎えに行く頃には、雨は止みましたが、コースはグチャグチャ・・)

(甲立駅の桜が満開でした。タカを待つ間に桜の精と人生について語り合いました・・)

4月16日、国内最大級のクロスカントリーレースJNCCの第2戦が、広島県テージャスランチで開催。
前日夜に降り注いだ雨で、レースはハードなものになるかと思いきや、次第に路面は回復。
優れたコース設定によって大きな渋滞が生じることもなかった。
ただし、昨年の設定が「走りやすかった」という参加者の意見を反映してか、
今年は腕によりをかけて走りごたえのあるコースどりに。

注目の最上級クラスCOMP AAでは、石戸谷蓮が開幕に続いてホールショット。
トップ争いに加わる実力者達は、全員がスタートを成功させオープニングラップから先頭を巡って小競り合いが続く。
これをまず飛び出したのは、今季から2ストロークで戦う渡辺学。
次第に後続とのリードを拡大、鈴木健二や斉木達也が小池田猛を包囲し続ける「小池田包囲網」が形成された。
競り合うことでペースを抑えられ、渡辺に水をあけられる小池田だったが、
実力で圧倒する小池田、中盤には先頭争いへと展開を塗り替える。

思うようにペースをあげられない斉木が、トップ争いから落ちてしまい、
鈴木はガソリン残量の不足で全開にすることができず、これまたペースを落としてしまう。
気を吐いた渡辺だったが、燃費が悪くノーマル容量のタンクが終盤にガス欠。戦線から外れてしまった。

後半には、サザンハリケーンで3位に入った釘村忠がこのサバイバルの様相で生き残り2番手へ浮上。
終盤鈴木が釘村を捉え、ラストラップ最後まで全開の2位争い。
釘村のミスで鈴木がみごと2位へ入賞した。
小池田は、渡辺が戦列を離れてから独走で貫禄の2連勝を遂げた。

次戦鈴蘭は、高低差が激しくマシンパワーの差が生じるコース。
鈴木が得意とするコースで、今季4スト250ccで戦う小池田には不利なシーンも多い。
王者打破なるか、視線がトップ陣に集まる。   
《稲垣 正倫》


一夜明ければ、コースはグチャグチャで霧がコース全体を覆う。
イヤな予感がする。
霧が出ているレースではいつも苦戦している・・。
それも、このテージャスランチの土質は、雨が降るとツルツル・グチャグチャになって大変だ!。

すっかり、テンションが落ちたタカ。
もう、帰ろうかな~」と昨日までのハイテンションが嘘のよう。
長年生きていてレース経験が豊富なだけの父ちゃんは、気を取り直してレースに臨む。

それでも、FUNクラスが集合し始めると霧が少しはれてきたぞ。
顔なじみのオヤジたちと馬鹿話をしているとレース気分もアップ!
隣のジンバさんと話していると
「コース状況を見て、フロントタイヤをレイン用に替えてきた。
やっぱりこういうときは、フロントがしっかりと刺さらないとね!」とのこと。
雨のことなんか何にも考えていなかったいなかった父ちゃんは、完全に晴れ使用。
経験だけは豊富でもそれが身になっていないんだな・・。

しかし、ここで事件が発生。
ジンバさんの綺麗なバイクで話が盛り上がっているとチャンバーを止めているボルトが一本ないことが発覚。
レース開始までは、あと10分。
一本だけなら結束バンドでとめれば持つんじゃない?」とみんなで診断する。
ジンバさんが近くにいたケンジ監督に「どう、持ちそう?」と聞く。
「1本だけなら大丈夫ですよ!」と即答するケンジ監督。
さすが、レース経験が本物の人は違う。
ジンバさんの顔に安堵が訪れる。

とここで、チャンバー付近を覗いていたケンジ監督が叫ぶ。
「もう一箇所のボイルとも外れていますよ!」
「何とか持つ?」とジンバさん。
「間違いなくレース中にチャンバーが落ちます!」と経験豊富なケンジ監督が応える。

焦るジンバさんは「パドックに行ってくるわ!」と急いでバイクに跨がる。
もう、スタートまで8分もない・・。
スタートフラッグを持って待機しているホシノさんにケンジ監督が聞く。
もし、スタートに間に合わなくっても最後尾でスタートが出来ますよね?
そんなやりとりをしている間にパドックに向かうジンバさん。
その後ろ姿に「間に合ってくれ!」という願いと「少しくらい遅れてくれた方が良いかも?」と
複雑な思いが交差する経験だけが豊富な父ちゃん。

前回のプラザでは、ホールショットだったジンバさん。
二番手は、父ちゃんだった。
こりゃ、ジンバさんのためにも父ちゃんがホールショットを取らねば!
(どういう理屈?by母ちゃん)

そして、「テンセコンド!」というアナウンス。
静寂がコースを包む。
ホシノさんのフラッグに神経を集中させる。
フラッグが振り下ろされた瞬間にセルを押せば、一発で始動。
ロケットスタートで第1コーナーに突っ込む。
やった、ホールショットいただき!」と思った瞬間にアウトからスゴイ勢いで突っ込んでくるKTMのバイク。
カワハラさん?

ジンバさんもカワハラさんも父ちゃんよりも年を取っているくせに、
父ちゃんよりも速くてアグレッシブ!
負けずとホールショットを取った!と思った瞬間から父ちゃんもアグレッシブ!!
滑りやすいコースをガンガン攻める。
トップのカワハラさんをコーナー毎に抜きに掛かる。
とここで、気がついた。
目の前にいるのは、カワハラさんじゃなくてジンバさん!
ホワッツ、マジック?

気が動転する父ちゃん。
それでも、カワハラさんだろうがジンバさんだろうが関係ない。
目の前にいるライダーは抜くのみ!

グチャグチャのちょっとした登りの段差でインに滑り込む。
抜けた!と思った瞬間にリヤが滑って転倒。
グチャグチャなのでバイクがなかなか起こせない。
やっとのことで起こしてもこんなちょっとした段差さえも乗り越えられない。
間違いなくAクラスでダントツのベリに落ちる。
それどころか、Bクラスの野獣たちまでが迫ってくる。

こりゃ、まずい!
と走り出すが、すぐに追いつかれて数台に抜かれる。
Bクラスのトップはハシモトさんだった。
このトップグループに付いていけば、Aクラスにも追いつくだろう!
と離されないように頑張るが、
ウッズに入った最初のコーナーで目の前のライダーが転倒。
ラインを変えて抜こうとすれば、あっという間にフロントが流れて転倒。
メチャ、滑るじゃん!
この転倒で、Bクラスでも後ろの方になる。

ツルツルのウッズを超えて、急な登にまで来れば、すでに大渋滞が起こっていた。
コース幅も広くないので、上がるラインもない。
Aクラスの人は、ほとんどいない。
Bクラスのトップグループが通過した後に起こった渋滞だろう。

しかし、渋滞の中に見慣れたグリーンのバイクが見える。
ヤマモトさんだ!
ヤマモトさんもどこかで転倒したのか?
やはり、こういうコンディションでは、まずは無難に1周を走りきらないと辛い!
ヤマモトさんの後ろに付き、ラインを探る。
FUN-Aクラスで何回もチャンピョンを取っているヤマモトさん。
もう、この人に付いていくしかない!

うごめいているバイクの集団に一瞬隙間が出来た。
その隙間に突入するヤマモトさん。
すかさず付いていく父ちゃん。
ヤマモトさんが転んだり止まったりすれば、間違いなく突っ込む。
しかし、父ちゃんは長年のレース経験でヤマモトさんの凄さがよく分かっている。
滑りやすい登りをリヤをフリフリ登り切るヤマモトさん。
父ちゃんも何とか一緒に登り切ったぞ。

しかし、このタイムロスでずいぶんと遅れてしまった。
その後は、地味に頑張りましたよ。
グチャグチャ・ツルツルのコースを転ばないように転ばないように走ったぞ。
それでも、何回も転んでしまったが・・。

今回もそんなに疲れないままゴール。
結果は、11台中の9位。
FUN総合でも22位。
まるでダメだった。

ゴール後パドックを通っていけば、ジンバさんに出会う。
ジンバさん、よくスタートに間に合いましたね?」と言えば、
「スタート直前に一番アウトに入れたので、このバイクならいけると思ったんだ!」と勝者の貫禄。
でも、コースがすごく滑っていたから誰かを先に行かして2番手で回る作戦にしたんだよ!」とのこと。
その作戦にまんまとハマり、自滅した父ちゃん。
はい、経験だけを無駄に積んでしまった父ちゃんでした。


(レース当日のテージャスランチ。この後、霧はなくなっていきました)

(パドックでお隣さんになったご夫婦。
定年後に夫婦でレースに参加されているステキな方々でした。
レース会場では、こんなステキな出会いがあるのも魅力のひとつです。
また、どこかのレースでお目にかかれると嬉しいな~)

(年甲斐もなく元気いっぱいの父ちゃん)

(ゼッケン2番は伊達じゃない!Bクラストップライダーの貫禄が付いてきているハシモトさん)

          (こちらは、やるときにはやる男!トヨダさん)

(例年にもまして桜が満開!今年も桜の精とお話しが出来るのか?)


(FUN-Aクラスのスタート。アウトから飛び出すジンバさんに2番手の父ちゃん。
コースが大変滑りやすかったので、ジンバさんは、誰かを先に行かす作戦に変更。
元気が有り余っている父ちゃんは、その作戦にまんまとハマり抜きに掛かって転倒。
その後の転倒を繰り返して自滅・・情けないです・・・・・・・)

(Bクラスのスタート、ホールショットは、ハシモトさん!)

(Cクラス7位のトヨダさんとBクラス4位のハシモトさん。座り込んで反省しているのが父ちゃん)

午前中のレースも終わって、いよいよCOMPクラス。
朝方は、グチャグチャ・ツルツルだったコースもみるみる回復。
見渡せるコースに限っては、ホコリも立たないベストコンディション!
FUNクラスのレースの時には、すっかりやる気をなくしていたタカも復活!
オレの時代が来た!」とか「いっちゃうよ~!!」と訳の分からないことをまたまた口走っている。
いったい誰に似たんだ?
気分が上がったり下がったりと忙しいジェットコースター男だが、
スリーマンスリーライダーからマンスリーライダーに昇格?できたので、その気持ちも分かるぞ。

そして、COMPクラスのスタート。
相変わらずAAクラスのスタートはカッコいいぜ!
Aクラスのタカのスタート位置は、1列目中央。
悪くない位置だぞ。

フラッグと共にスタート。
タカは、6,7番手で第1コーナーをクリアーして、そのままモトクロスコースの方に消えていく。
まぁ、成績は期待できないので(笑)すこしでも楽しんでこいよ!

1周目の集計地点では、12位。(実際に1周するのは、2周目以降)
マンスリーライダーとしては、まずまずの順位。
しかし、この後に下見を飛ばした難所が待っているぞ!

そして、2周目。
心配した通り、タカはなかなか帰ってこなかった。
後で聞けば、やはり下見をしなかった難所で崖から転げ落ちたそう。
これで、順位はいっきに落ちて21位。

その後も20位前後でウロウロして1時間30分で給油。
「調子はどうだ?」と聞けば、
すげ~、楽しいぞ!でも、もう満足かな?」と言い残して去って行く。
「目標は、20位以内だぞ~!」とピットアウトするタカに気合いを入れるが、耳には届いていない様子。

とここでショウゴのことを思い出す!
すっかり忘れていたが、ショウゴも中日本エリア選手権で頑張っているはず。
LINEで「どうだ?」と打ってみる。
レース中なので返事は来ないと思っていたら
今は、一番だけどオガワさんて速い人がいて2~3秒しか離せない!」と返事。
JNCCとは違ってJECはオンタイムエンデューロなので、
順調にルートを走れば、1周毎に休むことが出来る。
LINEを打つ余裕があるのだから、まぁ大丈夫でしょう!

給油が終われば、もうやることもないので、COMPしか走らない難所を見に行く。
トコトコと歩いて、難所の登に行けば、久々にヤマケンさんに出会う。
聞けば、今はチェーン会社にいると言うこと。
かっては、静岡でヤマケン軍団を率いて活躍していたヤマケンさん。
以前、JNCCにも参戦したことがあったが、やはり元モトクロスIAの腕は健在だった。
ライダーたちを応援しているヤマケンさんに「走りたくなっちゃうんじゃない?」と聞けば、
「そうですね~」と笑顔で答える。

そうこうしているうちにAA1クラスのダイキが難所の登りにやってきた。
今まで全日本モトクロスとの兼ね合いからスポット参戦だったが、今年は全戦をCRF450RXで参戦するそう。
その姿を見たら、天竜川のサンドコースをRM125で疾走していた頃を思い出した。

当時は、まだ父ちゃんもバリバリのIBで(もう、老いぼれIBだったわよby母ちゃん)
ショウゴがNAぐらい、タカはジュニアくらいだったか?
いつも家族でモトクロス中部選手権を転戦していたので、
これまた家族で転戦していたダイキ家とは、よく会っていた。

と言っても、オヤジが元ワークスラーダーのダイキやリョウタと、
オヤジが元豊橋港の捨て犬!といわれた父ちゃんでは、やはり息子たちの出来も違ったようで、
小さな時から活躍するダイキやリョウタと楽しんで乗っているだけのショウゴやタカでは雲泥の差だった。
その頃、IAで活躍していたのがヤマケンさんなんだな。
もう、十数年前の話だが、こんな広島の山奥の谷底で出会えて嬉しかったな。

そんなことを思い出していると、先に登っていった2台のバイクが接触して転倒。
完全にダイキのラインをふさいでしまった。
残されたラインは、根っ子がウヨウヨと出ている難しいライン。
それでも登っていくダイキ。
しかし、あと少しというところで根っ子に弾かれて転倒。
「ダイキ、がんばれ~!」とヤマケンさんと応援。
木にバイクが引っかかってリカバリーに手間取ったが、何とか登頂。
その後、しばらくしてタカが現れる。
一番無難な遠回りのラインを慎重に登っていく。

ヤマケンさんに別れを告げてコースを移動。
残りのレース時間は30分を切っている。
ゴール地点に向かう途中でタカがやっていた。
「タカ、がんばれ~!」と手を振るとゆっくりこちらに近づいてくる。
バイクでも壊れたのか?と思っていると
じぃさん、オレはもう疲れた。3時間は長い。もう満喫した!」と口走る。
「今、19位だから何とか20位以内でゴールしろ!」と声を掛けるが
首をフリフリしながら走り去っていく。

この様子を逐一LINEで母ちゃんに連絡するけなげな父ちゃん。
母ちゃんの返事は「今、ナホとパンケーキを作っているの!」と
パンケーキの写真とふざけた猫(ポポ)の写真が送られてきた。

  (母ちゃんとナホはパンケーキ祭り!)        (元野良猫のポポも幸せそう?)

しばらく歩いて行くと友の会のタカハシさんにも出会う。
「がんばれ~!」と応援すると手を上げて応えてくれる。
タカとは大違いだぞ!

タカハシさんは、この頃バンブーランドで走り込んでいる。
その成果か?COMP-Bクラスでも上の方を走っている模様。

そして、ゴール。
タカは、順位をひとつ上げて18位。
マンスリーライダーとしては、頑張った方じゃない?
タカハシさんは、4位。
スゴいぞ!
やっぱり、バンブーランドでの練習成果か?

パドックに行けばすでにタカが帰っていてへたり込んでいた。
「タカ、あれから順位が落ちると思ったけど、ひとつ上げたじゃん」と言えば、
もう、いい・・。体がビックリしている!」とヘロヘロで応える。
そりゃそうだよな、一日500歩しか歩かないときがあるような生活をしているヤツが、
いきなりレースで3時間も走るってのが、どだい無理な話だよな。

友の会の人たちの活躍と不甲斐ない成績の父ちゃん一家。
いつものように逃げるようにコースを後にしましたとさ。

めでたし?めでたし??

PS
帰りの車では、「頭が痛い!」と軽い熱中症になっていたタカだが、
2時間ぐらい寝たら元気回復。
テージャスランチのコースは、なかなか面白かったぞ!
広島でこんなに気持ちよく乗れたのは、初めてだな!
」と嬉しそう。
ショウゴからも「勝ったよ!」とLINEがあった。
広島は、遠かったけど、楽しめたから良かった良かった!

      

(COMP-Aクラスのスタート。オレンジのウェアーがタカ。6,7番手で第1コーナーを通過)


(コースを攻めるタカ。スタートは、頑張ったのですが、下見をしていない難所で谷底に転げ落ちて21位に落ちました)
(オーランドのブログより)
(テスト区間を攻めるショウゴ。このときが一番タイムが出たそう。
「じぃさん、スムーズに走るよりやっぱりアクセルを開けた方がタイムが出たぞ!」
とまるで初心者のように嬉しそうに話してくれました)

(友の会のエグチさんは、JECナショナルクラスで2位!父ちゃんも出たかったぜ!)

レース中にも関わらず、父ちゃんに寄ってくるタカ。「もう満足した!」そうです。(笑)
           Before】

      (レース前の元気なタカ!)
          【After】

    (レース後のヘロヘロタカ!バイクもフロントフェンダーが吹っ飛んで無残な姿に・・)

(COMP-Bクラス4位のタカハシさん。また、バンブーランドで練習しましょう!)

(ショウゴの賞品とそれを貰って喜ぶ母ちゃん。
父ちゃんもいつかは賞品を母ちゃんにプレゼントするぞ!
「期待しないで待ってるわ!by母ちゃん)