ハチとの戦い!('17/10.29)
 
 9月10月と、この中部地方にも大きな台風が来た。
父ちゃんの大切な竹やぶにとって風は大敵。
今まで、群生していた竹やぶにブルでコースを作ったので、
強い風が吹くとコース脇の竹が倒れてしまうんだな。


   (台風が一回直撃するとこの有様)

  (コースの三分の一ぐらいは、水没してしまいます)

今回の台風でも、たくさんの竹が倒れてしまい、コースを塞いでいた。
その竹を排除していたときに事件は起こった!
いつものように折れていた竹を切り、邪魔にならないところに差し込んでいたとき、
大きな羽音と共に帽子のヒサシに数匹の大きなスズメバチが襲ってきた。
8~10月頃が一番攻撃性が増すようだ)

ビックリした父ちゃんは、逃げた!
ダッシュで逃げた!!
すぐ後ろで凄まじい羽音が聞こえる。
振り返れば、3匹のスズメバチが編隊を組んで飛んでいた。
目が合った気がした。

その瞬間に転倒。
刺される!と思ったら黒い帽子に止まるのが分かった。
帽子を振り払う父ちゃん。
一瞬たじろぐスズメバチ。
すぐさま帽子をかぶって逃げる。
また、追いかけてくるスズメバチ。
100mほど走ってやっと羽音が聞こえなくなった。
あ~ビックリした!
黒い帽子をかぶっていたおかげで助かったぜ!
どうやら、あいつらは黒い物に向かってくるらしい・・。


(これがスズメバチ。デカくてとっても凶暴です!)

(父ちゃんを救ってくれた日よけ付きの帽子。
 竹やぶのヤブ蚊対策でいつもかぶって作業しています)

普通の人間なら、「あ~刺されなくって良かった!」で終わるだろう。
しかし、父ちゃんは違う。
父ちゃんは、戦う男だ!

思い返せば、ハチたちとは数々の修羅場を演じてきた。
父ちゃんが高校生くらいまでは、ニワトリを500羽くらい飼っていたので
その鶏舎にたくさんの蜂の巣があったんだな。
小さな時には、悪ガキたちで蜂の巣に石をぶつけて遊んでいた。
怒ったハチが襲ってくると喜んで逃げていた。
足の遅いヤツが刺されることはあっても、
逃げ足がチョー速い父ちゃんが刺されることはなかった。

中学生くらいの時は、殺虫剤を二丁拳銃のように両手に持って戦っていた。
次々と襲ってくるハチを撃ち落としていた。
今思えば、この頃のハチは、まだ小さな奴らだった。

高校生ぐらいになるとバトミントンのラケットが父ちゃんの武器になった。
(友達とバトミントンでよく遊んでいたんだな)
この頃は、もう小さなハチは父ちゃんの敵ではなくなっていた。
そんなザコは、友達に退治させていた。
父ちゃんの敵になるようなハチは、アシナガバチだ。

戦い方は、シンプルだ。
大きな蜂の巣を見付ければ、
父ちゃんがラケットを一本持って蜂の巣に近づいていく。
5mほど近づくとハチが警戒し出すのが分かる。
もう一歩進む。
ハチの偵察隊が一匹飛んでくる。
それをラケットで打つ。
バシッ!
粉々になってハチが吹き飛ぶ。

もう一歩進む。
2~3匹のハチが飛んでくる。
バシッ!バシッ!!
また、もう一歩進む。
またまた、襲ってくるハチ。
バシッ!バシッ!!バシッ!!!

こうやって一歩一歩蜂の巣に近づいていくんだな。
戦うこと1時間。
父ちゃんの回りには、ハチの残骸が散らばって、
最後にもぬけのからになった蜂の巣だけが残る。
その巣を取って、ポイッと地面に捨てておく。
後は、アリのエサになっていく。


 (コイツがアシナガバチです)

 (アシナガバチの巣。知らずに近づくと大変!)

今までもスズメバチと戦ったことはあった。
この頃は、主に強力な殺虫剤だな。
特にお気に入りは、ハチ・アブ・マグナムジェット!
「バズーカ方式の強力噴射で巣ごとハチを撃退します」
と謳っているだけのことがあり、10mくらいは噴射する。

実は、うちの保育園には、各クラスにこれが配備してある。
ハチがお部屋に入ってきた時用?
いえいえ、こんな物を部屋の中で噴射したら大変だ。
これは、不審者用なんだな。

よく学校では、刺股(さすまた)なんかが、職員室に置いてあるのだが、
はっきりいってあんな物は役には立たない。
だって、不審者が来てから職員室に取りに行っていては、その間に子どもたちが襲われてしまうし、
何より、刺股の弱点は、不審者に手で持たれたらそれ以上の攻撃が出来ない。
ましては、先生は女の人が多い。

だから、マグナムジェット!なんだ。
これなら、不審者に近づく必要もなく、向かって噴射するだけ。
こんなものを噴射されれば、目も開けていられないだろう。
もちろん、取り扱い説明書には「人に向けて使用しないで下さい!」と書いてある。
しかし、「悪い人に向けて使用しないで下さい!」とは書いてないからな(笑)
何より、園児の命が第一なので、
オレが責任持つから、いざとなったら躊躇なく使え!」と先生たちには言っている。

みなさんも大坂の池田小児童殺傷事件というのを知っていると思う。
(児童8人が死亡、教師含む15人が重軽傷を負った事件)
このとき、児童が死んだクラスと無傷だったクラスがあるんだ。
死んだクラスは、先生が何も出来なかったり、
児童を置いて職員室に助けを求めに行ったクラス。
無傷だったクラスは、先生がとっさに不審者にイスを投げたり戦ったクラス。

だから、本園では、不審者がいきなり入ってきたら、
何でも良いから近くにある物を「叫んで投げろ!」と先生たちに教えている。
どんな小さな物でも飛んでくれば、人は一瞬たじろぐ。
声を出せば、誰かが気づく。
その気づいた人が各クラスの配備してあるマグナムジェットを不審者に向けて噴射する。

声さえ出せば、オレが飛んでいく!
母ちゃんも、「あんたは普段は役には立たないが、
いざとなったら何とかしてくれそうだから結婚した!
」と言ってくれているぞ。
それに、うちの園には、父ちゃんを含めて7人も男がいる。
(保育園では珍しいぞ!)
それに、イシカワ先生は、応急手当普及員、
マサト先生とショウゴが応急手当指導員の資格を持っている。
また、全職員が、応急手当の研修も受けているんだな。
やはり、子どもたちの大切な命を預かっている保育園なので、
これからもいろいろな対策を考えていかねば・・。

話を、スズメバチに襲われたところに戻そう。
命拾いをした父ちゃんは、逃げ帰ったわけではない。
今回は、バトミントンのラケットもなく、
ましてやマグナムジェットもない丸腰父ちゃんだ。

しかし、血が騒いだ。
ハチたちとの数々の修羅場を思い出した。
どうしても相手の正体を確かめたくて、そっと近づいてみた。
大きな巣が見えたと思ったとき、巣からスズメバチが出てきて
一直線に父ちゃんの方に向かってきた。(ヤツら、警戒してやがった!)

またまた、走る父ちゃん。
スズメバチの羽音が近づいてくるのが分かる。
またまた、転ぶ父ちゃん。
「刺される!」と思った瞬間、またまた黒い帽子に飛びつくスズメバチ。
父ちゃんは、立ち上がって走った。

100mほど走って、また転ぶ。
まだ頭の上で羽音が聞こえる。
帽子を取ってみれば、一匹のスズメバチが、帽子に針を刺して取れなくなっていた。
ビックリさせやがって!
父ちゃんは、スズメバチを踏みつぶした。

今回のことで分かったことは、スズメバチの攻撃性だな。
あんなにしつこいヤツらだとは思わなかったぜ。
そして、スズメバチの弱点は、あの巣の構造だ。
大きな丸い巣だが、出口はひとつ。
ここにマグナムジェットを当てれば、もうおしまい。
翌日の早朝には、マグナムジェットを持った父ちゃんと全滅したスズメバチがいましたとさ。

めでたし?めでたし??


(父ちゃんの武器、ハチ・アブ・マグナムジェット)

(父ちゃんを襲ったスズメバチの巣。
 ここに切った竹を突っ込んでしまったから、さぁ大変!)

PS1
スズメバチによる死者は、クマや毒蛇よりも多いそうだから、
みなさんも気をつけて下さいね。

PS2
現在(10月29日)、父ちゃんは寝たきり状態。
実は、10月28日(土)に先週直撃した台風21号の後始末を竹やぶでやっているときに
ギックリ腰になってしまった。
今日も台風が来る予定だし、どうしよう?
まぁ、そんなにひどいギックリ腰ではないようなので、
今日一日寝ていれば、月曜日には保育園に行けるでしょう・・。

めでたし?めでたし??