祝:IA!!('17/11.21)
 
もしもしカメよ、カメさんよ~♪という歌もある「ウサギとカメ」。
この昔話は、
足の速いウサギがカメと競争をするのだが、
先行していたウサギが油断して寝ている間に
カメに抜かれて負けてしまうと言う話なんだな。

過信して油断していると痛い目に遭う!
カメさんのように地道に努力を続けていると最終的には大きな成果を得る!
という教訓にもなっている。
父ちゃん一家も子どもたちが小さいときには、よく昔話を聞かせていたな~。
親があれこれと言いすぎるよりもこういった昔話を聞かせる方が、
子どもたちの心には届くこともあるんですよ。

さて、10月7/8日は、中日本エリア選手権の最終戦(2days)だった。
今年初めて参戦したJECの地方選。
モトクロスで言えば中部選手権みたいなモノだな。

ここでIBクラスのシリーズチャンピョンになれば、IAクラスへの昇格が出来る。
本来なら全日本選手権で3位以内に入れば良いのだが、
北海道(日高)の2デイズに出られないので、ハードルが高い。
そこで、今年のショウゴは、この中日本エリア選手権をメインにしてやってきた。

全6戦中の5戦を静岡県のO LAND PARKで行う中日本エリア選手権。
このコースは、小さいのだが、そのハードさは地元でも有名。
運営しているのは、モトクロスでも有名だったオオタさんが主催するTEAM RABBIT(M.C.S.KURITA)。
二人の息子さんとは、モトクロスのIB時代に父ちゃんと一緒に走っていたぞ。
(二人ともさっさとIAに昇格していってしまったが・・)
その後のオオタ兄弟は、エンデューロで活躍することに!
そして、2014年にこのO LAND PARKをオヤジと一緒にオープンさせたんだな。
だから中日本エリア選手権は、オオタさん一家が中心となっているアットホームな運営。
その分、オオタさんの思いがいっぱい詰まった大会なんだ。

最終戦を前にしてランキングトップはショウゴ。
第3戦までは、ショウゴ、スズキさん、カメダさんの三人の争いだったが、
第4戦にスズキさんがエントリーしなかったのでショウゴとカメダさんの一騎打ちになっていた。
第1戦・2戦と勝っていたショウゴだったが(第3戦は全日本富山大会)
第4戦では、ついにカメダさんが優勝。
しかし、まだ2位のカメダさんとは、18ポイント差があるのでリタイヤさえしなければ大丈夫でしょう。

みんなから「カメちゃん、カメちゃん!」と親しみを込めて呼ばれているカメダさん。
噂では、まだバイクを本格的に初めて3年くらいと言う話だ。
3歳からバイクに乗っているショウゴの方が、スピードだけはあるが、
このO LAND PARKをホームコースとしているカメダさんは、地道な努力を続けている。

消防の救急隊員というカメダさんの体は、消防団で遊んでいるショウゴとは、
比べものにならないくらい鍛え上げられている。
体力なら断然にカメダさんでしょう!
ハードなレースが二日間も続くので、何があるのかは分からないぞ。
スピードのショウゴか?鍛え上げられた甲羅(筋肉)を身に付けているカメダさんか?
こりゃ、面白い戦いになりそうだぜ。
言い忘れたが、父ちゃんもFreeRide250でナショナルクラス上位を狙っているぜ!
(誰も興味がないぞ!by関係者一同)

週末の雨が心配されていた金曜日に
O LAND PARKのHPに熱いメッセージが載った。

10月7/8日開催の中日本EDエリア選手権について 2017-10-06 08:40:36 | 日記

今週土日で開催のエリア選手権です。

雨予報が出ていますが予定通り開催します

参加者の皆さん、スタッフの皆さん

宜しくお願いします。

最終戦に相応しい熱い2日間にしましょう

一日目のブリーフィングが始まった。
最終戦と言うことや2デイズということもあり、参加者はいつもより少ない。
しかし、その分、ランキング争いも激しさを増している。
コースは、明け方まで降っていた雨でグチャグチャ。
一部をショートカットしての開催だ。

小さなコースですが、どの大会にも負けないくらいハードでテクニカルな大会です。
二日間、スタッフ一同も頑張りますので、みなさんも思いっきり楽しんで下さい!」
と主催者のオオタオヤジが熱く語る。

オンタイムエンデューロは、そのルール上、スタッフの数が多い。
だからレースを主催しても苦労ばかりが多くてとても儲かるモノでもない。
ホント、オフやオンタイムが好きでたまらない人たちが運営しているんだな。
そんな沢山のスタッフの中に雑誌で見たことがある顔がある。
ひょっとしてISDEの全日本代表のナメガワさん?
ナメカワさんって静岡の人なの??

まだまだ分からないことだらけのオンタイムエンデューロだが、
この二日間でショウゴのIA昇格が決まる。
ショウゴの顔つきもいつもより気合いが入っている気がするぞ。

さぁ、Day1、5時間の戦いの始まり始まり~!
まずは、ランキングトップのショウゴからスタート。
その後をカメダさんが追う。
父ちゃんもナショナルクラスの後ろの方でスタート。
このコースは、晴れていても充分にハードなのだが、濡れているとほとんどハードエンデューロ。
ちょっと気を抜くと谷底に落ちて、リカバリーするだけで大騒ぎだ。

1周目は、実質下見なので慎重にコースを走る。
それでも何回かスタッグしかける。
その度にFreeRide250の登坂能力に助けられる。
やっぱり、お山の中では最高に良いバイクだぜ!
欠点は、スピード勝負のテスト区間。
でも、ここのテスト区間は、短いので何とかなるでしょう!

コースの最終チェックポイントの山の中腹でスタッフがタイムカードをチェックする。
そこにナメガワさんがいて、「がんばってください!」と声を掛けてくれる。
オンタイムは、ルート区間やテスト区間でのチェックが必要なので、スタッフとの接点も多い。
そこでいろいろと声を掛けてくれることもあるので、元気をもらえることも多いんだな。

この山のチェックポイントからパドックの方を見ると
ちょうどショウゴがテスト区間を走っているのが見える。
毎戦セクションが変わるテスト区間だが、
今回はイヤらしい間隔で丸太が組んであり、かなりテクニカル。
その上、泥が付いてツルツルなので、ショウゴも苦労している様子。

山を下れば、そのままテスト区間。
時間もぎりぎりだったので、急いでスタート。
しかし、第1コーナー後にある丸太に引っかかり、タイムロス。
その後の丸太も上手くいかず、グタグタでゴール。
1周目のテスト区間なので、タイム測定はないが先が思いやられるぜ。

結局、一日目はコースコンディションが悪かったので、
オンタイムで走れない人もいて、父ちゃんがナショナルクラス5位で、
ショウゴがIBクラス1位だった。
ショウゴに「丸太でずいぶん手こずっていたみたいだけど、よくカメダさんに勝てたな?」
と聞けば、「カメダさんもミスしていたからな!」と応える。
「そう言えば、じぃさん、レース後にナメガワさんに会ったら、
丸太の越え方を教えてくれたぞ!」とショウゴ。
「オレが失敗していたのを山の中腹のチェックポイントから見ていたらしく、
失敗していた理由を教えてくれた」という話だった。

さすがは、日本代表。
あんなに遠くから見ていただけで、ショウゴの欠点が分かったのか!
それをわざわざ教えてくれるなんて、何て良い人なんだ!!
ショウゴよ、もしお前がIAに上がったら、
速いIAには、なれそうもないから(笑)みんなに好かれるようなIAになってくれな!


   (一日目のスタートをするショウゴ)

そして、二日目。
コースは、ベストコンディション!
ホント、気持ちよく走れたぜ!
ショウゴは、相変わらず丸太で苦労していたが(笑)今回は、完走が目標。
そうすれば、IA昇格も決まる。

最終周を残してカメダさんに少し負けていたが、まだまだ挽回が出来る差だぞ。
と、ここで信じられないことが起こった。
自分のスタート時間を確認してスタート地点に向かったショウゴが、まさかの2分早着!
「お前、ちゃんとタイム表と時計を見ていたよな!」と聞けば、
「どうしてなんだろ、記憶にございません!」とまるでどこぞの政治家のような返事。
これで、カメダさんが優勝!
やっぱり、最後はカメさんが勝ちましたとさ。

めでたし?めでたし??

PS1
二日目は2位だったショウゴ。
しかし、Day1とDay2の総合タイムでは、1位だったようだ。

PS2
早着して、みんなに笑われていたショウゴだが、パドックが隣の人から
ケンジ監督もこの前の日高で5分の早着をやっちゃったからしょうがないよ・・
と慰められていた。
雑誌によると早着してしまったケンジ監督は
まるで素人さんのようなことをしてしまいました~!」と笑っていたそうだ。
ショウゴの「記憶にございません!」より余程清々しいぞ!

PS3
何とかIAに昇格できたショウゴ。
しかし、IAクラスのメンバーから見れば、今度はショウゴこそがカメさん!
「ウサギとカメ」のカメさんのように地道に努力を続けられるかどうかで
なんちゃってIAライダー?」になるのか「ホンモノのIAライダー!」になれるのかが決まってくるぞ。
今後のショウゴに期待だな!
そんな父ちゃんの期待にショウゴが応える。
「オレは来年、消防団で忙しいからどれだけバイクに乗れるか分からないぞ!」だそうです。

めでたし?めでたし??


(総合優勝は、ショウゴ。
来年からIAクラスで走りますが、笑わないで下さいね)

(家に帰ったら、母ちゃんとタカが喜んでくれました。撮影:ナホ)