「今シーズン開幕!('18/5.3)
 
 いよいよ始まりました!今年度のレースシーズンが!!
父ちゃんたちの第1戦は、JECの広島(テージャスランチ:4/15)からだぞ。
ホントは、JNCCの第1戦(プラザ阪下)に出たかったのだが、
保育園のお遊戯会とバッティングして参加できず。
前回の「今が旬!」にも書いたように、この時期の父ちゃんは、速かった!
惜しかったぜ。恐ろしいことがが起きるはずだったのに・・
(まだ言っている・・by母ちゃん)

と言うことで、広島に向けて金曜日の夜遅くに出発。
今回もいつものようにショウゴと二人旅だ。
タカは、これまたいつものように土曜日の23時38分に甲立駅に到着予定。
これまたいつものようにセキソーボディー製のグランドハイエースキャンピング使用に
バイクを三台積んで広島に向かう。

しかし、なんとこのクルマでの長旅も今回が最後。
14年間、28万キロ走ったクルマも4月末の車検で更新しないことに決めたんだ。
エンジンはまだまだ大丈夫だったが、車体関係がヤバくなってきたので、
コースターに変えることを決心したんだな。(このクルマの前が、コースターだった)

ホント、このクルマは、家族五人がお世話になって、思い出がたくさん詰まったクルマなんだ。
14年前と言えば、ショウゴが14歳でタカが12歳、ナホはまだ9歳だぞ。
父ちゃんと母ちゃんだって42歳!
42歳なんて、36歳でモトクロスにカムバックしてからまだ6年。
バリバリの現役モトクロスIBライダーだった頃だぞ。
(いや、もうずいぶん落ちぶれていたぞ!by関係者一同)

ショウゴがちょうど父ちゃんのCRF250に乗り始めて、タカが80の頃か?
ナホは、65で元レディースチャンピョンのヨウコちゃんと一緒に走っていたな~。
いつも週末になると家族全員で練習に行ったり、レースに行ったりしていた時期だった。
楽しかったな~。良いクルマだったな~。

この14年間には、いろいろなことがあった。
ショウゴが、初めて全日本IBクラスの予選を通ったときは嬉しかったな~。
タカや父ちゃんも一度くらいは、予選を通ると思ったのに夢と消えた・・
(妥当なところじゃない。by関係者一同)
いつしかモトクロスからエンデューロやエンデューロクロスに移り、
ハードエンデューロにも手を出したことがあった。

そして、今シーズンからショウゴが念願のエンデューロIAライダー。
タカは、申請すればIBに昇格できたと思うのだが、
「オレは、もう1年ナショナルクラスで頑張る!」ってことで新設されたNAクラスに。
5月で57歳になる父ちゃんは、一番下のNBクラスからの再スタート。
ゼッケンの下地もモトクロスと同じでIAクラスが赤色、IBクラスが青色、
NAクラスが黄色で、NBクラスが白色だぞ。
36歳以来の白色ゼッケンが懐かしいぜ!
と言うよりも悲しい・・。

競っていたナショナルクラスの速いライダーがこぞってIBに昇格していったので
オレは、勝ち癖を付けるぞ!」とタカはNAクラスで勝つ気満々。
それに比べて、ショウゴは「IAでどこまで通用するのか?」と不安でいっぱい??かと思えば、
あのケンジ監督やクギムラさん、タカセさんと一緒のクラスで走れるなんて夢みたいだ!
と喜んでいる。
この脳天気なところは誰に似たんだ?(あんたに決まっているでしょ!by母ちゃん)

ショウゴやタカにとってモトクロスIAライダーは、あこがれの存在。
ましてやワークスライダーなんて、サインを貰って喜んでいた存在だからな。
曲がりなりにもそんな人たちと同じクラスで走るのだから、他のIAライダーにも迷惑を掛けるなよ。

ショウゴの目標は、IAクラス10番台!(良くて17~18番くらいか?)
エントリー数が23台なので、こんなところか?
本人は、もう少し上を狙っているようだが、IB時代のタイムを考えればこんなもんでしょう。

タカは、キッパリと優勝を狙っている。
速いライダーがみんなIBクラスに昇格したので、
勝って、G-SHOCKかヘルメットをデットしてやるぜ!と燃えている。
(お前の人生は、賞品狙いか?)

父ちゃんの目標は、NBクラスの5位くらい。(密かに表彰台も狙っている)
速いライダーは、みんなNAクラスにいったので、
全日本でNAクラスに昇格してやるぜ!と燃えている。

(誰かに似てるぞ?)

そんな燃えまくっている父ちゃんにタカが言う。
じぃさん、甘いな。モトクロスからJECに流れてくるライダーだっているから、
何人か速いライダーがいるはずだぞ。

ましてや、残っているライダーの中でもじぃさんは、遅いぞ!」
お前に言われたかないわ!NAにだってきっと速いライダーがいるぞ!!」と父ちゃん。
レース前から父ちゃん一家は、ヒートアップだぜ!
可哀想に、速いライダーしかいない、IAクラスのショウゴは蚊帳の外・・

ショウゴと交代で運転しながらテージャスランチに着いたのは、朝の7時頃。
朝早くから駐車場整理をしてくれていたナカニシさんが
ナカジマさん、IAライダーは場所が取ってありますよ!」と教えてくれる。
そう言えば、JECからのメールで
IAライダーは、希望すればパドックをゼッケン順に割り振ります!」って連絡があった。
ありがとう~!なんか、得した気分だぞ。

お天気は曇り。
しかし、雲行きが怪しいので、急いでバイクを降ろして下見に出かける。
天気予報だとお昼前から雨が降り出して、夜頃には15mm程のまとまった雨になる模様。
日曜日には、雨が止みそうだが、グチャグチャなのは間違いない・・。
ショウゴは、FIM規格のタイヤなので、リアにVRM-211
タカがX20で、父ちゃんがAT81。
フロントは、全員IRCのV-35だ。

今回のコースは、前半が約5.5kmのルートで後半が4kmのテストといった感じ。
テストコースは、一昨年のモトクロスコースをメインとしたところでもなく、
昨年のような沢と山をメインとしたところでもない、残りのコースって感じ。
コースマップを見る限り、そんなに難しくはないでしょう。


(これが今回のコースマップ。黄色がルートで赤色がテスト区間です)

(長年お世話になったグランドハイエースキャンピング使用にバイクを三台積んで出発!)

(朝7時頃のパドック。参加台数が少ないのでJNCCよりも余裕があります)

バイクを降ろしてテントを張れば、でかい犬がまとわりついてきた。
見れば、1年前に遊んだオーナーの犬だ。
覚えていたのかどうかは分からないが、下見にまで付いてきたぞ。

今回のテストコースは、フラットコーナーも多く、速く走るのが難しそう。
八の字みたいな地味な練習をしてこなかった父ちゃんたちには苦手なコースだな。
山の部分やテージャス山に登るところも、今の状態なら全然大丈夫。
でも、これから夜に掛けて大雨だからね・・。
広島の雨には、良い思い出がない・・。


 (ここが、テストのスタートとゴール地点)  (見えるところはすべてテスト区間。奥に見えるのがテージャス山)

(ショウゴのうしろがオーナーの犬、案内をしてくれているのか?)

(テージャス山を登るテスト区間。結局、雨の影響で一部カットされました)

  (こんな沢っぽい所も少しありました)

         (でかい犬が、でかい顔をして案内をしてくれました?)

テスト区間の下見が終わり、ルート部分の下見をするべきかどうかをショウゴと話し合えば、
二人とも「疲れるから止めよう!」と一致。
だから勝てないんだ~!」と天から声が降ってきた気がするが、
サッサとクルマに戻ってお昼寝。

4時頃になって、ポツポツと降りだした雨の中をお風呂に向かう。
予報通り、雨はドンドン強くなっていく。
あ~あ、今日レースだったら良かったのに!」と二人でため息。

ゆっくり、お風呂に入って、ゆっくり食事して、極楽極楽。
タカを迎えに行くのには、まだまだ時間があるので、コンビニでデザートを買って一休み。
美味しいデザート食べながら極楽極楽。
普段の生活を考えると、レースに行っている方がノンビリしているぞ。
それでたくさん食べて、たくさん寝ているから太る訳ね。
父ちゃんは、自慢じゃないがレースに行くと、いつも太って帰ってくる。


   (お風呂に着く頃には、こんな雨に!)

(いつものように最終電車で甲立駅に着いたタカ。「広島は、遠いわい!」だそうです)

レース当日は、曇り。
ただ、雨雲が流れてくるとポツポツと雨が降るような状態だ。
車検の時は曇りだったが、ブリーフィングの時には雨が降っていた。
でも、思ったよりも雨が早く止み、降水量も少なかったから、
コースはツルツルだけれど、後半ならベストコンディション?になるかも。


(今シーズンのマシン。赤ゼッケンがショウゴで、黄色ゼッケンがタカ、 白色ゼッケンが父ちゃんです)

(三人のタイム表。IAクラスが9周で、IBが8周、NAが6周でNBが5周。
 設定タイムは、IAが40分から最後の2周が22分。NAとNBは40分だった)

(これが、パルクフェルメ。
 素人さんは、お菓子の名前と勘違いするでしょう?←お前が言うな!)

(IAライダーには、カレンダー用の集合写真と個人写真があります。後列の右端の一番ちっちゃいのがショウゴ。
 昔は、「背もちっちゃいが人間もちっちゃい!」で売っていましたが、ついにIAライダーの仲間入り・・)

(久々のレースにウキウキのタカ。さて、狙い通りに勝つことが出来るのか?)

ブリーフィングでは、テストのスタート方法に関しての質問が多かった。
と言うのも、IAクラスの最後の二周の持ち時間が22分。
昨年は、IBクラスのショウゴが25分でも1分の遅延があったくらいだ。
それも、テストのスタート地点での順番待ちが原因で!
多いときには10台くらいが待っていたと思う。
10秒間隔でスタートしても100秒。1分40秒じゃん!
だから、余裕のあるナショナルのライダーがIAやIBライダーを割り込ませてあげたりしていて、
真面目に待ってしまったライダーとの不公平感があったんだな。
ましてや、今回は22分。大丈夫か、ショウゴ?

この辺に関しての真剣な質問が多かったな。
忘れていたが、さすが全日本だぜ!
みんな、本気だぜ!!
レースの度に太って帰ってくる自分を恥じたぜ!!!

ショウゴが、名前を呼ばれてスタートしていく。
IAは、9周あるが、1周目はテスト区間でのタイム測定がないので、実質の下見になる。
やはり、勝負はラスト2周だな。
ショウゴは、ラスト2周の時点でタンクを満タンにして、ガソリン補給なしで走ると言っていた。
タカと父ちゃんは、時間的に余裕があるので、如何にして2周目からタイムを出せるか?だな。
いつも、この初めのタイム計測で伸び悩んで、みんなに差を付けられてしまう。
どうして、みんなは初めからタイムを出せるのか?不思議だ・・。

ショウゴがスタートして、しばらくしてタカがスタート。
父ちゃんが後に続く。
ルートの下見をしていなかったが、もう慣れた広島なので、大丈夫でしょ~。
と余裕をこいていたら、いきなり山の中で迷子。
コース幅が広く取ってあるので、下りだか登りだか分からない。
キョロキョロして、後ろから来たライダーに付いていくが、自分がどこを走っているのかも分からない。
それに、コース自体もまだ濡れているので所々でスタッグ。
大丈夫か?

思ったよりも時間が掛かってパドックに戻れば、2周目のスタートまで5分。
ヘルメットを脱いで、水分補給して出発。
2周目からは、ルートもドンドン飛ばす。
父ちゃんは、NBクラスの二列目だったが、一列めの人たちもドンドン抜いていく。
ライバルのヒメマルさんも抜いていく。
ルートだけならNB最速かも?
(注:オンタイムで走れば、レースは、テスト区間のタイム合計だけで決まります)

2周目のテスト区間に到着。
いよいよレースの始まりだぜ。
気合いを入れてスタート。
コースは、まだツルツルグチャグチャ。
ついつい、転ばぬように慎重に走ってしまう。
いかん・いかん。
もっと攻めなければ!とスピードを上げれば転倒。
これじゃ、最終戦のSUGOと一緒じゃん!
気を取り直して、スムーズに走ることに徹する。
タイムは、10分27秒。
これって、どのくらいの順位なんだろ?

パドックに帰れば、次のスタートまでには10分以上あるので、スマホでライブリザルトをチェック。
目をこらしてみれば、NBクラスで10位。
(文字が小さくて見えないぞ!←それは老眼よ!!by母ちゃん)
こりゃ、いかん!
3周目もルートをぶっ飛ばして、テスト区間に到着。
(ルートを遅く走るとテストで速く走れない気がする・・)

前にスタートしていったのは、ヒメマルさん。
よし、抜いてやるぜ!
とスタートすれば、徐々に離される。
どうして、こんな滑りやすいコースを速く走れるの?
追いつくどころか、スタートしたときよりもだいぶ離されてゴール。
タイムは10分17秒の12番時計。この時点で11位。
パドックでライブリザルトをチェックすれば、ヒメマルさんが10分9秒で9番時計。
こりゃ、いかん!
コースもだいぶ乾いてきたので、残り2周は攻めるぞ!

パドックでの休憩時間が20分近くあるので、ショウゴやタカのライブリザルトもチェック。
ショウゴは、タイム的には16~18位くらいを出している。
思ったよりも頑張っているぞ。
やはり、問題はラスト2周をオンタイムで走れるかどうかだな。
タカは、1周目と2周目で転んだ!って言っていたとおり、1周目7位からの追い上げ途中のラスト2周で3位。
大丈夫かタカ?
速い子たちは、みんなIBに行ったんじゃないのか?

4周目の父ちゃんは、10分5秒。
よし、まだまだタイムを縮められる。絶対に10分を切れる!
と頑張った最終周は、2回転倒して10分12秒。
ダメじゃん!
最終順位は、8位。
3周目まで、先行を許していたヒメマルさんは、テスト途中に谷に落ちてしまい大幅ロスで失速。

タカは、5周目に9分15秒を出して2位に上がり、
ラストは、9分を切ってやる!」と張り切って出かけていったが転倒して9分22秒(笑)
それでも、何とか2位を守った。

タカが終わってもショウゴのレースは終わっていなかった。
6周目に9分10秒を出したが、7周目に9分15秒、8周目は9分30秒とタイムを落としていた。
そう言えば、3周目くらいからリアブレーキの効きがおかしい!って騒いでいたけど、
直す時間もないのでそのまま走っていた。

ショウゴのラスト1周を見ようとタカとパドックを歩いていたら
「ショウゴくん、さっきはパドックにも寄らずに急いでスタート地点に走って行きましたよ」とどこかのお姉ちゃんが教えてくれる。
やっぱり、オンタイムは無理だったのか?
そう言えば、タイムカードを出すところでは、
IAライダーがまるで借り物競走をしているようにアタフタと走っていた。

小高い丘に登ってタカとショウゴを探す。
その時に、テスト区間の後半を走るショウゴを発見。
ラストになってもアクセルを開け続けるIAライダーの中で、ひとりツーリングのように走るショウゴ。
「なんだ、フラフラじゃん。オレの方が余程速いぞ!」とタカ。
確かに、オレよりも遅いかもしれない!」と父ちゃん。

パドックに帰ってみるとへたり込んでいるショウゴがいた。
お前、オンタイムで走れた?」と聞けば、
ダメだった、1分の遅延だと思う」と答える。
「でも、遅延していったのはオレだけじゃないぞ。オレの回りの人も遅延していた人が多かったぞ!」とショウゴ。
やはり、1周22分というのは、IAにとっても大変だったようだ。

ショウゴの最終成績は、14位!
ショウゴも遅延をしたが、IAの半数近い11人が遅延したので、14位になったようだ。
「すごいな、ショウゴ!」とタカ。
「これなら、なんちゃってIAって言われずにすむな!」と父ちゃん。
ホント、IA第1戦としては、上出来だった。

へたり込んでハァハァ言っているショウゴを見ながら、
でも、最終ラップのショウゴは遅かったな~!」とタカと一緒に笑う父ちゃん。
そのショウゴの最終テストのタイムは、9分22秒。
タカのテストラップ全体でも2番目のタイムで、ベストラップの7秒落ち。
父ちゃんに至っては、ベストラップよりも43秒も速いじゃん!
どういうこっちゃ?

レースが終わって、お風呂に寄れば、体重がレース前よりも2kgも減ってしまったショウゴと1kg減ったタカ、
そして、1kg増えた父ちゃんがいましたとさ。

めでたし?めでたし??

PS1
帰りは、一人元気いっぱいの父ちゃんが運転して、最後にタカに交代。
ヘロヘロショウゴは、寝たきりで最後まで役立たずだった。
それだけ、IAの世界って大変なんだな。

PS2
レースが終わった次の週に竹やぶで練習すれば、ショウゴの走りが明らかに違う。
今まで、ボ~と走っていた区間でも、しっかりとアクセルを開けている。
やっぱり、環境が変わると人は変わるね。
タカもいつまでも「勝ち癖を付ける!」なんて言わずに
さっさとIBに上がってみんなに揉んでもらった方が良いぞ!(笑)


           (IAライダーショウゴのスタートとそれを見送るタカ)

    (ルートで、余裕をこいているタカ)

          (テスト区間を攻めるショウゴ。すでにヘロヘロのパ~!)

(一番高いところに登るはずだったタカ。
 インタビューでは、「こんなに速い人がNAクラスの残っていたなんて想定外でした。
 次回の富山は頑張って抜きます!」と言っていた。)

(帰りのクルマの中。グランドハイエース、14年間ありがとう~!
 このクルマは、竹やぶに置いて倉庫兼母ちゃんに怒られたときの父ちゃんの避難部屋になります。)