「JNCC第1戦('20/6.9)
 
 いよいよ新型コロナが日本でも流行り始めた3月8日。
開催が危ぶまれていたJNCC第1戦(プラザ坂下)が無観客レースで行われた。
やっぱり、レースが始まるとウキウキするね!


(JNCCから「無観客レースで行い、表彰式も省略する」と告知されました)

フリーライドから150xc-wに変わって早3年。
2年前の“ほうのき”でやってしまった膝もだいぶ良くなってきたぞ。
(軟骨が潰れてしまったので、もう完全には直らないが・・)
このシーズンオフは、竹やぶで練習していても乗れてきているのが分かった。
いつもならバイクにも乗らずにブルに乗ってばかりいたのだが、
そのブルが壊れてしまい、次のパワーショベルが来るまでの二ヶ月間は、
乗るものがないからバイクに乗っていたんだな。(笑)

おかげで、一時期はついていくのさえ出来なかったFAチャンピョンのハシモトさんに
この竹やぶならかなりついていき、コース状況によっては抜くことも出来るようになっていた。
だから、今シーズンが楽しみだったんだ。

今回のレースは、ショウゴとノリくんと3台体制。
(タカは、もうJNCCには出ないので・・)
お天気も良さそうだったので、ウキウキワクワクと出発し、土曜日の朝にプラザ坂下に到着。
朝に天気予報を確認すれば、「土曜日は、良いお天気だが日曜日に掛けて下り気味」という予報。
そんなこと今更分かってもすっかり晴れバージョンで来ているので、もうどうしようもない。
ショウゴのタイヤは、ミディアムだが、父ちゃんはミディアムハード。
(だってこれしかなかったから・・)
いざとなったら空気圧を下げれば良いだけだし、
小排気量の150なんで、何を履いても一緒でしょ?といつものようにお気楽モード。

ということで、お昼からみんなで下見に出かける。
プラザは、もう何回も走っているので、下見と言ってもやっぱりメインは丸太だな。
今回は、ジグザグ丸太が組み合わせてあるが、晴れなら全然問題ない程度。
雨ならちょっと気をつけなければならないが、丸太の端を行けば大丈夫でしょ~。
と、軽く流して下見終了。
後は、車でまったりと休憩タイム!(今回は、試乗会もなかった)


(下見に向かうリョウスケとショウゴ。シルエットは同じです。
     これにタカが加わればシルエットクイズが出来ますよ!)

(FAチャンピョンのハシモトさん一家とノリくんたち)

(これが今回のメインのジグザグ丸太。
 一見滑りそうですが、晴れならバカみたいにアクセルさえ開けなければ、滑りません。
 雨ならかなり滑りますが、助走を付けてリアタイヤが丸太に乗ったときにクラッチを切れば、
 後は惰性でクリアー出来ますよ!)

(ジグザグ丸太の後は、いつものような丸太山。こちらも晴れなら問題ありません)

そして、夜中に雨の音で目が覚める。
あんなに良いお天気だった土曜日と打って変わり、日曜日は明け方から降り出した雨が
FUNクラスのスタート時にも止まず、これからお昼に掛けてドンドン悪くなる模様。
もともと雨は嫌いではないし(みんなの速度が遅くなるからね)
ホコリが立つよりもよほど良い。
(ホコリは、前が見えないから大嫌い!みなさん、よくあんな状態でアクセル開けられますね?)

プラザのスタート位置は、幅がないから父ちゃんは二列目スタート。
これじゃ、ロケットスタートが見せられないじゃないか!
(150になってからは、エンジンの掛かりが悪くて、いつも出遅れるのだが・・)

星野さんの合図と共にスタート!と言いたいところだが、
前の子がスタートしたら一緒について行くって感じ。
だけど、前にいたのがレディースのマイちゃんなので、
後ろに付いていけば、第1コーナーを回れば7・8位くらい?
まぁ、悪くはない。

滑りやすい路面なので、みんなも慎重に走っているのが分かる。
トップ集団とは離れてしまったが、第2グループでしばらく走る。
30分くらいもすると順位を確認する余裕も出来てきたぞ。
SAクラスで2位。(といっても、今回のSAクラスは4台だけだが・・)
1位は、きっとジンマさんと思うから、こちらも悪くない。
例の丸太セクションは、かなり滑るようになっていて
毎回のように渋滞しているが、落ち着いてラインを選べば問題なし!

中盤を過ぎた頃に後ろから4サイクルの図太い音が少しずつ近づいてきた。
父ちゃんよりも少し速そうだが、道を譲るほどではない気がした。
そのまま、半周ほど走っているとインを刺してきた。
モトクロスならラインを塞ぐが、エンデューロなのでアウトに逃げる。
刺してきたのは、01番のFXだ。
あ、ハシモトさんだ!
竹やぶなら負けない父ちゃんだ。
ヨシ、ついて行ってやるぞ!とアクセルを開けたが、やっぱり少しずつ離れてしまった。
やっぱり、ここは竹やぶじゃないのね・・

大して疲れを感じないまま、終盤に入る。
順位は、まだ2位。
いつもならジンマさんにドンドン離されていくのだが、今回は、1~2分しか離れない。
ジンマさんがミスすると、その差が縮まり、父ちゃんがミスすると開くって感じだな。
そして、ラスト1周の合図。
モニターを見れば、ジンマさんとの差は24秒!

へ?たったの24秒??一回ミスすれば追いつくタイムじゃん!
ここで父ちゃんのスイッチが入った!
ここからの父ちゃんは、凄かった。
ホント、久々に本気で走りましたぜ!
レースは、本気で走るものでしょ?っと思う人もいると思うが、
父ちゃんの座右の銘は「いつもニコニコ安全運転」ですからね(笑)

FAクラスは、参加台数も多いので、いつも抜いたり抜かれたりと気を休める暇がない。
本気で責めてばかりいたら、疲れるしミスもするし、ぶつかるし・・と良いことがない。
経験上、ちょっと力を抜いて走った方が、結果的に良いときの方が多い気がするんだな。
ただ、今回は、ジンマさんとの差がラスト1周でたったの24秒。

もう、チョー真剣に限界まで責めて走りましたよ。
毎周のように渋滞気味だった丸太も、ラインを塞いでいる転倒者に「動かないで~!ありがとう!!」
と大きな声を出し、コーナー毎にインからアウトからと抜きにかかって、モトクロス時代を彷彿させるように走ったぞ。
不思議と責めた方がラインも安定していたな~(笑)

そして、ゴール。
ジンマさんとの差が出ていなかった。
順位も「1」と出ていた気がする?
俺は勝ったのか?
もし、1位なら誰かが喜んで教えてくれるはずだ。
でも、誰もいない・・
泥だらけの父ちゃんに手を振る人も振り向く人もいない。
(いつものことだが・・)
あれ?やっぱり、1位じゃないんだ・・。
良い夢を見させて貰ったぜ!

いつものようにトボトボとパドックに帰って顔を洗っているとショウゴがやってきた。
じぃさん、やったじゃん!よくジンマさんに勝ったな!!
え?やっぱり1位だったの??
いつもなら1位の選手は、バイクを持って本部に行くはず。
泥だらけのバイクに乗って、本部に行っても誰もいない・・

トボトボと車に向かう途中にジンマさんに出会う。
「よ!おめでとう!!」と握手をして祝福してくれた。
嬉しかったな~

ジンマさんとは、もう何十年間レースをしてきたんだろう?
30年以上前の天竜川でやっていたバックオフエンデューロやヘアースクランブルというレースが初めての頃?
このレースでは、高校生のユウタロウくんもKDX200で出ていて、
ジンマさんとユウタロウくんが表彰台の常連だった。
父ちゃんは、いつもこの二人を眺めていた。

そして、思い立ったように36歳でモトクロスを始め、ずっとエンデューロからは遠ざかっていた。
53、54歳くらいに家族でエンデューロに戻ってくれば、まだ中部地方ではジンマさんが君臨していたんだな。
中部地方で親子でレースに出ていると言えば、ジンマ親子と父ちゃん親子だ。
(JNCCのタキムラ親子やJECのコスゲ親子もいるぞ!)
ジンマ親子は、全国区で父ちゃん親子を知る人は少ない。
そして、いつも親も子どももジンマ親子にコテンパンにやられている。

悲しい現実だ・・。

そんなジンマさんにやっと勝てた。
たった四人のSAクラスというなかれ。
SAクラスのオヤジたちは、ダテに長くレースに出ていない。
SAトップの人は、時にFUN総合でも3位以内に食い込んでくる。
(実際、ジンマさんは、途中までは総合でも2位を走っていたという話だ)
今回の父ちゃんがFUN総合で7位だが、SA2位の佐藤さんが総合8位、
ラスト1周でミスをしたジンマさんが3位で総合16位。
4位のスズキさんでもFUN総合で22位だ。

ちなみにFUNクラスは、普通で200台以上、多いときには300台を越えるときもある。
(今回は、コロナの影響で200台未満だった)
近年のFUNクラスのレベルアップを考えると、
SAクラスというのは、なかなかのスーパーじじぃたちが集うクラスなんだな。
そんなSAクラスで勝つことが出来たのは、父ちゃんにとって大きな自信になった。
150xc-wの乗り方もだいぶ分かってきたぞ。
これからの父ちゃんに目が離せませんぜ!

めでたし?めでたし??

PS1
あれ?ショウゴのことを書き忘れた!
いつもスタートだけに掛けているショウゴは、今回は二列目スタートの挙げ句、
目の前の人がスタートでエンスト、それを避けて第1コーナーに入っていけば、これまた目の前の人が転倒。
ほとんどベリからのスタートだったが、18位まで上がったところで息切れ。
その後にパンクでリタイヤと良いところ無し。
もちろん、ジンマ息子のショウくんの足下にも及ばず。
ショウゴがショウくんに勝てる日が来るのか?
このままでは、無理でしょうね~(笑)
ね、書き忘れるのも分かるでしょ!


(スタート前に再会を喜ぶ?ショウゴとオオガミくん)